街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

2017年 05月 01日 ( 1 )

ハンガリー・ブダペスト動物園のシェールィとビェールィの双子兄弟の近況 ~ 同園での今後の繁殖を考える

a0151913_22301536.jpg
シェールィ (Серый/Szerij) とビェールィ (Белый/Belij)
Photo(C)Fővárosi Állat- és Növénykert

ロシアのイジェフスク動物園で一昨年2015年の11月28日にドゥムカお母さんから誕生し人工哺育で育てられた1歳の雄(オス)の双子のシェールィ (Серый/Szerij) とビェールィ (Белый/Belij) がハンガリーのブダペスト動物園に今年の3月に移動したのはすでにご紹介しています。この双子兄弟はブダペストでもなかなか人気のようで地元のファンがかなり画像や映像をアップしています。このブダペスト動物園がホッキョクグマの繫殖についてかつての栄光を取り戻したいと考えていることは明らかですし、そういった同園でホッキョクグマが不在となり、そして三年ぶりにこの双子兄弟が来園したことをファンも喜んでいる様子がわかります。

さて、このシェールィとビェールィの双子兄弟について、その来園時から現在に至るまでで、まだご紹介していなかった映像を見てみたいと思います。







ブダペスト動物園がこの二頭の将来の繁殖を具体的にどう考えているかはわかりません。3~4年後に雌(メス)の個体を導入することになるのかもしれませんが、その場合は現在いくら仲が良くてもこの雄(オス)の双子の間で闘争が生じる可能性は少なくないということです。1~2年で双子のどちらかを他園に移動させる可能性はあるかもしれません。通常でしたら雄の幼年・若年個体の欧州での集中プール基地であるイギリスのヨークシャー野生動物公園に入るはずなのですが、この双子はブダペスト動物園にやってきたわけです。これをどう考えるかなのですが、ヨークシャー野生動物公園には現在この双子の兄である3歳のニッサンが飼育されていますので、そういったことを配慮してホッキョクグマが不在であったブダペスト動物園に移動させたということなのかもしれません。仮にそうだとすれば、この双子兄弟が将来もブダペスト動物園に留まり続けるかは流動的な要素があるかもしれません。さらに欧州におけるホッキョクグマの繁殖の血統の問題をどのように考えるのかも重要なポイントです。欧州はこうして昨年暮れからロシアの「アンデルマ/ウスラーダ系(カザン血統)」を何頭も欧州域内に導入しているわけですが、そろそろ打ち止めではないでしょうか。そうだとすればノヴォシビルスク動物園のロスチクをどうするかが問題です。状況の推移を注視したいと思います。

(資料)
Budapest Zoo (Apr.5 2017 - A jegesmedvék veszélyeztetettsége) (Mar.24 2017 - Ismerkedjen meg az új jegesmedvékkel!)

(過去関連投稿)
ロシア・イジェフスク動物園の双子の兄弟、シェールィとビェールィが間もなく満一歳へ
ロシア・イジェフスク動物園のシェールィとビェールィがモスクワ経由でハンガリー・ブダペスト動物園へ
モスクワ動物園が「国際ホッキョクグマの日」にヴォロコラムスク附属保護施設を希望者に限定公開へ
モスクワ動物園が、今後ロシア国内で誕生の個体はロシア国内と欧州だけで飼育の意向を表明
モスクワ動物園の「国際ホッキョクグマの日」~ ヴォロコラムスク附属保護施設を一般来園者に初公開
ハンガリー・ブダペスト動物園に約三年振りにホッキョクグマ戻る ~ シェールィとビェールィの来園
ハンガリー・ブダペスト動物園に来園したシェールィとビェールィの双子兄弟に対する同園の期待
ハンガリー・ブダペスト動物園の双子兄弟、シェールィとビェールィのブダペスト到着の様子が公開
by polarbearmaniac | 2017-05-01 23:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア・ペンザ動物園のベルィ..
at 2017-06-23 23:00
ロシア・西シベリア、セヴェル..
at 2017-06-22 23:00
ロシア・中部シベリアに記録的..
at 2017-06-21 18:30
アメリカ・フィラデルフィア動..
at 2017-06-20 23:50
デンマーク・オールボー動物園..
at 2017-06-19 22:00
オーストラリア・ゴールドコー..
at 2017-06-19 20:30
モスクワ動物園・ヴォロコラム..
at 2017-06-18 21:00
フランス・ミュルーズ動物園の..
at 2017-06-17 23:00
エストニア・タリン動物園の雄..
at 2017-06-16 23:55
ロシア・西シベリア、ボリシェ..
at 2017-06-15 23:55

以前の記事

2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin