街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・ペルミ動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ アンデルマ、ユムカ、セリクと来園者たち

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アンデルマ (Белая медведица Амдерма/Eisbärin Amderma) 
Photo(C)Properm.ru

昨日2月26日の日曜日午後1時よりロシア・ウラル地方のペルミ動物園で「国際ホッキョクグマの日」のイベントが行われました。当日のイベントではまず担当飼育員さん(エカテリーナ・メーリニコヴァさん)がペルミ動物園で飼育されているアンデルマ、ユムカ(ミルカ)、セリクの三頭の紹介を行い、次にトレーニングの様子を来園者に公開したそうです。そして特別給餌が行われたそうですが、来園者のうち希望者が担当飼育員さんに手伝ってもらってホッキョクグマたちに直接、給餌を行ったそうです。このイベントの開始部分を実況した放送がありますのでその映像をご覧ください。アナウンスが入っています。



次の映像はもっと長く、そして担当飼育員さんがホッキョクグマたちを呼ぶ声が明瞭に聞くことができます。遠くにいるセリクを「セリク、こっちに来なさい!」と叫ぶシーンもあります。



それから次は非常に素晴らしいニュース映像です。飼育員さんの女性が二人登場していますが、最初に登場しているのは副担当のナターリア・ヤルーシュナさん、二番目が正担当のエカテリーナ・メーリニコヴァさんです。



さらにもうひとつ、昨日の別の映像がありますが、これはホッキョクグマたちの姿だけに焦点を集めた映像です。



高齢となっているアンデルマも健在で元気な姿を見せています。実に素晴らしいことです。上のニュース映像ではアンデルマは40歳であると語られていますが、それは事実ではありません。アンデルマ(野生出身)の生年については説が二つあり、一つは1980年説、もう一つは1982年説です。私は後者が正しいと思っています。何故ならアンデルマが1989年秋に二頭の子供(一頭は故メンシコフ)を伴って極北のアンデルマの街に姿を見せ当時のソ連軍の倉庫などに食べ物を求めて押し入ったわけですが、こういった行為は野生ではそれまで育児経験のないホッキョクグマが多く行う行為だからです。つまりこの時にアンデルマが連れていたのは彼女が6歳(つまり1988年暮れ)で産んだ初産の子であった、つまりアンデルマの生年は1982年であると考える方が妥当だと思うわけです。
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アンデルマ (Белая медведица Амдерма/Eisbärin Amderma)
Photo(C)Properm.ru

この下のニュースサイトをクリックして開いていただき、開いた当該記事の下に25枚の素晴らしい写真によるレポートがありますので是非ご覧ください。ブラウザがIEだと写真を見ることが多分できないと思います。Chromeをご使用下さい。(ちなみに当ブログはブラウザがChromeやIEを使用した場合だけ動画が正しく表示がされます。 Firefox では動画が正しく表示されない場合が多いようです。Safari については私は使用したことがありませんのでよくわかりません。)


今更言うまでもなくアンデルマはホクト(姫路)、ゴーゴ(白浜)の母、カイ(仙台)、ロッシー(静岡)、モモ(浜松)の祖母、イワン(旭川)、シルカ(大阪)の曽祖母にあたります。他に世界的に非常に有名なホッキョクグマとの関係ではシモーナ(モスクワ)、コーラ(ブルノ)の祖母、フロッケ(アンティーブ)、フリッツ(ベルリン)の高祖母にあたります。フロッケにはホープという娘がいますのでホープはアンデルマから見れば来孫にあたるわけです。作家の竹田恒泰さんは明治天皇の玄孫ですが、来孫というのはさらに一つ親等を重ねたものだということです。アンデルマは若くしてメンシコフを産み、そしてそのメンシコフには16頭の子供たちがいます。その長女であるシモーナも多産であることから、アンデルマにはこれだけ親等の多い子孫が数多くいるということです。

一人でも多くのファンの方々にこのアンデルマという偉大な存在を知っていただきたいというのが私の切なる願いでもあります。

(資料)
Properm.ru (Feb.27 2017 - Пермяки покормили белых медведей. Фоторепортаж из пермского зоопарка)
Рифей-Пермь (Feb.27 2017 - В Пермском зоопарке белые медведи отпраздновали Масленицу)
59.ru (Feb.26 2017 - Пермяков приглашают в зоопарк на показательные тренировки белых медведей)

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by polarbearmaniac | 2017-02-27 12:00 | Polarbearology

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