街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 08月 04日 ( 1 )

チェリャビンスクからモスクワを経由してロストフ・ナ・ドヌへ

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チェリャビンスク空港にやってきた。チェリャビンスクの街の印象は良くない。砂埃が舞い空気が重い。空港に来る途中で工場地帯を通ったが多くの工場からは煙突から煙が上がっている。環境基準といったものはちゃんとクリアしているのだろうか? いや、それだけではない、このチェリャビンスクには喫煙者が非常に多い。
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チェリャビンスクには文化や歴史の香りといったものはまるでない。途中で教会が一つあった程度。街にもホテルのそばにもその筋の「お兄さん」といった人々がたくさんいた。そういった「お兄さん」たちは別に危険な態度を示すわけではないが安っぽい成りあがりの「青年実業家」たちである。チェリャビンスクの街には品格といったものがない。オールボーのあとでこのチェリャビンスクに来ると、全てに関してあまりの落差に驚かざるを得ない。チェリャビンスクに生まれなくて良かったと心の底から思う。しかしその街にも二頭の素晴らしいホッキョクグマという例外的存在があった。彼らともっと向き合うためにはもう一日必要だとは思うが旅程の都合上、動物園訪問は一回だけになってしまった。その点に関するならば非常に残念ではある。
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とりあえずアエロフロートでモスクワのシェレメーチェヴォ空港に向かい、そこからやはりアエロフロートで別の街に移動する。こういった場合スーツケースは最終目的地で受け取ることができるのだがチェリャビンスク空港のカウンターではモスクワで一度荷物を受け取れということだった。ロシアの地方空港のカウンターは航空会社の職員ではなく、その空港の職員がチェックインなどを担当している。日本の空港ではJALやANAから委託を受けた会社のスタッフがJALやANAの業務を行っているが、あくまでも彼らはJALやANAとしてそれを行う。しかしロシアの地方空港の職員はSUやS7の業務を行っているものの、あくまでもそれはSUやS7の名前でそれを行っているのではない。単なる空港管理のためにそれを行っているに過ぎないわけである。ただし同じロシアの地方空港とはいってもペルミの空港には航空会社の職員が待機していて空港職員にアドバイスを行っている。私が先日ペルミからモスクワ経由でペンザに移動した際には、S7航空とルスラインという全く別の航空会社を区間ごとに利用したもののスーツケースは最終目的地のペンザで受け取るということが可能だった。何故ならペルミの空港にS7航空の職員がいて、カウンターの空港職員にそう処理するようにアドバイスしたからである。ところがチェリャビンスク空港ではアエロフロートの職員が常駐していないために空港職員は預け貨物の処理に融通が利かないのである。二つの区間を同じ航空会社、つまりアエロフロートを利用し、しかもモスクワではシェレメーチェヴォ空港のターミナルDで発着するにもかかわらず預け荷物の最終目的地渡しの処理ができないというわけだ、要するにチェリャビンスクという街は何から何までダメだということである。この街で素晴らしいのは二頭のホッキョクグマだけである。
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アルツィンとアイリシャという二頭のホッキョクグマたちとは是非とももう一日過ごしたかったがチェリャビンスクからは一日でも早く去りたいという、こうした矛盾した複雑な感情を持ってしまう。
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アルツィンさん、アイリシャさん、お元気で!
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モスクワのシェレメーチェヴォ空港が近づいてきた。
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モスクワのシェレメーチェヴォ空港のターミナルDである。ここでスーツケースを受け取り、そしてまた再度チェックインするという煩雑さである。
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次に向かうのはロシア南部、アゾフ海に近いロストフ・ナ・ドヌ (Росто́в-на-Дону́) である。
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目的地が近づくと有名なドン河が見えてくる。
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ロストフ・ナ・ドヌに来るのは二年振りである。タラップを降りる瞬間、その温度の高さに驚いた。日差しが強いから温度が高いといったような表面的なことではなく、そもそも温度の高さの質が異なるといった感じである。ロシアもこれだけ南に来ると気候的には別世界といった感じである。チェリャビンスクとロストフ・ナ・ドヌとの間には二時間の時差がある。
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宿泊先に選んだのは前回と同様、メルキュール・ロストフ・ナ・ドヌ・ツェントルである。
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前回の訪問で私はこのホテルを非常に気に入っている。だから今回もここにした。スタッフの方々もなかなか融通が利くのである。
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非常にセンスの良い部屋である。
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部屋からの眺め。この街は緯度が低いためか、暗くなるのが比較的早い。

(Aug.3 2017@ロシア南部、ロストフ・ナ・ドヌ)

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by polarbearmaniac | 2017-08-04 05:00 | 異国旅日記

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