街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ドイツ・ロストック動物園でホッキョクグマたちの「お別れ会」が行われる ~ 判明した移動先

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ヴィルマとフィーテ Photo(C)Joachim Kloock/Rostock-Heute

ドイツ・ロストック動物園で新ホッキョクグマ飼育展示場建設に伴い、現在飼育されているホッキョクグマたちが工事期間中に他園へ移動する件についてここのところ投稿しています。昨日16日に同園でお別れ会が開催されました。そしてホッキョクグマたちの移動先も明らかになってきました。この一つ前の投稿でも述べましたが、間もなく2歳となる雄のフィーテ(Fiete)はハンガリー・ニーレジハーザの動物公園 (Nyíregyházi Állatpark) 内にあるソスト動物園 (Sóstó Zoo)に移動しますが、彼は「片道切符」でロストック動物園には戻らずハンガリーで繁殖に挑戦していくことになります。
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ヴィルマとフィーテ
Photo(C)Joachim Kloock/Zoo Rostock & Darwineum

彼の母親である13歳のヴィルマ(Vilma)はデンマークのオールボー動物園(Aalborg Zoo)に移動するそうで、そこで彼女は雄のラルスと再会することになるようです。そこで彼女が繁殖に再び成功すれば、しばらくはオールボー動物園に留まることとなるようです。しかしロストック動物園はこのヴィルマを同園での繁殖の舞台の中心に据えたい意向が強いようですので、遅かれ早かれロストック動物園に戻って来ることになると思われます。この場合、彼女には新しいパートナーが必要になると思います。こういったあたり、なかなか微妙ですね。

そしてヴィルマの母親であり間もなく28歳となるヴィエナ(Vienna)はフランス西部の大西洋岸ボルドー近郊のパルミール動物園(Zoo de la Palmyre)に移動するそうです。このヴィエナはロストック動物園で2018年春に新飼育展示場が完成した際にロストック動物園に戻ることとはなるものの、その時に彼女は29歳になるわけで、体調によってはずっとフランスに留まる可能性もあるそうです。このヴィエナはロストック動物園における「偉大なる母」ですから、なんとかロストック動物園に戻ってきてほしいと思います。私はこのヴィエナが何故フランス西部まで移動しなければならないのかについては止むを得ないものなのかどうかはよくわかりません。ロストック近隣のドイツ国内でスペースの余裕のある動物園はあるように思います。たとえばベルリン動物園(旧西ベルリン)です。ここでは雌のカチューシャだけが暮らしていますので、ヴィエナのためのスペースはあるはずです。それからデンマークのスカンジナヴィア野生動物公園もヴィエナのためにスペースを与えることは可能だと思います。どういう事情が背景にあるのかよくわかりませんが、それにしてもヴィエナがフランスまで行かねばならないというのは不憫な話です。

ロストック動物園のヴィエナ

ロストック動物園のホッキョクグマたち

(資料)
svz.de (Oct.16 2016 - Tschüss, Fiete!) (Oct.16 2016 - Tschüss, Vilma und Fiete!)
Ostsee Zeitung (Oct.16 2016 - Eisbären verlassen Zoo Richtung Ungarn und Dänemark)
SPIEGEL ONLINE (Oct.16 2016 - Farewell, Fiete!)

(過去関連投稿)
ドイツ・ロストック動物園のフィーテがハンガリーへ ~ 同園の新しい飼育展示場の工事が開始へ
ドイツ・ロストック動物園から旅立つ日の近いフィーテの成長を振り返る
モスクワ動物園のシモーナの2歳間近の双子の雌 (雪ちゃん - 仮称) がハンガリーのソスト動物園へ
by polarbearmaniac | 2016-10-17 11:30 | Polarbearology

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