街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

2017年 03月 07日 ( 3 )

ベルリン動物公園の生後四カ月の赤ちゃんのフリッツが死亡! ~ さようならフリッツ......

a0151913_17535730.jpg
フリッツ (2016~2017) Photo(C)Tierpark Berlin


本日火曜日の現地時間の朝(日本時間の夕方)、第一報としてベルリン=ブランデンブルク放送(RBB)がベルリン動物公園よりフリッツ死亡の情報を得て最初の報道がなされました。それから約10分ほどしてベルリン動物公園から公式発表が行われました。昨日月曜日の午後7時半頃からフリッツの呼吸が不規則になり獣医さんたちスタッフはフリッツの心臓マッサージと酸素吸入を行ったもののその効果はなくフリッツは午後8時頃に死亡したとのことです。ベルリン動物公園のクニーリエム園長は「私たちは驚き、悲しみ、そして打ちひしがれています。」と語っています。
a0151913_18452390.jpg
Photo(C)Tierpark Berlin

現在フリッツの遺体はベルリン動物公園近くにライプニッツ(野生動物)研究所(Leibniz-Institut für Zoo- und Wildtierforschung)にあり、検死報告の内容については旧西ベルリンにあるベルリン動物園で12時(日本時間の本日20時)より発表の記者会見があるとのことです。
a0151913_17495144.jpg
フリッツ (2016~2017) Photo(C)Tierpark Berlin

生後たった四カ月ほどの赤ちゃんが肝臓に広範囲に炎症が生じれば助かる見込みはほとんどないだろと私は思っていましたが、微かな望みも持っていました。今日の昼間、私はフリッツのことが頭から離れなかったわけでした。本当に残念なことになりました。トーニャお母さんにとっても、ここまでしっかりと育ててきた息子のフリッツから突然引き離されてしまい、今頃は何がなんだかわからない状態でしょう。トーニャお母さんにとってはなすすべがありません。本当に気の毒です。





(*追記)クニーリエム園長は旧西ベルリンのベルリン動物園での記者会見でフリッツの死の直接的な原因は肝臓の大規模な炎症と肥大によって多臓器不全 ("Multiorganversagen") を引き起こしたことであったとし、さらにそれを引き起こした本当の原因 ("Todesursache") については組織検査や血液のサンプル検査などによって鋭意調査中であるとしています。いくつかの可能性の中では現時点ではウィルスの可能性を考えており、バクテリアや毒素、または免疫機能疾患も可能性としては排除できないとも述べています。また、フリッツがあまりに幼いにもかかわらず肉を食べたことに原因があるのではないかという説については、憶測にすぎないと否定的に語っています。 私の印象ではベルリン動物公園はHPの当初の公式発表ではあまり正確なことを述べていないのではないかという気がします。つまりひょっとしてフリッツの健康状態の異変の発見に関して何か公にはできないことがあるのではないかということです。クニーリエム園長は月曜日にフリッツは腹部の痛みで泣き叫んでいたと語っているのです。ところがベルリン動物公園のHPでの説明ではフリッツは月曜日朝にぐったりとしていたところを発見されたと述べています。治療に抗生物質と同時に鎮痛剤を与えていたこととベルリン動物公園の説明とはうまくつながらないように思います。しかしクニーリエム園長が言うようにフリッツが痛みで泣き叫んでいたというならば鎮痛剤の投与は一応は説明がつくわけです。



(*追記2)飼育下では限られた血統の集団から繁殖が行われることが問題なのではないかという疑問に対して、EAZAのコーディネーターがホッキョクグマの繫殖に関しては血統面を管理しているから近親交配は行われないという回答も報道においてはなされていますが、仮にフリッツの死を引き起こしたものが免疫機能疾患だった場合には話が面倒なことになるでしょう。私は以前からこのフリッツの母親であるトーニャ、そして父親であるヴァロージャの母親は共にモスクワ動物園のシモーナ(父親は共にウランゲリ)であるという説を主張しています。つまりフリッツの両親は姉と弟のペアであるという説です。こういった場合、このペアの間に誕生する個体に免疫機能疾患が生じてもそう不思議ではないとも考えます。「ロシア血統の闇」の世界というものは実に不気味なのです。しかし、「やはりなあ」などと言うつもりは毛頭ないということだけはハッキリと申し上げておかねばなりません。そもそもフリッツの死を引き起こした肝臓の炎症の原因 ("Todesursache") が何なのかが現時点では特定できていないのですから。

(*追記3)ベルリン=ブランデンブルク放送(RBB)は夜8時のTVニュースのトップでフリッツの死を報じています。こちらを開いていただいて是非そのニュースをご覧下さい。以下はそのニュースの一部です。スタジオでインタビューに応じているのはクニーリエム園長です。



(資料)
Tierpark Berlin (Mar.7 2017 - Fritz ist tot)
B.Z. Berlin (Mar.7 2017 - Um 20 Uhr hörte das kleine Herz von Fritz auf zu schlagen)
Berliner Kurier (Mar.7 2017 - Der kleine Fritz aus dem Berliner Tierpark ist tot)
(追加資料)
Berliner Morgenpost (Mar.7 2017 - Kleiner Eisbär Fritz ist tot - Todesursache bisher unklar) (Mar.7 2017 - Eisbär Fritz kämpfte zwölf Stunden lang um sein Leben)
Berliner Kurier (Mar.7 2017 - Pressekonferenz im Video „Fritz wird nicht ausgestopft!“)
Berliner Zeitung (Mar.7 2017 - Todesursache Leberentzündung Was ist mit dem kleinen Eisbären Fritz passiert?)
rbb Mediathek (Abendschau vom 07.03.2017)

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園(Tierpark Berlin)でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 第一関門は週末
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、第一関門の生後72時間を見事に乗り切る ~ 授乳音確認
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃんは生後五日を乗り切る ~ 生後10日間を最初の関門ととらえる同園
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、一頭が産室内で姿を消す? ~ 生存は一頭と同園が発表
ベルリン動物公園、産室内のトーニャお母さんに若干の余裕が生まれる ~ 隣室での水分補給
ベルリン動物公園の赤ちゃんが生後20日が経過 ~ 産室内のトーニャお母さんにニンジンとリンゴの差し入れ
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後25日が経過し前脚で踏ん張って前に進もうとし始める
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、順調に満一ヶ月へ
ベルリン動物公園のトーニャお母さんと生後一か月を越した赤ちゃんの様子が公開
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後40日で立ち上がり始める ~ 同園がトーニャを「熟練の母親」と評価
ベルリン動物公園のヴァロージャ(Володя/Wolodja)の来園の経緯 ~ 霧の中に浮かぶ真相
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後50日が経過する
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後約二ヶ月が経過
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんの性別は雄(オス)と判明 ~ "Es ist ein Junge!"
ベルリン動物公園の雄(オス)の赤ちゃんの故クヌートと重なり合うもの、合わないもの
ベルリン動物公園のトーニャお母さん、散らかった床を片付ける ~ 初めて肉に挑戦した赤ちゃん
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんの命名投票が始まる
ベルリン動物公園で誕生の雄の赤ちゃんの名前が "フリッツ(Fritz)" に決まる
ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
ベルリン動物公園の赤ちゃん、フリッツの近況 ~ 「国際ホッキョクグマの日」に間に合わない一般公開
ベルリン動物公園のフリッツが間もなく生後四カ月へ ~ 自分での行動よりも母親の真似の段階
ベルリン動物公園の赤ちゃん、フリッツの一般公開は三月中~下旬の予定
ベルリン動物公園の赤ちゃんのフリッツが肝臓に広範囲の炎症で重体となる ~ 憂慮すべき病状
by polarbearmaniac | 2017-03-07 17:20 | Polarbearology

ベルリン動物公園の赤ちゃんのフリッツが肝臓に広範囲の炎症で重体となる ~ 憂慮すべき病状

a0151913_9481283.jpg
Photo(C)Tierpark Berlin

昨年2016年の11月3日にベルリン動物公園(Tierpark Berlin)でにトーニャお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんであるフリッツについて極めて憂慮すべきニュースが入ってきました。昨日の月曜日6日の朝8時に飼育員さんは生後4ヶ月のフリッツがトーニャお母さんの横でぐったりとした状態になっていることを発見し、直ちに獣医さんをはじめとして飼育主任などのスタッフたちが呼ばれました。クニーリエム園長も全ての予定をキャンセルして駆け付けたそうです。早速フリッツをトーニャお母さんから引き離す作業が行われ(具体的にどうやったかは報じられていません)、フリッツに対して精密検査が行われることとなりました(報道によればフリッツはライプニッツ研究所に運ばれて検査を受けたとのことです)。
a0151913_9112292.jpg
Photo(C)Tierpark Berlin

有名なライプニッツ(野生動物)研究所のスタッフが数時間にわたって超音波診断機やエックス線なども用いてこのフリッツの精密検査を行ったのですが、確定的な原因というものを発見できなかったそうです。感染症の有無を判断する細菌検査については結果待ちという状態のようです。ただし血液検査の数値結果(*後記 - 肝酵素値 - "die Enzymwerte der Leber" - の上昇だそうです)が示すところではフリッツは肝臓に広範囲の炎症を生じており極めて重篤な状態であることをクニーリエム園長は明らかにしました。フリッツに対しては治療として抗生物質と鎮痛剤の投与が行われているとのことです。地元ベルリンのTVニュース映像です。園長さん、非常に心配そうな表情ではあるものの一応冷静な態度で話しています。(*追記 - 園長さんは感染症の可能性も語っています。)



非常に憂慮すべき状態です。生後4ヶ月ほどの赤ちゃんが肝臓に炎症を生じているという状態自体は極めて危険です。冷静に考えれば悲観的に見通ししか持ちようがないように思いますが、フリッツは何とか回復してほしいと強く願っています。実は一昨日の日曜日にすでにフリッツは普段よりも元気のない状態だったそうで園長さん(獣医の有資格者です)もフリッツの状態を観察していたそうですがフリッツは夜になって状態が回復してトーニャお母さんからの授乳も受けていたととのことです。ところがその夜に状態が一変し、そして昨日月曜日になったということだそうです。

ベルリン動物公園の園長さんは非常に悲痛な心境のようですし、スタッフもかなりの心痛の様子が報道からも伝わってきます。昨日夜のTVニュースではフリッツは今晩はなんとが持ちこたえて欲しいというスタッフの発言を報じています。

(資料)
Tierpark Berlin (Mar.6 2017 - Große Sorge um Fritz)
Tagesspiegel (Mar.6 2017 - Eisbär Fritz ist schwer erkrankt)
n-tv.de NACHRICHTEN (Mar.6 2017 - Eisbär Fritz schwebt in Lebensgefahr)
Berliner Zeitung (Mar.6 2017 - Kleiner Eisbär Fritz schwebt in Lebensgefahr)

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園(Tierpark Berlin)でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 第一関門は週末
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、第一関門の生後72時間を見事に乗り切る ~ 授乳音確認
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃんは生後五日を乗り切る ~ 生後10日間を最初の関門ととらえる同園
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、一頭が産室内で姿を消す? ~ 生存は一頭と同園が発表
ベルリン動物公園、産室内のトーニャお母さんに若干の余裕が生まれる ~ 隣室での水分補給
ベルリン動物公園の赤ちゃんが生後20日が経過 ~ 産室内のトーニャお母さんにニンジンとリンゴの差し入れ
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後25日が経過し前脚で踏ん張って前に進もうとし始める
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、順調に満一ヶ月へ
ベルリン動物公園のトーニャお母さんと生後一か月を越した赤ちゃんの様子が公開
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後40日で立ち上がり始める ~ 同園がトーニャを「熟練の母親」と評価
ベルリン動物公園のヴァロージャ(Володя/Wolodja)の来園の経緯 ~ 霧の中に浮かぶ真相
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後50日が経過する
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後約二ヶ月が経過
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんの性別は雄(オス)と判明 ~ "Es ist ein Junge!"
ベルリン動物公園の雄(オス)の赤ちゃんの故クヌートと重なり合うもの、合わないもの
ベルリン動物公園のトーニャお母さん、散らかった床を片付ける ~ 初めて肉に挑戦した赤ちゃん
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんの命名投票が始まる
ベルリン動物公園で誕生の雄の赤ちゃんの名前が "フリッツ(Fritz)" に決まる
ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
ベルリン動物公園の赤ちゃん、フリッツの近況 ~ 「国際ホッキョクグマの日」に間に合わない一般公開
ベルリン動物公園のフリッツが間もなく生後四カ月へ ~ 自分での行動よりも母親の真似の段階
ベルリン動物公園の赤ちゃん、フリッツの一般公開は三月中~下旬の予定
by polarbearmaniac | 2017-03-07 09:00 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチク、親子としての一つの「完成形」を達成か?

a0151913_203713100.jpg
ゲルダとロスチク Photo(C) Владимир Сараев/Sibnet.ru

ロシア・西シベリアのノヴォシビルスク動物園で一昨年2015年の12月7日に当時8歳のゲルダお母さんから誕生した雄(オス)のロスチクは生後15ヶ月が経過するとことです。依然としてノヴォシビルスク動物園でゲルダお母さんと一緒に暮らしています。これが欧州やアメリカならば当然な話なのですが伝統的にホッキョクグマの繁殖に「二年サイクル」を採用してきたロシアの動物園にあってはやや不思議な話であるかもしれません。だだ、モスクワ動物園もシモーナの繫殖には前回は三年サイクルを採用し、それは次の繁殖シーズンについても同様のことになるか、もしくはさrにまた一年を「休ませる」、つまり「四年サイクル」も視野に入れていそうな昨今の状況です。

さて、ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの最近の映像をまたご紹介しておきます。







このゲルダとロスチクの親子の姿を地元のファンの方々の多くの映像で見ていきますと、ある一つの親子の姿としては「完成形」を達成したような印象を持ちます。親子の姿の有り様というのは親子の数だけ存在し、それこそどれが最も理想的な親子像なのかなどということは答えのない設問なのですが、親子が一つの親子関係のスタイルを築いていく過程のなかでは、その「完成形」というところまでスタイルが確立されていくというケースはむしろ少数であり、どこかに未完成な部分を残したまま子供(たち)は母親から別れて旅立っていくケースが多いわけです。その典型的な例はかつての男鹿水族館のクルミとミルクの親子とか前回のノヴォシビルスク動物園でのゲルダとシルカといった例があったように私は感じています。イジェフスク動物園のドゥムカとニッサンとの関係もおそらくそうだったろうと思うのですが、この親子の場合は私が現地で会って以降に映像としてネットに登場した彼らの姿は極めて少なく、必ずしもそうは言えないかもしれません。

ところはこのゲルダとロスチクの親子の場合は彼らの親子としての有り様、つまり位置関係や力関係や、それらが彼らの行動にもたらす要素といったものは彼らなりの調和を確立し、そしてそこにもたらされたものは安定的な関係であるように思います。現地のノヴォシビルスクのファンの方々の撮る映像は、それがあたかも予定調和的な彼らの姿であるというよりは、素直にゲルダとロスチクの姿を追い、そして記録し続けたものとして大きな価値があると思います。こういた方々の映像はゲルダとロスチクの親子の姿に選択や解釈などというものを混入させない、生の姿としてこの親子の有り様が一つのスタイルとして完成していることを我々に教えてくれるわけです。そしてさらに言えば、このゲルダというホッキョクグマは実は女の子よりも男の子を育てる方が得意な母親のように思います。この点で札幌のララはゲルダとは逆に男の子よりも女の子を育てるほうがうまい母親だろうと思います。これについては「長期遠征の最終日に見たララとアイラ ~ ララは男の子より女の子を育てるほうが得意?」という投稿を御参照下さい。ゲルダというのは比較的、娘に嫉妬するホッキョクグマだと思います。ところがララには娘に対する嫉妬が全くありません。一方でゲルダは息子には嫉妬しないのです。だからゲルダは男の子を育てるのに向いているのだと私は考えています。ただし、娘に嫉妬する母親は全て女の子よりも男の子を育てる方が得意なのかといえば、そうでもないのです。たとえばウスラーダは娘に対する嫉妬はまるでありませんでしたが、しかし彼女は男の子を育てることに向いているように私は感じました。このあたりが難しいところです。ホッキョクグマの親子関係というのは興味が尽きません。







以前に「ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ロスチクの成長によっても基本的に不変の親子関係」という投稿を行っているのですが、つまりゲルダとロスチクの関係は一つの形としては安定しているということなのです。ノヴォシビルスク動物園はホッキョクグマの繁殖をこれまでのように二年サイクルで行うのか三年サイクルにするのかという問題意識を最近ではあまり考えていないようにも感じます。故シロ園長は頑強な二年サイクルの支持者、そして遂行者であったのですが、この故シロ園長の息子さんが新しい園長になり、「二年サイクルの呪縛」は薄まりつつあるのかもしれません。しかし現在のゲルダとロスチクの親子の姿を見ていますと、ロスチクはもう母親から離れて旅立っても心配の全くない状態だと思います。

このノヴォシビルスク動物園を訪問したことはないものの、今後是非訪問してホッキョクグマたちに会ってみたいと考えられている方がいらっしゃるとすれば一つこういうアドバイスをしてみたいと思います。ゲルダと彼女の子供(たち)との間の彼らなりの調和的な姿を見て気持ち良く過ごしたいと思われる方はゲルダの子供が雄(オス)の場合の時の方がよいでしょう。一方で、複雑で一筋縄ではいかぬ母親と娘の相克のドラマのようなものを期待するとすれば、それはゲルダが雌(メス)の子供を育児している時の方がよいでしょう。私は今頃後悔しているのですが、ゲルダとシルカの親子を最低一週間は観察し続けておくべきでした。三日間だったというのは微妙でした。このノヴォシビルスク動物園はホッキョクグマと来園者を隔てるボードがないために非常に気楽に観察ができます。おすすめの動物園だと思います。

