街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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名古屋・東山動植物園のオーロラ逝く ~ 「生活感」に溢れた現実主義的ホッキョクグマの死

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オーロラ (Eisbärin Aurora/Белая медведица Аврора)
(2012年4月21日撮影 於 名古屋・東山動植物園)

名古屋の東山動植物園(以下「東山動物園」と略記)より発表がありました。同園で飼育されていた25歳の雌のホッキョクグマであるオーロラが本日12月8日未明に亡くなったとのことです。オーロラは11月から食欲減退が進行し、投薬治療や看護治療が行われてきたそうですが昨日12月7日に食欲が途絶え、本日亡くなったという経緯だそうです。死因は公式発表では老衰とされています。

25歳は飼育下としては高齢だとは到底言えません。しかし以前から何が持病なようなものを抱えていて、それが急に悪化するということは有り得る話です。本当に残念です。釧路市動物園で1990年12月18日に三つ子(一頭が半年未満に死亡したため血統情報上は双子の扱い)の一頭として名ホッキョクグマであった故コロから誕生したオーロラですが、翌年1991年の11月から名古屋の東山動物園で飼育されてきたというわけでした。


小枝で遊ぶオーロラ (Aurora the Polar bear plays with a branch bar in the water at Higashiyama Zoo, Nagoya, on Apr.21 2012)


オーロラに魚のプレゼント (Aurora the Polar bear, on Special Treat Day of Fish, at Higashiyama Zoo, on Jul.20 2015)

私がこのオーロラに会って受けた印象では、彼女は非常に「生活感」、「日常感」といったものが比較的強く前に出てきていたホッキョクグマといった感じがしました。何かに対して憧れを感じるとか、あるいは「次の瞬間」を待つというよりも、その時その時に自分か感じていることが率直に行動に反映してくるホッキョクグマという感じでした。理想よりも実践を重視した行動をとる....そういったオーロラのホッキョクグマとしての在り方は、やはり彼女の妹である男鹿水族館のクルミと共通したものがあるように思うわけです。その意味で言えば、オーロラは「ロシア系」のホッキョクグマたちとは対極にある存在であったと言えます。
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オーロラ (Eisbärin Aurora/Белая медведица Аврора)
(2012年4月21日撮影 於 名古屋・東山動物園)

心より謹んでオーロラの死に哀悼の意を捧げます。

(資料)
東山動植物園 (Dec.8 2016 - ホッキョクグマの「オーロラ」が死亡しました)

(過去関連投稿)
名古屋・東山動物園の静かなドラマ ~ サスカッチのストーキングと逃げるオーロラ
名古屋・東山動物園のサスカッチ、飾れるか「男の花道」~ 雄の国内最高齢となった男の正念場
名古屋・東山動植物園のミリーが亡くなる
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by polarbearmaniac | 2016-12-08 14:45 | Polarbearology

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