街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

フランス・ミュルーズ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 5歳のセシが二度目にして出産に成功

a0151913_19121267.jpg
(C)Parc zoologique et botanique de Mulhouse

フランス東部のミュルーズ動物園 (Parc zoologique et botanique de Mulhouse) が突然本日発表したところによりますと、同園で飼育されている雌のセシ (2010年11月24日、オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園生まれ)が昨年2016年11月7日に一頭の赤ちゃんを出産していたとのことです。出産の時点では彼女は5歳だったということになります。父親はロッテルダム動物園生まれの現時点では6歳になっているヴィックス (2010年12月6日生まれ) です。 冒頭の産室内の写真は1月7日、つまり生後二ヶ月の写真です。 オランダ生まれの若いペアの快挙といったところでしょう。



実は昨年の秋に私は「フランス東部・ミュルーズ動物園、ホッキョクグマの繁殖に一抹の不安を感じさせる同園での三頭同居」という投稿でこの動物園の繁殖への対応姿勢を批判したわけですが、しかしそういったことはなんのその、セシは2015年のシーズンの最初の出産には失敗したものの2016年のシーズンの二度目の出産は見事に成功させてしまいました。 昨年2016年の秋はいったい何日まで三頭同居を行っていたのかが明確ではありませんので何とも言えませんが、おそらく2015年のシーズンの時よりももっと早い時期に産室のあるエリアに隔離されていただろうと私は想像しています。

世界の動物園ではホッキョクグマの赤ちゃんが誕生してもかなり長い期間にわたってその事実を公表しない動物園がありますので私はおそらくそういった動物園は2016年のシーズンで最低一つはあるだろうと予想していました。 しかしまさかこのミュルーズ動物園がそうであったとは思ってもいませんでした。今回の母親のセシも父親のヴィックスも私が2011~2012年に彼らがまだ赤ちゃんだった時に実際に欧州で会っているわけですが、もうこうして繁殖に成功しているわけです。 母親のセシはアイラと同じ年齢ですね。 やはり日本もそういった年齢から果敢に繁殖に挑戦させるべきだと思います。 しかしパートナーがいないというのが困ったことではありますが.....。

ここで二年前のセシとヴィックスのミュルーズ動物園での姿を見ておきましょう。



(資料)
L'Alsace.fr (Feb.1 2017 - Un ourson polaire dans la tanière)
20minutes.fr (Feb.1 2017 - Alsace: Naissance exceptionnelle d’un ourson au zoo de Mulhouse, à vous de choisir son prénom !)
Est Républicain (Feb.1 2017 - Mulhouse : naissance exceptionnelle d'un ours polaire au zoo)
France Bleu (Feb.1 2017 - Les ours polaires du zoo de Mulhouse, Sesi et Vicks, vous présentent leur ourson)

(過去関連投稿)
フランス・アルザス地方のミュルーズ動物園の新施設建設計画 ~ 2頭のホッキョクグマの移動について
チェコとフランスにおけるホッキョクグマの搬出入の映像
フランス・ボルドー近郊、パルミール動物園のジュリ逝く ~ 故郷の新施設の完成を待たずに客死
フランス東部 ミュルーズ動物園でのヴィックスとセシの近況 ~ 優先されるオランダの若年個体のペア形成
フランス東部アルザス地方のミュルーズ動物園にパルミール動物園からティナが無事帰還
フランス東部、ミュルーズ動物園の新施設「グランノール(L'espace Grand Nord)」 がオープン
フランス東部のミュルーズ動物園の 「アンリシスマン (l'enrichissement) – エンリッチメント」 の試み
フランス東部、ミュルーズ動物園のセシとヴィックスのペアの繁殖への期待 ~ 求められる謙虚な姿勢
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(1) ~ 雄雌の同居は繁殖行動期に限定すべき?
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(10) ~ 出産に備えた雌の「隔離」とは?
フランス東部・ミュルーズ動物園、ホッキョクグマの繁殖に一抹の不安を感じさせる同園での三頭同居
by polarbearmaniac | 2017-02-01 18:30 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

カナダ・コクレーン「ホッキョ..
at 2017-03-29 22:00
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-28 21:00
ロシア北東部・サハ共和国、ヤ..
at 2017-03-27 21:00
フランス・ミュルーズ動物園の..
at 2017-03-26 22:00
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-25 21:00
ウクライナ・ムィコラーイウ動..
at 2017-03-25 13:00
ロシア北東部・サハ共和国、ヤ..
at 2017-03-24 15:00
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブル..
at 2017-03-23 20:00
男鹿水族館のクルミと豪太のペ..
at 2017-03-22 23:30
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-21 20:00

以前の記事

2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin