街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園のコルィマーナ親子の追加報道映像 ~ 性別への憶測

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コルィマーナお母さんと赤ちゃん Photo(C)ГТРК Ямал

昨年2016年の11月30日にロシア北東部・サハ共和国のヤクーツク動物園でコルィマーナから誕生した一頭の赤ちゃんは3月24日に母親と共に初めて屋外に登場して一般公開になり、そして地元で大人気となっていることはご紹介しています。さらにもう一つのTVニュース映像が放送されていますのでご紹介しておきます。内容的には以前の映像と似たものですが一つ興味深いのは飼育部長さんの発言で、この赤ちゃんは性格的に非常に「攻撃的(наблюдается агрессия)」であると述べています。つまり「気が強い」ということを言いたいのでしょう。この赤ちゃんの性別判定はまだ行われていませんが飼育部長さんの発言の内容のニュアンスからは雄(オス)であると予想しているような印象を受けます。それから母親であるコルィマーナが野生孤児として保護されヤクーツク動物園に入園したときの映像も挿入されています。



さて、この赤ちゃんの性別は果たして飼育部長さんが予想しているように雄(オス)でしょうか? 私には飼育部長さんの言うようにこの赤ちゃんが雄(オス)らしいという予想は今までの映像では明確には掴みきれないのですが....。こういったことはあまり真剣に考えてもしょうがない話です。
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Photo(C)ГТРК Ямал

(資料)
ГТРК Ямал (Apr.1 2017 - Маленькому медвежонку из Якутии имя выбирает вся Россия)

(過去関連投稿)
ロシア北東部・ヤクーツク動物園のコルィマーナ、出産成功が濃厚の模様 ~ 2月21日に正式発表となる予定
ロシア北東部・ヤクーツク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 5歳のコルィマーナが見事に出産
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんの産室内映像が遂に公開
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんの近況 ~ 生後4ヶ月程でもう他園に移動か?
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんが屋外に登場 ~ 早々と6~7月に移動の予定
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんが地元で大人気 ~ 来園者が大幅に増加
by polarbearmaniac | 2017-04-02 17:03

ロシア北東部・ヤクーツク動物園で最年少の繁殖成功に挑んだ昨年のコルィマーナとロモノーソフの若いペア

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コルィマーナ(左)とロモノーソフ(右) 
Photo(C)YKT.ru /Ledyanoy

2012年の4月にロシア極北の東シベリア海の孤島で孤児となっていたのを発見・保護された現在4歳の雌のコルィマーナ(Колымана) と2011年の11月にサンクトペテルブルクのレニングラード動物園でウスラーダの15番目の子供として誕生した現在4歳の雄のロモノーソフ(Ломоносов) は現在ロシア北東部の冬期の極寒の地であるサハ共和国のヤクーツク動物園で飼育されている若いペアです。コルィマーナについてもロモノーソフについても今までその成長を可能な限り追ってきたつもりですし、ロモノーソフについては私もレニングラード動物園で2012年の9月に実際に会ってきた経験があるほどです。
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さて、この若いペアですがヤクーツクの地元ではこのペアの間での繁殖に大いに期待していうことはすでに昨年投稿していました。実は昨年2015年の繁殖シーズンに雌のコルィマーナが産室入りしていたという事実が現地の報道で最近明らかになり、少しばかり驚いています。報道内容によりますと婉曲な言い回しですが昨年の春にこのペアの間で初めての繁殖行動があったらしく、ヤクーツク動物園は大急ぎでその様子をモニターするカメラを設置したりコルィマーナへの給餌の内容を以前とは違ったものに変えたりと、年末のコルィマーナの出産の可能性に備えて準備を行ったそうです。それ以降、コルィマーナはそれまでの子供らしい遊び方はすっかり影を潜め、だんだんと体を動かすことをしなくなってきたそうです。
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コルィマーナ Photo(C)YKT.ru /Ledyanoy

同園は秋までにコルィマーナとロモノーソフを別居させていたそうですが、11月からコルィマーナの昼間の睡眠時間が急速に増加したため同園はこれを妊娠の兆候であると認識しコルィマーナの出産に備えた準備を行ったそうです。ところが彼女は12月下旬になってそれまでの長い睡眠時間が急速に減少して、かつての運動量を取り戻したそうで、当惑した同園はロシアでホッキョクグマの繁殖実績のある動物園の担当者や専門家に意見を求めたところ、結論は「雌のコルィマーナは母親となる準備はできているものの、雄のロモノーソフがまだ完全には繁殖可能である状態にはなっていない。」という結論だったそうです。2015年春の繁殖行動のシーズンではこのペアはまだ3歳でしたから、やはりこれではまだ繁殖は無理という結論は妥当なところでしょう。
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ロモノーソフ Photo(C)SakhaNews

