街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ベルリン動物公園の生後四カ月の赤ちゃんのフリッツが死亡! ~ さようならフリッツ......

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フリッツ (2016~2017) Photo(C)Tierpark Berlin


本日火曜日の現地時間の朝(日本時間の夕方)、第一報としてベルリン=ブランデンブルク放送(RBB)がベルリン動物公園よりフリッツ死亡の情報を得て最初の報道がなされました。それから約10分ほどしてベルリン動物公園から公式発表が行われました。昨日月曜日の午後7時半頃からフリッツの呼吸が不規則になり獣医さんたちスタッフはフリッツの心臓マッサージと酸素吸入を行ったもののその効果はなくフリッツは午後8時頃に死亡したとのことです。ベルリン動物公園のクニーリエム園長は「私たちは驚き、悲しみ、そして打ちひしがれています。」と語っています。
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Photo(C)Tierpark Berlin

現在フリッツの遺体はベルリン動物公園近くにライプニッツ(野生動物)研究所(Leibniz-Institut für Zoo- und Wildtierforschung)にあり、検死報告の内容については旧西ベルリンにあるベルリン動物園で12時(日本時間の本日20時)より発表の記者会見があるとのことです。
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フリッツ (2016~2017) Photo(C)Tierpark Berlin

生後たった四カ月ほどの赤ちゃんが肝臓に広範囲に炎症が生じれば助かる見込みはほとんどないだろと私は思っていましたが、微かな望みも持っていました。今日の昼間、私はフリッツのことが頭から離れなかったわけでした。本当に残念なことになりました。トーニャお母さんにとっても、ここまでしっかりと育ててきた息子のフリッツから突然引き離されてしまい、今頃は何がなんだかわからない状態でしょう。トーニャお母さんにとってはなすすべがありません。本当に気の毒です。





(*追記)クニーリエム園長は旧西ベルリンのベルリン動物園での記者会見でフリッツの死の直接的な原因は肝臓の大規模な炎症と肥大によって多臓器不全 ("Multiorganversagen") を引き起こしたことであったとし、さらにそれを引き起こした本当の原因 ("Todesursache") については組織検査や血液のサンプル検査などによって鋭意調査中であるとしています。いくつかの可能性の中では現時点ではウィルスの可能性を考えており、バクテリアや毒素、または免疫機能疾患も可能性としては排除できないとも述べています。また、フリッツがあまりに幼いにもかかわらず肉を食べたことに原因があるのではないかという説については、憶測にすぎないと否定的に語っています。 私の印象ではベルリン動物公園はHPの当初の公式発表ではあまり正確なことを述べていないのではないかという気がします。つまりひょっとしてフリッツの健康状態の異変の発見に関して何か公にはできないことがあるのではないかということです。クニーリエム園長は月曜日にフリッツは腹部の痛みで泣き叫んでいたと語っているのです。ところがベルリン動物公園のHPでの説明ではフリッツは月曜日朝にぐったりとしていたところを発見されたと述べています。治療に抗生物質と同時に鎮痛剤を与えていたこととベルリン動物公園の説明とはうまくつながらないように思います。しかしクニーリエム園長が言うようにフリッツが痛みで泣き叫んでいたというならば鎮痛剤の投与は一応は説明がつくわけです。



(*追記2)飼育下では限られた血統の集団から繁殖が行われることが問題なのではないかという疑問に対して、EAZAのコーディネーターがホッキョクグマの繫殖に関しては血統面を管理しているから近親交配は行われないという回答も報道においてはなされていますが、仮にフリッツの死を引き起こしたものが免疫機能疾患だった場合には話が面倒なことになるでしょう。私は以前からこのフリッツの母親であるトーニャ、そして父親であるヴァロージャの母親は共にモスクワ動物園のシモーナ(父親は共にウランゲリ)であるという説を主張しています。つまりフリッツの両親は姉と弟のペアであるという説です。こういった場合、このペアの間に誕生する個体に免疫機能疾患が生じてもそう不思議ではないとも考えます。「ロシア血統の闇」の世界というものは実に不気味なのです。しかし、「やはりなあ」などと言うつもりは毛頭ないということだけはハッキリと申し上げておかねばなりません。そもそもフリッツの死を引き起こした肝臓の炎症の原因 ("Todesursache") が何なのかが現時点では特定できていないのですから。

(資料)
Tierpark Berlin (Mar.7 2017 - Fritz ist tot)
B.Z. Berlin (Mar.7 2017 - Um 20 Uhr hörte das kleine Herz von Fritz auf zu schlagen)
Berliner Kurier (Mar.7 2017 - Der kleine Fritz aus dem Berliner Tierpark ist tot)
(追加資料)
Berliner Morgenpost (Mar.7 2017 - Kleiner Eisbär Fritz ist tot - Todesursache bisher unklar) (Mar.7 2017 - Eisbär Fritz kämpfte zwölf Stunden lang um sein Leben)
Berliner Kurier (Mar.7 2017 - Pressekonferenz im Video „Fritz wird nicht ausgestopft!“)
Berliner Zeitung (Mar.7 2017 - Todesursache Leberentzündung Was ist mit dem kleinen Eisbären Fritz passiert?)
rbb Mediathek (Abendschau vom 07.03.2017)

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2017-03-07 17:20 | Polarbearology

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