街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 09月 30日 ( 1 )

ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの旺盛な食欲 ~ ロシアで上がる彼女の知名度

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グーリャ Image:12 Канал Омск

ロシア・西シベリアのオムスク近況にあるボリシェリェーチェ動物園で飼育されている推定28歳の雌(メス)のホッキョクグマであるグーリャ (Гуля) というのは何か心惹かれるホッキョクグマです。彼女はごく1年ほど前までは「幻のホッキョクグマ」とさえ言えるほど非常に情報の少ないホッキョクグマでした。彼女の人生 (Bear's life) というのもいささか謎に満ちたホッキョクグマなのですが、彼女について地元メディアが報じるときは全てこのブログでご紹介してきたつもりです。ここ一年ほどはロスネフチ社のグーリャへの援助もあってボリシェリェーチェ動物園はグーリャの姿を比較的よくSNSのページにアップするようになりました。非常にありがたい話だと思います。このボリシェリェーチェ動物園はロシアで唯一と言われる田園動物園でありホッキョクグマの飼育環境はロシアで最高であると評価されています。日本の動物園でもホッキョクグマの飼育環境においてはボリシェリェーチェ動物園に匹敵する動物園は全く存在しないでしょう。なにしろグーリャの暮らす場所は地面は全て土と芝生なのです。冬になれば一面は全て雪で覆われるという理想的な環境です。しかも自然の池で泳ぐことができるという幸運さです。

ロスネフチ社のグーリャへの支援は、彼女の食費(飼料)の全額、及びグーリャの健康状態を頻繁にチェックする獣医さんに支払われる費用、その他の雑費の全額という、つまりグーリャの飼育についてボリシェリェーチェ動物園は費用負担が全くないというほど恵まれた支援となっています。ロスネフチ社のような大企業からの十分な援助を受けられるグーリャについて、ボリシェリェーチェ動物園はその健康の維持に最大限の配慮を行っています。このグーリャの近況について地元のTV局がニュース映像を公開していますのでそれを御紹介しておきます。以下をワンクリックしていただくと映像スタート画面が開きます。
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グーリャへの給餌は毎日総量で12キロだそうで、新鮮な野菜、ニンジン、ビート、キャベツ、リンゴ、パン、魚、肉といったようなものだそうですが、彼女がそれらを食べる順番はいつも決まっているそうです。野菜から食べ始め、次にシチュー状にした牛肉、次にリンゴ、そして魚といった順番だそうです。そういったものには香辛料としての魚油がたっぷりと注がれており、その量は毎日2リットルにもなるそうです。グーリャはなかなか食欲が旺盛だそうで毎日こういった12キロの食糧は全てたいらげてしまうとのことです。
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グーリャ Image:12 Канал Омск

最近ではこのグーリャに興味を持つロシアのホッキョクグマファンの方々も少しづつ現れ始めているのですが、これは決して私の自慢ではありませんがそういった方々がグーリャの存在を知ったのは本ブログが紹介されているロシアのSNSのページによるものだということです。ロシアには素晴らしいホッキョクグマが何頭も存在しています。そういったホッキョクグマがロシアのファンの方々にさえあまり知られていないというのは残念な状況だったわけです。しかしノヴォシビルスク動物園からシルカが来日したことによりロシアと日本のファンにSNSを通じて交流ができ、今ではアンデルマ、ウスラーダ、シモーナ、ゲルダといったホッキョクグマもロシアのファンの方々にとっても有名となり、それが今度はグーリャにも及んできているのですから嬉しい話です。

(資料)
12 Канал Омск (Sep.28 2017 - В Большереченском зоопарке заботятся о пожилой медведице)
Om1.ru (Sep.29 2017 - Белая медведица из Омской области каждый день съедает 12 кг еды и выпивает 2 литра рыбьего жира)

(過去関連投稿)
ロシア・西シベリアのオムスク近郊、ボリシェリェーチェ動物園に暮らすグーリャ ~ 人間への不信と無関心
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by polarbearmaniac | 2017-09-30 02:00 | Polarbearology

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