街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・オレゴン動物園でノーラとタサルの同居開始準備のため二頭の初対面が行われる

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ノーラ Photo(C)Oregon Zoo

アメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園で昨年11月6日に誕生して人工哺育で育てられたノーラは9月に西海岸オレゴン州ポートランドのオレゴン動物園に移動したわけですが検疫期間は終了しているもののまだ一般公開にはなっていませんが、検疫期間の終了後に試みられたのはオレゴン動物園で飼育されている31歳の雌のタサルとの初対面だったというわけでした。タサルは7月に同居していたコンラッドが亡くなってからは一頭で暮らしていたわけですが、今回こうして非常に幼く、そして人工哺育で育てられたノーラと出会ってどんな感じだったでしょうか? その様子をご覧ください。最初はこの二頭の初顔合わせを報じるニュース映像、次はコロンバス動物園での人工哺育の映像が冒頭に入った公式映像です。





やはりノーラは非常に驚いてしまい、すっかり小さくなってしまったようです。ノーラは人工哺育されたコロンバス動物園では他のホッキョクグマの姿を見ておらず、要するに人間である飼育員さんしか見たことがなかったというわけですから、いきなり登場したタサルには驚いた違いありません。オレゴン動物園はこのノーラが同園に移動してきたのはノーラの「適応化(socialization)」、つまり人工哺育で育てられたノーラをタサルと同居させることによってノーラは自分がホッキョクグマという種である自覚を獲得できるようにしてやることが目的であると語っているわけですが、私はこれはノーラのオレゴン動物園への移動の意味としては二義的ではないかと思っています。あくまでコロンバス動物園において出産を期待されているアナーナとオーロラの出産成功に万全を期したいということが最も強い理由だと思います。ノーラの相手役は何もタサルが最も適しているというわけでもないからです。

オレゴン動物園はこの同居訓練を定期的に継続しており、同居がスムーズにいくようになってから一般公開を開始する予定だそうです。

(資料)
Oregon Zoo (Oct.27 2016 - Nora update: Young bear meets elderly companion Tasul)
OregonLive.com (Oct.27 2016 - Nora, Oregon Zoo's polar bear cub, meets Tasul, zoo's elder statesbear)
KVAL (Oct.27 2016 - When Nora met Tasul: Polar bear cub meets elder at Oregon Zoo for first time)
nbc4.com (Oct.27 2016 - Nora the polar bear meets new companion at Oregon Zoo)

(過去関連投稿)
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(*タサル関連)
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by polarbearmaniac | 2016-10-28 20:00 | Polarbearology

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