昨年暮れに「北米の過去約100年間の飼育下のホッキョクグマ出産記録が語ること ~ 再び考えるキャンディの今後」という投稿を行っていますが、そこで示した北米の過去約100年間の飼育下のホッキョクグマに関するデータでは出産があった時点での雌と雄の最も若い年齢は4歳ではあるものの、極めて少ない実績しかないわけです。またこれは自然下でも同じであり、この件については「ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの歩む道 ~ 再説: 繁殖可能年齢上限」という投稿をご参照下さい。昨年の暮れにコルィマーナが出産に成功していたとそれば、このペアは4歳になったばかりのペアということになりますからデータ上はホッキョクグマの繁殖可能年齢最年少である4歳での繁殖成功という結果になっていたはずですが、なかなかそううまくはいかなかったようです。
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コルィマーナ Photo(C)YKT.ru /Ledyanoy
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ロモノーソフ Photo(C)YKT.ru /Ledyanoy

しかしこのコルィマーナとロモノーソフのペアは将来が極めて有望なペアであることは間違いありません。ロシアの動物園というのは年齢が同じ場合には、ペアは幼少期から別居させずに一緒に暮らさせる場合がほとんどのようです。ノヴォシビルスク動物園のゲルダとクラーシン(カイ)ペルミ動物園のユムカ(ミルカ)とセリクイジェフスク動物園のザバーヴァとバルーモスクワ動物園ヴォロコラムスク保護施設のミラーナとアイオン、そして今回のヤクーツク動物園のコルィマーナとロモノーソフといった非常に若いペアです。これらのペアのうち繁殖可能年齢に達しているのはノヴォシビルスク動物園のゲルダとクラーシン(カイ)のペアだけですが、このペアの間にはすでに二頭の子供が誕生しているわけです。ロシアのホッキョクグマ界は将来が有望な若いペアが実に多くいるわけです。そしてそれらのペアは別飼育や交代展示ではなく、全て幼少期から共に一緒に暮らしているというわけです。こういうやり方は「モスクワ動物園流」のやり方ですね。ロシアでもレニングラード動物園は過去の例を紐解いてみると「モスクワ動物園流」とは反対に、ペアは幼少期から一緒に暮らさせない場合が原則で、成長後も同居は繁殖行動期だけにしているようです。仙台の八木山動物公園のラダゴル(カイ)とポーラのペアは幼少期から別居で、成長した後も同居は繁殖行動期に限定しているのではないでしょうか。つまり「レニングラード動物園流」というわけです。アメリカ動物園・水族館協会(AZA)の「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Polar Bear Care Manual)」です(pdf)では、どちらのやり方に優位性があるかについては場合場合であるという見解であり、それは雄と雌の気質・性格の問題と施設の構造の問題次第であるという見解です。ですから日本の動物園関係者が多く考えている「雄雌のペアは繁殖行動期以外は別居させねばならない」 という厳格な考え方は必ずしも常に正しいとは言えないということになります。ただしAZAのマニュアルではペアが幼少期から繁殖可能な年齢に至るまでの時期については何も語ってはいません。しかし過去のロシアでの実例だけ見れば幼少期から同居させるという「モスクワ動物園流」に優位性があるような印象を受けますし、現実に現在のロシアの動物園では「モスクワ動物園流」でペアの同居が幼いうちから行われている例が多いわけです。ただしこれは年齢差がせいぜい一歳程度の場合であることにも注意が必要でしょう。
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ロモノーソフ Photo(C)Россия 1

(資料)
SakhaNews (Feb.12 2016 - Ожидание: Когда же знаменитая Колымана станет мамой...)
Дальневосточная Политика (Feb. 12 2016 - Якутия ждёт, когда белая медведица Колымана станет мамой)
YKT.ru (Ledyanoy/Jun.9 2015 - Якутский зоопарк "Орто-Дойду". Часть 4.)
"Reproductive trends of captive polar bears in North American zoos: a historical analysis" (2015)
"ANURSUS:A POPULATION ANALYSIS SYSTEM FOR POLAR BEARS (Ursus maritimus)" (1987)
Association of Zoos and Aquariums - Polar Bear (Ursus maritimus) Care Manual

