街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カテゴリ:動物園一般( 39 )

周南市・徳山動物園で動物供養祭が行われる ~ 亡くなっても光褪せることのないホッキョクグマ

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故ユキ (ca.1984 ~ 2016) (Eisbärin Yuki/Белая медведица Юки)(2012年6月13日撮影 於 徳山動物園)

山口県周南市の徳山動物園で9月25日に動物供養祭があったことを報道は伝えています。祭壇には昨年11月に亡くなったホッキョクグマのユキの写真も飾られ昨年9月から今年8月に同園で亡くなった34種59匹の動物たちと共に、供養祭に参加した170人の子供たちによってあらためて冥福が祈られたそうです。

これは私自身の注意力に問題があるのだろうと思いますが、海外の動物園で日本の動物園のように園内に亡くなった動物たちの慰霊碑があるのを私はまだ気が付いた経験はありません。動物園全体として行う動物供養祭というものは日本独特のものであるとまでは言い切れませんが、海外ではあまり聞かない話です。我々日本人の死生観のなかにこういった動物たちの供養祭を行ってやるということが存在する余地があることは間違いありません。それは大学においても同じで、筑波大学では "Laboratory animal memorial ceremony" という動物実験のために殺した動物たちの供養祭は行われているわけです。こういった動物たちの供養祭を行うという感覚は東日本よりも西日本に強いような気がします。そして北海道が一番淡泊であるように感じます。何故そうなのかについては日本の文化に対する考察が必要だろうと思いますが、神道の影響の強さにその理由を求めたくなる誘惑に駆られます。
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故ユキ (Eisbärin Yuki/Белая медведица Юки)
(2012年6月13日撮影 於 徳山動物園)

徳山動物園のユキが亡くなったのは昨年2016年の11月28日のことでした。いまだに彼女の姿はあざたかに私たちのまぶたの裏に記憶されています。故ユキは南アフリカのヨハネスブルク動物園の故ギービーと双子姉妹でした。その故ギービーは札幌・円山動物園で初めてホッキョクグマの繁殖に成功して誕生したポロのパートナーだったわけです。故ユキと故ギービーはそれぞれ別の道を歩んだわけですが、そういった物語を想像してみることの必要はないほど故ユキは周囲に発散する強い光を感じさせる素晴らしいホッキョクグマでした。さらに付け加えれば、故ユキのような印象を与えるホッキョクグマはロシアの動物園には見当たらないということです。ロシアのホッキョクグマは、その姿の背後に個体としての奥深い実像が隠されているわけですが、この故ユキはその姿そのものとして輝かしさを感じさせるホッキョクグマだったのです。彼女こそ「非ロシア的ホッキョクグマ」の典型だったということです。それはまさに光に満ちたものだったということです。

(資料)
毎日新聞 (Sep.26 2017 - 動物供養祭/徳山動物園で 愛護週間、園児170人も参加

(過去関連投稿)
徳山動物園のユキとヨハネスブルグ動物園の故ギービー(札幌生まれのポロのパートナー)は双子姉妹だった!
周南市・徳山動物園のユキが亡くなる ~ 「永遠の若さ」を抱いて星の彼方へ....
ユキ (ca.1984 ~ 2016)、「まぶたの裏」で永遠に記憶されるホッキョクグマ
by polarbearmaniac | 2017-09-27 06:00 | 動物園一般

ホッキョクグマを飼育しているロシアの動物園の面積と年間入園者数

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アンデルマ (Белая медведица Амдерма)
(2017年7月20日撮影 於 ペルミ動物園)
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アンデルマの孫娘のモモ (Медвежонок Момо)
(2015年3月14日撮影 於 天王寺動物園)

ロシアの動物園の面積と年間入園者数がモスクワ動物園の発行している「ユーラシア地域動物園水族館協会 (EARAZA/ЕАРАЗА/ - Eurasian Regional Association of Zoos & Aquariums/Евроазиатская региональная ассоциация зоопарков и аквариумов) 」の先日発表された年次報告書に記載されています。それらの中からホッキョクグマを飼育している動物園だけを抜き出して書いておきます。これは昨年2016年の数字です。面積の ha. はヘクタールを意味します。入園者数は千人未満を四捨五入して記載します。

・ボリシェリェーチェ動物園  9.0 ha.  13万5千人
・エカテリンブルク動物園    2.7 ha.   71万6千人
・イジェフスク動物園     17.8 ha.   57万7千人
・カザン市動物園        6.7 ha.   22万0千人
・クラスノヤルスク動物園    27.0 ha.  71万1千人
・モスクワ動物園       21.4 ha.  256万5千人
・ノヴォシビルスク動物園   62.0 ha.   89万1千人
・ペンザ動物園         9.8 ha.   22万5千人
・ペルミ動物園         1.9 ha.   26万3千人
・ロストフ動物園        91.5 ha.  23万2千人
・レニングラード動物園     7.3 ha.   76万3千人
・セヴェルスク動物園       4.0 ha.   19万0千人
・ハバロフスク動物園      8.1 ha.   12万4千人
・チェリャビンスク動物園    30.0 ha.   44万9千人
・ヤクーツク動物園        9.5 ha.    9万7千人

