街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 11月 30日 ( 1 )

ロシア極東・ハバロフスク動物園のハバルが三歳となる ~ 個体の認知度が増すロシアのホッキョクグマたち

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ハバル (Белый медведь Хабар)
Photo(C)Зоосад "Приамурский" имени В.П. Сысоева

モスクワ動物園で2014年11月10日にシモーナから誕生した雄(オス)のハバル (Хабар) は今年の4月から極東の沿海州にあるハバロフスク動物園(正式には「シソーエフ記念・プリアムールスキー動物園」 - Зоосад Приамурский имени В.П. Сысоева)に暮らしていますが、先日の日曜日に満三歳の誕生会が開催されたそうです。当日は小雪のちらつきやや霧のかかっていた肌寒い日だったようですが与えられたおもちゃの中に入っていた好物をめざとく見つけて食べるなど元気一杯だったようです。さらに改めて特別給餌が行われてニンジンのパイとか冷凍のベリーとかも与えられてご満悦だったようです。残念なことに映像は入ってきていません。
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ハバル (Белый медведь Хабар) Photo(C)Зоосад "Приамурский"

ハバロフスク動物園はそのSNSのページでこのハバルについてあらためて紹介しているのですが、モスクワ動物園でシモーナから誕生した双子のうちの一頭であり父親はウランゲリであることも紹介しています。最近ロシアの動物園ではこういったホッキョクグマたちの出自をかなり紹介するようになってきました。それはメディアも同様です。以前、といっても私が初めてモスクワ動物園を訪問した2007年頃のロシアでは、こういった飼育しているホッキョクグマの出自に関する情報はあまり開示されておらずロシア国内でもそういったものに興味を持つファンというのはあまりいなかったわけですが、ここ2~3年にかけてそういった情報が多く開示されるようになってきたのは喜ばしいことです。こういったことの背景にあるのは飼育下のホッキョクグマの個体としての認知性が高まってきたことが挙げられるでしょう。自分の住む街にある動物園に暮らすホッキョクグマはいったいどの動物園で生まれたのかとか、どの動物園のホッキョクグマと親族関係にあるのかなどを知りたいというファンが増えてきたということです。さらにロシアという国は自国領土内に野生のホッキョクグマの生息地があり、そこで孤児となってしまい動物園で保護されるようになった個体について、過去におけるその保護の経緯などの情報が最近は詳しく開示されるようになってきているわけです。こういったことには野生のホッキョクグマに対する保護活動の高まりといったものも大きく作用しているものと思われます。こうしたことで謎に満ちたロシアのホッキョクグマたちの実相が次第に明らかになってきているというわけです。しかしロシアにおいて依然として謎に包まれているのはサーカスのホッキョクグマたち、特にサーカスから引退した後の彼らの動向です。

さて、ハバルに話を戻します。彼に関する映像で今までご紹介していなかったものを今回下にご紹介しておきます。これは今年の夏の映像だろうと思います。



このハバルは母親であるシモーナよりも父親であるウランゲリに似てきたように思います。問題は彼の将来のパートナーですが、それを選定するのは非常に大変だろうと思います。ノヴォシビルスク動物園のゲルダの子供たちをハバルのパートナーにすることができないわけで、私にはちょっと考えてもハバルのパートナー候補について適当な名前を挙げることができません。

(資料)
Зоосад "Приамурский" имени В.П. Сысоева (Nov.28 2017 - Белый медведь Хабар зоосада «Приамурский» им. В.П. Сысоева отпраздновал свое трехлетие)
Министерство культуры Хабаровского края (Nov.29 2017 - Три года исполнилось белому медведю Хабару - обитателю зоосада "Приамурский" им. В.П. Сысоева)
Молодой дальневосточник XXI век (Nov.29 2017 - В Хабаровском районе белому медведе Хабару на трехлетие подарили морковный пирог)

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2017-11-30 00:30 | Polarbearology

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