(過去関連投稿)
*以下、ヤクーツク動物園のコルィマーナ関連)
ロシア極北・サハ共和国(ヤクーチア)のコルィマ湾でホッキョクグマの赤ちゃんが保護される
ロシア極北・サハ共和国(ヤクーチア)で保護された孤児の赤ちゃんがヤクーツク動物園へ
ロシア極北・サハ共和国(ヤクーチア)で保護された孤児の赤ちゃんが無事にヤクーツク動物園に到着
ロシア極北・サハ共和国で保護された孤児の赤ちゃん、「コルィマーナ」と命名される
ロシア極北・サハ共和国のヤクーツク動物園で保護されているコルィマーナが一般公開となる
ロシア極北・ヤクーツク動物園のコルィマーナのパートナーはレニングラード動物園のロモノーソフに決定か?
ロシア極北・サハ共和国のヤクーツク動物園に到来した夏 ~ コルィマーナの近況
ロシア極北・ヤクーツク動物園のコルィマーナが11月に新飼育展示場へ移動
ロシア極北・ヤクーツク動物園のコルィマーナに地元航空会社のヤクーチヤ航空より支援の手
(*以下、ロモノーソフ関連)
ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園でウスラーダが15頭目の赤ちゃんを出産!
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園で赤ちゃんの初登場の日が迫る
ウスラーダの赤ちゃんの登場を待つサンクトペテルブルクのレニングラード動物園
ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園でウスラーダの15番目の赤ちゃんが遂に一般初公開!
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの15番目の赤ちゃんの近況
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの赤ちゃんの名前がロモノーソフに決まる
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の赤ちゃんの最近の様子 ~ 新動物園建設計画が発表
ロシア極北・ヤクーツク動物園のコルィマーナのパートナーはレニングラード動物園のロモノーソフに決定か? 
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの15番目の子供、ロモノーソフの近況
秋晴れのサンクトペテルブルクでウスラーダ一家と再会 ~ ロモノーソフ君、はじめまして!
ウスラーダの15番目の子供、ロモノーソフの素顔 ~ 一人っ子の温和な性格か?
ウスラーダお母さん、堂々たる貫禄を見せつける理知的な母性の発露
夕方から満を持して登場のウスラーダとロモノーソフの親子
ウスラーダさん、メンシコフさん、ロモノーソフ君、お元気で! ~ ホッキョクグマ体験の至福の3日間
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のロモノーソフの旅立ち間近を同動物園が告知
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のロモノーソフのヤクーツク動物園への移動が決定
息子との間近の別れを予感しているウスラーダお母さん ~ 冬の日のサンクトペテルブルクの親子の情景
ロモノーソフとウスラーダお母さんの親子最後の一日 ~ サンクトペテルブルクでの別れ
ロモノーソフ、無事にヤクーツク動物園に到着 ~ そして息子の去った日のウスラーダお母さんの姿
ロシア・北東部、サハ共和国のヤクーツク動物園に移動したロモノーソフの近況
(*以下、ヤクーツク動物園でのコルィマーナとロモノーソフの同居関連)
ロシア・シベリア北東部のヤクーツク動物園でコルィマーナとロモノーソフの新飼育展示場が完成
ロシア・シベリア北東部、ヤクーツク動物園の新飼育展示場でのコルィマーナとロモノーソフの同居の様子
ロシア・シベリア北東部、ヤクーツク動物園でのコルィマーナとロモノーソフの順調な成長
ロシア・シベリア北東部、ヤクーツク動物園でのコルィマーナとロモノーソフの「国際ホッキョクグマの日」
ロシア北東部、サハ共和国・ヤクーツク動物園のコルィマーナとロモノーソフに企業が魚のプレゼント
ロシア北東部サハ共和国・ヤクーツク動物園のコルィマーナとロモノーソフの冬の日 ~ 雪を楽しむ若いペア
ロシア北東部・ヤクーツク動物園のコルィマーナとロモノーソフの将来の繁殖に期待する地元の人々
(*以下、繁殖年来、同居関連)
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの歩む道 ~ 再説: 繁殖可能年齢上限
北米の過去約100年間の飼育下のホッキョクグマ出産記録が語ること ~ 再び考えるキャンディの今後
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(1) ~ 雄雌の同居は繁殖行動期に限定すべき?
by polarbearmaniac | 2016-04-06 09:25

カナダ・ウィニペグ、アシニボイン公園動物園で保護された、母親を亡くした雄の双子孤児の近況



先日、カナダのマニトバ州チャーチル近郊で母親が殺されてしまったために保護されてウィニペグのアシニボイン公園動物園内にある「ホッキョクグマ保護・厚生センター(Leatherdale International Polar Bear Conservation Centre)」に送られた生後約11ヶ月の野生の雄の双子孤児の件について投稿しています。現在この双子孤児は同園で検疫中なのですが、現在の様子を伝える映像が公開されましたのでご紹介しておきます。 冒頭の写真をワンクリックしていただくと動画がスタートします。 この二頭は水浴を行ったようですが体の汚れはまだあまりとれていないようですね。いずれにせよ、二頭一緒に保護されて本当によかったです。

