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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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国内最高齢の32歳になったナナ、その優雅さと上品さの底に流れている精神の若々しさと瑞々しさ

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ナナさん、お元気そうで何よりでございます!
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このナナは1984年12月15日にカナダのアシニボイン公園動物園で今は亡き伝説の名ホッキョクグマであったデビーから誕生している。デビーは飼育下におけるホッキョクグマの長寿として史上第三位(あるいは第二位)の記録を持っていたホッキョクグマである。非常に短いシーンだがそのデビーと幼年期のナナの姿を捉えた映像が現存している。それについては以前に「カナダ・アシニボイン公園動物園での偉大なる故デビー、そして彼女の末娘ナナ(仙台)の貴重な映像」という投稿でご紹介している。
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このナナも長寿が期待できるのだ。


32歳のナナは健在 (Nana the Polar Bear is getting along well, at Zoo Paradise Yagiyama, Sendai, Japan, on May.25 2017.)

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このナナは本当に上品な顔立ちである。彼女と比較すればロシア出身のホッキョクグマは総じて泥臭く感じるほどである。
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この年齢にしてその顔立ちの優しさと優雅さは他に類を見出すことができない。
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まず、彼女は心が若々しいのである。いや、そして同時に瑞々しいのである。
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そういった精神における若々しさが非常に美しい形で彼女の行動に反映している。


水を楽しむナナ (Nana the Polar Bear enjoys herself in the water, at Zoo Paradise Yagiyama, Sendai, Japan, on May.25 2017.)

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私はこのナナに匹敵するような優雅さと上品さを備えたホッキョクグマに欧州でもロシアでも出会ったことがない。ホッキョクグマという種は世界で同一であり、生まれた国によって異なるということはあり得ない。しかしこのナナを見ていて彼女がロシア出身のホッキョクグマたちとは全く異質な雰囲気を持っていることを否定する人は誰もいないだろう。このナナのような雰囲気を漂わせるホッキョクグマはロシアにはいないのである。
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一度も会ったことが無くても、このナナの母親であったデビーがいかに素晴らしいホッキョクグマであったかが分かろうというものである。
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このナナには「毒」とか「魔力」とかいった、人々を否が応でも引き込んでいく中毒的な要素はなく、ただひたすらに香気とでもいったようなものを漂わせている。ナナは熱狂的なファンというものを作らない。ある特定の個体に対して熱狂的なファンになるということは、人間がその個体に対して精神の領域の一部を売り渡している場合が多いのだが、このナナに対して私たちは何も売り渡さずに魅了されてファンになってしまうのが不思議なのだ。
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このナナは比類のない素晴らしいホッキョクグマである。それはまさに奇跡としての存在に他ならない。
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Nikon D5500
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
Panasonic HC-W870M
(May.25 2017 @仙台・ズーパラダイス八木山)

(過去関連投稿)
(*故デビーとナナ関連)
高齢のデビーを愛し、慈しみ、送った人々 (上)
高齢のデビーを愛し、慈しみ、送った人々 (下)
偉大であったホッキョクグマのデビー、その娘であるナナと再会した猛暑の仙台
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内に建設中のホッキョクグマ保護・厚生センターについて
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内にホッキョクグマの保護・厚生施設が完成
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園の新展示場施設の建設  ~  偉大なるデビーの遺したもの
ナナからポーラへ ~ 世代を超えて引き渡された繁殖を担う主役のバトン
寒風と冬晴れの空の下での仙台・八木山動物公園のホッキョクグマたちの姿
29歳となったナナ、その決して色褪せぬ優雅さ ~ 伝説化された偉大なホッキョクグマの娘ここにあり!
カナダ・アシニボイン公園動物園での偉大なる故デビー、そして彼女の末娘ナナ(仙台)の貴重な映像
by polarbearmaniac | 2017-05-25 23:00 | しろくま紀行

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