街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カテゴリ:しろくまの写真撮影( 9 )

ミラーレスカメラ EOS M で撮ったホッキョクグマたち ~ キヤノン初体験の巻

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先週の金曜日、羽田に行く前に某量販店に行きミラーレスカメラを買った。 予定ではNikon 1 J2 を買うつもりだったが、どういうわけか気が変わって好奇心でキヤノンのEOS M を買ってしまった。 実はこのEOS M はネット上では評判が今一つである。 ただしミラーレスにもかかわらずAPS-C サイズのCMOSセンサーを装備している点で有利だと考えたしキヤノンがまさかそれほどひどいカメラを作るはずがないだろうと思ったからである。 実は私はキヤノンのカメラはコンデジも含めて生まれてから一度も使用したことがない(自宅のプリンターはキヤノンだが)。 顔馴染みの店員が私がEOS M を購入するのが意外だったらしい。 羽田から新千歳に向かう便の中で使用説明書を読む。 ホテルに到着後、さっそくバッテリーを充電。 結局その日は一枚の写真も撮らずストラップを取り付けただけで寝てしまった。
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さて、翌朝早速ホテルの部屋からキットレンズの EF-M18-55㎜ F3.5-5.6 IS STM を使用してこのカメラで初めて撮ったのがこの藻岩山の写真である。 AV(絞り優先)でF11に設定。 ISOはオートに設定し、露出補正なし。 ピクチャースタイルはオートにしてある。 まずまずといった結果である。
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円山動物園に行き、まずは静止していたレッサーパンダをPモード撮ってみる。 結果としてはF5.6、 シャッタースピードは1/100 となった。 小動物はやはりこの距離でも標準ズームではかなり苦しい。
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次に撮った上の写真だが、これは再びAV でF8に設定してみた。 試しにISOを400にしてみた。露出補正なし。 ピクチャースタイルはオート(以下全て同じ)。
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これもひとつ前の写真と同じ設定である。 まあまあだと思う。
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動きまわっているデナリと撮ることにする、Tv(シャッター優先)にしてみた。 1/250 に設定。ISO400 のままにしておいたが、そうすると結果としてF11となる。 これは失敗である。
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動いていないララを撮ってみる。ISO100に設定し、Tvで1/250のままとしてみた。 そうすると結果としてF8となってしまう。 ホッキョクグマは標準ズームではまったく苦しい。 私はトリミングは嫌いなのでやらない主義である。
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続いてほぼ静止状態のキャンディ。 これもTvで1/250のまま。ISOは再びオートにする。 これだとF5.6 ISO160となる。
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次はシーンインテリジェントオートにしてみた。 これば完全オートモードのことである。 この写真は全くいただけない。
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これもシーンインテリジェントオートに設定。 一つ前の写真よりましである。
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再び動いているデナリである。 Tv(シャッター優先)で1/250 に設定。 ISO100に設定。これだとF5.6である。この日のように曇った日だとこの設定がよいのかもしれない。 この写真は露出補正をしていないが、やはり必要だろう。 このEOS Mは全体的に露出アンダー気味のカメラではないだろうか?
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夜になったので札幌駅とJRタワーを撮ってみる。これは手持ち夜景モードである。一回シャッターを押すと4枚連続撮影してこれらを合成して1枚の写真にするというものである、 ISO6400, F5.6, シャッタースピードは1/10である。 これはなかなかのものだ。 期待以上だった。
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これも上と同じ。 手持ち夜景モードでの4枚合成は素晴らしいと思う。

....といったところでキヤノン初体験の日だった。 ニコンとキヤノンではズームリングの回転方向が逆である。 この逆回転はシグマのニコンマウントの50-500で経験済みではあるものの、ニコンに慣れた者にはやはり慣れないとこれは使いにくく感じる。 それからこのEOS M, タッチパネルによる各種設定は慣れないと戸惑う。 評判通りAFがきわめて遅い。 これでは動物の撮影は難しい。 このEOS Mは「位相差AF」と「コントラストAF」を組み合わせたハイブリッドAFとのことだが、このAFの遅さはこれが関係しているのだろうか? ピクチャースタイルや露出補正を変更していろいろ試してみるならば、多分このカメラは素晴らしいカメラのような気がする。 ただし、うまく撮るには時間がかかりそうだ。 

ニコンの一眼レフだとISO感度設定に低速限界設定があって、これが実に便利なのである。 ところがこのEOS M にはそれがないようだ。 多分何かの都合で省いてしまったのだろう。 これは非常に残念なことだ。 何故なら私は絞り優先以外の設定で写真を撮ることはほとんどないから、その場合でも最低限のシャッター速度はいつも確保したいと思っているからだ。 このEOS M で動きの一定しない動物を撮ろうとすれば、これはもうTv (シャッター速度優先) にするしかないのではないか? というのも、このEOS M を使用してみて気がついたのだが、ISOをオートにして絞り優先にするとISOをひたすら低感度に保とうとするためか、シャッタースピードが場面によってどんどん遅くなり、その歯止めをかける設定がないということになるのだ。 これは実に困る。 それからもう一つ、仮に今後望遠レンズが発売されることになったとしてもこのカメラはAFが遅すぎて動物を撮ることには向いていないと思う。 その他の点では、AFを除いてなかなか素晴らしいカメラだと思う。 仮に一眼レフのサブにするのなら、やはりこのEOS M はキヤノンの一眼レフユーザー向きのカメラのような気もするが。 

いろいろと研究してみて、うまくいけば海外にサブとして持っていきたいと思う。 とにかく軽いのがよい。 予想していたよりもはるかに良いカメラだと思う。

Canon EOS M
EF-M18-55㎜ F3.5-5.6 IS STM
(2012年11月3日札幌にて撮影)
by polarbearmaniac | 2012-11-05 22:00 | しろくまの写真撮影

写真家 フローリアン・シュルツ氏の作品 ~ その写真に込められたメッセージ

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Photo(C)National Geographic/Florian Schulz

ドイツ生まれの写真家フローリアン・シュルツ氏は、その驚くほど美しい作品の背後に豊かな自然環境の崩壊の危機とそれが生態系に与える重大な影響に対するカッサンドラ調の警告メッセージを内包している点で、現代における優秀な自然写真家としての地位を確立しつつあるように見えます。 そういった優れた作品のいくつかは同氏の公式HP (Visions of the Wild) で楽しめます。
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Photo:Conservation Alliance

先日投稿しました写真家のトーマス・マンゲルセン氏同様、フローリアン・シュルツ氏は「何を撮りたいか」、「何を撮るべきか」について明確な視点を持っている点は間違いないでしょう。 それはマンゲルセン氏においては被写体である動物を包み込んでいる大自然そのものであるのに対してシュルツ氏は大自然の中に生息している動物それ自体の姿なのです。 こうして表現のベクトルの方向が両者では逆であるわけですが、私の見たところマンゲルセン氏の作品のほうに一日の長があるように見えます。 それはこの二人の年齢差、キャリアの差であるようにも思えますが、私の眼にはシュルツ氏の作品には「一般へのわかりやすさ」が先行するためか、幾分かイメージから甘さを払拭しきれていないようにも思われます。 しかしこれはConservation photographer にとっての長所なのかもしれません。 そしてこのことは、作品を純粋な商業目的にも容易に転用できるという点でのメリットもあるわけです。
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Photo(C)National Geographic/Florian Schulz

シュルツ氏の作品は、ホッキョクグマの写真としては非常に美しく、そして生き生きとした彼らの姿を存分に写真上で味わうことができます。 この点だけに関するならばシュルツ氏の作品はマンゲルセン氏の作品に勝っているでしょう。 そういったシュルツ氏のホッキョクグマ撮影の様子を伝える映像をご紹介しておきます。



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Photo(C)National Geographic/Florian Schulz

(資料)
Visions of the Wild (Florian Schulz Photography)
National Geographic (Photo Gallery – Polar Bears)
Polar Bears International (News – National Geographic/On Thin Ice)
One World One Ocean (The Changing Arctic)

(過去関連投稿)
写真家 トーマス・マンゲルセン氏の作品 ~ 優れた感性が写し撮った大自然と動物たち
by polarbearmaniac | 2012-07-13 17:00 | しろくまの写真撮影

