街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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フランス・大西洋岸、パルミール動物園に移動したロストック動物園のヴィエナが飼育展示場に登場

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ヴィエナ Photo(C)Zoo de La Palmyre

ドイツのロストック動物園で新しいホッキョクグマ飼育展示場 ("Polarium") の建設期間中に現在飼育されているホッキョクグマを他園に移動させたわけですが27歳の雌のヴィエナ(Vienna)はすでにフランス西部の大西洋岸ボルドー近郊のパルミール動物園 (Zoo de la Palmyre) に無事到着した件についてはすでに投稿しています。このたびパルミール動物園は二週間の検疫期間の後にこのヴィエナを飼育展示場に出したときの写真を公開しました。
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ヴィエナ Photo(C)Zoo de La Palmyre

またパルミール動物園は、このヴィエナは雄の個体によって脚にケガをしており、出発前にロストック動物園で治療処置が行われ到着後のパルミール動物園でも治療が行われたと同園は述べているわけですが、このケガがはたして以前にロストック動物園でパートナーだったチャーチルに襲われたという有名な事件の際に負った古傷の後遺症なのか、それとも新しく負ったケガなのかについては判然としません。ヴィエナのケガは回復してきているものの、まだ正常には地面にピッタリと脚をつくことができないようです。ちょっと心配ですね。

(*追記)後から映像が公開されましたのでご紹介しておきます。



このヴィエナも間もなく28歳になります。過去に故チャーチルとの間での6頭の子供達をもうけていますが立派に育て上げた素晴らしい母親なのです。彼女の6頭の子供達のなかで5頭がその後の繁殖に成功しているわけで「ロストック系」の個体の優秀さを示していると言えます。ヴィエナの最後の出産は2004年、彼女が16歳の時だったわけでこの時はヴィーナス(現 ラヌア動物園)とヴァレスカ(現 ブレーマーハーフェン臨海動物園)という雌(メス)の双子でした。この娘のどちらも後年繁殖に成功しているわけで、まさに「双子姉妹の神話」は不滅だということです。ヴィエナはまだまだ若かったわけですが、パートナーのチャーチルに繁殖行動期に襲われてしまい負傷してからというものはチャーチルとの間での繁殖はもうなかったということです。札幌・円山動物園のララは8頭の子供たちを育てたわけですが、まだいずれも繁殖に成功していないわけです。ララの子供達は年齢的にまだ若いですので、これからが問題でしょう。その前に日本ではララの子供たちのパートナー問題がまず重要であるわけです。
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ロストック動物園でのヴィエナ Photo(C)Rostock-Heute

(資料)
Zoo de La Palmyre (Arrivée d’une femelle ours polaire)

(過去関連投稿)
ドイツ ・ ロストック動物園のチャーチル逝く ~ 一時代を築いた偉大なるホッキョクグマの死
フランス・ボルドー近郊、パルミール動物園のジュリ逝く ~ 故郷の新施設の完成を待たずに客死
フランス東部アルザス地方のミュルーズ動物園にパルミール動物園からティナが無事帰還
ドイツ・ロストック動物園でホッキョクグマたちの「お別れ会」が行われる ~ 判明した移動先
ドイツ・ロストック動物園のヴィエナがフランス・パルミール動物園に無事到着
by polarbearmaniac | 2016-11-20 00:15 | Polarbearology

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