街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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2010年 11月 26日 ( 2 )

地元・横浜のホテルで過ごす週末

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出張したり、頻繁に海外へ行ったり、その他しろくま紀行やらなにやらでいろいろなポイントやマイルがザクザク貯まる。無理してでもいくらか消化するために今週末は地元のMM21地区にあるホテルに泊まることにした。
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今回はパンパシフィックホテルの23Fのクラブフロアにある部屋を二泊予約した。ポイントを使っての無料宿泊券で泊まる。
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部屋からは、まあまあの夜景だ。

(Nov.26 2010 @横浜・パンパシフィック横浜ベイホテル 23階)
by polarbearmaniac | 2010-11-26 23:55 | Daily memorabilia

「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」の設立について

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カイ(仙台・八木山動物公園 ロシア名:ラドゴル)とウスラーダお母さん 
(サンクトペテルブルク、レニングラード動物園) Photo: ИНТЕРПРЕСС

旭山動物園のHPの「動物病院」というページに興味深い記述(*下記資料参照)があります(担当獣医の福井さんが書いていらっしゃるのでしょうか)。 このページによりますと、去る11月11日にJAZAの種保存委員会内に 「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」 が立ち上げられ、同時に第1回会議が開催されたとの情報です。目的として以下の2つがあげられています。

(1)これまでの繁殖に関わる基礎データを整理し、飼育および健康管理のための情報と技術を向上させて共有していくこと。

(2)種の保存を目的としたブリーディングローンなど個体の施設間移動を伴う繁殖計画の立案と実行などをスムーズに進めていくこと。


この2番目の点については血統の多様性を可能な限り維持し次世代・次々世代への繁殖を視野に入れて血統を重視した繁殖計画を立案することになるでしょう。そしてまず緊急の課題として、 「長年繁殖に成功していない、さらには交尾行動すら見られないペアについて、新たな組み合わせによる繁殖行動の活性化を最大の課題の一つとして考え、各園館と調整を求めていきたい。」と挙げられています。

私は8月に、「日本版ホッキョクグマ繁殖計画PBSP(Polar Bear Survival Plan)の作成が急務だ。」と書いたことがありますが、この今回の「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」の立ち上げは、少なくともその方向に向けた第一歩だと理解でき、大変嬉しく思います。

日本の動物園におけるホッキョクグマの繁殖に関する状況は切迫しています。スピード感をもって複数のことを同時進行させなければいけない状況だと考えています。今回の「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」の設立はもっぱら日本国内の個体でなんとかホッキョクグマを繁殖させていこうという意向であり、それはもちろん大賛成です。しかし、もう15~20年早く始まっていたなら国内個体での繁殖だけで個体維持がある程度は可能だったかもしれません。しかし現時点となっては、それだけでは無理です。 冷徹に言えば、すでに日本の動物園のホッキョクグマは、遺伝的多様性を維持できる「種維持可能最低個体数」を大きく割り込んでいるはずです。ですから海外との協力(個体交換/個体購入)が不可欠です。国内と海外の両方を視野に入れて「二兎を追う」という大変な労力にならざるを得ませんが、やらなければいけません。しかしとにかく日本の動物園で飼育されているホッキョクグマの大規模な移動を行い、なんとしても繁殖させるということが先決です。ここ3~4年が正に勝負だと思います。

「動物の繁殖も相性が大事だ。」と記されていますが本当にその通りだと思います。ここで飼育下のホッキョクグマの相性に関して触れているロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園の園長さんであるイリーナ・スキーバさん(以前にも御紹介していますね)へのПетербургский дневник紙のインタビュー記事(*下記資料参照)でスキーバさんはこういう事実を披露しています。
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Photo(C) Петербургский дневник / Марина Алексеева

レニングラード動物園で飼育されているウスラーダとメンシコフは繁殖という点からも何からも18年間にわたって「黄金のペア」として世界の飼育下のホッキョクグマ界の頂点に君臨しているわけですが、このメンシコフにとってウスラーダは3頭目の雌だったそうです。その前の2頭についてメンシコフは全く「受け入れなかった(相性が悪かった)」ということですね。メンシコフの年齢から逆算すれば、レニングラード動物園は繁殖可能となったメンシコフに対して2年間に3頭の雌を彼のために当てがったことになります。相性が悪いと見ればすぐさま彼のパートナーを変えたわけですね。これは、その時代に雌が動物園に豊富にいた時代、しかもあのロシアでの話しであり、すぐに現在の日本の動物園に当てはめることは難しいですが、しかし日本の動物園はもっと頻繁にパートナーを変えるべきです。長くても2年(2繁殖シーズン)を限度とすべきでしょう。

日本の動物園におけるホッキョクグマの末長い繁栄を希望する者としては、今度の「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」の不退転の決意と断固とした繁殖計画の実行を期待します。

*(資料)
旭山動物園HP 「動物病院」 
1. ホッキョクグマを残すために…
2. 移動って、そりゃ大変!
Петербургский дневник (Aug.30 2010)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマ繁殖計画(Polar Bear Survival Plan)の日本版作成が急務
ロッシー(日本平動物園)のパートナー探し開始について ~ その「希望」と「危うさ」
女王ウスラーダと偉大な男メンシコフ (レニングラード動物園)
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のメンシコフ ~ 「王者の風格」への賞賛
by polarbearmaniac | 2010-11-26 19:00 | Polarbearology

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