街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 08月 05日 ( 3 )

コメタ (Белая медведица Комета) 、その素顔と性格

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コメタ - Белая медведица Комета/Lední medvědice Kometa/Eisbärin Kometa

現在4歳の雌(メス)のコメタだが、アンデルマの曾孫、ウスラーダの孫という輝かしい血統の持ち主である。
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しかしそのことは逆に彼女のパートナーとなる雄(オス)の候補が限定されてくるといったマイナス面も生じてくる。
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ロストフ動物園はモスクワ動物園と交渉して本来は同じ年齢層の幼年・若年個体のペアの入手を希望したのだが得られたのは雌(メス)のコメタだけで、雄(オス)については得られなかったのである。そういった年齢層の雄(オス)はロシア国内ではほとんどがこのコメタと同じ「アンデルマ/ウスラーダ系(カザン血統)」だったというわけである。


コメタのおもちゃ遊び - Kometa the Polar Bear plays with her favorite toy, at Rostov-on-Don Zoo, Russia, on Aug.4 2017.

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このコメタはバランス感覚に秀でた若年個体となったようである。
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問題はテルペイとの相性なのだが、仮に良くてもテルペイがペルミ動物園に帰還するとなればコメタとテルペイのペアに残された時間は限られたものになるだろう。
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事態の推移を見守っていきたい。
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Nikon D5500
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(Aug.4 2017 @ロシア南部、ロストフ・ナ・ドヌ動物園)
by polarbearmaniac | 2017-08-05 05:30 | 異国旅日記

テルペイ (Белый медведь Терпей)、その将来の不安定性

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テルペイ - Белый медведь Терпей (Якут) / Eisbär Terpey

この野生出身の14歳の雄(オス)のテルペイはペルミ動物園から来園したのだが、その理由はペルミ動物園で野生孤児のセリクの保護・飼育が始まり、そしてカザン市動物園からユムカ(ミルカ)が来園するといった事情の中でスペースの関係でペルミ動物園からロストフ動物園に預けられたのである。
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私は彼がまだペルミ動物園にいた時代から良く知っているが、このテルペイ(ペルミ動物園でもこのロストフ動物園でも彼のことを「ヤクート (Якут)」という愛称で呼んでいる)は実に慎み深いホッキョクグマである。彼は徹頭徹尾、年長のアンデルマを立てて自分は後ろに引いているというホッキョクグマである。
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活魚のプレゼントのイベントでも、水に入らないアンデルマに代行して彼は魚を捕獲してまずアンデルマに献上していたのである。
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さらに彼は野生孤児出身ということもありアンデルマを自分の母親のように慕っていたのである。このテルペイがペルミ動物園を出発するときに彼はアンデルマに対して哀しそうな泣き声を上げたそうである。本当に気の毒な話である。
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彼はペルミ動物園時代は来園者に対するサービス精神にも溢れていた。あまり動かなかったアンデルマに代わってこのテルペイはそういった来園者に対する反応を一手に引き受けて子供たちを喜ばせていたのである。
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そういうテルペイなのだが、彼がこのロストフ動物園に来てからというもの、そういった彼の最大の長所が十分に発揮されていないのが非常に残念である。


暑さに耐えつつおもちゃで遊ぶテルペイ - Terpey the Polar Bear feels it's too hot to play with a toy, at Rostov-on-Don Zoo, Russia, on Aug.4 2017

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彼はこのロストフ動物園でコメタをパートナーとして繁殖に挑むことになってはいるのだが、ペルミ動物園が移転して新しい動物園が完成したとにには一応ペルミ動物園に戻ることになっている。しかしそこでは彼のパートナーtなる雌(メス)はいないというのが実情だろう。このテルペイは野生出身であるので血統の孤立度が高いために繁殖には最適なのである。


一休みのテルペイ - Terpey the Polar Bear, taking a rest, at Rostov-on-Don Zoo, Russia, on Aug.4 2017

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彼については本当に真剣にその将来を考えてやってほしいものである。性格的にもこれほど素晴らしいホッキョウグマは容易には見つからないのである。
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(Aug.4 2017 @ロシア南部、ロストフ・ナ・ドヌ動物園)
by polarbearmaniac | 2017-08-05 04:30 | 異国旅日記

真夏の猛暑のロストフ動物園、テルペイとコメタのそれぞれの暑さしのぎ ~ "How to live with summer heat"

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ロストフ(ナ・ドヌ)動物園にやってきた。今日のロストフは朝から真夏の日差しと猛烈な暑さである。
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さあ、ホッキョクグマたちは元気でいるかな?
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テルペイさん、二年振りになりますね! 元気でお過ごしでしょうか?
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テルペイはやはりかなり暑さを感じているようだ。私は彼をペルミ動物園の時代からよく知っているが、もともと彼は活動量の多いホッキョクグマなのだ。しかし二年前もそうだったが、このロストフ動物園の夏の暑さのために彼は活動量が少なくなってしまったのだ。
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可哀想な話である。
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このロストフ動物園も開園90周年を迎えた。
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テルペイのいるメインの飼育展示場の反対側にコメタのための新しい飼育展示場が整備されたそうである。そこに向かってみよう。私は二年前にはコメタには会っていない。
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あれれ、こちらは清掃整備中でしたか。そうなると今日はコメタには会えないかもしれない。以下の映像では動物園のメインゲートから二つのホッキョクグマ飼育展示場を回る映像である。位置関係がわかっていただけると思う。


ロストフ動物園メインゲートから二つのホッキョクグマ飼育展示場へ - From the main Gate of Rostov-on-Don Zoo to the two Polar Bear Exhibits, on Aug.4 2017

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先ほどのメインの展示場に戻ってみるとテルペイが水浴を行っている。先ほどまで寝ていた日陰の場所に日が当たり始めたからである。


テルペイの水浴 - Terpey (Yakut) the Polar Bear in the water, to keep out the summer heat, at Rostov-on-Don Zoo, Russia, on Aug.4 2017

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テルペイには本当に気の毒な話である。
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先ほどのコメタの展示場に戻ってみる。
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コメタさん、初めまして!
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このコメタはチェコのブルノ動物園で2012年11月にあのコーラお母さんから双子の一頭として誕生している。つまりあのマルルとポロロの双子と同じ年齢である。


コメタのプロフィール - The Profile of Kometa the Polar Bear (Lední medvědice Kometa/Белая медведица Комета) of Rostov Zoo, Russia, on Aug.4 2017

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彼女がこのロストフ動物園に来たのはいろいろな事情があってのことであるが、チェコの地元の人々は彼女のロシア行きには反対の意見が多かった。
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とりあえず彼女はこのロストフ動物園で自分のペースを守った生活を行っているようではある。
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彼女はテルペイほどには暑さに悩まされているようには見えない。おもちゃも与えられているし、彼女はこれを使って遊ぶことに執心しているようである。
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彼女はまだ四歳であるし、遊び方もその年齢に応じたものである。
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彼女は比較的来園者の存在を気にするようである。それは多分彼女がブルノにいた時からのことではないだろうか。
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とにかく暑い。体感では35℃ほどあるような感じがする。

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(Aug.4 2017 @ロシア南部、ロストフ・ナ・ドヌ動物園)
by polarbearmaniac | 2017-08-05 04:00 | 異国旅日記

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