街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 04月 10日 ( 2 )

ロシア・サハ共和国、ヤクーツク動物園の赤ちゃんは雌(メス)と判明 ~ サンクトペテルブルクへの移動時期

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コルィマーナお母さんと赤ちゃん Photo(C)SakhaLife

ロシア北東部・サハ共和国のヤクーツク動物園で昨年2016年の11月30日にコルィマーナから誕生した一頭の赤ちゃんの性別チェックが行われ、雌(メス)と判定されたことが本日月曜日にサハ共和国の環境省 (Министерство охраны природы Республики Саха Якутия)より発表されました。最近この赤ちゃんは「自主性」を発揮して動き回っていることも多いため母親と一時的に引き離して性別チェックを行うことが可能となったと同園のスタッフは語っています。
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コルィマーナお母さんと赤ちゃん Photo(C)Yakutsk.ru

さて、そうなるとこの赤ちゃんはサンクトペテルブルクのレニングラード動物園に送られることになるわけですがウスラーダと同居することになるのか、それとも昨年秋に亡くなったメンシコフの暮らしていた左側のスペースで暮らすことになるのかはわかりません。あるいはレニングラード動物園の意向で他園に行くことになる可能性もあるようです。ヤクーツク動物園は以前から、この赤ちゃんを6~7月頃に母親から引き離すと述べていたわけです。本日性別判定の結果をレニングラード動物園に伝え、そして同園のスキーバ園長にも公式に書面での報告を送ったそうですが、この赤ちゃんは少なくとも秋まではヤクーツク動物園に留まることになる模様です(園長さんは表向きは否定していますが)。幾分ホッとした気持ちになります。ヤクーツク動物園ではこの雌(メス)の赤ちゃんの名前を公募で決めることもは発表しています。

この赤ちゃん、年齢的にはノヴォシビルスク動物園のロスチクのパートナーにピッタリなのですが、ロスチクとは従兄妹の関係になってしまいます。というのも、この赤ちゃんの父親であるロモノーソフはノヴォシビルスクのクラーシン(カイ)の弟にあたるからです。「アンデルマ/ウスラーダ系(カザン血統)」はロシア国内でパートナーを得るのは容易ではありません。

(資料)
Якутский зоопарк «Орто Дойду» (Apr.10 2017 - Определен пол белого медвежонка) (Apr.10 2017 - ПОЛОЖЕНИЕ о республиканском конкурсе «ИМЯ ДЛЯ МЕДВЕЖОНКА»)
Sakha Life (Apr.10 2017 - Белый медвежонок оказался девочкой)
ИА ЯСИА (Apr.10 2017 - Это девочка: Определен пол детеныша белых медведей Колыманы и Ломоносова)
Yakutsk.ru (Apr.10 2017 - Родившийся в зоопарке «Орто Дойду» белый медвежонок оказался девочкой)
SakhaNews (Apr.10 2017 - Родившаяся в Якутске белый медвежонок-девочка поедет в Санкт-Петербург)
Интерфакс (Apr.10 2017 - Якутский зоопарк объявил конкурс на лучшее имя для появившегося на свет белого медвежонка)

(過去関連投稿)
ロシア北東部・ヤクーツク動物園のコルィマーナ、出産成功が濃厚の模様 ~ 2月21日に正式発表となる予定
ロシア北東部・ヤクーツク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 5歳のコルィマーナが見事に出産
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんの産室内映像が遂に公開
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんの近況 ~ 生後4ヶ月程でもう他園に移動か?
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんが屋外に登場 ~ 早々と6~7月に移動の予定
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんが地元で大人気 ~ 来園者が大幅に増加
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園のコルィマーナ親子の追加報道映像 ~ 性別への憶測
by polarbearmaniac | 2017-04-10 16:30 | Polarbearology

アメリカ・ユタ州 ソルトレイクシティ、ホーグル動物園のリッツォが亡くなる

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リッツォ (Rizzo the Polar Bear) Photo(C)Hogle Zoo

アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティのホーグル動物園で飼育されている19歳の雌(メス)のホッキョクグマであるリッツォ(Rizzo)が腎不全の状態となって終末期医療が行われ始めたということを昨日投稿していましたが、そのリッツォが土曜日の夕方に容態が悪化したため同園としては苦渋の決断として安楽死の処置がとられリッツォは亡くなったとのことです。苦痛のない安らかな死であったと同園は発表しています。同園のスタッフは「私たちには(リッツォとの)時間がもっと残されているだろうと思っていた。」と語って非常に残念がっています。さらに同園ではSNSなどに市民からアップされたリッツォの写真や彼女の思い出などの投稿に感謝し、コミュニティからの大きな支援にも感謝の言葉を述べています。リッツォの死を報じる地元のTVニュース映像です。



ここで生前のリッツォの姿を見てみましょう。





さて、過去にはホッキョクグマの繁殖に大きな実績をあげたホーグル動物園は再びホッキョクグマが不在になってしまったわけです。同園のこの新施設であるRocky Shores は産室など繁殖のための設備が完備しているそうですので他園からのホッキョクグマの来園を待つということになるでしょうが、アメリカのホッキョクグマ界もホッキョクグマの繁殖に十分に成果を挙げていない状況がありますのでホーグル動物園としても新しいホッキョクグマの確保には苦労するかもしれません。
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リッツォ Photo(C)Hogle Zoo

心より謹んでリッツォの死に哀悼の意を表します。

(資料)
Salt Lake Tribune (Apr.9 2017 - Hogle Zoo says goodbye to beloved polar bear Rizzo)
Deseret News (Apr.9 2017 - Hogle Zoo euthanizes ailing 19-year-old polar bear)
fox13now.com (Apr.9 2017 - Hogle Zoo’s Rizzo the polar bear dies)
2 KUTV (Apr.9 2017 - Rizzo, Hogle Zoo's polar bear, has passed away)



(過去関連投稿)
デナリ(現・円山動物園)の1994年一般公開初日の様子 ~ 雄の「偉大さ」とは?
デナリ(札幌・円山動物園)の母シヌックの「育児記録写真集」  ~ “Project Polar Bear”
デナリの義父の悲劇的な死の真相 (前)
デナリの義父の悲劇的な死の真相 (後)
「偉大なる男」デナリを生んだ「偉大なる母」の姿
デナリ (円山動物園) とその母親、兄弟姉妹たちの姿 ~ ユタ州・ソルトレイクシティーの地元紙の記録
アメリカ・ユタ州、ソルトレイクシティーのホーグル動物園、取り戻せるか過去の繁殖の栄光
大きく成長を遂げつつあるポロロ ~ クーニャよりもシヌックの影を強く感じるララファミリーの子供たち
アメリカ・ユタ州、ホーグル動物園のシヌック(1977~2002 デナリの母)が最後まで殉じた母親役
アメリカ・ユタ州、ソルトレイクシティーのホーグル動物園に9年ぶりにホッキョクグマ戻る
アメリカ・ユタ州、ソルトレイクシティーのホーグル動物園で新展示場のRocky Shores がオープン
アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティ、ホーグル動物園で繁殖に寄与せず悠々と暮らすリッツォ
アメリカ・ユタ州 ソルトレイクシティ、ホーグル動物園のリッツォが腎不全により終末期医療へ
by polarbearmaniac | 2017-04-10 09:00 | Polarbearology

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