街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 02月 03日 ( 3 )

フランス・ミュルーズ動物園で誕生した赤ちゃんの近況 ~ 大きな喜びに包まれる同園

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Photo(C)Michel Foos

フランス東部アルザス地方の都市であるミュルーズの動物園で昨年2016年の11月7日にその時点では5歳であったセシ (Sesi) が一頭の赤ちゃんを出産していた事実が一昨日になって突然明らかにされましたが、この赤ちゃんの産室内の写真が公開され、また同時に同園がこの赤ちゃんの誕生に非常に喜んでいる様子も報じられています。フランスでは過去20年間に二頭目のホッキョクグマの赤ちゃん誕生だそうですから大きなニュースになっています。あとの一頭というのは2014年11月にアンディーブのマリンランドでフロッケから誕生したホープです。そうした意味ではフランスのホッキョクグマ界というのは長年にわたって停滞していたということになりますが、そういった状態を打破したのがドイツやオランダから移動してきた若年個体というわけです。「移動」あっての「繁殖」ということを見事に示しています。

以下はフランスの報道映像ですが産室内のモニター映像が同園内で公開されており、その映像に見入っている人々の姿や、最近の産室内の映像も全画面で映し出されています。あとは同園の副園長さんの話で、ミュルーズ動物園の産室の設備についてとか温暖化が進行している時代におけるホッキョクグマの赤ちゃん誕生の意義についてなどが語られています。最後に父親であるヴィックスが映っています。



(資料)
Parc zoologique et botanique de Mulhouse (Naissance exceptionnelle)
Franceinfo (Feb.2 2017 - L'ourson polaire du zoo de Mulhouse montre enfin sa bouille)
20minutes.fr (Feb.2 2017 - Alsace: Naissance exceptionnelle d’un ourson au zoo de Mulhouse, à vous de choisir son prénom !)
Europe1 (Feb.2 2017 - Naissance rarissime d'un ours polaire au zoo de Mulhouse)

(過去関連投稿)
フランス・ミュルーズ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 5歳のセシが二度目にして出産に成功
by polarbearmaniac | 2017-02-03 13:30 | Polarbearology

フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが外界に興味を持つ ~ 入り込んだ雪を取り除くヴィーナスお母さん



フィンランドのラヌア動物園で昨年2016年の11月25日にヴィーナスお母さんから誕生した赤ちゃんですが生後68日目の映像が公開されています。説明によりますと赤ちゃんは外の世界に興味を示しているようで産室から冒険をしてみたいようです。しかしヴィーナスお母さんはまだまだ早いと考えて赤ちゃんを押しとどめているようです。

外は非常に寒く、そして雪が深く積もっており、風が吹いて雪が産室のある室内のエリアに吹き付けてきているようです。ヴィーナスお母さんは格子の細い隙間から床の上に入ってきた雪を前脚で取り除いています。寒さの非常に厳しい地域にある動物園らしいホッキョクグマ親子の光景です。

(*追記)もう一つ公開されました。ヴィーナスお母さん、なかなか愛情の深いところを見せています。



(過去関連投稿)
ホッキョクグマの出産の瞬間を見事に捉えたモニターカメラの映像集
フィンランド・ラヌア動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 繁殖計画の成果を積み上げる欧州
フィンランド・ラヌア動物園での赤ちゃん誕生の瞬間の映像が公開
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後7週間目に入り立ち上がって歩き始める
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後50日が経過
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過
by polarbearmaniac | 2017-02-03 01:00 | Polarbearology

カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクが飼育展示場に復帰 ~ 漂う今後への閉塞感

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エサクバク Photo(C)Photo(C)Le Quotidien

カナダ・ケベック州のサンフェリシアン原生動物園 (Zoo sauvage de Saint-Félicien) で出産が期待されていた14歳のエサクバク (Aisaqvaq /Aisakvak) が昨日2月1日に出産準備のためのエリア (le secteur de la maternité) から元気に飼育展示場に復帰した様子が同園によって下のように紹介されています。雪の感触を大いに楽しんでいるようで、なかなかホッとさせる内容の映像です。



このエサクバクは2009年11月にタイガとガヌークという双子を出産してから2012年のシーズン以来毎年出産が期待されてきたもののそれが果たせないままです。彼女の最初のパートナーであったイヌクシュクとの間での繁殖成功以来、パートナーはイレ(Yellé) に変わったのですがエサクバクには出産がなく、そして一昨年、昨年とエディという三番目のパートナーとの間で繁殖が期待されていたものの、こうして今回も2月になって飼育展示場に復帰したというわけです。本ブログでもエサクバクの繁殖への挑戦に関する試みについては毎年それを追ってきたつもりです。しかしこれで5シーズンも彼女は出産しないままであり、そろそろ彼女の動向から目を離してもよいかなといった気持ちになっています。そしてそれは何よりも今回の映像で見る彼女の姿を見れば、カナダという土地で飼育下のホッキョクグマが出産しないからといって、それをどうこう言ったとしてもあまり意味のないような気もしてくるわけです。飼育下におけるホッキョクグマというものの存在の意味がカナダと日本とでは幾分異なるということです。

さて、そうは言っても今年2017年のシーズンにはいったいどういうことになるかがよくわかりません。ケベック水族館から再びエディが来園してエサクバク(そしてミラク)のパートナーとなり繁殖を目指して三度目の同居を行うというやり方もありますが果たしてどうでしょうか。この動物園について繁殖だけを考えれば何とも言えない閉塞的な状態に陥っているような気もしてきます。

(過去関連投稿)
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、展示場に復帰 ~ 本命の意外な失望結果
カナダ・ケベック州 サンフェリシアン原生動物園のエサクバクとイレのペアへの大きな期待
カナダ・ケペック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、早々と出産準備のための別区画に移る
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(10) ~ 出産に備えた雌の「隔離」とは?
カナダ・ケペック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクの産室内の姿が公開 ~ スタッフの余裕
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の産室内のエサクバク ~ ” Bonne nuit belle Aisaqvak !”
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、「本命」の2年続きの失望結果
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクとイレのペアの繁殖への挑戦
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園でのイレの健康チェックトレーニング
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクの新しいパートナーとしてエディが来園
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、新パートナーとの間で繁殖に再挑戦
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園でイレと検疫期間の終了したミラクの初顔合わせ
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園の深慮遠謀 ~ エサクバクとミラクのダブル出産への挑戦
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、ミラク、イレの近況
カナダ・サンフェリシアン原生動物園のイレ(Yellé) のハロウィーン ~ 「ホッキョクグマ週間」について
by polarbearmaniac | 2017-02-03 00:30 | Polarbearology

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