街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2016年のホッキョクグマ出産シーズンは折り返しの中間点を通過 ~ 今年は「豊作」の年か?

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ララとポロロ(左)とマルル(右)
(2013年4月6日撮影 於 札幌・円山動物園)

今年2016年のホッキョクグマの出産シーズンも11月29日というデータに裏打ちされたピークの中間日を通り越したところです。今まで誕生した赤ちゃんたちを以下に纏めてみます。多分見落しはないはずです。

・ベルリン動物公園(ドイツ)
11月3日にトーニャ(6歳)が出産 (二頭出産して一頭が生存中)

・コロンバス動物園(アメリカ)
11月8日にアナーナ(9歳)が出産 (二頭出産して一頭が生存中)
11月14日にオーロラ(9歳)が出産 (二頭出産して二頭共に生存中)

・スカンジナヴィア野生動物公園(デンマーク)
11月23日にイルカ(22歳)が出産 (二頭出産して二頭共に死亡)

・オールボー動物園(デンマーク)
11月26日にメーリク(15歳)が出産 (三頭出産して二頭が生存中)

これ以外にもすでに誕生はしているものの発表を行っていない動物園は最低一つはあると思っています。しかしそれを除外しても、今年はピークの中間点までで明らかになっているだけですでに11頭が誕生し、そして6頭が生存しているということになりますから、今年は豊作の年だと言ってもよいでしょう。(*追記 - ここで問題なのは、この期間中に出産はしたものの赤ちゃんが死んでしまい、そしてその出産も赤ちゃんの死亡も全く明らかにしない動物園があった場合です。間違いなく最低一つはそういう動物園があるような気がします。ですから今年の出産シーズンの「前半戦」に誕生したのは合計11頭とは到底言えないということです。)

11月29日という出産のピークの中間点を折り返して、これからは後半戦に入ります。欧州ではあとSランクの雌が一頭、Aランクの雌が一頭、B~Cランクの雌が三頭、合計5頭の雌のホッキョクグマの出産が期待できるわけで、このうちの2頭は間違いなく出産するだろうという期待があるわけです。北米(カナダ+アメリカ)では、今年はSランクのクリスタル(トレド動物園)の繁殖の年回りではないですが、一頭の雌が出産する可能性があると予想しています。ロシアは今年は望み薄ではないでしょうか。しかし何事にもしぶといロシアですので、一頭くらいは出産するかもしれません。
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ララとマルル(上)、ポロロ(下)
(2013年4月6日撮影 於 札幌・円山動物園)

問題は日本です。可能性の大小は別にしても出産の可能性があるのは5~6施設だと思いますが、果たして実際に出産する雌が何頭いるかということです。Sランクのララが繁殖の年回りでない今年は確実な計算が難しいですが、今年は日本では運良くいけば二頭の雌は出産できるような気もします。ただし赤ちゃんが成育するかまではわかりません。ホッキョクグマというのは飼育下では繁殖しなくても当然であるといったように考えておいた方がよいわけです。過度の期待は禁物でしょう。

(過去関連投稿)
ホッキョクグマの出産シーズンを迎えて ~ データを基礎にした知識・情報整理
by polarbearmaniac | 2016-12-01 02:00 | Polarbearology

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