写真家 トーマス・マンゲルセン氏の作品 ~ 優れた感性が写し撮った大自然と動物たち

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Photo(C)Thomas D. Mangelsen

トーマス・マンゲルセン氏は現在、間違いなく世界の自然写真家、動物写真家の第一人者でしょう。 彼の名前を知らずとも彼の撮った写真を目にしたことにない人は稀だと思われます。 私の見たところ、このマンゲルセン氏ほど「何を撮りたいか」「何を撮るべきか」についての自分自身の哲学を持ち、そしてそれを実践している写真家はいないのではないかと考えています。 写真集だけではなくナショナルジオグラフィック誌やライフ誌(休刊になってしまいましたが)でマンゲルセン氏の素晴らしい作品を目にしてきましたし何枚かの作品はマンゲルセン氏の公式HPでも見ることができます。
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Photo(C)Thomas D. Mangelsen

マンゲルセン氏の非凡さを簡単に言えば、それは対象(被写体)の背後には大自然の存在(それが実際に写っていようがいまいが)を否応なく感じさせるということだろうと思います。 実際に写真に写っていないもの(自然)まで「見えてくる」...これができる写真家は極めて稀でしょう。 マンゲルセン氏の語りと共にいくつかの作品を見てみましょう。



そういったマンゲルセン氏の撮ったホッキョクグマ親子の動画がCBSのサイトで紹介されていましたのでご紹介しておきます。



マンゲルセン氏の撮るホッキョクグマの写真は何冊かの写真集でも見ることができます。 一般にホッキョクグマの写真といえば撮影者がプロであれ我々アマであれ、何か絶妙な(と思える)瞬間を捉えた写真が圧倒的に多いと思います。 そしてそれらの写真は程度の差こそあれ、おおむねマニエリスムの弊害に陥っているといってよいでしょう。 別な言い方をしますとそれは、ごく特定の瞬間を写真で捉えたがためにイメージがその瞬間に屹立・凝固してしまうという弊害です。 せいぜい「特ダネ写真」の類か、もしくはそれに毛の生えた程度の写真になってしまい、それ以上の写真にはならないということです。 ところがたとえば (これは例が写真ではありませんが) ミケランジェロの「ダヴィデ像」はダヴィデが、ある特定の時に具体的な動作を行っている瞬間を造形したものにもかかわらず、そこには客体化を通じて人間の普遍的な姿の表現となっています。 天才ミケランジェロであってこそ可能な表現だと言えましょう。 マンゲルセン氏の作品の中で自然の姿、および自然の中での生き生きした動物の姿を見ていると「ダヴィデ像」同様、不思議にこのマニエリスムの弊害に陥っていない点が非常に興味深く感じられます。 写真で具体的な自然の情景、動物の姿を捉えてはいるものの、それは普遍化された大自然とその中での動物たちの素晴らしい姿を見ることができます。 これは優れた感性を持った写真家のみが成しえることでしょう。
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(C)Universe Publishing/Thomas D. Mangelsen

(資料)
Thomas D.Mangelsen - Images of Nature
Nikon USA (Thomas D. Mangelsen Understands the Behavior of the Animals he Photographs)
The Cougar Funds (ARTIST PROFILE: Thomas D. Mangelsen)
CBS News (Jun.29 2012 - Beat the heat with polar bear cubs playing in the snow)
by polarbearmaniac | 2012-07-02 19:00 | しろくまの写真撮影

リサ・ヴォートさんのホッキョクグマ写真集 ~ 「愛情」という視点について

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(C)Lisa Vogt / MC Planning, Inc.

月刊誌「ゲーテ」の電子版サイトにホッキョクグマ写真家のリサ・ヴォート (Lisa Vogt) さんと滝川クリステルさんの対談記事が載っているのを大変興味深く読みました。 このリサ・ヴォートさんの写真集は私も持っています。 多くのホッキョクグマファンの方々もこの方の写真は目にしたことがあると思います。 ホッキョクグマを比較的至近距離で、そして愛情という目線で彼らを捉えた写真を撮る方です。 そしてこの対談でもそういう姿勢を裏付ける発言をしていますのでお読みいただければ理解できると思います。
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Photo(C)Lisa Vogt

私はホッキョクグマの写真集といえばなんでも買いまくるわけですが、そういった写真集のなかでこのリサ・ヴォートさんの写真は私の好きなものの一つです。 彼女の写真はホッキョクグマと向き合って「二人称」(あるいは「二項」)の関係で撮った写真であると私は理解しています。 つまり、「あなた」と「私」との関係ですね。そしてやはりこういう関係と視点でホッキョクグマを撮るのは女性が優れているように思います。私はそういった姿勢に称賛を惜しみません。

