街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・コクレーン「ホッキョクグマ居住村」のガヌークとヘンリーに流れるゆっくりとした時間

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ガヌークとヘンリー Photo(C)Polar Bear Habitat

カナダ・オンタリオ州 コクレーン (Cochrane) の「ホッキョクグマ居住村(Polar Bear Habitat)」という施設はホッキョクグマだけを飼育・展示しているという非常にユニークな施設なのですが、それはこの施設ができたもともとの目的に由来しているわけで、そういったことは過去関連投稿を御参照下さい。現在この施設にはオーストラリアのシーワールドで生まれた三歳の雄のホッキョクグマであるヘンリーとケベック州のサンフェリシアン原生動物園で生まれた6歳の雄のガヌークの二頭が暮らしています。雄だけが同居して暮らしているわけですが、ホッキョクグマに関するならば一般的に言えばこれはかなり相性の良い雄同士でないと闘争が発生する危険性があって危険だと言われている飼育方法です。相性の問題だけではなく、他に雌(メス)が存在していないという点も重要なポイントになります。
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この「ホッキョクグマ居住村」という施設て撮られた公式映像はいつものんびりとして暮らしているガヌークとヘンリーの姿を非常に日常的な視点でとらえたものが多く私はいつも気に入っています。非常に最近のこの二頭の様子を見てみましょう。

まず下の映像ですが上にいるのが年長のガヌークで水に入っているのはヘンリーです。何もドラマは起きません。のんびりとした昼下がりといった感じです。



次の映像ですが、今度は年長のガヌークが水の中にいてヘンリーを水に誘っている感じです。しかしヘンリーは今一つ気乗りしない様子です。



次はガヌークのためのエンリッチメントです。途中で手におえないと感じたのかガヌークは遊ぶのをあきらめてしまいます。



この「ホッキョクグマ居住村(Polar Bear Habitat)」のスタッフの方が何故このように一見は平凡に見える映像をわざわざ公開しているのかということですが、おそらくこの施設ではホッキョクグマたちにはゆっくりと時間が流れているために、そういった時間の一部を切り取っているのだろうと私はいつも思っています。この施設はかなり州政府から資金的な援助を得ているようですが、ホッキョクグマだけしか飼育・展示していない施設として経営は大丈夫なのかなという心配も感じないわけではありません。カナダの動物園としてはマニトバ州のアシニボイン公園動物園が非常に多額の資金を投じて新しいホッキョクグマの飼育展示場 (“Journey to Churchill”) を建設したわけですが、それはアメリカの動物園が行ってきたことと方向性は全く同じであり、カナダというホッキョクグマの生息地を多く持つという国柄を考えれば果たしてそういったアシニボイン公園動物園のようなあり方が良いのかということに疑問を感じないわけでもありません。
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ヘンリーとガヌーク Photo(C)Polar Bear Habitat

世界の動物園に暮らすホッキョクグマたちの姿をネットで発信する方法としてはライブカメラの映像杯配信は有力な方法ですし、この「ホッキョクグマ居住村」にもライブカメラがあるのですが、それとは別にこうしたゆったりとしたホッキョクグマたちの平凡な姿を短い映像で公開しているのはスタッフの方々の胸に隠されたホッキョクグマへの秘められた愛情の証だろうと私は思っています。

(過去関連投稿)
カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護施設のナヌークの死 ~ 安住の地で波乱の生涯を終える
カナダ・オンタリオ州、コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村の苦闘 ~ 新しい個体を求めて
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の双子、旅立ちの時来る ~ 2頭共にケペック水族館へ
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村にホッキョクグマ戻る ~ ガヌークの近況
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護施設のガヌークが発揮した「画才」
カナダでの飼育下期待の星、イヌクシュクの物語
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村のイヌクシュク、繁殖への期待を担って再びトロント動物園へ
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村へのイヌクシュクの帰還とEAZAの狙うミラクの欧州域外流出阻止
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村にイヌクシュクが無事帰還 ~ 息子のガヌークの近況
カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村に暮らすイヌクシュクとガヌークの父子の近況
カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村へ州政府から援助金 ~ ガヌークの近況
カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護教育生活文化村での新しい試み ~ おもちゃに臭いを付着
カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村 (Polar Bear Habitat)」を紹介した日本のTV番組
オーストラリア・シーワールドのヘンリーがカナダ・コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」へ旅立ちが決定
オーストラリア・シーワールドのヘンリーがカナダ・コクレーンへの移動のためシーワールドを出発
オーストラリア・シーワールドのヘンリーがカナダ・コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」に無事到着
カナダ・オンタリオ州コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」に到着したヘンリーが屋外に登場
カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のヘンリーに給餌を兼ねた訓練が行われる
カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のヘンリーが前衛美術の画家となる
カナダ・オンタリオ州コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」で拡張された新飼育展示場が完成
カナダ・オンタリオ州コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」で飼育展示場のライブ映像配信が開始
カナダ・コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」、ガヌークとヘンリーの雄二頭の同居は大成功
カナダ・コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のガヌークがゴミ箱製品の破壊耐性検査に協力
by polarbearmaniac | 2016-09-18 23:55 | Polarbearology

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