街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 09月 17日 ( 1 )

ロシア極東・沿海州、ハバロフスク動物園のハバルの夏から秋にかけての話題

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Photo(C)Зоосад Приамурский

ロシア極東・沿海州のハバロフスク動物園(正式には「シソーエフ記念・プリアムールスキー動物園」 - Зоосад Приамурский имени В.П. Сысоева)で飼育されているのは雄(オス)のホッキョクグマのハバル (Хабар) で、彼はにモスクワ動物園で2014年11月にシモーナから誕生した双子のうち雄(オス)です。ロシアの沿海州は今年の夏は高温になって湿度も高かったようです。そういった気候のなかでハバルは午前の早い時間と夕方にはプールで泳ぎ回り、真昼の時間は空調の効いた部屋に入り込むといった生活を送っていたようです。飼育員さんは好物の入った氷のケーキを彼に与えるなどして暑さ対策を行っていたそうです。そういった季節でのハバルの映像を御紹介しておきます。最初の映像は地元のTVニュースです。





いくつかの報道を読みますとこのハバルはプールを悠々と泳ぎ回ることが大好だそうです。私は彼がまだモスクワ動物園にいて母親のシモーナと同居していた頃の姿をかなり見ていますが、水の中にいることがそれほど多いホッキョクグマだという印象は受けませんでした。やはり環境の変化によって彼はプールで泳ぐ時間が長くなったのだろうと思います。
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Photo(C)Зоосад Приамурский

9月になってハバロフスクも涼しくなり、ハバルも空調の入った場所で過ごすことをやめて飼育展示場を歩き回るようになったようですが、やはりプールで泳ぐことが大好きになったためか、水の中でおもちゃ遊びに興じているそうです。鮭や鹿肉が彼のお気に入りとなっているそうです。さて、このハバロフスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場にはすでに灯台のような形状をした観覧スペースの設置工事がほぼ終了しており、間もなくそれがオープンするそうです、そこからはホッキョクグマを見下ろして観覧することができるそうです。実はこれについて稿を改めて述べたいと思うのですが、先日部分的にご紹介した新しく定められたロシアの動物園における「ホッキョクグマ飼育ガイドライン ("МЕТОДИЧЕСКИЕ РЕКОМЕНДАЦИИ по содержанию белых медведей в условиях зоопарков России")」には、ホッキョクグマを上から見下ろすような観覧スペースの存在は極めて好ましくないと述べられているのです。ハバロフスク動物園の間もなくオープンする灯台のような観覧スペースが具体的にどのようなものかはよくわかりませんが、かなり上からハバルを見下ろすようなものであるならばガイドラインには合致しないものとなるでしょう。日本の動物園では、たとえば熊本市動植物園や神戸の王子動物園のホッキョクグマ飼育展示場などは全て上からホッキョクグアを見下ろす構造になっていますのでロシアにおける動物園の飼育ガイドラインから考えれば大いに問題があるということになります。何故そういった構造がダメなのかは理屈ではなく想像力を働かせればすぐにわかるはずです。

(資料)
Зоосад Приамурский (Sep.11 2017 - Белый медведь Хабар встречает Приамурскую осень.)
Новости Хабаровска на dvnovosti.ru (Aug.21 2017 - Белый медведь Приамурского зоосада сам перестроил режим дня, чтобы спастись от жары) (Sep.7 2017 - Маяк позволит присматривать за белым медведем с высоты в зоосаде «Приамурский»)
maxmediadv.ru (Sep.11 2017 - Белый медведь Хабар из зоосада "Приамурский" обрадовался концу лета)

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2017-09-17 03:00 | Polarbearology

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