(資料)
Assiniboine Park Zoo (facebook/Nov.5 2015)

(過去関連投稿)
カナダ・マニトバ州北部で母親が殺された双子孤児を保護 ~ アシニボイン公園動物園で保護となる
by polarbearmaniac | 2015-11-05 23:45

ロシア・カザン市動物園に短期出張したアルツィンがチェリャビンスク動物園に帰還 ~ 行方不詳のユーコン

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アルツィン   Photo(C)Доступ

実に気になる事実が昨夜になって報道されました。 ロシアのチェリャビンスク動物園で飼育されている推定14歳の雄のアルツィンが今年の3月から4ヵ月間の繁殖目的でのカザン市動物園への出張を終えて今月4日に無事にチェリャビンスク動物園に帰還したというニュースです。 このアルツィンについては以前に何回か投稿していますが、実は彼がカザン市動物園に繁殖目的で出張したというニュースを私は知りませんでした。 もちろん彼をカザン市動物園であの19歳のマレイシュカとの間で繁殖を担わせようとしたことだろうと思いますが、そもそも彼はチェリャビンスク動物園では12歳のアイリシャ(白浜のゴーゴの姉)というパートナーがいるわけで、それにもかかわらず何故カザン市動物園に出張したかはそれが繁殖目的だったとしても今一つハッキリしません。 このアイリシャはペルミ動物園でアンデルマから2002年12月に誕生した後にアンデルマの母乳が突然出なくなり人工哺育に切り替えられたという個体であるということは過去にもご紹介していました
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アルツィン   Photo(C)Доступ

チェリャビンスク動物園に帰還したアルツィンは食欲もあって健康状態も良いそうで本当によかったと思います。 なにしろあのカザン市動物園の飼育環境は劣悪ですからアルツィンがあそこで何年も過ごすとなれば不幸なことであったでしょう。 以下にアルツィンが今年の3月にカザン市動物園に出張する直前のチェリャビンスク動物園でのアルツィンとアイリシャの様子を報じるニュース映像をご紹介しておきます。



さて、ここからが問題です。 そもそもカザン市動物園のマレイシュカにはペルミ動物園から繁殖目的で長期出張しているユーコン(姫路のホクト、白浜のゴーゴの父)がいるはずで、何故わざわざチェリャビンスク動物園からまだ繁殖の実績のないアルツィンが繁殖目的で出張してきたかです。 可能性としてはユーコンは26歳になっているため繁殖能力がもうないと判断されてアルツィンが代役として短期間登場したのだという考え方です。 もう一つはユーコンがカザン市動物園ですでに死亡しているため、まだ繁殖の実績はないもののアルツィンが登場したのだという考え方です。 実は昨年6月の姿を最後にしてユーコンの存在をネット上の動画においても写真においても確認することができません。 まずこれは昨年5月のカザン市動物園でのユーコンの姿です。



次は昨年6月初頭のユーコンの映像ですが、一度ご紹介したことがありました。



この下の映像は昨年6月中旬のカザン市動物園でのマレイシュカの姿です。後半にはユーコンの姿が映っています。  



上の映像を最後にして彼の姿はこの時期以降に撮影されたものについて動画でも写真でもネット上からは忽然と姿を消してしまうわけです。ですから今年2月のカザン市動物園での「国際ホッキョクグマの日」での特別給餌を報じる映像ではマレイシュカのみが登場しておりユーコンの姿は全く見えなくなっています。これについては「ロシア・カザン市動物園の『国際ホッキョクグマの日』のマレイシュカの姿 ~ 昨年末には出産に成功せず」をご参照下さい。(*追記 - ごく数枚の写真が昨年の6月以降にもマスコミのサイトに登場してはいますが、それらは全て以前の写真の転用です。)
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ユーコン  Photo(C)ProKazan.ru

ロシアの動物園というのはホッキョクグマの死亡情報を発表しないのが通常のやり方のようで、その例外はカリーニングラード動物園のスネジンカハバロフスク動物園のゴシであり、この二頭は私も実際に会っていますので死亡情報には非常に落胆したわけでした。 今回のこのカザン市動物園ですが、以前から実にいくつも不思議なことがあって私はこの動物園の言うことをほとんど真に受けることをしなくなっています。 ですからユーコンの安否を問い合わせて返事が来たとしてもそれを真実だとは信じないでしょう。 しかし諸々の経験から言えば私はユーコンが死亡しているという後者の考え方が正しい可能性の方が大きいと思っています。 ロシアの動物園に暮らすホッキョクグマたちが本当に元気でいるのか...これを確認するのは実はネットが発達した現在でも容易ではないということです。 今月中になんとしてもカザンに行って確かめたいと思っています。 自分の眼で見ないと何とも言えないからです。 それにしてもあの動物園に行くのは私は非常に気が重いです。 なにしろ、あの飼育環境ですから...。

(資料)
Челябинский зоопарк (Новости /Jul.5 2015 - Алтын вернулся!)
Телефакт (Jul. 6 2015 - Белый медведь Алтын вернулся в родной челябинский зоопарк из Казани)
ГТРК Южный Урал (Jul.6 2015 - Белый медведь Алтын вернулся в Челябинск из казанского зоопарка)
ProKazan.ru (В казанском зоопарке живут животные, занесенные в Красную книгу)
Доступ (Nov.15 2014 - Хоккейный «Трактор» взял опеку над белым медведем из Челябинского зоопарка)

(過去関連投稿)
(*以下、チェリャビンスク動物園のアルツィン関連)
ロシア・地方都市の動物園で人々に愛されるホッキョクグマ
ロシア・チェリャビンスク動物園の体重700キロの心優しきホッキョクグマ
有力企業のホッキョクグマ飼育への支援申し出に喜ぶロシア・チェリャビンスク動物園ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマのイベント
ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマのおもちゃはなんと黄色いスケートボード!
ロシア・チェリャビンスク動物園のアルツィン  ~ 飼育下では世界最大の体重か?
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスクの動物園のプール開き
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスクの動物園の夏 ~ ホッキョクグマにオモチャのプレゼント
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のペアの演じる「タンゴ」
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のホッキョクグマたちの夏の日の姿
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンの頭のタイヤが抜けなくなりレスキュー隊が出動
(*以下、ユーコン関連)
ゴーゴの父親ユーコンがペルミ動物園を去り新天地へ!
ロシア・カザン市動物園のユーコン、その日常の姿 ~ 遠征での映像より
ロシア・カザン市動物園のユーコン (大阪・ゴーゴの父) の惨憺たる悲惨な姿 ~ 環境改善を!
ロシア・カザン市動物園の移転計画とその障害 ~ 劣悪な飼育環境の改善は実現するか?
*2011年カザン市動物園訪問記
カザン市動物園へ ~ 貧弱な飼育環境と大きな繁殖実績との間の巨大なパラドックス
カザンの星、マレイシュカお母さんの素顔
カザンで見たユーコン (天王寺動物園、ゴーゴの父) の素顔
カザン市動物園訪問2日目 ~ 疑惑から事実の確定へ
*2013年カザン市動物園訪問記
シャリアピンパレスからカザン市動物園へ ~ 別れの時が迫ったマレイシュカとユムカの母娘の姿
偉大なる男ユーコン、中年男の持ついぶし銀の魅力
マレイシュカお母さんの性格と母性
ユムカの性格と素顔 ~ カザンに初雪の降った日...そして別れ
by polarbearmaniac | 2015-07-07 21:12

ララとデナリ大将 (Apr.4 2010)

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まだまだ雪の残る「世界の熊館」付近
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by polarbearmaniac | 2010-04-04 14:46

王子動物園の植物

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by polarbearmaniac | 2010-03-27 14:32

ララ家の様々 (Mar.14 2010)


ララを2時間近くかけてじわじわと端に追い詰めたデナリ大将だったが....
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今日はこれまで、と一旦あきらめる。
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娘は閉園前にお客さんに御挨拶。
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*(後記) 3月14日はララとデナリとの関係に前日とは明らかに異なる兆候が見られました。両者の関係にとっては分水嶺だったように思いました。14日を境に、うまく融合するロードに乗ったように感じます。デナリのララへのアプローチ戦略、本当に見事なように思いました。
by polarbearmaniac | 2010-03-14 18:01

「果報は寝て待て...」

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(Mar.14 2010)
by polarbearmaniac | 2010-03-14 12:43

両親が急接近中だけど...

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「ピリカは寝るのよ。ああ、なんだか耳が痒い。誰か噂でもしてるのかな...」
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(Mar.14 2010)
by polarbearmaniac | 2010-03-14 12:26

デナリ大将、どうか慈愛に満ちた眼で....

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.....この娘に運命付けられた多難な将来を見守ってやって下さい。
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(Mar.13 2010)
by polarbearmaniac | 2010-03-13 17:43

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ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin