街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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男鹿水族館のクルミ、通常状態の飼育展示へ

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クルミ (Eisbärin Kurumi/Белая медведица Куруми)
(2013年5月1日撮影 於 男鹿水族館)



男鹿水族館より、昨年2016年の繫殖シーズンのクルミの出産はないとの発表がありました。そう判断した理由も述べられており、簡素ではあるものの的を得た内容の発表だと思いました。感心しました。 さて、クルミの件ですが、まあ仕方がないでしょう。飼育下のホッキョクグマの繁殖は非常に難しいという一般論がそのまま当てはまったという以上のものではありません。繁殖に関しては一喜一憂する必要はないと思います。
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クルミ (Eisbärin Kurumi/Белая медведица Куруми)
(2013年5月1日撮影 於 男鹿水族館)

クルミのBL契約の期間が何年間であって具体的にいつまでかといったことを考えるまでもなく、新しい今年の繫殖シーズン(つまり2017年の繁殖シーズン)にクルミは再び豪太と組んで繁殖に挑戦し続けていくことになるでしょう。クルミは昨年2016年の12月に20歳になったばかりですし、出産・育児経験のある雌(メス)の場合は20歳という年齢はまだまだ可能性が大いにあるということです。仮に新しい今年2017年の繁殖シーズンにクルミに出産が無く、そして横浜のツヨシにも出産が無かった場合は契約では横浜のツヨシはその時点で契約が終了することになりますから、今度はツヨシが男鹿水族館に移動して豪太と組むこととなるのは常識的に考えれば事実上の既定路線だろうと思います。ただし、やはりクルミは男鹿に、そしてツヨシは横浜に最低一年はさらに留まる結果になるような気もします。理想的に考えれば今年2017年の新しい繁殖シーズンに男鹿のクルミも横浜のツヨシも両方繁殖に成功する結果となれば最高でしょう。それには「ホッキョクグマの神様」の力が必要です。その「ホッキョクグマの神様」は近いうちにクルミの前に現れて彼女にこう尋ねるでしょう、「クルミ殿、あなたは自分の自由な時間のいくばくかを犠牲にし、そして手間をかけてまたもう一度出産と育児を行う気はありますか?」と.....。 クルミが神様になんと返事をするかは誰にもわからないということです。

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by polarbearmaniac | 2017-01-04 18:30 | Polarbearology

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