人気ブログランキング | 話題のタグを見る


街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ハンガリー・ブダペスト動物園のシェールィとビェールィの双子兄弟の近況 ~ 同園での今後の繁殖を考える

ハンガリー・ブダペスト動物園のシェールィとビェールィの双子兄弟の近況 ~ 同園での今後の繁殖を考える_a0151913_22301536.jpg
シェールィ (Серый/Szerij) とビェールィ (Белый/Belij)
Photo(C)Fővárosi Állat- és Növénykert

ロシアのイジェフスク動物園で一昨年2015年の11月28日にドゥムカお母さんから誕生し人工哺育で育てられた1歳の雄(オス)の双子のシェールィ (Серый/Szerij) とビェールィ (Белый/Belij) がハンガリーのブダペスト動物園に今年の3月に移動したのはすでにご紹介しています。この双子兄弟はブダペストでもなかなか人気のようで地元のファンがかなり画像や映像をアップしています。このブダペスト動物園がホッキョクグマの繫殖についてかつての栄光を取り戻したいと考えていることは明らかですし、そういった同園でホッキョクグマが不在となり、そして三年ぶりにこの双子兄弟が来園したことをファンも喜んでいる様子がわかります。

さて、このシェールィとビェールィの双子兄弟について、その来園時から現在に至るまでで、まだご紹介していなかった映像を見てみたいと思います。







ブダペスト動物園がこの二頭の将来の繁殖を具体的にどう考えているかはわかりません。3~4年後に雌(メス)の個体を導入することになるのかもしれませんが、その場合は現在いくら仲が良くてもこの雄(オス)の双子の間で闘争が生じる可能性は少なくないということです。1~2年で双子のどちらかを他園に移動させる可能性はあるかもしれません。通常でしたら雄の幼年・若年個体の欧州での集中プール基地であるイギリスのヨークシャー野生動物公園に入るはずなのですが、この双子はブダペスト動物園にやってきたわけです。これをどう考えるかなのですが、ヨークシャー野生動物公園には現在この双子の兄である3歳のニッサンが飼育されていますので、そういったことを配慮してホッキョクグマが不在であったブダペスト動物園に移動させたということなのかもしれません。仮にそうだとすれば、この双子兄弟が将来もブダペスト動物園に留まり続けるかは流動的な要素があるかもしれません。さらに欧州におけるホッキョクグマの繁殖の血統の問題をどのように考えるのかも重要なポイントです。欧州はこうして昨年暮れからロシアの「アンデルマ/ウスラーダ系(カザン血統)」を何頭も欧州域内に導入しているわけですが、そろそろ打ち止めではないでしょうか。そうだとすればノヴォシビルスク動物園のロスチクをどうするかが問題です。状況の推移を注視したいと思います。

(資料)
Budapest Zoo (Apr.5 2017 - A jegesmedvék veszélyeztetettsége) (Mar.24 2017 - Ismerkedjen meg az új jegesmedvékkel!)

(過去関連投稿)
ロシア・イジェフスク動物園の双子の兄弟、シェールィとビェールィが間もなく満一歳へ
ロシア・イジェフスク動物園のシェールィとビェールィがモスクワ経由でハンガリー・ブダペスト動物園へ
モスクワ動物園が「国際ホッキョクグマの日」にヴォロコラムスク附属保護施設を希望者に限定公開へ
モスクワ動物園が、今後ロシア国内で誕生の個体はロシア国内と欧州だけで飼育の意向を表明
モスクワ動物園の「国際ホッキョクグマの日」~ ヴォロコラムスク附属保護施設を一般来園者に初公開
ハンガリー・ブダペスト動物園に約三年振りにホッキョクグマ戻る ~ シェールィとビェールィの来園
ハンガリー・ブダペスト動物園に来園したシェールィとビェールィの双子兄弟に対する同園の期待
ハンガリー・ブダペスト動物園の双子兄弟、シェールィとビェールィのブダペスト到着の様子が公開
by polarbearmaniac | 2017-05-01 23:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
飼育・繁殖記録
街角にて
未分類

最新の記事

........and so..
at 2023-03-27 06:00
モスクワ動物園のディクソン(..
at 2023-03-26 03:00
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2023-03-25 02:00
ロシア・西シベリア、ボリシェ..
at 2023-03-24 02:00
鹿児島・平川動物公園でライト..
at 2023-03-23 01:00
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2023-03-22 03:00
名古屋・東山動植物園でフブキ..
at 2023-03-21 01:00
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2023-03-20 02:00
モスクワ動物園のディクソン ..
at 2023-03-18 22:20
ロシア・サンクトペテルブルク..
at 2023-03-18 03:00

以前の記事

2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索