街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 05月 10日 ( 1 )

アメリカ・サンディエゴ動物園のタキークがホッキョクグマ生態の基礎データ収集に協力

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タキーク (Tatqiq) Photo(C)San Diego Zoo

アメリカでは飼育下のホッキョクグマが科学者が調査を行っているホッキョクグマの生態の基礎データの収集に協力しているケースがあります。有名だったのはオレゴン動物園の故タサルでした。その他としては現在ではサンディエゴ動物園で飼育されている16歳の雌(メス)のホッキョクグマのタキーク (Tatqiq)が挙げられます。このタキークは同じく同園で飼育されている雄(オス)のカルーク(Kalluk)と双子の兄妹であり2001年に生後3ヶ月の時に孤児としてアラスカで保護されサンディエゴ動物園で飼育されるようになった件については以前の投稿である「アメリカ・サンディエゴ動物園のホッキョクグマ成長記録写真集」を御参照下さい。こういう飼育下におけるホッキョクグマからデータを収集する場合は雌(メス)のホッキョクグマからが多いようです。

さて、タキークがどのようにして科学者のデータ収集に協力しているかということを示す映像が二つありますのでご紹介しておきます。まず最初はアメリカ地質調査所 (United States Geological Survey; USGS)の研究に協力したもので、極地におけるホッキョクグマのエネルギー需要の測定が目的だそうで、それぞれの異なった動きに対してホッキョクグマたちがどれだけエネルギーを必要とするかのデータを測定するという調査の一環です。特に酸素の消費量の測定は飼育下のホッキョクグマからでなければ得られないデータであるといった理由もあるわけです。音声はonにして下さい。



次は首にカラーを取り付けて一日の行動をホッキョクグマの視線でモニターするという研究です。



こういった調査データ収集に協力できるホッキョクグマは日頃からトレーニングがうまく行われている個体でなくてはなりません。彼女と双子の兄妹である雄(オス)のカルーク(Kalluk)は22歳の雌(メス)であるチヌーク (Chinook)との間で繁殖に挑戦してうるわけで、そういったこともあってタキークは常に一頭で展示され、そして行動している期間が長いようですのでこういった調査データの収集には適しているのでしょう。

(資料)
Irish Independent (May.9 2017 - Polar bear walks on treadmill for science and conservation)
Los Angeles Times (Feb.8 2015 - San Diego Zoo polar bear Tatqiq wears a collar for research)
International Business Times (Jan.25 2017 - San Diego: Special polar bear collar helps scientists understand the endangered species)

(過去関連投稿)
アメリカ・サンディエゴ動物園のホッキョクグマ成長記録写真集
アメリカ・オレゴン州 ポートランド、オレゴン動物園のタサルがホッキョクグマの生態研究に協力
by polarbearmaniac | 2017-05-10 20:00 | Polarbearology

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