面積ではロストフ(ナ・ドヌ)動物園とノヴォシビルスク動物園が広さでは群を抜いており、一番狭いのはペルミ動物園です。入園者数ではモスクワ動物園が飛びぬけて多いといった感じです。モスクワ動物園は街の真ん中にありますし交通の便も非常によく、つい行きたくなってしまうといった感じがあるためか、やはり人気が高いようです。日本の動物園をいくつか上のような感じで挙げてみましょう。

・旭山動物園      15.2 ha. 143万1千人
・円山動物園       22.5 ha.  79万1千人
・上野動物園       14.3 ha.   384万3千人
・横浜ズーラシア    53.3 ha. 121万6千人 (*2015年度)
・天王寺動物園      11.0 ha.  167万3千人

この面積というのが曲者で、どの動物園も敷地面積のことを「面積」というわけですが、実際にそのすべてを「動物園」として活用されていて入園者が歩き回れるかと言えばそうではありません。特にロシアの動物園はペルミやエカテリンブルクなどを除いて、どの動物園にも敷地内には比較的大きな池がありますが日本の動物園でそういった大きな池のある動物園は稀でしょう。また、上の数字で円山動物園はその敷地全てを動物園として使っているわけではないそうで、そうなると拡張の余裕があるということになるわけですし他の動物園でも程度の差こそあれ、そういった拡張可能な部分があると思います。


シルカとゲルダお母さんの水遊び - Shilka the polar bear cub plays in the water, and shortly joined by Gerda, at Novosibirsk Zoo, Russia, on Sep.13 2014.


一般へのお披露目の日のモモ - Momo the polar bear cub on the day of the first public appearance at Tennoji Zoo, Osaka, Japan, on Mar.10 2015.


一般へのお披露目の日のマルルとポロロ - The newborn polar bear twin cubs with their mother, Lara, at Sapporo Maruyama Zoo, Japan、on the day of their first public appearance, on Mar.22 2013 .

上に挙げたホッキョクグマを飼育しているロシアの動物園と日本のいくつかの動物園の全てを見わたして環境面などを考慮に入れつつ動物園として総合的にみると、やはりノヴォシビルスク動物園が最高かなという感じが私にはします。ホッキョクグマだけとってもカイ(クラーシン)とゲルダというペアは強力です。モスクワと上野は人が多すぎますね(特に後者)。ホッキョクグマだけをとれば....やはりペルミでしょう。アンデルマの存在は他の全ての動物園を圧倒しているわけです。メンシコフが生存していればレニングラード動物園はペルミ動物園に十分以上に対抗できましたが現在はウスラーダだけですし、一方でペルミ動物園はセリクとユムカ(ミルカ)という個性的な若いペアもいますので、やはりペルミでしょう。

(資料)
ИНФОРМАЦИОННЫЙ СБОРНИК
ЕВРОАЗИАТСКОЙ РЕГИОНАЛЬНОЙ АССОЦИАЦИИ ЗООПАРКОВ И АКВАРИУМОВ / INFORMATIONAL ISSUE OF EURASIAN REGIONAL ASSOCIATION OF ZOOS AND AQUARIUMS -ISSUE № 35 VOLUME 1 2016)
by polarbearmaniac | 2017-08-29 01:30 | 動物園一般

札幌・円山動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場が2018年2月のオープンとなる


札幌・円山動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場が2018年2月のオープンとなると報じられています。これが完成するまで随分と長い時間を要したという感じが率直なところです。同園内の施設の整備が行われる基本計画の中でスケジュール的には順番が最後の方になってしまったということは残念ではあります。そもそもホッキョクグマの飼育展示場については欧州との個体交換を実現するために課されている基準をクリアするために新しい施設が必要であるというのが発想の順番であるべきでしたが、それが同園の基本計画の中に組み入れられ進行する過程の中で、この「基準」という要素が埋没してしまったという点でも残念であったと思います。熊本のマルルや徳島のポロロの預託契約期間の終了時期と重なってくるこの新ホッキョクグマ飼育展示場のオープン時期ということになりますが、これはなかなか意味深長な点ではあります。

