街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ピョートル(ロッシー)とクラーシン(カイ)、双子兄弟のそれぞれの生き方

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クラーシン(カイ)(Белый медведь Красин/Кай)(Eisbär Krasin/Kai)(2014年9月12日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)
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ピョートル(ロッシー)(Белый медведь Пётр/Россы) (Eisbär Pjotr/Rossy)(2017年6月2日撮影 於 静岡・日本平動物園)

2007年11月27日にロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園でウスラーダから誕生した双子兄弟のピョートル(ロッシー - 現 日本平動物園)とクラーシン(カイ - 現ノヴォシビルスク動物園)は生後半年前後で母親であるウスラーダから引き離されただけでなく双子同士でも離れ離れになっってしまったという不幸な幼年時代だったわけです。そういった彼らの不幸の原因を作ったのはレニングラード動物園であるわけで、この件については以前に何回か投稿していますので今回は繰り返しません。幼年期にあまりに早く母親から引き離すとその個体は成長しても常同行動が多くなったりなど、行動に不安定さが生じてくることは世界のいくつかの例を見てもよくわかるわけです。ウスラーダは世界でも屈指の偉大なる母ですが、その彼女にしても半年ほどでは子供たちをうまく教育することは難しかったというわけです。
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ウスラーダ (Белая медведица Услада/Eisbärin Uslada)
(2014年5月3日撮影 於 サンクトペテルブルク、レニングラード動物園)

ちなみにウスラーダの産んだ16頭の子供たちの中で最も彼女と同居した期間が長かったのは2004年12月に誕生したラダゴル(カイ - 現 仙台・ズーパラダイス八木山)と1994年11月に誕生したシモーナ(現 モスクワ動物園)で、いずれもウスラーダと一年半にわたって同居していますが、この二頭の精神的安定性は抜群なものがあります。

さて、ここでピョートル(ロッシー)とクラーシン(カイ)のレニングラード動物園時代の映像を股一つご紹介しておきます。多分これは以前にご紹介していなかったものだと思います。やや長い映像でウスラーダの姿も見ることができます。


レニングラード動物園時代のピョートル(ロッシー)とクラーシン(カイ) - Белые медвежата Пётр (Россы) и Красин (Кай) в Ленинградском зоопарке

さて、ノヴォシビルスク動物園に移動したクラーシンはカイと改名されたわけですが、その後の彼は急速に精神的な安定性を確立するようになったことはいくつかの映像でも見て取れます。彼は移動しあt直後からゲルダという遊び友達を得ましたが、繁殖可能な年齢となってからはそのゲルダをパートナーとして現在に至るまで二回の繁殖を成功させるに至っています。今さら申し上げるまでもなく、シルカとロスチクです。カイ(クラーシン)はこうして現在ではロシアのホッキョクグマ界において王道を歩む存在となっています。カイ(クラーシン)のこれから歩む道は彼の父である、あのあまりに偉大であった故メンシコフのあとを追いかけていくものとなるでしょう。
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故メンシコフ (Белый медведь Меншиков/Eisbär Menschikow)
(2012年9月18日撮影 於サンクトペテルブルク、レニングラード動物園)

ピョートル(ロッシー)については現時点においては多くの点で依然として課題が多いように思います。この双子兄弟には大きな差がついてしまっていることは明らかです。何故そうなったのかは考えてみる余地がありそうです。
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クラーシン(カイ)(Белый медведь Красин/Кай)
(2014年9月13日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)
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ピョートル(ロッシー)(Белый медведь Пётр/Россы)
(2017年6月2日撮影 於 静岡・日本平動物園)

私は今になって後悔しているのですが、もっと早く海外、特にロシアに行ってホッキョクグマたちに会う旅を始めておくべきでした。特にこのレニングラード動物園でピョートル(ロッシー)とクラーシン(カイ)が母親であるウスラーダと同居していた時期の姿を見ておきたかったと思っています。もっと欲張っていえば、ペルミ動物園でのアンデルマとゴーゴの同居も見ておきたかったと思います。

(過去関連投稿)
(*クラーシン/カイとゲルダの幼年時代関連)
・ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの戸外映像 ~ ゲルダとクラーシンの幼年時代
・ロシア・ノヴォシビルスク動物園のクラーシン(カイ)とゲルダの幼年時代の成長を映像と写真で追う
・ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「カイとゲルダ」の最近の話題 ~ このペアの名前の由来の真相を考える


小林麻耶さんとロシア語01 - サンクトぺテルブルク
by polarbearmaniac | 2017-09-20 06:00 | Polarbearology

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