街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ドイツ・ゲルゼンキルヘン動物園でホッキョクグマの三つ子の赤ちゃん誕生! ~ 一頭が元気に成育中

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Photo(C)ZOOM Erlebniswelt Gelsenkirchen
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ララ (左)とビル(右) Photo(C)Stephan Gatzen

ほとんど予想していなかった場所でホッキョクグマの赤ちゃんが誕生しました。ドイツ・ルール地方のゲルゼンキルヘン動物園 (ZOOM Erlebniswelt Gelsenkirchen) が発表したところによりますと同園で飼育されている13歳の雌(メス)のララ (Lara) が12月4日に三つ子の赤ちゃんを出産したとのことです。そのうち二頭は数日後に死亡したそうですが(多分、第一関門の生後72時間を突破できなかったという意味でしょう)ララお母さんは残った一頭の赤ちゃんに順調に授乳しているそうです。ララは2015年にも出産はしていたものの赤ちゃんは成育しなかったようです。
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Photo(C)ZOOM Erlebniswelt Gelsenkirchen

赤ちゃんの父親は10歳のビルですが、このビルはチェコ・ブルノ動物園でコーラから生まれた双子のうちの一頭です。つまり今回の赤ちゃんはあのウスラーダの孫にあたります。またララお母さんの母親は現在ロッテルダム動物園で飼育されている偉大な母であるオリンカです。ゲルゼンキルヘン動物園はおもしろいことを述べていますが、それはホッキョクグマの赤ちゃんの生後一週間の時点までの死亡率は45%以上であると述べています。先日のベルリン動物公園では生後10日目までの生存率は50%と述べていました。こういった数字というものはえてして異なるわけです。
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ララとビル Photo(C)Keystone

これがホッキョクグマの神様というものなのです。世界の動物園で今年のシーズンに繁殖に挑戦している信頼性のある大物の母親たちはいないにもかかわらず、結局こういったあまり予想しないような場所で赤ちゃんが生まれてくるということなのです。札幌のララはすでにもう世界的な存在ですが、ドイツのララは最初の育児の成功の階段を上っているというわけです。ゲルゼンキルヘン動物園はかなり楽観的な見通しを述べています。何か自信があるのでしょう。さて、では今回出産したララの姿を見ておきましょう。最初はなんと2006年1月、つまり彼女がまだ一歳だった時の映像です。



次はララと彼女のパートナーであるビルの7年前の映像です。



(*追記 )このゲルゼンキルヘン (Gelsenkirchen) は発音では「ゲルゼンキルヒェン」に近いですしミュンヘン (München) という街は発音では「ミュンヒェン」に近いわけで、最近ではその発音通りに表記することもしばしばあります。しかし当ブログでは「ゲルゼンキルヘン」「ミュンヘン」といった従来通りの伝統的な表記を採用することにしています。

(資料)
Westdeutsche Allgemeine Zeitung (Dec.13 2017 - Eisbärbaby im Gelsenkirchener Zoom geboren)
Bild (Dec.13 2017 - Zoo Gelsenkirchen freut sich über Eis-Bärchen)

(過去関連投稿)
チェコ・ブルノ動物園での別れ(前) ~ トムとビルを愛した人々
チェコ・ブルノ動物園での別れ(後) ~ トムとビルを愛した人々
ドイツ・ルール地方、ゲルゼンキルヘン動物園のエルヴィス逝く
ドイツ・ルール地方、ゲルゼンキルヘン動物園の35歳のファニー、静かに世を去る
by polarbearmaniac | 2017-12-14 02:05 | Polarbearology

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