しかし一方で、私はこのリサ・ヴォートさんの写真を見ていると「こういった関係と視点とは別のアプローチがある」ということを絶えず感じるというのも事実です。別な言い方をすれば、ホッキョクグマに対して愛情を抱いて「あなた」と知覚するのではなく「彼(彼女)」と知覚する、いわゆる「三人称」の関係と視点でアプローチするという方法です。 さて、これからは話が大きくなります。 西洋の絵画・造形美術というものは私に言わせると、ほとんど全てがこの「三人称」の関係と視点で描かれていると考えます。そういったことは現在に至るまで西洋の画家、彫刻家には女性が極めて稀であったという事実と関係があるでしょうか? そういった数少ない女性の版画家・彫刻家にドイツのケーテ・コルヴィッツ (Käthe Kollwitz 1867 ~ 1945) がいます。彼女は実は私が大好きな芸術家なのですが、この下の写真は彼女の 「母と二人の子 (Mutter mit Zwillingen)」 という作品です。
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Käthe Kollwitz / Mutter mit Zwillingen (1927/37)
Photo(C) Axel Mauruszat

彼女は息子、そして孫を戦場で失っています。彼女はこうして子供を外からの脅威(とくに戦争)から守る母親の姿をしばしば描いています。 私はこの作品を見てコルヴィッツが愛する我が子(「あなた」という二人称関係)を守ろう(守りたい)という姿を描いたとも感じるものの、明らかにそれを遥かに超える表現をしていると思います。 この作品にあっては守るべき子供は「二人称(あなた)」ではなく「三人称(彼ら/彼女ら)」であると感じます。つまり守りたい対象を「あなた」という自分の子供から、もっと対象を普遍化しているということですね。 だからこの作品は優れていると考えます。 女性の芸術家であろうと、このように「三人称」の関係と視点でテーマにアプローチしているわけです。

話が大きくなってしまいました。私はリサ・ヴォートさんのホッキョクグマの写真は好きだし素晴らしいと思います。 だからこそ単なる「愛と直観力」を超えた、さらなる飛躍を彼女に期待したいと思います。
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Photo(C)Lisa Vogt

(資料)
Web Goethe リサ・ヴォート X 滝川クリステル 「全ての源泉は”Love”、愛と直観力で、まっすぐに向き合う
Käthe-Kollwitz-Museum Berlin
by polarbearmaniac | 2012-06-05 21:00 | しろくまの写真撮影

ホッキョクグマの三つ子の赤ちゃんの写真撮影

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シモーナお母さんと三つ子の赤ちゃんのうちの2頭 
Photo(C)ANDREY SMIRNOV / AFP

冒頭の写真はこの3月22日にAFP通信の契約カメラマンであるアンドレイ・スミルノフさんが撮影したモスクワ動物園の三つ子のホッキョクグマの赤ちゃんのうちの2頭とシモーナお母さんの姿です。素晴らしい写真だと思います。先回の旅行で私がモスクワ動物園を訪問したのは3月18,20,29,30,31の5日間でしたのでこの写真が撮影された日には私は行っていないのですが、スミルノフさんもさすがに三つ子の全てをこういう構図で撮ることができなかったのだと思います。キャプションにはちゃんと” A mother polar bear plays with two of her three cubs at the Moscow Zoo on March 22, 2012.” と記されており、この赤ちゃんたちは三つ子のうちの2頭であることが記されていますので良心的だと思います。

現地でも書きましたように今回のモスクワ動物園の三つ子の赤ちゃんとお母さんを素晴らしいアングルで撮るのは至難の業だと思いました。なかなか3頭が揃ってくれません。ほとんどのケースは一頭の冒険家の赤ちゃんが離れたところで遊んでしまうからです。3月の29日だったか30日だったかにモスクワ動物園のホッキョクグマ展示場の前でロイター通信のカメラマンの方がやはりこの三つ子の写真撮影のために来ていましたので話しかけてみましたところ、赤ちゃんたちがなかなか外に出てこないし、出てきても納得のいく写真がまだ撮れていないと嘆いていました。この方、カメラはキヤノンの5DMark2を持っていましたね。こういうプロのカメラマンの方は大変だと思いました。限られた時間でちゃんとした写真を撮って帰らねばならないので肝心の赤ちゃんたちが外に出てこなければお手上げなわけです。この下の写真はロイター通信のカメラマンが撮ったオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園でフギースお母さんが2005年に産んだ三つ子の赤ちゃんの写真です。平凡な写真のように思いますが、やはり3頭を撮ろうという意識が強かったように思われます。
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フギースお母さんと三つ子(2006年)   Photo(C)Reuters

