街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ベルリン動物公園のアイカ逝く~ 36歳を目前にしたユキ(姫路)とポーラ(仙台)の祖母の死

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アイカ (Eisbärin Aika/Белая медведица Аика)
(2013年12月29日撮影 於 ベルリン動物公園)

ベルリン動物公園より発表がありました。同園で飼育されていた明日36歳となるはずであった雌のホッキョクグマであるアイカが亡くなったとのことです。アイカは秋の早いころから活動量が落ち、ここのところ数週間は寝室でほとんど寝ているだけの状態だったそうです。寝室内のモニターカメラでアイカの動いていることが確認できたのは月曜日が最後だったそうで、正確な死亡日(時間)の確定はライプニッツ研究所の検死の結果を待つということになるようです。
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アイカ (Eisbärin Aika/Белая медведица Аика)
(2013年12月29日撮影 於 ベルリン動物公園)

このアイカは今まで何度かご紹介してきましたが、鹿児島の平川動物公園で飼育されていて昨年3月に亡くなったホクトの母親です。また、姫路のユキ、仙台のポーラの祖母にもあたります。私は2013年に二回彼女に会っていますが、プライドが高くてなかなか気丈なホッキョクグマという印象でした。2013年12月の二度目の訪問の時にはアイカに何か足腰の衰えのようなものを感じていたわけですが、その後も元気で暮らしていることは知っていました。今回のベルリン動物公園の赤ちゃん誕生のニュースの関連で飼育展示場がニュースで映っていたときにアイカの姿が見えなかたっために私は心配していました。こうしてベルリン動物公園で赤ちゃんが誕生し、そしてその一方で老齢のホッキョっくグマがひっそりと亡くなってしまうというのは、何か非常に象徴的な出来事のような気がします。ホッキョクグマ界ではこういうことはよくある話です。まさに生と死のドラマをそこに感じてしまいます。以下の映像は2013年1月の私の一回目の訪問時に撮影したもので、アイカ(右)と今回赤ちゃんを出産したトーニャ(左)の姿です。

Tonja(L) and Aika(R) are waiting for something, at Tierpark Berlin, on Jan.2 2013

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アイカ (Eisbärin Aika/Белая медведица Аика)
(2013年12月29日撮影 於 ベルリン動物公園)

心よりアイカの死に哀悼の意を捧げます。本当に今までご苦労様でした。

(資料)
Tierpark Berlin (Nov.23 2016 - Eisbären-Baby und Mutter wohlauf, Oma Aika verstorben)
ZEIT ONLINE (Nov.23 2016 - Eisbären-Oma Aika im Berliner Tierpark gestorben)
SPIEGEL ONLINE (Nov.23 2016 - Eisbärin Aika ist tot)

(過去関連投稿)
南国・薩摩に生きるホッキョクグマたち ~ 欧州現代史激動期のベルリンに生を受けたホクトへの親しみ
25年前の東ドイツにいた「もう一頭のクヌート」 ~ ユキ(姫路)とポーラ(仙台)の父親の物語
セルビア・パリッチ動物園のビョルン・ハインリヒ死す ~ ユキ(姫路〕 とポーラ(仙台) の父親の訃報
ホクト(鹿児島・平川動物公園) の行動から推測する彼のベルリンでの幼年時代
オランダ・ロッテルダム動物園のエリックが亡くなる ~ 双子の赤ちゃんを遺した父親の21歳の早過ぎる死
鹿児島・平川動物公園のホクトが亡くなる ~ 34歳の老いた母を遺して相次いで逝った三頭の息子たち
ベルリン動物公園のホッキョクグマたち ~ ベルリン=ブランデンブルク放送の映像より

(*2013年1月 ベルリン動物公園訪問記 - アイカ関連)
旧東ベルリンのベルリン動物公園へ ~ アイカとトーニャの2頭の雌に御挨拶
32歳となったアイカの素顔 ~ 老いを感じさせぬプライドの高さと足腰の強靭さ
(*2013年12月 ベルリン動物公園訪問記 - アイカ関連)
ベルリン動物公園 (Tierpark Berlin) を訪問 ~ アイカ、トーニャ、ヴァロージャの奇妙な三頭同居
33歳になったアイカ、その誇り高きプライド ~ 心配される足腰の衰え
by polarbearmaniac | 2016-11-23 19:45 | Polarbearology

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