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ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの別居は安全上の理由と同園は説明 ~ 移動先決定は難航か?

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ロスチク (Белый медвежонок Ростик)
Photo(C)Новосибирский зоопарк

ロシア・ノヴォシビルスク動物園の雄のロスチク(2015年12月7日生まれ)は3月9日より母親のゲルダから引き離され同園内の離れ、別の場所で暮らすようになった件はすでに投稿しています。この件に関して本日月曜日から地元メディアはその事実を報じています。そういった報道の中で生後1年3ヶ月が経過したロスチクを今回こうして別居させた理由について同園の広報担当者はメディアの取材に対して、ロスチクが母親ゲルダに対する態度が攻撃的となる状況を防ぐための安全上の措置であり、以前より計画されていたものであるという内容を回答しています。地元のTV局ではこの親子の別居を簡単に報道しています。短いニュース映像を御紹介しておきます。



同園の広報担当者の説明ではゲルダとクラーシン(カイ)の同居については時間をおいて慎重に行う予定のようです。私は今回のこの時期のゲルダとロスチクの別居はこの二頭が今年の繫殖シーズンに参戦するためであるという理解をしているわけですが、ノヴォシビルスク動物園としてはそのことが理由であるとは、表向きには述べていないようです。さて、そうだとすると私が次に推測するのは、このロスチクは移動先が当分は決まる見込みがないのではないかということです。仮に彼が欧州に移動するということならば、まずは欧州の雄(オス)の幼年・若年個体の集中プール基地であるイギリスのヨークシャー野生動物公園に移動することになるはずですが、それならばもっと早い時期に移動してもおかしくないはずなのに彼は母親ゲルダと別居したとはいえ依然としてノヴォシビルスク動物園に留まる状況がかなり確実ですので、となればロスチクの移動先決定は依然として難航していると考える方が全体の状況を見渡せば筋の通った考え方であると思います。(*追記 - 別の報道ではノヴォシビルスク動物園の広報担当者の発言として、今回ロスチクが別居させられたことと彼の他園への移動の可能性は無関係であると報じられています。)

さて、親子の別居以降のロスチクとゲルダの映像をまた二つほどご紹介しておきましょう。





(*追記)ノヴォシビルスクの地元のファンの方々の中で、ロスチクはフィンランドに移動する可能性を聞いたことがあるという方がいらっしゃるようです(複数)。この話を聞いたとすればノヴォシビルスク動物園サイドからの情報でしょう。しかしフィンランドで有名なラヌア動物園はホッキョクグマを飼育していますし繁殖にも成功しているわけですが、ロスチクが入り込む隙は全くありません。そうなると以前はホッキョクグマを飼育していたものの現在は不在になっているヘルシンキ動物園が可能性としてあります。この動物園にはホッキョクグマの飼育展示場を比較的簡単に用意できるスペースがあるという情報は確かにあります。ただしヘルシンキ動物園がホッキョクグマを再び入手したがっているという情報は見つかりません。しかし可能性としては有り得るようにも思います。

(資料)
VN.ru (Mar.11 2017 - Медвежонка Ростика отселили от мамы Герды в Новосибирском зоопарке)
ГТРК Новосибирск (Mar.11 2017 - Белого медвежонка Ростика отселили от мамы в другой вольер)
Комсомольская правда в Новосибирске (Mar.13 2017 - Медвежонка Ростика в Новосибирском зоопарке переселили в другой вольер)
(*追加資料)
Новосибирские новости (Mar.14 2017 - Белого медвежонка разлучили с мамой в новосибирском зоопарке)

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘が本日突然永遠の別れ ~ ゲルダお母さんの動揺
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「二つの愛の心」 ~ "Два любящих сердца"
by polarbearmaniac | 2017-03-13 22:00 | Polarbearology

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