この下の写真はロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園でウスラーダお母さんが2002年に産んだ三つ子の写真です。これはノーボスチ通信のカメラマンの撮った写真ですね。これも良い写真ですが今一つという感じがします。
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ウスラーダお母さんと三つ子(2003年) 
Photo : ZooUnion/РИА Новости

私も感じたのですが、赤ちゃんが三つ子であることをあまりに意識するのが問題だとも思いました。冒頭のスミルノフさんのように、ちゃんとした写真ならば三頭揃わなくてもよいという一種の割り切りが必要かとも思います。 この下は私が先日モスクワで撮った映像ですが、開始後2分3秒前後のあたりの瞬間を写真で撮っておきたかったように思います。

Simona and her triplet cubs at Moscow Zoo
on Mar.31 2012 - (2)


日本の動物園でこれから果たして三つ子が生まれるかどうかはわかりませんが、今年もまたさらにモスクワに出向きますので、今度は心して臨みたいと思います。 

(過去関連投稿)
モスクワ動物園の三つ子ちゃん、はじめまして!
三つ子の世話はシモーナお母さんにとっても大仕事 ~ 3頭の性格の違いは?
小雪降るモスクワ動物園 ~ 三つ子ちゃん元気に遊ぶ
モスクワ動物園の三つ子ちゃん、その多彩な表情
みぞれ混りの雪が降り続いたモスクワ動物園 ~ 長時間のお昼寝の後の三つ子ちゃん
シモーナお母さん、その絶頂期の輝きに満ちた母親像
モスクワ動物園の三つ子ちゃんの元気一杯の土曜日
シモーナお母さんと三つ子ちゃん,その多彩な表情 ~ 三つ子の撮影の難しさは予想以上だった!
by polarbearmaniac | 2012-04-26 22:30 | しろくまの写真撮影

我が愛しの「Pちゃんレンズ」(AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G)

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レンズに関しては短焦点やらズームやらで、かなりの年数の間に買い貯め所有している数は40本ほどにもなってしまいましたが、写りの良し悪しとは全く別にしてとりわけ愛着を感じているレンズがあります。それがこのNikkorの55-200mm f/4-5.6(愛称「Pちゃんレンズ」)です。

実はこのレンズを買ったのは比較的最近で昨年の春でした。 実はこれは入門用のキットレンズで、実値は2万円を悠に切って買えるほどです。あえてこれを買った目的は、おびひろ動物園(ピリカ)対策のためでした。ご存知のようにあそこのホッキョクグマ舎には手ごわい格子がありますが、それをどう克服してピリカの写真を撮るかということでした。そこで購入したのがこのアタッチメントサイズが52mmのレンズです。私自身は、Raw撮りは極力行わない、トリミングはしないということにしていますので(暇人ではないから後から編集する時間など無し)、撮影時点で完全に構図を決めて撮っておきたいからです。この「Pちゃんレンズ」、あのおびひろ動物園の格子にすっぽりと挿入することができるため、自由に構図を決めることができます(アタッチメントサイズが52mmより大きなレンズではあそこに挿入するのは無理ですね)。重量も335gしかありませんから持ち運びには苦にならず、これをD90に装着して撮影するのは非常に楽です。肝心の写りも値段価格以上のものを感じ、バランスの良さはさすがに純正レンズで、全体として十分満足のいくレベルでした。

昨年おびひろ動物園にピリカに会いに行くときは常にこのレンズを持参して使用しました。 帯広への出発の前日はいつも、「さあキミの出番だぞ!」とこのレンズに声をかけてやります。 そうするとこのレンズ、非常に頼もしく見えてくるのが不思議でした。

