街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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オランダ、フリースラント・アクア動物園のフェリックスとネヌの近況 ~ 欧州域内の担当者の集まりでの刺激

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フェリックス (IJsbeer Felix)  Photo(C)Edwin Kooren

オランダ北部・フリースラント州のレーワルデン (Leeuwarden) にあるフリースラント・アクア動物園 (AquaZoo Friesland) に暮らしているのは間もなく16歳になる雄(オス)のフェリックス (Felix) と間もなく5歳になる雌(メス)のネヌ (Nanu) の二頭です。フェリックスは欧州において屈指の繁殖能力を誇る雄(オス)であり、すでに6頭の子供たちの父親となっています(そのうちの一頭であったオールボー動物園のアウゴは事故にて死亡)。
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フェリックス (IJsbeer Felix)  Photo(C)AquaZoo Friesland

「仕事師」として移動に移動を繰り返してきた彼も昨年このオランダのフリースラント・アクア動物園に移動してやや落ち着いた生活を送っているようです。彼のパートナーとなるのはデンマークのスカンジナヴィア野生動物公園で生まれたネヌですが、彼女は今月末に5歳になりますのでフェリックスとの間での本格的な繁殖への試みは来年に成功する可能性は高いと思います。最近のフェリックスとネヌの様子を見てみましょう。最初に映っているのはフェリックスで、ネヌは奥の別の場所にいます。



このフリースラント・アクア動物園が将来的に欧州域内でのホッキョクグマの繁殖にどのような形で関与していくかについてはいささか複雑な事情がありそうです。そういったことは過去関連投稿を御参照下さい。おそらくフェリックスは来年にはドイツのニュルンベルク動物園に帰還するのではないかと思うのですが、そうなるとネヌには同年代の雄(オス)のパートナーの導入が図られるのではないかと思います。私はその候補個体を頭でいろいろと考えてみるのですが変数が多くてなかなか読み切れないでいます。それから、下は今年の一月の映像ですので最新のものとが言えませんがフェリックスとネヌが同居している映像です。冷え込んだ日らしく氷結した池の氷を割ろうとしているようです。ワンクリックしていただくと開始画面となります。
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さて、ここでこのフリースラント・アクア動物園のホッキョクグマ担当の飼育員さんが研修の目的でイギリスのヨークシャー野生動物公園に行ったときの映像が公開されていますので見てみましょう。これはホッキョクグマへの訓練(トレーニング)の様子の見学ですね。この飼育員さんが語っているには、欧州域内の多くの動物園からホッキョクグマの担当者がヨークシャー野生動物公園に集まって交流を深めると同時にホッキョクグマの飼育に関する情報の交換を行うことができたそうで非常に意義深かったと述べています。貫録十分に歩くヴィクトルの姿が印象的です。



日本の動物園におけるホッキョクグマの担当者の方々の集まりはあるそうですが、いったいどんな話をしているのかはわかりません。日本人同士ですので議論などは行われてはいないでしょう。欧州ともなれば国が違う担当者の国籍が異なりますので刺激のある集まりになるだろうと思います。日本の動物園の担当者も欧州やらアメリカに出かけて行って現地の担当者と意見交換することが好ましいでしょう。

(過去関連投稿)
オランダ・レーワルデンのフリースラント・アクア動物園(AquaZoo Friesland)に移動する二頭
オランダのフリースラント・アクア動物園にデンマークのスカンジナヴィア野生動物公園からネヌが到着
オランダ、フリースラント・アクア動物園への移動を「拒否」した(?)フェリックス
オランダ、フリースラント・アクア動物園にレネンのアウヴェハンス動物園からフェリックスが到着
オランダ、フリースラント・アクア動物園が18ヶ月振りに開園 ~ フェリックスとネヌがお披露目

(*ヨークシャー野生動物公園 一般関連)
欧州がホッキョクグマの幼年・若年個体をプールする 「集中基地」 を計画 ~ 雌はオランダ、雄はイギリスへ
イギリス・ヨークシャー野生動物公園で暮らす四頭の雄たち ~ 「集中基地システム」の持つ別の意味
イギリス・ヨークシャー野生動物公園で悠々と暮らすホッキョクグマたち ~ Downgrade となる他園への転出
(*ヨークシャー野生動物公園、ヴィクトル関連)
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園のヴィクトルが15歳の若さで繁殖の舞台から「強制引退」か?
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園のヴィクトルがイギリスのヨークシャー野生動物公園に無事到着
イギリス・ヨークシャー野生動物公園のヴィクトルは繁殖の舞台から「強制引退」 ~ 欧州の重大な転機
イギリス・ヨークシャー野生動物公園のヴィクトルの姿 ~ 「飼育下の集団の維持」について
イギリス・ヨークシャー野生動物公園のヴィクトルの健康診断が実施される ~ 優れた紹介映像
(*ヨークシャー野生動物公園、ニッサン関連)
ロシア・イジェフスク動物園の一歳のニッサンがモスクワ動物園へ ~ 最終的にはスコットランドに移動か?
モスクワ動物園の生後22ヶ月の雄のニッサンがイギリスのヨークシャー野生動物公園に到着
イギリスのヨークシャー野生動物公園に到着後のニッサンの様子 ~ 欧露間の協力繁殖計画はあるか?
イギリスのヨークシャー野生動物公園のニッサンが飼育展示場に登場 ~ 欧州のホッキョクグマ界の水面下
(*ヨークシャー野生動物公園、ピセル関連)
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」のピセルがイギリスへ ~ 欧州の若年個体「集中基地システム」が発動
イギリスのヨークシャー野生動物公園に移動した二歳の雄のピセル ~ 「基準」を超えた環境へ進む欧州
(*ヨークシャー野生動物公園、ノビ関連)
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園のネラとノビの二歳の双子がオランダとイギリスへ
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園のネラとノビの双子が同園を出発、オランダとイギリスに到着
by polarbearmaniac | 2017-11-12 00:30 | Polarbearology

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