街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・ノヴォシビルスク動物園のクラーシン(カイ)、世界の頂点への階段を真っ直ぐに登り始める

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クラーシン(カイ)(Белый медведь Красин/Кай)
(2014年9月13日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)

ロシア・ノヴォシビルスク動物園の雄のホッキョクグマであるクラーシン(カイ)は今更言うまでもなく同園で飼育されているゲルダ(2007年11月20日生まれ、しかしおそらく正確には前日の11月19日生まれ)のパートナーです。彼は日本のホッキョクグマ界に強いつながりを持っている点でも私たちは決して彼を知らずにはいられないのです。このクラーシン(カイ)は2007年11月27日にサンクトペテルブルクのレニングラード動物園で女帝ウスラーダから双子の一頭として誕生しています。
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若き日のウスラーダ (Белая медведица Услада)
Photo(C)Ленинградский зоопарк
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故メンシコフ (Белый медведь Меньшиков)
Photo(C)Ленинградский зоопарк

その双子のもう一頭は勿論、静岡の日本平動物園のピョートル(ロッシー)です。また、クラーシン(カイ)は大阪のシルカの父親であることでも私たちには忘れてはいけない存在なのです。このクラーシン(カイ)そしてゲルダの幼年時代については「ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの戸外映像 ~ ゲルダとクラーシンの幼年時代」、及び「ロシア・ノヴォシビルスク動物園のクラーシン(カイ)とゲルダの幼年時代の成長を映像と写真で追う」という二つの投稿を御参照下さい。
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クラーシン(カイ) (Белый медведь Красин/Кай)
(2014年9月12日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)

サンクトペテルブルク・レニングラード動物園の帝王メンシコフ亡き後、ロシアの偉大な雄のホッキョクグマの系譜を引き継いでいくのは多分その息子であるクラーシン(カイ)ではないかと私は考えています。しかし世界のホッキョクグマ界の雄の頂点に君臨したメンシコフがあまりに偉大なホッキョクグマであったために、あの域にまで達するのは至難の技であるようにも思いますが、しかし確かにあの偉大なる父のメンシコフの後継者としてはこの年代のロシアではクラーシン(カイ)以外は候補は見当たらないと思います。現時点ではロシアで最も偉大な、いや繫殖頭数において現時点では世界においてもおそらく最も偉大な存在となっている雄のホッキョクグマはモスクワ動物園のウランゲリでありましょう。このウランゲリは旭川のイワンの父親という点において日本との繋がりを持っているわけです。
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クラーシン(カイ) (Белый медведь Красин/Кай)
(2014年9月13日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)

さて、このクラーシン(カイ)の性格ですが、私が2014年9月にノヴォシビルスク動物園で実際に彼に会ってみて、その日の夜に投稿したのが「クラーシン(カイ)の性格とその素顔 ~ 双子兄弟のピョートル(ロッシー)との違い」です。クラーシン(カイ)の性格を完全に掴みきったというわけではなく、やはり少しまだわからない部分もあったというのが本音のところです。しかし、大阪のシルカは父親であるこのクラーシン(カイ)から引き継いだものは少ないだろうと私は思っています。ロスチクのほうがシルカよりも多くクラーシン(カイ)から引き継いだものが多いと感じています。ここで最近のクラーシン(カイ)の姿をノヴォシビルスク在住のファンの方々の映像で見てみましょう。











最近私はこの「ロシア系」というホッキョクグマの特徴の一つに、「全体的のボーっとした印象」というような表現をおこなっているのですが、いわゆる「線の太い」ホッキョクグマが多いということなのです。ロシアの動物園のホッキョクグマたちは日本や欧米の動物園のホッキョクグマたちよりも体が大きくて丸味があるという点でも特徴があります。ロシアの動物園は欧米や日本の動物園よりも与えられる魚の量が極めて多いのです。そういったことが彼らロシアのホッキョクグマたちの体型に影響していると私は考えていますが、しかし多分それだけではないでしょう。
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クラーシン(カイ) (Белый медведь Красин/Кай)
(2014年9月12日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)

このノヴォシビルスク動物園のクラーシン(カイ)はまだ9歳になったばかりです。いよいよこれからが彼の時代となるでしょう。彼が10年後には世界の雄のホッキョクグマの頂点に立つ日が来そうな予感が私にはします。

(過去関連投稿)
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの戸外映像 ~ ゲルダとクラーシンの幼年時代
ロッシー(日本平動物園)の双子の兄弟クラーシンの驚異的なジャンプ力!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のクラーシンのポリ容器遊び
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のクラーシン(ロッシーの双子の兄弟)、順調な生育で地元の人気者に!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のクラーシン(カイ)とゲルダの幼年時代の成長を映像と写真で追う
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のクラーシン(カイ)の当然の行動に来園者が恐怖心を感じる
by polarbearmaniac | 2016-12-20 06:00 | Polarbearology

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