街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

2017年 05月 14日 ( 1 )

カナダ・コクレーン「ホッキョクグマ居住村」でのヘンリーの誕生日、そしてイヌクシュクとガヌークの姿

a0151913_20342276.jpg
a0151913_2036322.jpg
ヘンリー Photo(C)Polar Bear Habitat

寒冷地であるカナダ・オンタリオ州 コクレーン (Cochrane) の「ホッキョクグマ居住村(Polar Bear Habitat)」にも春が訪れています。三頭の雄(オス)のホッキョクグマが暮らすこの施設はホッキョクグマだけを飼育・展示しているという、かなり特殊な施設です。ここを訪問する人はホッキョクグマを見たいという動機以外はないはずで、季節の変化によってホッキョクグマたちがどのような行動をとるかという点にも注目しているに違いありません。

2013年5月9日にオーストラリアのシーワールドで生まれた雄のヘンリーはちょうど四歳となり、その誕生日が祝われたようです。現在の体重は278kgs だそうで、この年齢の雄(オス)としてはやや軽いかなと気がします。そのヘンリーにオーストラリアから誕生日のメッセージが届いたそうです。ヘンリーの前でそのメッセージを読む飼育員さんの映像を見てみましょう。もう一頭の姿が見えますが、それはガヌークです。



雪が消えたために土の上で転げまわるヘンリーです。



a0151913_21334410.jpg
イヌクシュク Photo(C)Polar Bear Habitat

次は野生出身の14歳の雄のイヌクシュクです。以前からご紹介していますが彼は北米で最も繁殖能力に優れた雄なのですがカナダのホッキョクグマ界に彼の血統を持つ個体が増えてきたために繁殖計画から外されてしまったというわけです。雪が融けてもやはり彼はおもちゃを相手にして暇つぶしに余念がないようです。



次は大変短い映像ですがガヌークです。彼はサンフェリシアン原生動物園生まれの7歳です。このガヌークはイヌクシュクの息子にあたります。



a0151913_21365877.jpg
ガヌークとヘンリー Photo(C)Polar Bear Habitat

ガヌークとヘンリーは同居しており雄同士ですが非常に相性が良いそうです。下の映像は水中でにガヌークとヘンリーです。



この「ホッキョクグマ居住村」のホッキョクグマたちの映像を以前からいくつも見てきましたが、全体的にホッキョクグマたちが実に伸び伸びと暮らしていることがわかります。雌(メス)が存在していないというのもその大きな理由でしょう。仮に存在していれば、たとえ別飼育であって雄(オス)のホッキョクグマたちには緊張感が生じてくるというわけです。ガヌークは7歳、ヘンリーは4歳になりましたが、この二頭の将来の繁殖についてカナダのホッキョクグマ界がどういった方針であるのかはよくわかりません。

(資料)
Gold Coast Bulletin (May.9 2017 - Gold Coast-born polar bear Henry munches on a straw seal for his Canadian fourth birthday)

(過去関連投稿)
カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護施設のナヌークの死 ~ 安住の地で波乱の生涯を終える
カナダ・オンタリオ州、コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村の苦闘 ~ 新しい個体を求めて
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の双子、旅立ちの時来る ~ 2頭共にケペック水族館へ
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村にホッキョクグマ戻る ~ ガヌークの近況
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護施設のガヌークが発揮した「画才」
カナダでの飼育下期待の星、イヌクシュクの物語
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村のイヌクシュク、繁殖への期待を担って再びトロント動物園へ
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村へのイヌクシュクの帰還とEAZAの狙うミラクの欧州域外流出阻止
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村にイヌクシュクが無事帰還 ~ 息子のガヌークの近況
カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村に暮らすイヌクシュクとガヌークの父子の近況
カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村へ州政府から援助金 ~ ガヌークの近況
カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護教育生活文化村での新しい試み ~ おもちゃに臭いを付着
カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村 (Polar Bear Habitat)」を紹介した日本のTV番組
オーストラリア・シーワールドのヘンリーがカナダ・コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」へ旅立ちが決定
オーストラリア・シーワールドのヘンリーがカナダ・コクレーンへの移動のためシーワールドを出発
オーストラリア・シーワールドのヘンリーがカナダ・コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」に無事到着
カナダ・オンタリオ州コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」に到着したヘンリーが屋外に登場
カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のヘンリーに給餌を兼ねた訓練が行われる
カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のヘンリーが前衛美術の画家となる
カナダ・オンタリオ州コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」で拡張された新飼育展示場が完成
カナダ・オンタリオ州コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」で飼育展示場のライブ映像配信が開始
カナダ・コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のガヌークがゴミ箱製品の破壊耐性検査に協力
カナダ・コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」、ガヌークとヘンリーの雄二頭の同居は大成功
カナダ・コクレーン「ホッキョクグマ居住村」のガヌークとヘンリーに流れるゆっくりとした時間
カナダ・コクレーン「ホッキョクグマ居住村」に新しい池のある飼育場がオープン
カナダ・コクレーン「ホッキョクグマ居住村」、ガヌークとヘンリーとの間に生まれた不思議な友情
カナダ・コクレーン「ホッキョクグマ居住村」のガヌークとヘンリーの冬の日
カナダ・コクレーン「ホッキョクグマ居住村」に到来した寒波 ~ 一方で危機的な北極圏の海氷減少
カナダ・コクレーン「ホッキョクグマ居住村」のホッキョクグマたちの近況 ~ 飼育下で悠々と暮らす

(*イヌクシュク関連)
カナダでの飼育下期待の星、イヌクシュクの物語
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村のイヌクシュク、繁殖への期待を担って再びトロント動物園へ
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村へのイヌクシュクの帰還とEAZAの狙うミラクの欧州域外流出阻止
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村にイヌクシュクが無事帰還 ~ 息子のガヌークの近況
カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村に暮らすイヌクシュクとガヌークの父子の近況
カナダ・トロント動物園に戻ったイヌクシュクのさらなる挑戦 ~ 優秀な雄の最後の課題は相性の克服
カナダ・トロント動物園のイヌクシュクが繁殖から事実上の「強制引退」か? ~ 同園の大胆な決断
カナダ・トロント動物園のイヌクシュクが無事にコクレーンの「ホッキョクグマ居住村」に到着
カナダ・コクレーン「ホッキョクグマ居住村」のイヌクシュクの近況 ~ 彼の貢献が必要な日本
カナダ・コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のイヌクシュク、繁殖の世界での「再登板」はあるか?
カナダ・コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のイヌクシュクの14歳の誕生会 ~ 「価値ある男」の姿
by polarbearmaniac | 2017-05-14 22:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ベルリン動物公園で誕生の赤ち..
at 2017-12-12 00:15
大阪・天王寺動物園のシルカの..
at 2017-12-11 01:30
エストニア・タリン動物園のノ..
at 2017-12-11 00:30
カザフスタン・アルマトイ動物..
at 2017-12-10 00:30
ロシア・サンクトペテルブルク..
at 2017-12-09 00:30
ベルリン動物公園でホッキョク..
at 2017-12-08 18:00
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2017-12-08 01:00
カナダ・マニトバ州チャーチル..
at 2017-12-08 00:15
ロシア・サンクトペテルブルク..
at 2017-12-07 00:30
エストニア・タリン動物園のノ..
at 2017-12-07 00:15

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag