街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 04月 15日 ( 1 )

アメリカ・サンフランシスコ動物園のウウルが36歳で亡くなる ~ 全米最高齢のホッキョクグマの死

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ウウル (Uulu the Polar Bear/Белая медведица Уулу)
Photo(C)Marianne Hale/san Francisco Zoo

アメリカのサンフランシスコ動物園が昨日金曜日付けで発表したところによりますと、同園で飼育されていた36歳の雌(メス)のホッキョクグマであるウウル(Uulu)が昨日4月14日に亡くなったとのことです。死因は充血性の心臓疾患と老齢による衰えであると述べています。
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ウウル (Uulu the Polar Bear/Белая медведица Уулу)
Photo(C)San Francisco Zoo

このウウルはフィラデルフィア動物園の1980年12月13日生まれである雌(メス)のコールディロックスと共に全米最高齢のホッキョクグマなのですがウウルはカナダのチャーチル付近で保護された野生出身個体ですので1980年生まれであることは確実ではあるものの誕生月日が不明であるために記録性を重視する慣例に従えばウウルは全米第二位の高齢のホッキョクグマであるというのが公式的な言い方だろうと思います。ただしホッキョクグマは自然下では12月よりも11月に誕生している可能性の方が大きいため、実質的にはこのウウルはコールディロックスよりも前に誕生している可能性が大きいため、彼女を全米最高齢のホッキョクグマであったといっても間違いにはならないということです。

ここで生前のウウルの姿をいくつか振り返ってみることにしましょう。まず最初の映像ですが、これは実に素晴らしい映像です。"Caring for Uulu" というタイトルが付いておりサンフランシスコ動物園の担当者の方が語っています。これは昨年の映像でありウウルはこの時35歳になっていたわけで、そういった高齢のホッキョクグマに対して非常に丁寧に飼育されていたことがよくわかります。給餌を兼ねた訓練についての様子はなかなか興味深いものがあります。音声は是非 on にして下さい。



次は3年前、彼女が33歳の映像です。



それからこの下の映像は2010年12月の「雪の日(Snow Day)」のイベントでの映像です。



命あるものは必ずそれが尽きる日がやってきます。ホッキョクグマで36歳ともなれば、その日が突然訪れても不思議ではないとは言えます。しかし覚悟していたとはいえ、やはり彼女の死のニュースを聞いて本当に寂しく感じます。
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ウウル (Uulu the Polar Bear/Белая медведица Уулу)
Photo(C)San Francisco Zoo

ウウルさん、本当に長い間ご苦労様でした。心より謹んでウウルの死に哀悼の意を捧げます。

(資料)
San Francisco Zoo (Apr.14 2017 - San Francisco Zoo & Gardens mourns death of polar bear “Uulu”)
KUTV (Apr.14 2017 - San Francisco Zoo says goodbye to Uulu the polar bear)
ABC San Francisco (Apr.14 2017 - San Francisco Zoo mourns death of polar bear 'Uulu')
Kron4 (Apr.15 2017 - 36-year-old polar bear ‘Uulu’ dies at San Francisco zoo)
CBC San Francisco (Apr.14 2017 - Uulu, Beloved San Francisco Zoo Polar Bear, Dies At 36)
SFGate (Apr.14 2017 - SF Zoo’s only polar bear dies at 36)

(過去関連投稿)
アメリカ・サンフランシスコ動物園のアンディ逝く
アメリカ・サンフランシスコ動物園での「ホッキョクグマの雪の日」
アメリカ ・ サンフランシスコ動物園でホッキョクグマのお誕生会に10トンの雪のプレゼント
アメリカ・サンフランシスコ動物園での1982 ~ 83年のピケ (Piké) の人工哺育 ~ 実践から体系化へ
アメリカ・サンフランシスコ動物園の32歳のピケ (Piké) が亡くなる
アメリカ・サンフランシスコ動物園のウウル(推定35歳)の健康維持に細心の配慮を行う同園
アメリカ・サンフランシスコ動物園のウウルに10トンの雪のプレゼント ~ 「全米最高齢」のホッキョクグマ
アメリカ・サンフランシスコ動物園のウウルの36歳の誕生祝いが行われる ~ 長寿個体は雌(メス)が多い?
by polarbearmaniac | 2017-04-15 15:30 | Polarbearology

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