「自分の頭で考える」というのは非常に重要なことです。そしてそうやって自分の頭で考えることによって抽出されたアイディアを具現化させて実行に移し、そしてそれによって物事が成し遂げられたという成功体験は素晴らしいものです。ただし、ことホッキョクグマの飼育についてだけはこれは当てはまらないように思います。つまりホッキョクグマに関しては「己で思考すること」よりも「他からの情報を得ること」のほうが重要なのです。それも海外の情報です。ホッキョクグマの飼育(& 繁殖)に関しては「自分の頭で考える」といった「超ドメ」的な発想では、もはや立ち行かないわけです。ましてや「自分の頭で考える」ことによってなされた過去の成功体験がそうした「超ドメ」的発想の範囲内でのことであるにすぎないとすれば、もっと問題でしょう。そのような成功体験を持つ動物園界のカリスマ的人物が仮に存在し、そしてその人物が自分の夢としての北海道におけるゾウの飼育を推進する立場にいるとすればもっと大きな問題でしょう。そして仮にそういった人物がホッキョクグマの飼育について同園において何らかの発言を行うとすればさらに問題でしょう。

円山動物園はホッキョクグマ飼育に関して情報や協力関係を海外に求めるべきであり、仮に身近なところから「尊大なる雑音」が聞こえてくるようなことが万が一あったとしても、そういったものは無視すべきでしょう。
by polarbearmaniac | 2017-04-17 14:30 | 動物園一般

モスクワ動物園の歴史と、ロシア人の込めた動物園への心情、ロシア的感性

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シモーナ親子 (Белая медведица Симона и медвежата)
Photo(C)Город Москва

私がホッキョクグマファンになる前ですが、海外に住んで仕事をしたり出張したりなどと忙しかった時代には動物園という場所はその国の文化とか住んでいる人々の国民性といったものが反映している場所だとは毛頭考えてはいませんでした。動物園というものの存在は本質的にuniversal なものであるといった理解をしていたわけです。しかしこうしてホッキョクグマファンとなってみて改めて欧州やロシアやアメリカの動物園に行ってみますと、やはりそれぞれの場所にはそこに住む人々の考え方や文化といったものの差異を見出すようになったということです。そういった中でやはりロシアの動物園というのはそこに住む人々(つまりロシア人)が動物に対してどういった感情を持ち、そして動物との間にどのような非言語的関係を築いているかについて見ていきますと、そこには独特な感性の存在があることに気が付き、そこにロシア人の生き様といいますか、そういったものを比較的強く感じさせる場所であることに気が付いたというわけです。そしてまたロシアは広大な面積を持つ国であり、地域によっても幾分そうしたものには違いが見られるということです。
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ロシアの首都モスクワの動物園は私も何度も訪問してホッキョクグマたちの姿を観察してきたわけですが、大都市の中心にある動物園であるためにアクセスに優れ、気軽に出かけていけるという長所があると同時にロシアの都市文化といったものも感じることができるようになったということです。モスクワ動物園は日本とも縁が深く、たとえばイワン(旭川)や豪太(男鹿)はこの動物園で生まれ、ジャンブイ(横浜)やホクト(姫路)もこの動物園の附属保護施設で一時期暮らしていたというわけです。このモスクワ動物園について「スプートニク(ロシアの声)」(旧モスクワ放送)がラジオ(日本語)で紹介した番組がありますのでご興味のある方は下で聴いてみて下さい。




このモスクワ動物園は2014年に開園150周年を祝いました。園内の標識が非常に整備されロシア語に加えて英語の標識も登場しています。次にご紹介したいのは2014年1月のニュース映像で、その年秋の150周年記念の準備が計画されていることを報じる映像です。このニュース映像で興味深いのはホッキョクグマの飼育場のバックヤードのモニター映像が飼育員さんの部屋のPCの画面で映し出されている場面です。私はこの飼育員さんの部屋に2010年だったかに案内されたことがありましたが、その時にはこのモニターカメラの映像はまだ視聴可能ではなかったと記憶しています。



次にこの2014年2月の別のTV局のニュース映像で、モスクワ動物園が開園150周年を迎えることを紹介し、そして園内の様子を映しています。やはり冬ですので来園者が少ないですね。冒頭はスターリン時代、おそらく1950年前後の映像が挿入されています。それからこの映像で話しているのは同園の飼育部長であるセルゲイ・ポポフ氏ですが、欧州とロシアとでは文化が異なり、ロシアは欧州のように動物を簡単に安楽死させないのだと語っています。モスクワ動物園には年老いた動物もいて来園者からはそれに対する不満の声も聞かれるが、しかし年老いたからといってモスクワ動物園は決してそういった動物たちを見捨てることなく、天寿を全うさせるのが我々の考え方であるとも語っています。



モスクワ動物園の多くの飼育員さんは簡単に仕事を辞めて動物園から去っていくという人は非常に少ないそうで、多くの方は30年以上も務めるということのようです。担当動物にはローテーションというものはあまりなく、一度担当すると長い年月その動物たちを世話し続ける場合が多いようで、どの方もその個体の性格や行動について深く理解する方が多いそうです。そういったことから、動物園における飼育では動物学といった旧ソ連時代から非常に重視されている科学・知識を基礎にしつつも、実践的な経験の深さといものを積み上げていくということがモスクワ動物園の特徴であると私は聞いています。つまりマニュアル主義という要素よりも飼育員さん個人の経験による裁量というのものが尊重されるという文化を持つのがモスクワ動物園の特徴であるということです。

ここで一つ非常に素晴らしいドキュメンタリー番組を御紹介しておきます。モスクワ動物園開園150周年を記念して制作された "ZOO with a human face" という映像作品ですが、ここでは帝政時代、ソ連時代のモスクワ動物園の映像を挿入しつつ、モスクワ動物園がいかにして現在の血の通った動物園に成長してきたかの歴史をまとめたものです。スターリン時代の大粛清、第二次大戦による被害、ヴォロコラムスク附属保護施設の様子なども述べられています。ナレーションは全て英語ですし、ロシア語の発言には英語訳がついていますので非常にわかり易い作品です。約1時間という長さですが、見応え十分です。音声は必ず on にして下さい。ここにはロシア人が動物園というものに込めた感情といったものがよく表れているように私には感じます。内容的に非常に informative であると同時に poetic ですらある作品であると申せましょう。ロシア的な感性を感じさせます。秀作だと思います。



イワン(旭川)や豪太(男鹿)の育った環境・文化というものを知ると、また彼らに対する親しみが別の形で湧き上がってくるということです。

(資料)
Московский зоопарк (13 и 14 сентября 2014 года Московский Зоопарк будет отмечать свой день рождения) (Как мы отпраздновали 150 лет Московского зоопарка)
Московский комсомолец (Sep.10 2014 - К 150-летию в Московском зоопарке появятся красные панды)
Государственный Интернет-Канал «Россия» (Jan.9 2014 - Московский зоопарк готовится к 150-летию)
ТВ Центр (Feb.14 2014 - Московский зоопарк отмечает 150-летний юбилей)
Russia Beyond The Headlines (Moscow Zoo: Keeping giraffes safe for 150 years)

(過去関連投稿)
モスクワ動物園のシモーナとウランゲリ、冬の日の同居映像
理性のウスラーダと情愛のシモーナ ~ 偉大なるホッキョクグマ母娘の性格の違い
モスクワ動物園のシモーナ、過去の映像に見るその母親像の 「絶対的」 かつ 「不動」 の存在の安定感
モスクワ動物園・休園日の月曜日のシモーナ親子、ウランゲリ、ムルマの姿を捉えた長時間映像
by polarbearmaniac | 2016-10-26 02:00 | 動物園一般

ロシア極東・沿海州、ウラジオストクのTV局が2013年に紹介した札幌・円山動物園



偶然に2013年11月初旬にロシア極東・沿海州のウラジオストク(ヴラジヴォストーク)のTV局が札幌の円山動物園をニュースで取り上げた映像を偶然に見つけました。ホッキョクグマはデナリとキャンディが映っています。ウラジオストクという都市は先日も東方経済フォーラムが開催され、プーチン大統領と安倍首相の会談が行われた極東の港町です。このゥラジオストクは最近大規模な水族館がオープンしたわけですが、動物園についてはまだ本格的なものが無いためでしょうか、TV局のロシア人クルーは円山動物園で動物たちが間近に見られることが新鮮な驚きだったようです。やはりロシアからといっても動物園の無い街からやってくると日本の動物園も新鮮に感じられたということなのでしょう。極めて好意的に紹介しています。音声はonにして下さい。

(資料)
Вести: Приморье. "ГТРК "Владивосток". (Nov.5 2013 - Зоопарк в Саппоро удивил съемочную группу программы «Вести: Приморье»)
by polarbearmaniac | 2016-10-04 23:00 | 動物園一般

ロシア動物園水族館協会(RAZA)が設立 ~ ロシアでモスクワ動物園の主導的地位が一層強まる

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シモーナ (Белая медведица Симона)
(2015年8月19日撮影 於 モスクワ動物園)
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ムルマ (Белая медведица Мурма)
(2015年8月8日撮影 於 モスクワ動物園)

モスクワ動物園が発表しインテルファクス通信が報じるところによりますと、先週木曜日の6月30日にモスクワ動物園で閉会した全ロシア動物園・園長会議で、「ロシア連邦・動物園水族館協会(Ассоциация зоопарков и аквариумов Российской Федерации - АЗАР/RAZA)」の設立が決定したとのことです。その会長にはモスクワ動物園の会長職にあるヴラディーミル・スピーツィン (Владимир Спицын) 氏が就任し、調整評議会の議長にはモスクワ動物園のスヴェトラーナ・アクーロヴァ(Светлана Акулова)園長代行が就任するとのことです。常任理事会のメンバーにはモスクワ動物園、エカテリンブルク動物園、ペルミ動物園、イジェフスク動物園、ノヴォシビルスク動物園、ニジニ・ノヴゴロド動物園、サンクトペテルブルク水族館の各園館長が就任することとなったそうです。設立の目的としては動物園の活動規則を定めた「動物園法」といったものの制定を目指すことと、動物福祉を実現するための統一基準の設定といったことが主眼におかれているそうです。
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ウランゲリ (Белый медведь Врангель)
(2014年9月20日撮影 於 モスクワ動物園)

実は旧ソ連圏、旧東欧諸国の動物園を束ねる組織としては「ユーラシア地域動物園水族館協会 (EARAZA - Евроазиатская региональная ассоциация зоопарков и аквариумов / Еuro-Аsian Regional Аssociation of Zoos and Аquariums)というものがあるわけですが、このEARAZAと今回設立されたRAZA(ロシア動物園水族館協会)との関係については、RAZAがEARAZAの下部組織としてぶら下がる形になるのかどうかについては、これから協会規則が定められるといった現段階ではまだ不明であるといってよいでしょう。ホッキョクグマとの関連で言えば、ロシア国内の動物園における飼育基準といったものが設定されることは間違いないとは思いますが、もともと飼育環境が優れているとはいえないロシアの動物園ですから、その基準の設定は非常に緩やかなものとなるであろうことは予想がつきます。また繁殖に関してはRAZAよりもEARAZAのほうが地域的な拡がりがあってパートナーの選択肢が広がるため、「繁殖計画」と銘打ったものはRAZAではなく従来通りEARAZAの名前で出されることとなると思われます。いずれにせよEARAZAもRAZAも会長の座はモスクワ動物園の会長職にあるヴラディーミル・スピーツィン氏ですから、モスクワ動物園が完全に主導権を握った組織であることは間違いありません。

このスピーツィン氏はEARAZAの会長の立場で飼育環境の悪いカザン市動物園の新動物園建設に関する5月の公聴会に呼ばれた際にカザン市動物園を訪問した様子が映像になっていますのでご紹介しておきます。スピーツィン氏は、この現在のカザン市動物園の状態ならばEARAZAを脱退せねばならないようなレベルであるものの、新しい動物園の建設計画には非常に感銘を受けているそうです。



スピーツィン氏はロシアの動物園でどこが一番かと聞かれ、「ノヴォシビルスク動物園」と即答しています。さらに他の地域まで含めて最高の動物園はどこかと聞かれ。「サンディエゴ動物園」とインタビューに答えています。

(*追記)この「ロシア連邦・動物園水族館協会 (Ассоциация зоопарков и аквариумов Российской Федерации - АЗАР」はまだ英語の組織名が決まっていないようです。仮に "Russian Аssociation of Zoos and Аquariums" ならば略号は "RAZA"、あるいは "Аssociation of Zoos and Аquariums, Russia" ならば略号は "AZAR" となるでしょう。とりあえず前者としてタイトルに略号を使用しておきました。

(資料)
Московский зоопарк (Jul.1 2016 - Российские зоопарки и аквариумы объединились в Ассоциацию)
Интерфакс (Jun.30 2016 - В России создана ассоциация зоопарков и аквариумов)
БИЗНЕС Оnline (May.16 2016 - «Раньше в Казани была помойка, а не зоопарк, а теперь...»)
by polarbearmaniac | 2016-07-05 18:00 | 動物園一般

アルゼンチン・ブエノスアイレス動物園が市当局によって閉鎖に追い込まれる ~ 140年の歴史に幕

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ブエノスアイレス動物園の故ウィネル (1996~2012)
(Белый медведь Виннер)

Photo(C)Zoológico de Buenos Aires

アルゼンチンにおいて信頼のおける報道の内容によりますと、首都ブエノスアイレスのホラシオ・ロドリゲス・ラレタ市長は23日、「ブエノスアイレス動物園株式会社(Zoológico de Buenos Aires SA)」が経営、運営の母体となっている150年の歴史のある同市のブエノスアイレス動物園(Jardín Zoológico de Buenos Aires) の土地・建物の使用権を停止して接収し、公有化することによって同園を閉鎖し、今年の年末には「エコパーク」として市民の憩いの場とするブエノスアイレス市の決定を発表したそうです。その理由として第一に、この動物園を経営、運営している「ブエノスアイレス動物園株式会社(Zoológico de Buenos Aires SA)」は今年に入ってからブエノスアイレス市に土地・建物の使用料を払っておらず2017年まで契約期間のあるブエノスアイレス市との間での土地・建物使用契約の中途解除もできない状況に陥っており、同社がそういった社内が抱える問題を改革できる見通しも立たないことと、こういった「ブエノスアイレス動物園株式会社(Zoológico de Buenos Aires SA)」の経営の現状から同園の動物たちの飼育状態も悪くなっていて多方面からの批判を帯びていることも動物園の閉鎖とその土地と建物の接収、および公有化の理由だそうです。TVニュースをご紹介しておきます。





さて、動物園の閉鎖となりますと問題になってくるのが飼育されている動物たちの今後です。ブエノスアイレス市は動物園に飼育されている1500もの動物たちを主に国外の場所(つまり国外の動物園)、そして鳥類なぢは主に自然生息保護地域に移動させることを発表しています。ただしそれぞれの動物たちの健康状態には十分配慮して慎重に行いたいということだそうです。

このブエノスアイレス動物園では2012年の年末にウィネルというホッキョクグマは高熱症 (hyperthermia)が原因と思われる病気で死亡しています。この件については「アルゼンチン・ブエノスアイレス動物園のウィネル、真夏の気温上昇による高熱症で亡くなる」という投稿をご参照下さい。現在はこのブエノスアイレス動物園にはホッキョクグマは飼育されていないわけで、ではなぜ私がこの投稿を行ったかということを説明しておきます。日本時間の6月24日の深夜までに日本ではこのブエノスアイレス動物園の閉鎖のニュースを日本語で報じているマスコミはありません。しかし数日中にどこかのマスコミが日本語で報じると思います。その際に彼らは英語圏のマスコミの英語で書かれた記事を情報源として使用すると思われます。ところが英語圏のマスコミはこのブエノスアイレス動物園の閉鎖を「動物たちを動物園から解放する。」という動物保護活動家の主張が結果として勝利したというニュアンスで報じているわけです。たとえばイギリスで高級紙といわれるガーディアン紙 (The Guardian)は、"Buenos Aires zoo to close after 140 years: 'Captivity is degrading'"という見出しを付けていますが見出しも記事の内容も非常に不正確ですが、これなどまだましな方です。ひどいものになりますと、"Zoo Has A Change Of Heart And Decides To Free Its Animals" とか、"Buenos Aires zoo closing as 'animals need their habitat' "とか、要するに「動物園否定」という考え方を前提とした極めて偏向した内容の報道が英語圏の報道に満ち溢れているわけです。ブエノスアイレス動物園の閉鎖は動物保護活動家や動物園否定論者の行った活動の結果でなされるわけではありません。ですから彼ら英語圏の報道は事実を大きく捻じ曲げているわけです。動物園廃止論者や動物保護活動家の考え方に極めて好意的であるこういった英語圏のマスコミ報道を情報源として日本語でもやがて現れてくるであろう日本のマスコミ報道に決して騙されてはならないということを知っていただくために先手を打って本投稿を行っているということです。

英語さえできれば世界が理解できるなどと思ったり、英語ができれば視野が拡がるなどと思ったら大間違いなのです。
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ブエノスアイレス動物園の故ウィネル
Photo(C) Photo(C)Zoológico de Buenos Aires

(資料)
Modernización, Innovación y Tecnología | Buenos Aires Ciudad (Jun.23 2016 - El Zoológico se transforma en el Ecoparque Interactivo de la Ciudad)
LA NACION (Jun.23 2016 - El gobierno de la ciudad estatizó el Zoo para convertirlo en un ecoparque) (Jun.23 2016 - Cómo será el traslado de los animales del zoo porteño)
Clarín.com (Jun.23 2016 - Sacarán los animales del Zoo y lo transformarán en un Ecoparque)

(過去関連投稿)
アルゼンチン・ブエノスアイレス動物園の美しく老いたるペア ~ ホセファとボティハへの声援
アルゼンチン・ブエノスアイレス動物園のウィネル、真夏の気温上昇による高熱症で亡くなる
by polarbearmaniac | 2016-06-24 23:55 | 動物園一般

ロシア・ノヴォシビルスク動物園に最後のお別れに戻ってきた故シロ園長、そして市民との最後の別れ

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シルカと故シロ園長(Белый медвежонок Шилка и Ростислав Шило)  Image :CHERNOVFILM



先日27日に亡くなられたノヴォシビルスク動物園のラスティスラフ・シロ (Ростислав Шило)園長に対するロシアの方々の心のこもった弔辞や故人との思い出の回顧文などを今日一日、眼を通していました。ロシア人が故人に抱く感情の深さといったものに心打たれずにはいられません。そしてロシア語という言語の表現の深さと豊かさにも驚かざるをえないわけです。上の映像の通りシロ園長はその生涯を通じて働いてきた懐かしいノヴォシビルスク動物園に本日29日に最後のお別れに戻ってきたのでした。



棺を送り出す前に白い鳩と白い風船を空に放つのはロシアの習慣だろうと思います。そして最後に棺を送るときに亡くなった故人を最後は拍手で送るというのはあのダイアナ元英皇太子妃のときもそうでした。ロシアでもやはり同じであることが上のニュース映像でもわかります。シロ氏との動物園でのお別れにこれだけ多くの方が集まってきているということは、生前の故人の人柄が偲ばれます。



(資料)
НГС.НОВОСТИ (Apr.29 2016 - Прощание с Шило: тысяча скорбящих и черная карета на аллеях зоопарка)
СибКрай.ru (Apr.29 2016 - Новосибирск прощается с Ростиславом Шило) (Прощание с Шило: «Другого такого не было и не будет»)

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシロ園長逝く ~ シルカ来日に貢献したロシア動物園界の重鎮の死

(*後記 - 当日夜の地元のTVニュースです)



by polarbearmaniac | 2016-04-29 22:30 | 動物園一般

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシロ園長逝く ~ シルカ来日に貢献したロシア動物園界の重鎮の死

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赤ちゃんの名前が「シルカ」となったことを発表するシロ園長
Photo(C)Photo(C)Михаила Перикова

ロシア・ノヴォシビルスク動物園で1969年以来、約46年間の長きにわたって園長を務めてきたラスティスラフ・シロ (Ростислав Шило) 氏が本日未明、亡くなられたとのことです。シロ氏は心臓発作を起こして手術を受けたという報道が数か月前にあったわけですが、本日の報道によりますと癌を患っていたということだそうです。シロ氏はモスクワ動物園の園長を長く務めたヴラディーミル・スピーツィン (Владимир Спицын) 氏と並ぶロシア動物園界の重鎮でした。享年75歳。
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Photo(C)Влад КОМЯКОВ/Комсомольская правда
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Photo(C)Влад КОМЯКОВ/Комсомольская правда

シロ氏は1940年10月23日に極東・沿海州の当時のイマン(Иман)、現在のダリネレチェンスク (Дальнереченск)に生まれ、1961年にノヴォシビルスク動物園に獣医補助士として採用され頭角をあらわし1969年に当時はまだ小さかった同園の園長に就任され、それ以来このノヴォシビルスク動物園をロシア屈指の動物園に成長させました。同園はロシアだけではなく世界的にも非常に高く評価される動物園となったわけで、そこにはこのシロ園長の多大な功績があったわけです。現在までノヴォシビルスク市評議会の評議員であると同時に同市の名誉市民であり、率直かつ開放的で人に好かれる性格によっても地元の名士として有名でした。ノヴォシビルスク市と札幌市が姉妹都市であるため、このシロ園長もかなり以前ですが円山動物園を訪問されたことがあったと記憶しています。そしてなかなか日本贔屓の方であったことが過去のいくつかの報道で見てとれます。
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シロ園長(左)とモスクワ動物園のスピーツィン園長(右)
Photo(C)Комсомольская правда

私が一昨年の秋にノヴォシビルスク動物園を訪問した際に、シロ園長は客人数人を引き連れてホッキョクグマ飼育展示場に姿を見せ、そしてゲルダやシルカを客人に紹介しているのを近くで目撃したわけですが、シロ園長というのば独特の風貌の方で、そしてなかなかユーモアのある話しぶりだったのが印象に残っています。以下はシロ園長の死を報じるTVニュースと映像です。









このシロ園長と日本との繋がりで最も記憶に新しいのは、なんといっても現在大阪の天王寺動物園で飼育されているシルカの来日にまつわる諸々の件についてでした。当時私の受けた印象では、シロ園長は当初からシルカの移動先は日本が良いと考えていたことがなんとなくわかっていました。ちなみにシルカ(Шилка) という名前は公募で決まった名前なのですが、それはノヴォシビルスク動物園で41年振りに誕生したホッキョクグマの赤ちゃんに対してノヴォシビルスク市民は、長年ノヴォシビルスク動物園の園長を務め同園の発展に大きく貢献し、そして敬愛されていたシロ(Шило)園長の名前を由来とした由緒ある名前をこの赤ちゃんの名前として選んだ市民が多かったことは今更言うまでもありません。シロ園長はシルカの日本への移動について、特に母親ゲルダからシルカが引き離されて以降は市民からの批判を受けたわけですが、その件については今回は申し上げることはいたしません。私利私欲の全くない方であったことはシロ氏を知る多くの人々の証言で明らかです。そして園長という動物園のトップとなっても、最後までフットワークの非常に軽い "Playing Manager" として、徹底的に現場重視の姿勢を貫かれた方でした。以下はソ連時代のシロ園長の若き日の姿を伝えたソ連時代の1981年の極めて興味深いTVドキュメンタリーです。



以下は2015年3月26日、シロ園長がシルカの大阪への移動、そして天王寺動物園について記者会見で紹介しているTVニュースの報道です。シロ園長はシルカの搬出の際にも自ら指揮を執っていた姿が映っています。



謹んでシロ園長のご冥福を祈ります。

(資料)
Новосибирский зоопарк (Apr.27 2016 - НОВОСТИ/Умер Ростислав Шило)
«НГС.НОВОСТИ».(Apr.27 2016 - Умер директор зоопарка Ростислав Шило) (Прощайте, Ростислав Александрович)
Вести Новосибирск (Apr.27 2016 - Скончался директор Новосибирского зоопарка Ростислав Шило) (Беспокойная должность: документальный фильм о Ростиславе Шило)
Комсомольская правда в Новосибирске (Apr.27 2016 - Ростислав Шило: Зачем мне курорт, я лучше по тайге поброжу!)
ТАСС (Apr.27 2016 - Скончался директор Новосибирского зоопарка)
Interfax Russia(Apr.27 2016 - Скончался директор Новосибирского зоопарка, возглавлявший его с 1969 года)
Новосибирские новости(Apr.27 2016 - Умер директор Новосибирского зоопарка Ростислав Шило) (Мэр Новосибирска Анатолий Локоть выразил соболезнования родным и близким Ростислава Шило)
Сиб.фм(Apr.27 2016 - Директор Новосибирского зоопарка Ростислав Шило умер на 76-м году жизни)
ГТРК «НОВОСИБИРСК» (Mar.26 2015 - Новосибирцы обсуждают переезд медвежонка Шилки)
Российской газеты(Apr.27 2016 - Умер директор Новосибирского зоопарка Ростислав Шило)

(過去関連投稿)
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の雌の赤ちゃんの名前が 「シルカ」 に決定
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘をめぐってシロ園長の発言
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園のシルカの旅立ちの日近づく ~ 移動先は日本の動物園か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘が本日突然永遠の別れ ~ ゲルダお母さんの動揺
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で別離したゲルダお母さんと娘のシルカの近況 ~ 母娘共に依然として動揺
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘をめぐってシロ園長の発言
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園で母親と別離したシルカの奇妙な常同行動への同園の解釈
ロシア、ノヴォシビルスク動物園でクラーシン(カイ)とゲルダの再会、同居開始の光景に割れる市民の意見
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園のシロ園長が批判する近年の欧米の 「三年サイクルの繁殖」
ロシア、ノヴォシビルスク動物園のシルカの今春来日が決定的! ~ 日本の動物園との契約の締結が完了
ロシア、ノヴォシビルスク動物園のシルカは3月に来日の模様 ~ 地元のファンのシルカへの熱い想い
ロシア、ノヴォシビルスク動物園がシルカの出発情報に職員に固い緘口令を敷く ~ 約一か月半後に来日
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシルカの移動日程を知らされぬ現地ファン ~ 送り出す側の方々の心境
ロシアのコムソモリスカヤ・プラウダ紙がノヴォシビルスク動物園のシルカの移動日程、移動先を報じる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシルカがノヴォシビルスクを出発し空路モスクワへ ~ 日本への旅立ち
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシルカの出発に感じた後味の悪さ ~ 大阪市発表を知らなかったロシア側
大阪・天王寺動物園のシルカの一般公開が開始 ~ 「園付き個体(Polar Bears in residence)」の意義
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、及びマスコミがシルカの大阪での「お披露目式」を一斉に報じる
ロシアのノヴォシビルスク市長が日本の原田駐露大使に大阪・天王寺動物園のシルカへの配慮を要請
by polarbearmaniac | 2016-04-27 18:30 | 動物園一般

熊本市動植物園、地震発生約一週間後の4月22日のマルルの元気な姿 ~ 地震直前に野鳥一斉に去る



熊本市動植物園のホッキョクグマ飼育展示場の内側部分は、複数の地震後もこのようにほとんど無傷のようです。なによりのことでした。マルルもこれといった変わった行動をとっているわけでもないようです。あまり特定の動物だけの情報はどうかとは思いますが、同園の飼育員さんが撮影した映像であり、せっかくですのでご紹介しておきます。

それから、熊本市動植物園から移動した動物のニュースは以下です。本日、それぞれが無事に避難先の別の動物園に到着したそうです。



夕刊フジの記者は熊本市動植物園を取材し、4月22日付けの記事で以下のようなことを紹介しています。
>同園で勤務して7年になる松本充史(あつし)獣医師(43)は、「余震も含めて、地震が来る直前に野鳥が何かを感じてなのか、一斉に飛び立っていたようでした。野鳥は異変に関して非常に繊細な危機感を持っているはずです」と明かす。

(資料)
zakzak (Apr.22 2016 - 熊本「前震」1時間前に飲食店のアジが大暴れ 野鳥も飛び立つ数々の異変 夕刊フジ記者現地ルポ)
by polarbearmaniac | 2016-04-23 22:15 | 動物園一般

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