街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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2010年 11月 05日 ( 2 )

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(Die Wiener Philharmoniker)を聴く

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指揮 アンドリス・ネルソンス
(曲目)
モーツァルト 交響曲第33番 KV319
ハイドン 交響曲第103番「太鼓連打」
ドヴォジャーク 交響曲第9番「新世界より」
(Nov.5 2010 @ミューザ川崎シンフォニーホール 開演前に)


※(後記)
21時10分終演。
ネルソンスの指揮を初めて聴いた。表情に対比を付けようとしたり起伏に富んだ音楽造りをしようという意図がよくわかったし、それが成功している瞬間もあったが、基本的には剛直な音楽(特にドヴォジャーク)である点で、全体的には効果を減じてしまっている。この剛直さも指揮ぶりも師匠のヤンソンスによく似ている。ウィーンフィルはいつもながらの美音。
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by polarbearmaniac | 2010-11-05 21:51 | Daily memorabilia

オランダのウォーカー、スコットランドへ! ~ 新しい繁殖基地への期待

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ウォーカー(オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園) 
Photo(C)Ouwehands Zoo, Rhenen

オランダ・レネン(Rhenen)のアウヴェハンス動物園(Ouwehands Zoo)で2008年の暮れにツインズの1頭として生まれた雄のウォーカーについてはすでに2度(Dec.16 2009, Aug.26 2010) ほど御紹介しています。その投稿の仲で、このウォーカーの兄弟だったスウィマーが一般公開直後に溺死してしまった事件についても御紹介しています。このウォーカー、あくまでも我々日本からだけ見ればあのイコロとキロルの交換候補として最有力だった個体でしたが、それが実現しなかったのは御承知の通りです。さて、このウォーカーですが、とうとう3歳を目前にしてオランダを離れイギリス北部のスコットランドにあるハイランド野生公園(Highland Wildlife Park)に移動が決まり、5日の金曜日にスコットランドに到着するそうです。
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メルセデス Photo:Edinburgh Zoo

このハイランド野生公園(Highland Wildlife Park)には、これも2度(下記資料参照)ほど御紹介してきましたあの南紀白浜のアドベンチャーワールドのミライの祖母(オホトの母)であるメルセデス(マーセディス/Mercedes)が暮らしているところです。このメルセデスは実はイギリスで飼育されている唯一のホッキョクグマです。彼女は1984年以来暮らしてきたスコットランドのエディンバラ動物園から2009年の10月にスコットランドのより北部にあるこのハイランド野生公園に移動してきたわけですが、すでに30歳近くになっており当然3歳になるかならぬかのウォーカーの繁殖パートナーではないわけです。ではなぜウォーカーがこのスコットランド北部のハイランド野生公園に移動になるかといえば、それはこの土地の気候の寒冷さ、そして飼育場の広さと環境の良さに目をつけたEAZAが例のEEP(European Endangered Species Programme)における新しいホッキョクグマの繁殖基地としてこのハイランド野生公園を位置付けたからでした。
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EAZAのコーディネーターとハイランド野生公園、そしてオランダのアウヴェハンス動物園との間での話し合いと調整が行われ、今回のウォーカーの移動が実現する運びとなったわけです。勿論ウォーカーは繁殖可能な年齢に達するまであと数年かかりますが、その間はメルセデスとの同居になります。関係者はウォーカーはメルセデスを母親のような存在として認識することを期待しており、この2頭は年齢差が非常に大きいため、その関係はうまくいくだろうと期待しています。

ウォーカーも当然将来は繁殖のためのパートナーが必要になるわけですが、EAZAやハイランド野生公園の関係者は、ウォーカーのパートナーの導入はメルセデスが元気なうちはないと考えているようです。過去いくつかの動物愛護団体の雑音に悩まされてホッキョクグマの飼育と繁殖ができなくなっていたイギリスの動物園関係者も、やはり以前からホッキョクグマの飼育と繁殖を行いたいと強く願っており、今回のハイランド野生公園へのオランダからのウォーカーの移動に強い期待感を持っているようですね。 先の先まで見通したホッキョクグマの繁殖計画に取り組んでいるEAZAですが、繁殖実績のないこのハイランド野生公園を新たに繁殖基地とすべく、事前に検討したその条件とは、飼育場の広さ、及び気候(気温)だったということだったようです。今後EAZAがEEPによっていったいどんな雌の個体をスコットランドへ移動させることになるか、今後数年間が注目です。

以下は今年の夏のウォーカーの水遊びの様子です。


*(資料)
Edinburgh Evening News (Nov.3 2010)
Scottish TV News (Nov.3 2010)
BBC News (Nov.3 2010)
Highland Wildlife Park News(Nov. 3 2010)
(過去関連投稿)
「南紀白浜アドベンチャーワールドのオホトのお母さんメルセデスは健在!」 (Feb.9 2010)
ホッキョクグマの健康管理 ~ スコットランドのメルセデス(南紀白浜AWSのミライの祖母)の体重測定 (Aug.12 2010)
円山ツインズの将来 - 交換個体候補予想 欧州編(2) (Dec.16 2009)
オランダ・アウヴェハンス動物園でのホッキョクグマ飼育 ~ 「甘やかさない飼育」の方針(Aug.26 2010)
by polarbearmaniac | 2010-11-05 01:00 | Polarbearology

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