今年始めに、おびひろ動物園のピリカが札幌・円山動物園に移動となるニュースが流れました。その時この「Pちゃんレンズ」、心なしか寂しそうに見えました。「もう僕の出番はないのかなあ...」と言っているようにも見えました。GW後ロシアから戻ったあとで、先月中旬にイコロとキロルに会いにおびひろ動物園に行きましたが、当然この「Pちゃんレンズ」の再登場です。久しぶりの登場にこの「Pちゃんレンズ」が大いに張り切ったのでしょうか、気が付いてみたらこのツインズが札幌にいた時代と変わらぬほどの膨大な枚数の写真を撮っていたことに気が付きました。

こぢんまりとしてほのぼのとしたあの動物園には壮観なカメラであるD3/D3sは似合いません。レンズも同様でしょう。
by polarbearmaniac | 2010-06-02 17:15 | しろくまの写真撮影

ある写真家の撮った円山ツインズ、そして先日の旅行でのこと

このページはSteve J.T.さんというHNの方が昨年の4~5月に札幌・円山動物園で撮った写真のようです。右のほうもクリックしてみて下さい。なかなかすばらしい写真ですね! レンズはCanon EOS-1D MarkⅲにEF300mm/f2.8ですか...なかなかのものです。 データによると、絞り優先でf/7.1とかf/8、シャッタースピードは結果として1/500から1/1250というところですか。私もだいたいそんなところですが、残念ながらもっと安くて暗いレンズで撮っています。EOS-1D Markⅲに対抗して動物園で撮るのだったらニコンならD3/D3sですね。昨年、発売と同時にD3sを買いましたが、D3は売らないで手元に残してあります。理想的にはこの2台を持って、D3にはNikkorの70-200/f2.8の新型、D3sにはシグマの120-300/f2.8を装着する、これでいきたいところですが、間違いなく「重量疲労」でダウンでしょう。もうカメラを同時に2台持つほどの体力がありません。

先日サンクトペテルブルクとモスクワの動物園でD3sにシグマの70-300/f4-5.6を装着して撮影しましたが、やはりこの時期の赤ちゃんは300mmでは足りないですね。考えてみれば昨年の札幌でこの時期にはD90を使って換算450mmから600mmなどにして撮っていたことはすっかり頭から抜け落ちていたわけで、撮っている最中に苦笑していました。横着してタムロンの28-300mm/f3.5-6.3一本だけを旅先に持っていく手もありましたが、ヨーロッパの都市の建物を写すのに広角側が28mmでは用をなしません。それにタムロンのレンズはAFが遅いし場合によっては迷うし、特にボード越しでは合焦しないケースがよくあり、今回のサンクトペテルブルクやモスクワの動物園で使えるレンズじゃないですね。ただし、少なくとも日本の風景を撮るのだったら、D3/D3sとの相性は悪くないので重宝します。

今回の街中での撮影ではNikkorの24-70/f2.8を使いましたが、サンクトペテルブルクでベンチに座ってレンズ交換をしていた時に手が滑って不注意にも落下させてしまう事故が起き、若干片ボケが生じるようになってしまいました。これは帰国後にニコンのサービスセンターに持っていくことにして、しょうがないのでネフスキー大通りのカメラショップで、あまり評判の良くないことを知っていましたがNikkorの24-120/f3.5-5.6を買い、それ以降はこのレンズを使いました。 ロシアはドイツなどと違ってそれほどレンズは高くなく、日本のヨドバシカメラなんかよりはずっと安く買えましたね。 帰国後に24-120で撮った写真をプリントしてみましたが、思ったよりもよく写っており、評判ほど悪いレンズではないように思いました。深夜のモスクワの赤の広場でf11まで絞ってブレなく撮ることができたのもD3sの威力でしょうか。 ただし、大変疲れましたが(苦笑)。
by polarbearmaniac | 2010-05-11 16:59 | しろくまの写真撮影

新型のNikkor70-200mm(f/2.8)VRII 本日デビュー!

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先日購入したナノクリの新型Nikkorの70-200mm(f/2.8)VRIIを本日デビューさせました。ここ数日、自宅のバルコニーから、みなとみらいのビルの写真を何枚も撮ってみた結果では、四隅の解像力という点で旧型を凌いでいるように思いました。画質はやはりとてもシャープです。合焦スピードは旧型も早かったですが、新型はそれ以上です。今日はボード越しではあったもののオートエリアAFモードにすると、ホッキョクグマの顔と足の裏の肉球に見事に焦点ポイントが合うのが爽快でした。VRも実に強力になりました。レンズの長さも旧型より短くなりましたので、うまくバッグに収まるようになりました。これで、旧型は何のためらいもなく即刻売却するつもりです。

このレンズで動物を撮るなら、やはりDXフォーマットで換算300mmにしてのほうがいいでしょう。今日はD90に装着しましたが、これがD3/D3sとならば当然200mmでは足りません。ニコンも早く80-400mmをリニューアルして欲しいです。

王子動物園って他の主要な動物園と比較すると、一眼レフ率が一番低いように思います。ある意味では「健全な」動物園のような気がしました。
by polarbearmaniac | 2010-03-27 21:59 | しろくまの写真撮影

ララ親子の撮影について

今年のホッキョクグマ紀行は札幌の円山動物園へ行った回数が非常に多かったため、かねてから行きたいと思った他の動物園に行く機会を失ってしまっただけでなく、札幌周辺で行きたい場所へもほとんど行かれず、風景の写真も撮れなかったのが残念でもありました。

以前よりのニコンユーザーの私としては、3月のツインズ公開に合わせて思い切ってD90という機種を買ってみました。DXフォーマットを使用するのはD200以来久々となります。ツインズの体がまだ小さいうちはやはりFXよりもDXが便利かなと考えたわけで、実際撮ってみるとそれは正解でした。 これにNikkorの80-400mm(F/4.5-5.6)というレンズを装着すると、カメラとは大きさの点でアンバランスが生じたものの、さすがに効果がありました。

夏が近づくとツインズの体も大きくなり、今度は70-300mm(F/4.5-5.6)で十分という感じになってきました。夏になって今度は70-200mm(F/2.8)でも十分かなと考えましたが、「夜の動物園」が開始されることもあって、思い切って愛用のD3を持ち出してみました。 このD3というカメラは重いですが非常に使い易いカメラです。撮影者の言うことをなんでも忠実に聞いて忠実に実行してくれます。FXフォーマットですので、レンズは再び80-400mmが再登場。 これは明るいレンズではありませんが「夜の動物園」ではD3の高感度での威力に助けられ非常に満足な結果が出ました。

それから現在に至るまで、円山動物園でのホッキョクグマ撮影はD3と80-400mmを使うケースが多くなりました。 だだしかし、ララ親子が3頭でプールの淵を並んで歩くシーンを真横から撮るには広角レンズが必要で、いろいろと思案のあげくレンズ自体に不満はあったものの2度ほどタムロンの28-300mm(F/3.5-6.3)を持って出かけましたが、うまい具合にその日に3頭が並んで歩くシーンがあり、それをうまく撮れたのにすっかり気を良くしてしまいました。

12月に入ってからは新しく購入したD3sを使用し始めました。このD3sは一般的にはD3の高感度特性をより高めただけのマイナーチェンジ機種などと言われていますが、私が撮ってみた感じではD3よりもホワイトバランスのオートがはるかに見事に機能しているように感じます。さらにピクチャーコントロールのスタンダードの色味がD3よりもすばらしく、実に気に入っています。

私は実は、ホッキョクグマの写真を撮影するということは他の動物を撮影する場合と比較すると、カメラとレンズの性能の差が一番あらわれにくい動物ではないかと感じています。 しかし神経質にならずに気分良く撮影しようとすれば、やはりD3/D3sを使います。シャッターを押した時の音と手答え、そして全身に感じる快感は何物にも替え難いです。

今度の年末年始はチェコのプラハで過ごします。プラハの街角や風景もビロード革命以前の社会主義の時代から随分と銀塩カメラ(父より譲り受けたF2)に収めてきたつもりですが、例年大晦日のプラハのカウントダウンでは冬の夜の街を照らすほどの多くの美しい花火があげられるそうですので、この風景を是非カメラに収めたいとわくわくしています。プラハにはD3sと24-70mm(F/2.8)、20mm(F/2.8)、50mm(F/1.4)の3本を持ち込む予定にしています。
by polarbearmaniac | 2009-12-22 21:45 | しろくまの写真撮影

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人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


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ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


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