街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

2017年 02月 23日 ( 2 )

カナダ・トロント動物園のジュノーがアシニボイン公園動物園へ ~ 「適応化」への重要なステップ

a0151913_9311844.jpg
ジュノー Photo(C)Toronto Zoo

カナダのトロント動物園で一昨年2015年の11月11日に誕生して人工哺育で育てられた雌のジュノー(Juno) がマニトバ州ウィニペグのアシニボイン公園動物園に移動となることをトロント動物園が発表しました。ジュノーは彼女の兄でありやはり人工哺育で育てられたハドソンとハンフリーがやはりトロント動物園からアシニボイン公園動物園に移動した(現在はトロント動物園に帰還)のと同じ道を進むことになるわけですが、それは人工哺育された個体の「適応化 (Socialization)」が目的であるわけです。TVのニュース映像を御紹介しておきます。





トロント動物園はこの人工哺育されたジュノーについて二つのステップを通して成長のレールに乗せてやることを明確にしているわけですが、まず最初のステップは誕生後の一年間に同園で行われたことを "transitioning a dependent newborn into the independent youngster" と位置づけ、そして次のステップとして "to be socialized with other polar bears closer to her age to further her development towards becoming an adult bear" と表現しています。つまり他のホッキョクグマの仲間たちとの関係の構築、つまり「適応化 (Socialization)」を行わせることを意味しているわけで、そのためには野生出身の若年・幼年個体が何頭も飼育されているアシニボイン公園動物園に移動させてこの二番目のステップを実現させようというのが今回の移動の目的となっているわけです。
a0151913_932219.jpg
ジュノー Photo(C)Toronto Zoo

トロント動物園のホッキョクグマの人工哺育の技術は世界最高の水準であるという評価は、単に赤ちゃんを育児のできない母親から引き離すために産室から取り出して哺育を行うというだけでなく、その後の「適応化」という段階までを含んでいる総合的な人工哺育の技術であるという点で、まったく正当な評価であるわけです。

(資料)
Toronto Zoo (Feb.22 2017 - Farewell Juno)
CBC.ca (Feb.22 2017 - Hudson the polar bear's sister, Juno, coming to Winnipeg)
CTV News (Feb.22 2017 - Juno, little sis to Hudson and Humphrey, moving to Assiniboine Park Zoo)
Toronto Star (Feb.22 2017 - Juno the polar bear cub leaving Toronto for Winnipeg zoo)
(*追加資料)
Globalnews.ca (Feb.25 2017 - Toronto Zoo bids farewell to Juno the polar bear)

(過去関連投稿)
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 母親の母乳が出ずに人工哺育へ
カナダ・トロント動物園の人工哺育の赤ちゃんのジュノー、危機的状況から回復の事実が明らかになる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている赤ちゃんのジュノーが生後6週間経過となる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている雌の赤ちゃんのジュノーが間もなく生後二か月へ
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている雌の赤ちゃんのジュノーが無事に生後二ヶ月となる
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが生後三か月となり初めて室外へ
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが27日の「国際ホッキョクグマの日」より一般公開へ
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんの愛称の「ジュノー」が正式な名前として採用となる
カナダ・トロント動物園、ジュノーの「国際ホッキョクグマの日」 ~  一般公開開始となる
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが生後半年を無事に経過
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後8ヶ月となる
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後9ヶ月へ ~ 外部の事象に対する全面的な興味と関心の持続
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後10ヶ月となる ~ 同園の描く優れたロードマップ
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後11ヶ月へ ~ メインの展示場に初登場
カナダ・トロント動物園のジュノー、全ての面に活発な性格で力強い成長で間もなく一歳へ
カナダ・トロント動物園のジュノーの満一歳の公式誕生会が行われる
by polarbearmaniac | 2017-02-23 11:00 | Polarbearology

アメリカ・コロンバス動物園の二組の親子の最新の映像が公開される

アメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園で昨年2016年11月に誕生した三頭の赤ちゃん(二組の親子)の最新の映像を同園は紹介しましたので見てみましょう。

まずアナーナと、彼女が11月8日に産んだ一頭の赤ちゃんです。この赤ちゃんは母乳以外のものも口にしているそうで、アナーナお母さんが飼育員さんから肉を与えられて時はそれを少し自分でも食べたりなどもしているそうです。



続いてオーロラと、彼女が11月14日に産んだ双子の赤ちゃんです。この双子の赤ちゃんもやはり母乳以外にお母さんに与えられた肉を自分たちも口にしているという段階にまできているようです。



(過去関連投稿)
(*オーロラの過去の出産関連)
アメリカ・オハイオ州、コロンバス動物園のアナーナとオーロラの双子姉妹はダブル出産ならず
アメリカ・オハイオ州、コロンバス動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃんが誕生するも二頭ともに死亡
アメリカ・オハイオ州コロンバス動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ オーロラが待望の出産
アメリカ・コンロバス動物園のオーロラお母さん、赤ちゃんの育児を突然止める ~ 人工哺育へ
アメリカ・コロンバス動物園のノーラがポートランドのオレゴン動物園へ ~ その背景を読み解く
アメリカ・コロンバス動物園でのオーロラとアナーナの出産準備態勢
アメリカ・コロンバス動物園で再びホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 双子姉妹のダブル出産実現!
アメリカ・コロンバス動物園でオーロラお母さんの産んだ双子の赤ちゃんが生後一週間を無事に通過
(*アナーナの出産関連)
アメリカ・コロンバス動物園でのオーロラとアナーナの出産準備態勢
アメリカ・コロンバス動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 「双子姉妹の神話」は生きていた!

アメリカ・コロンバス動物園の産室内の二組の親子(アナーナ親子 & オーロラ親子)の近況
アメリカ・コロンバス動物園で誕生の三頭の赤ちゃんたちの近況
アメリカ・コロンバス動物園の産室内の二組の親子の近況 ~ 三頭の赤ちゃんは全て両目が開く
アメリカ・コロンバス動物園の産室内の二組の親子の近況 ~ 元気に成育を続ける三頭の赤ちゃん
アメリカ・コロンバス動物園の三頭の赤ちゃんたち、生後二ヶ月を過ぎてのの近況 ~ 歩き始める
アメリカ・コロンバス動物園のアナーナの赤ちゃんが間もなく生後三か月へ
アメリカ・コロンバス動物園のオーロラの双子の赤ちゃんが生後三か月を過ぎバックヤードに登場
by polarbearmaniac | 2017-02-23 09:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

アメリカ・トレド動物園のホー..
at 2017-05-24 18:30
フランス・ミュルーズ動物園の..
at 2017-05-24 01:00
オランダ・エメン動物園に移動..
at 2017-05-23 01:00
アメリカ・オレゴン動物園のノ..
at 2017-05-22 21:00
モスクワ動物園のホッキョクグ..
at 2017-05-21 22:00
フィンランド・ラヌア動物園の..
at 2017-05-21 01:30
ロシア・西シベリア、セヴェル..
at 2017-05-20 20:30
バフィン、偉業を成し遂げつつ..
at 2017-05-19 23:30
モモの真っ直ぐな成長 ~ 母..
at 2017-05-19 23:00
浜松市動物園にゆったりと流れ..
at 2017-05-19 22:00

以前の記事

2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin