街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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2017年 03月 10日 ( 3 )

ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「二つの愛の心」 ~ "Два любящих сердца"



上の映像はロスチクのいなくなった飼育展示場での昨夜(本日未明)のゲルダお母さんの様子です。飼育展示場を歩き回っています。本日はノヴォシビルスクのファンの方々は何人も動物園に行かれたようで、そういった方々の撮影されたかなりの数の映像がアップされています。そういった中で以下は本日のゲルダとロスチクの二頭の様子を対比した映像として現地のファンの方が作成しています。タイトルは "Два любящих сердца - Герда и Ростик" と付けられています。「ゲルダとロスチク、二つの愛の心」とでも訳しておきましょうか。この映像をもってゲルダとロスチクの親子の本日の姿を代表させておきたいと思います。


"Два любящих сердца - Герда и Ростик 10.03.17"


以下は前回、2014年11月14日、今回と同じくゲルダとシルカの別離の翌日の二頭の姿です。


"Два любящих сердца - Герда и Шилка 14.11.13"

ノヴォシビルスク動物園でこれから何回も繰り返されるであろうドラマでしょう。そしてなにより、ゲルダとクラーシン(カイ)の繁殖能力が素晴らしいだけではなく、誕生した子供を暖かい視線で見守るノヴォシビルスクのファンの方々がいらっしゃるというのが素晴らしいと思います。

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘が本日突然永遠の別れ ~ ゲルダお母さんの動揺
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ
by polarbearmaniac | 2017-03-10 22:00 | Polarbearology

アメリカ・シカゴ、リンカーンパーク動物園にピッツバーグ動物園からコービーが来園 ~ シカゴにまた新ペア

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コービー (Kobe the Polar Bear) Photo(C)Lincoln Park Zoo

昨年秋からのアメリカの動物園における繁殖目的のためのホッキョクグマの再配置はかなりも規模のものとなっています。それはなんといってもAZAのSSP (Polar Bear Species Survival Plan) 推進委員会の大きな危機感の現れと見て間違いないわけです。昨年11月にケンタッキー州のルイヴィル動物園から2009年12月生まれの雄のシークーがシカゴ市内のリンカーンパーク動物園に移動してきたわけですが、彼のパートナーがいったいどのホッキョクグマになるかについては予想が難しかったわけです。

さて、昨日になってシカゴのメディアは突然、ピッツバーグ動物園の2000年11月生まれの雌のコービー(Kobe)がリンカーンパーク動物園に来園したことを報じています。現在このコービーは検疫期間中ですが、飼育展示場の一部に出ることを時々許されているそうです。そのコービーの姿が映像で紹介されていますので見てみましょう。



慣れない場所にかなり警戒している様子もうかがえます。さて、この現在16歳の雌のコービーは6歳のシークーとペアを組んで繁殖を目指すことになるそうですが、同じシカゴでも郊外にあって広大な面積を誇るブルックフィールド動物園でも22歳のナヌヤークと10歳のハドソンという新しいペアが形成されたわけで、シカゴの二つの動物園の二組のペアが繁殖を目指すこととなったわけです。一方でコービーの抜けたピッツバーグ動物園にはサンディエゴのシーワールドのスノウフレイクが繁殖目的で移動して雄(オス)のコーダとのペアリングを目指すわけですが、こちらはあくまでも期間限定的なものですのでピッツバーグ動物園には来年以降また別の雌(メス)のホッキョクグマが移動してくることになるのかもしれません。アメリカのホッキョクグマ界からも目を離せられなくなりそうです。

シカゴの二つの動物園ですが、これはたとえば横浜を例にとればシカゴ郊外にある広いブルックフィールド動物園はズーラシア、そしてシカゴ市内にあるリンカーンパーク動物園は野毛山動物園といったような関係です。リンカーンパーク動物園も野毛山動物園も入園料は無料という点でも共通なものがあります。

(資料)
Chicago Tribune (Mar.9 2017 - Lincoln Park Zoo welcomes female polar bear)
dnainfo (Mar.9 2017 - Polar Bear Wedding On Tap As Siku's Mate Arrives)

(過去関連投稿)
(*シークー関連)
アメリカ・トレド動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
“It’s a boy !”― アメリカ・トレド動物園の赤ちゃんの性別判明!
アメリカ・トレド動物園の赤ちゃんが産室を出ました!
アメリカ・トレド動物園の赤ちゃんの名前が決定
アメリカ・トレド動物園のシークーがルイヴィル動物園へ移動決定 ~ アメリカのPSSP
アメリカ・オハイオ州トレド動物園のシークー、ケンタッキー州ルイヴィル動物園に到着
(*リンカーンパーク動物園関連)
シカゴ・リンカーンパーク動物園の「ホッキョクグマ啓蒙週間 (Polar Bear Awareness Week)」
アメリカ・シカゴ、リンカーンパーク動物園のアナーナがノースカロライナ動物園へ ~ 新施設建設とSSP
アメリカ・シカゴ、リンカーンパーク動物園にルイヴィル動物園のシークーが突如姿を現す
アメリカ・シカゴのリンカーンパーク動物園でシークーの一般公開が開始 ~ 新飼育展示場がオープン
アメリカ・シカゴのリンカーンパーク動物園でのシークーへの健康チェック・トレーニング
by polarbearmaniac | 2017-03-10 14:00 | Polarbearology

ドイツ・ハノーファー動物園に来園したモスクワ動物園のミラーナが飼育展示場に登場

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ミラーナ (Eisbärin Milana)
Photo(C)Rainer Droese/Hannoversche Allgemeine

2月初頭にモスクワ動物園のヴォロコラムスク附属保護施設から7歳の雌(メス)のホッキョクグマであるミラーナがEAZAのEEPの推薦によってドイツのハノーファー動物園に来園した件はすでにご紹介していました。モスクワ動物園であのシモーナから2009年の11月に誕生したこのミラーナですが、彼女のパートナーとして予定されていたヴォロコラムスク附属保護施設で飼育されていた野生出身のアイオンがイジェフスク動物園で繁殖に挑戦することになったためミラーナはハノーファー動物園に2月に移動してきたわけで検疫期間中は新しい担当飼育員さんとの交流などを行ってきたものの、とうとう昨日の木曜日からハノーファー動物園の飼育展示場であるユーコン・ベイ ("Yukon Bay" ) に登場してお披露目となったわけです。
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ミラーナ (Eisbärin Milana)  
Photo(C)Rainer Droese/Hannoversche Allgemeine

ミラーナは大変好奇心に満ちていて、登場した最初の日からこの飼育展示場を広く散策して歩いたり早速水に入ったりと、なかなか活動的だったそうでハノーファー動物園もそういったミラーナの姿を見て高い評価を下しているそうです。それを報じるTVニュースを御紹介しておきます。



次はこのミラーナの印象を語る担当飼育員さんの話と、深いプールを自在に泳いでいるミラーナの姿です。



もう一つ映像がありますのでご紹介しておきます。このミラーナ、やはりロシアのホッキョクグマの体型をしていますね。



さて、このハノーファー動物園には現在は二頭の雄、つまりシュプリンターとナヌークという共に9歳のホッキョクグマが飼育されているわけですが、この二頭のうちのどちらかがミラーナのパートナーとなるのか、あるいはミラーナのパートナーは他園か来てシュプリンターとナヌークの二頭は他園に移動することになるのかはまだ未定だそうで、あくまでEAZAのEEPの枠組みのなかで決定されることになるそうです。
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ミラーナ (Eisbärin Milana)
Photo(C)Rainer Droese/Hannoversche Allgemeine

条件さえ整っていれば札幌・円山動物園生まれのアイラが2012年にこのがノーファー動物園に移動することになっていたはずですが、その計画が頓挫してしまった件は以前に非常に詳しくご紹介していますので、ここではそれを繰り返しません。過去関連投稿を御参照下さい。

(資料)
Hannover City News (Pressemitteilung) (Mar.9 2017 - Eisbär Milana erobert Kanada)
NDR.de (Mar.9 2017 - Beschert "Milana" dem Zoo Hannover Eisbärbabys?)
kreiszeitung.de (Mar.9 2017 - Eisbärin Milana erkundet Außenanlage im Zoo Hannover)
Hannoversche Allgemeine (Mar.9 2017 - Eisbärin Milana im Zoo vorgestellt)
BILD (Mar.9 2017 - Eis­BÄRiger Pool-Spaß im Zoo)
RTL Nord (Mar.9 2017 - Neugierige Eisbärin in Hannover)

(過去関連投稿)
(*ミラーナ関連)
モスクワ動物園で保護されている孤児のホッキョクグマ、アイオンの近況
モスクワ動物園が期待を持つ将来の新ペア ~ ヴォロコラムスク付属保護施設のホッキョクグマたち
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設で暮らすアイオンとミラーナの夏の日
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設のアイオンの3歳の誕生祝い ~ WWFが保護した野生孤児の成長
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設の野生孤児アイオンの5歳の誕生会が行われる
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設の野生孤児アイオンの近況 ~ 間もなく本園にデビューか?
ロシア動物園水族館協会(RAZA)が設立 ~ ロシアでモスクワ動物園の主導的地位が一層強まる
ロシア・クラスノヤルスク動物園の新飼育展示場計画発表 ~ 欧露の「囲い込み」体制に日本はどう対応するか
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設のアイオンがイジェフスク動物園へ ~ 「新血統」への挑戦
ロシア・イジェフスク動物園のノルドが欧州へ ~ 水面下で始まっている欧露の協力体制の兆候
ロシア・イジェフスク動物園のシェールィとビェールィがモスクワ経由でハンガリー・ブダペスト動物園へ
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク附属保護施設でシェールィとビェールィが報道陣に公開
モスクワ動物園が、今後ロシア国内で誕生の個体はロシア国内と欧州だけで飼育の意向を表明
デンマーク・コペンハーゲン動物園がロシア・イジェフスク動物園のノルドの来園予定を正式発表

(*ハノーファー動物園関連)
ウィーンの双子(アルクトス&ナヌーク)がハノーファーへ移動 (May.20 2010)
ドイツ・ハノーファー動物園の新施設 Yukon Bay
ドイツ・ハノーファー動物園ユーコンベイのホッキョクグマ3頭 (Jun. 4 2010)
ドイツ・ハノーファー動物園に仲良しトリオ出現 ~ ユーコンベイで3頭の同居開始
ドイツ・ハノーファー動物園の大きな成功
ドイツ・ハノーファー動物園のアルクトスとナヌークの双子兄弟に4歳のお誕生祝い ~ 将来への不安
ドイツ・ハノーファー動物園のウィーン生まれの双子に別離の時来る ~ アルクトスがスコットランドへ
ドイツ・ハノーファー動物園と個体交換交渉を行った札幌・円山動物園 ~ その背景を読み解く
ドイツ・ハノーファー動物園に2012年夏に札幌・円山動物園が提示した交換候補個体はアイラだった!
札幌・円山動物園のマルルが熊本、ポロロが徳島の動物園に移動が決定 ~ ララの2年サイクル繁殖が継続へ
ララの子供たちの将来(下) ~ ドイツ・ハノーファー動物園のシュプリンターとナヌークのハロウィン
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設のミラーナがドイツ・ハノーファー動物園へ
by polarbearmaniac | 2017-03-10 07:00 | Polarbearology

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