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ やはり出産していたゲルダ!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの登場を待つ人々 ~ その時を親子の意思に委ねる度量
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、一瞬姿を見せる ~ 'authenticity' への視座
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんがゲルダお母さんと本日、初めて5分間だけ戸外に登場!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダ親子の「国際ホッキョクグマの日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で誕生の赤ちゃんの「国際ホッキョクグマの日」の映像を追加
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの声を札幌のリラ、大阪のモモと比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの性別予想に盛り上がる地元 ~ 雄(オス)の予想に高い支持
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ 親子関係を破壊しかねない来園者のエサやり行為
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、日曜日に来園者が入場に長蛇の列 ~ 大人気のゲルダ親子
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、生後100日を超える
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんは雌(メス)と判明 ~ 赤ちゃんはシルカの妹だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの命名への同園の迷い ~ シルカ同様の過熱を恐れる同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ララ/アイラの多層的な親子関係と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃん命名について沈黙状態 ~ 「シルカ事件」から学ばぬ同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃんの性別を訂正発表! ~ 赤ちゃんは雄(オス)だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダお母さんと赤ちゃんの近況
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんとオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)のプール開き
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、オイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が泳ぎ始める
ロシア・ノヴォシビルスク動物園生まれの二頭 ~ シルカ vs オイゼビウス (Ойзебиус - 仮称)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダをシモーナと比較する ~ 母親と息子の実力は反比例?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場のライブカメラ映像配信、遂に復活!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が間もなく生後半年が経過へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(仮称)の正式命名が後日行われる予定となる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の雄の赤ちゃんの名前が「ロスチク (Ростик)」に決まる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの成長 ~ シルカ/ゲルダとは非常に異なる親子関係
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子のライブ映像配信が二年前と同様に大人気となる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチク、その日常の姿 ~ 経験を積んだゲルダお母さん
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんの機嫌を損ねないように巧妙に立ち回るロスチク
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの成長 ~ 「シルカの物語」を乗り越えられるか?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ 「ゲルダ/シルカ」、「バフィン/モモ」と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子の姿 ~ 娘とよりも息子との関係が気楽か
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの近況 ~ 予想の難しい彼の将来の移動先
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子模様 ~ 「未完の大器」ゲルダ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子、その秋の日の姿
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ロスチクに手こずり始めたゲルダお母さん ~ 成長の確かな手応え
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチク、 地元のファンの暖かい視線に見守られ間もなく満一歳へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で満一歳となったロスチク ~ 移動先候補の複数の動物園と交渉が進行中
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの冬の日 ~ シルカの「あの日」とロスチクの「その日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の冬の日の本能 ~ ロスチクの移動先は欧州以外か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマたちの冬の日 ~ 人工雪製造機の導入が決定
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ロスチクの成長によっても基本的に不変の親子関係
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの移動時期が迫る ~ バルナウル動物園への移動は否定
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクに生じる中国への移動の危険性 ~ 「セカンドライン」へ後退か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ ゲルダ親子を愛する「草の根のファン」

(2014年9月ノヴォシビルスク動物園訪問記)
◎2014年9月11日(木曜日)訪問
・リバーパークホテルからノヴォシビルスク動物園へ ~ ホッキョクグマたちに御挨拶
・容姿端麗なゲルダお母さん、その娘への態度に見る子育て初体験の初々しさ ~ 育児スタイルを模索中
・シルカ、順調に成長を遂げるその素顔
◎2014年9月12日(金曜日)訪問
・ノヴォシビルスク動物園訪問二日目 ~ ゲルダお母さんとシルカの不安定な関係
・ゲルダの将来への道のりと課題 ~ 一頭の母親と一頭の雌の二役の演技の動機となっているもの
・シルカ、その聡明かつ醒めた知性が発散する魅力 ~ ミルク、マルル、ポロロを超える逸材か?
・クラーシン(カイ)の性格とその素顔 ~ 双子兄弟のピョートル(ロッシー)との違い
◎2014年9月13日(土曜日)訪問
ノヴォシビルスク動物園訪問三日目 ~ "Pour que Gerda et Shilka soient heureuse..."
シルカちゃん、ゲルダさん、クラーシン君、お元気で! そしてまた会う日まで!
by polarbearmaniac | 2017-03-07 00:30 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

カナダ・コクレーン「ホッキョ..
at 2017-03-29 22:00
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-28 21:00
ロシア北東部・サハ共和国、ヤ..
at 2017-03-27 21:00
フランス・ミュルーズ動物園の..
at 2017-03-26 22:00
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-25 21:00
ウクライナ・ムィコラーイウ動..
at 2017-03-25 13:00
ロシア北東部・サハ共和国、ヤ..
at 2017-03-24 15:00
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブル..
at 2017-03-23 20:00
男鹿水族館のクルミと豪太のペ..
at 2017-03-22 23:30
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-21 20:00

以前の記事

2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin