街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・バッファロー動物園のアナーナ(円山動物園 デナリの妹)が繁殖のために他園移動が決定

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アナーナ(Anana the Polar bear/Белая медведица Анана)
Photo(C)The Buffalo News

アメリカ・ニューヨーク州のバッファロー動物園が明らかにしたところによりますと同園で飼育されている現時点では15歳である雌のアナーナがAZA (Association of Zoos and Aquariums - アメリカ動物園・水族館協会) のSSP (Species Survival Plan)による繁殖計画の一環として近く他園に移動するとのことです。このアナーナはあの人口哺育で育てられ現在も同園で暮らしているルナの母親です。また日本との関係で言えば札幌・円山動物園のデナリと異父同母の兄妹ということになります。このアナーナと札幌のデナリとの関係については「アメリカ・ユタ州、ホーグル動物園のシヌック(1977~2002 デナリの母)が最後まで殉じた母親役」という投稿と、過去関連投稿を御参照下さい。私はララファミリー(Lara & Co.)の子供達はララの母親である故クーニャや故シローではなくデナリの家系の影響が非常に強いと考えています。ですから、デナリの家系についてもっと詳しく調べていく必要があると考えているわけです。
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アナーナ(Anana the Polar bear/Белая медведица Анана)
Photo(C)Buffalo Zoo

さて、そういったことはともかくとしてアメリカはここのところホッキョクグマの移動や移動計画が急ピッチで進行しているようです。AZAのSSPのホッキョクグマに関する繁殖計画を主導しているトレド動物園のランディ・メイヤーソン女史のアメリカのホッキョクグマの繫殖に対する危機感が背景にあることは疑う余地もありません。現時点でバッファロー動物園はこのアナーナがどこの動物園に移動するかについては明らかにしていません。シカゴのリンカーンパーク動物園かもしれませんがシークー(現在6歳)とは年齢差があるわけです。しかしバッファロー動物園のフェルナンデス園長は「アナーナは過去5年間に北米で出産経験のある数少ない雌のホッキョクグマであるため、北米の飼育下のホッキョクグマ(の頭数維持)について重要な存在である。」と語っている内容は間違いなくAZAのSSPを主導しているランディ・メイヤーソン女史の考え方をそのまま繰り返していると考えられます。つまり、「出産経験のある雌を重視した繁殖計画」というのが最近の一連のアメリカの動物園におけるホッキョクグマ再配置の基礎となっている考え方なのです。ということは、アナーナの移動先としてはシカゴも十分考えられると思うわけです。

(資料)
Buffalo News (Nov.17 2016 - Polar bear Anana, mother of Luna, to leave Buffalo Zoo)
WIVB4 (Nov.17 2016 - Anana the polar bear to leave Buffalo Zoo)
WKBW (Nov.17 2016 - Polar bear Anana leaves zoo for species survival plan)
WBFO (Nov.17 2016 - Zoo polar bear Anana, Luna's mom, leaving Buffalo)

(過去関連投稿)
デナリ(現・円山動物園)の1994年一般公開初日の様子 ~ 雄の「偉大さ」とは?
デナリ(札幌・円山動物園)の母シヌックの「育児記録写真集」  ~ “Project Polar Bear”
デナリの義父の悲劇的な死の真相 (前)
デナリの義父の悲劇的な死の真相 (後)
「偉大なる男」デナリを生んだ「偉大なる母」の姿
デナリ (円山動物園) とその母親、兄弟姉妹たちの姿 ~ ユタ州・ソルトレイクシティーの地元紙の記録
アメリカ・ユタ州、ソルトレイクシティーのホーグル動物園、取り戻せるか過去の繁殖の栄光
大きく成長を遂げつつあるポロロ ~ クーニャよりもシヌックの影を強く感じるララファミリーの子供たち
アメリカ・ユタ州、ホーグル動物園のシヌック(1977~2002 デナリの母)が最後まで殉じた母親役
アメリカ・ニューヨーク州バッファロー動物園の新施設”Arctic Edge”に長期治療中だったルナが元気に登場
by polarbearmaniac | 2016-11-18 17:30 | Polarbearology

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