街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

<   2010年 11月 ( 51 )   > この月の画像一覧

ホッキョクグマにもいよいよ雪の季節

a0151913_21541445.jpg

a0151913_2157748.jpg
Photo:BBC

日本では北海道はかなり雪が降ったそうですが、イギリス北部スコットランドにも雪の便りがあったようです。 オランダからスコットランドのハイランド野生動物園に移動したウォーカーは彼地での雪が初体験だったようで上の写真のようにかなりのご機嫌のようです。

「さあ、いよいよホッキョクグマの季節も本番だ!」と言いたいところですが、やはり気になるのは赤ちゃん誕生情報です。動物園が瞬時に発表できない理由はいろいろあるでしょう。フィンランドのラヌア動物園などは公式発表しなかったわけですが、ああいった事態になればむしろ公表しなかったのが正しいのでしょう。

気長に待つことにします。
by polarbearmaniac | 2010-11-30 22:00 | Polarbearology

ロシア・エカテリンブルク動物園の仲良しペアへの大きな期待 ~ ロシアの新しい繁殖基地を目指して

a0151913_19504117.jpg
アイナ Photo(C) Екатеринбургский зоопарк
a0151913_19512128.jpg
ウムカ Photo(C) E1.RU

ロシアでホッキョクグマの繁殖に実績のある動物園といえばモスクワ、サンクトペテルブルクの両動物園が双璧であり、これに続くのがカザンの動物園です。その他のロシアの都市の動物園で繁殖が期待されているペアについて御紹介しておきます。
a0151913_2091755.jpg
ロシア・ウラル地方の都市であるエカテリンブルクの動物園でゴーゴ(天王寺動物園)の姉である雌のアイナが飼育されていることは、かなり以前に御紹介しています(下記資料参照)。 ペルミ動物園生まれでアンデルマの娘であるこのアイナ(98年12月18日生まれ)のパートナーであるのが野生出身のウムカです。ウムカは98年の4月にロシア極北のチェクチ半島で孤児として保護されてからこのエカテリンブルク動物園で飼育されるようになりました。1年ほどしてペルミ動物園からエカテリンブルク動物得に移動してきたのがまだ1歳にもならない雌のアイナでした。それ以来この2頭はパートナーなのですが大変に仲が良いようです。下の写真の通りこの2頭は最近は繁殖シーズン以外が互いに隔てられていますが姿は見えますので、ウムカはアイナに柵越しに鼻を鳴らして挨拶するようです。
a0151913_19565286.jpg
Photo(C) Екатеринбургский зоопарк

アイナは魚が大好物なのですがウムカはもっぱら肉を食べる量が多いようです。1週間の2回、昼間に魚のプレゼントがありますがその時の魚の量は1頭あたり6~10キロだそうですが、これは相当の量です。(私もこの夏、ペルミ動物園のホッキョクグマ舎で活魚のプレゼントを見ましたが、あれはカマ河で捕獲した魚だと思いますが、ものすごい大きさの魚なのにびっくりしたのをおぼえています。アンデルマはそれを水中であっという間に捕まえて上にあがったあとバリバリという音をたてて食べていましたが、ロシアで採れる魚の大きさに今さらながら驚いたものです。)このウムカとアイナには土曜日と日曜日の昼には魚やニンジンが入った氷のプレゼントもあるそうで、そういった氷はプールに浮いた状態で与えられるようです。特にアイナは水中で氷と「格闘」するのがお好みのようです。ウムカは水に入らずになんとか陸から氷を捕まえようとするのですがなかなかうまくいかず、ため息をつきながらようやく水に入って氷を取るそうです。

この2頭に繁殖の期待は大きいのですが、普段仲のよいペアだから繁殖の可能性が大きいとは直ちに言えないようです。よく動物園関係者には、繁殖のためにはペアは若いときから同居させたほうがよいという人もいますが、若いときから同居したからといって繁殖のないペアは数限りなくあるように見えます。一方で、シヌックやアンデルマのように10代半ばを過ぎた時点で彼女達にとっての2番目あるいは3番目のパートナーを得て、しかもその雄が10歳近く年下であるのもかかわらず2頭で同居を開始して早い時期に出産したケースもいくつもあります。 ですので、「繁殖のためにはペアは若いときから同居させたほうがよい。」という考え方は必ずしも成立しないと思われます。若いときからパートナーだったペアの間で繁殖した割合と、年齢を経てから新しくパートナーを組んだペアの間で繁殖した割合を比較してみて前者の成功例の比率が圧倒的に多いならば「繁殖のためにはペアは若いときから同居させたほうがよい。」という考え方は成立するでしょう。しかし私は欧米やロシアの例でいろいろあたってみた限りでは、数よりも比率でいったら前者と後者の割合は同じぐらい、あるいはひょっとして後者の成功の割合のほうが多いのではないかという印象すら持ちます。なによりもまず、日本ではペアを変えてみるということをほとんどやっていないのですから、「繁殖のためにはペアは若いときから同居させたほうがよい。」という考え方は一種の「宗教的信念」のようなものであって、統計的な裏付けのない根拠薄弱な考え方だと思われます。

ともあれ、このウムカとアイナの間の繁殖を是非期待したいと思います。アンデルマの娘に対して野生出身のパートナーを付けるのは当然正解なわけです。

*(後記)その後、このエカテリンブルク動物園のホッキョクグマ(アイナ)の映像をアップした方がいらっしゃいますので以下で御紹介しておきます。



*(資料)
Комсомольская правда (Jan.12 2009)
Медведь Технические Системы Безопасности (Aug.31 2010)
Новости E1.RU. (Jan.11 2009)
(過去関連投稿)
「天王寺動物園・ゴーゴのお姉さんのアイナは魚が大好物!」
by polarbearmaniac | 2010-11-29 20:00 | Polarbearology

野毛山動物園・しろくまの家 ~ 主なき家の悲しさ

a0151913_14204764.jpg

a0151913_14204761.jpg
野毛山動物園は首都圏の動物園好きの人以外にはあまり知られていないようだが、実は気持ちのよい動物園だ。

a0151913_1420476.jpg
ここに「しろくまの家」という主無きホッキョクグマ舎がある。
a0151913_14204725.jpg
実はズーラシアが完成した時にここのホッキョクグマを移動させようとして麻酔にかけたのが原因で死亡したのだ。ここに今だにホッキョクグマ舎を残して産室なども公開しているのは、動物園職員の良心の呵責だと思いたい。
a0151913_14204789.jpg
ここで二回ホッキョクグマの出産があったそうだが、成育しなかった。
a0151913_14204753.jpg
これが産室である。
a0151913_14204779.jpg
プールへの階段。
a0151913_14204733.jpg
ここに来ると悲しい気持ちになる。

a0151913_14204769.jpg

(Nov.28 2010 @横浜・野毛山動物園)
by polarbearmaniac | 2010-11-28 14:20 | しろくま紀行

1年振りの横浜ズーラシア

a0151913_14182243.jpg
この動物園は地元だが、園内の風景や雰囲気が暑苦しくて冬以外の季節に訪れる気にはなれない。
a0151913_14182240.jpg
早々とクリスマスの飾り付け。
a0151913_14182285.jpg

a0151913_14182248.jpg

a0151913_14182268.jpg
ジャンブイ、元気かい?

a0151913_1418221.jpg
ここのホッキョクグマの展示は日本平動物園の猛獣館299よりはるかに優れている。
a0151913_1418222.jpg
繁殖.....難しいと思うけど産室のチロには頑張って欲しい。(と思ったら、チロは奥に姿が見えたから産室ではないようだ。)

この動物園、実はかなり優れた動物園ではある。全体的な構成だけから言えばシンガポール動物園に似ている。ホッキョクグマ舎はシカゴのリンカーンパーク動物園に非常に感じが似ている。

(Nov.27 2010 @よこはま動物園ズーラシア)
by polarbearmaniac | 2010-11-27 14:18 | しろくま紀行

ホッキョクグマの赤ちゃん誕生、日本はまだかな?

a0151913_9392298.jpg

a0151913_9392288.jpg
昨夜は明け方近くまでホテルの部屋でパソコンでホッキョクグマの赤ちゃん誕生のニュースを見て、このブログにアップしたので疲れた。パソコンなど自宅から持ってくるんじゃなかった!
a0151913_9392222.jpg
疲れたので、朝食はラウンジでではなく部屋のテラスで食べることにする。

(Nov.27 2010 @横浜・パンパシフィック横浜ベイホテル 23階)
by polarbearmaniac | 2010-11-27 09:39 | Daily memorabilia

デンマークのオールボー動物園でホッキョクグマの三つ子の赤ちゃん誕生!

a0151913_4533742.jpg
産室での母親メーリクと赤ちゃん Image(C)Aalborg Zoo

ヨーロッパからどんどん赤ちゃん誕生のニュースが入ってきます!

デンマークのオールボー動物園 (Aalborg Zoo) より11月26日付けの正式発表がありました。同動物園で飼育されている10歳になる雌のメーリクが先週末(11月20日)に三つ子の赤ちゃんを出産したとのことです。 しかし1頭は出産後しばらくして死亡、2頭目も数日後に死亡しましたが残る1頭の赤ちゃんは非常に元気で、お母さんの授乳を受けているそうです。2年前にもメーリクは1頭を出産しており、そのおかげでこのオールボー動物園の入場者数は飛躍的に増加したそうで、残念なことに2頭が死亡してしましたが今回の残る1頭については、動物園側としては大喜びのようです。

これはまた凄いですね、産室のライブ映像ですか!

以下は今回の母親のメーリクの映像です。


前回のこの動物園でのホッキョクグマの赤ちゃんの誕生は2008年暮れでしたが、その時に出産したのは今回のメーリクではなくヴィクトリアという雌でした。今回はドイツのニュルンベルク動物園から出張してきていた雄のフェリックスに対して雌のパートナーが2頭いて、交互に出産するような繁殖計画なのですね。以下は前回出産のヴィクトリアの産室内での映像です。


以下はその前回出産のヴィクトリアが赤ちゃんを連れて産室から外に出たときの2009年2月の映像です。


*(資料)
Aalborg Zoo 11月26日付け告知
Politiken.dk (Nov.26 2010)
DR Nordjylland (Nov.26 2010)
NORDJYSKE (Nov.26 2010)
by polarbearmaniac | 2010-11-27 03:45 | Polarbearology

オランダ・レネンのアウヴェハンス動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!

遂にオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園からの正式発表がありました! 同動物園で産室入りしていたフリーダムが24日の水曜日に双子の赤ちゃんを出産したとのことです。 この下の映像と赤ちゃん達の元気な泣き声を聞いてみて下さい!


それにしてもこのアウヴェハンス動物園は本当に凄いです。こうやって産室の様子を出産の発表と同時にいきなりすぐに公開するわけですからね!
a0151913_333114.jpg
幼少時のフリーダムとフギースお母さん Photo(C)ANP

*(資料)
Ouwehands Dierenpark Rhenen (11月26日告知
De Gelderlander (Nov.26 2010)
Nos Jeugdjournaal (Nov.26 2010)

(過去関連投稿)
オランダ・レネンのアウヴェハンス動物園で雌2頭が産室入り ~ 母娘のダブル出産の快挙なるか?
オランダ・レネンのアウヴェハンス動物園、産室内のフリーダムの映像
by polarbearmaniac | 2010-11-27 03:30 | Polarbearology

地元・横浜のホテルで過ごす週末

a0151913_044615.jpg
出張したり、頻繁に海外へ行ったり、その他しろくま紀行やらなにやらでいろいろなポイントやマイルがザクザク貯まる。無理してでもいくらか消化するために今週末は地元のMM21地区にあるホテルに泊まることにした。
a0151913_044651.jpg

a0151913_044614.jpg

a0151913_044654.jpg
今回はパンパシフィックホテルの23Fのクラブフロアにある部屋を二泊予約した。ポイントを使っての無料宿泊券で泊まる。
a0151913_044669.jpg

a0151913_044670.jpg
部屋からは、まあまあの夜景だ。

(Nov.26 2010 @横浜・パンパシフィック横浜ベイホテル 23階)
by polarbearmaniac | 2010-11-26 23:55 | Daily memorabilia

「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」の設立について

a0151913_16333592.jpg
カイ(仙台・八木山動物公園 ロシア名:ラドゴル)とウスラーダお母さん 
(サンクトペテルブルク、レニングラード動物園) Photo: ИНТЕРПРЕСС

旭山動物園のHPの「動物病院」というページに興味深い記述(*下記資料参照)があります(担当獣医の福井さんが書いていらっしゃるのでしょうか)。 このページによりますと、去る11月11日にJAZAの種保存委員会内に 「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」 が立ち上げられ、同時に第1回会議が開催されたとの情報です。目的として以下の2つがあげられています。

(1)これまでの繁殖に関わる基礎データを整理し、飼育および健康管理のための情報と技術を向上させて共有していくこと。

(2)種の保存を目的としたブリーディングローンなど個体の施設間移動を伴う繁殖計画の立案と実行などをスムーズに進めていくこと。


この2番目の点については血統の多様性を可能な限り維持し次世代・次々世代への繁殖を視野に入れて血統を重視した繁殖計画を立案することになるでしょう。そしてまず緊急の課題として、 「長年繁殖に成功していない、さらには交尾行動すら見られないペアについて、新たな組み合わせによる繁殖行動の活性化を最大の課題の一つとして考え、各園館と調整を求めていきたい。」と挙げられています。

私は8月に、「日本版ホッキョクグマ繁殖計画PBSP(Polar Bear Survival Plan)の作成が急務だ。」と書いたことがありますが、この今回の「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」の立ち上げは、少なくともその方向に向けた第一歩だと理解でき、大変嬉しく思います。

日本の動物園におけるホッキョクグマの繁殖に関する状況は切迫しています。スピード感をもって複数のことを同時進行させなければいけない状況だと考えています。今回の「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」の設立はもっぱら日本国内の個体でなんとかホッキョクグマを繁殖させていこうという意向であり、それはもちろん大賛成です。しかし、もう15~20年早く始まっていたなら国内個体での繁殖だけで個体維持がある程度は可能だったかもしれません。しかし現時点となっては、それだけでは無理です。 冷徹に言えば、すでに日本の動物園のホッキョクグマは、遺伝的多様性を維持できる「種維持可能最低個体数」を大きく割り込んでいるはずです。ですから海外との協力(個体交換/個体購入)が不可欠です。国内と海外の両方を視野に入れて「二兎を追う」という大変な労力にならざるを得ませんが、やらなければいけません。しかしとにかく日本の動物園で飼育されているホッキョクグマの大規模な移動を行い、なんとしても繁殖させるということが先決です。ここ3~4年が正に勝負だと思います。

「動物の繁殖も相性が大事だ。」と記されていますが本当にその通りだと思います。ここで飼育下のホッキョクグマの相性に関して触れているロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園の園長さんであるイリーナ・スキーバさん(以前にも御紹介していますね)へのПетербургский дневник紙のインタビュー記事(*下記資料参照)でスキーバさんはこういう事実を披露しています。
a0151913_1637289.jpg
Photo(C) Петербургский дневник / Марина Алексеева

レニングラード動物園で飼育されているウスラーダとメンシコフは繁殖という点からも何からも18年間にわたって「黄金のペア」として世界の飼育下のホッキョクグマ界の頂点に君臨しているわけですが、このメンシコフにとってウスラーダは3頭目の雌だったそうです。その前の2頭についてメンシコフは全く「受け入れなかった(相性が悪かった)」ということですね。メンシコフの年齢から逆算すれば、レニングラード動物園は繁殖可能となったメンシコフに対して2年間に3頭の雌を彼のために当てがったことになります。相性が悪いと見ればすぐさま彼のパートナーを変えたわけですね。これは、その時代に雌が動物園に豊富にいた時代、しかもあのロシアでの話しであり、すぐに現在の日本の動物園に当てはめることは難しいですが、しかし日本の動物園はもっと頻繁にパートナーを変えるべきです。長くても2年(2繁殖シーズン)を限度とすべきでしょう。

日本の動物園におけるホッキョクグマの末長い繁栄を希望する者としては、今度の「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」の不退転の決意と断固とした繁殖計画の実行を期待します。

*(資料)
旭山動物園HP 「動物病院」 
1. ホッキョクグマを残すために…
2. 移動って、そりゃ大変!
Петербургский дневник (Aug.30 2010)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマ繁殖計画(Polar Bear Survival Plan)の日本版作成が急務
ロッシー(日本平動物園)のパートナー探し開始について ~ その「希望」と「危うさ」
女王ウスラーダと偉大な男メンシコフ (レニングラード動物園)
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のメンシコフ ~ 「王者の風格」への賞賛
by polarbearmaniac | 2010-11-26 19:00 | Polarbearology

チェコ・ブルノ動物園で誕生のホッキョクグマの赤ちゃん食害の犠牲に!

a0151913_16594764.jpg
コーラお母さん  Photo: ČT24

チェコ・ブルノ動物園のHPで正式発表がありました。 昨日お伝えしました同動物園で誕生した2頭の赤ちゃんですが、コーラお母さんの食害にあってしまったようです。モニターカメラでの映像で不自然な動きがあったため飼育員さんが産室を空けたところ、そこにいるはずの赤ちゃんの姿はなかったそうです。コーラお母さんが食べてしまったようですね。昨日23日(水曜日)のことだそうです。
a0151913_1794299.jpg
Image: ČT24

飼育員さんが落胆の表情でTVのインタビューに答えています。あのニュルンベルク動物園でのヴィルマのように「赤ちゃんが消えてしまう」という現象です。今回は事前に映像で赤ちゃんの姿を確認しているわけですから、声が聞こえなくなったので産室を開いてみたら影も形もないということは、これはもうお母さんのコーラが赤ちゃんを食べてしまったということ以外の結論はありえません。飼育員さん曰く、コーラは2005年の出産でも赤ちゃんを食べたことがあったそうです。さらにその前の出産でも2頭を生んでいたがやはり途中で亡くなったそうですね。今回もモニターを見ていたら不自然な動きのあとで体が動かなくなったので産室を開けてみたと言っています。

*(追記)チェコのマスコミがブルノ動物園がモニターした、食害となる直前の時間の産室内の映像を公開しています。映像はあまり鮮明ではないですね。しかしこの映像ですと赤ちゃんがお母さんに潰されているような印象を受けますが、この映像に続く時間帯に赤ちゃんが圧死してしまったために、お母さんが食べてしまったということでしょうか? ちょっと判然としません。

ウーン、このコーラについては3年前に双子を生んで立派に育てましたので今回も大丈夫だと思いましたけれどもねえ。難しいものです。動物園側の赤ちゃん誕生の発表が早すぎたかな? ブルノのホッキョクグマファンの前回のトムとビルの双子に対する愛情がすごかったですから、今回のこのニュースに落胆しているでしょうね。

以前ニュルンベルク動物園の園長さんがマスコミのインタビューに答えて、ホッキョクグマの食害というのは子供たちの体に何か病気や欠陥があってそれ以上生育できないことを母親が本能的に察知したときに生じる、という意味の発言をしていました。 それが事実とすれば「食害」というのはホッキョクグマという種が自分たちの生態を将来も正常に維持していくための、一種の「本能的優生保護」だろうという考えだと思われます。仮説だとは思いますが、ひょっとしたらそうかもしれません。「子育て拒否」ということがストレートに食害に移行するわけではなく、赤ちゃんの体に欠陥や病気があるわけではありませんので人工哺育で育てることができます。しかしこの「食害」というものはあっという間に起こるので赤ちゃんを救い出すことは不可能ですね。仮に救い出せたとしても....体に欠陥があったり病気だったりするのが食害の原因だという説が正しいとすれば、人工哺育も無理だということになるでしょう。

いや、しかし本当に今回の件は残念です。

*(追記)
チェコのマスコミの情報によると、ブルノ動物園の入場者数は年間約25万のようです。ところが前回トムとビルが誕生して一般公開された年の入場者数は年間32万に増えたそうです。これは前年比約28%増になります。そして現在はまた以前の水準に戻っているそうです。札幌・円山動物園の入場者数は2008年には約70万人ですがイコロとキロルが一般公開された年の2009年には約92万人に増えています。これは前年比約32%増ですね。この28%と32%という数字は比較的近い増加率です。とすれば、 「ホッキョクグマの双子の赤ちゃんが誕生すると動物園の入場者は約30%前後増加する。」、こう言えそうです。やはりホッキョクグマの赤ちゃん(特にツインズ)は凄い集客力があるということです。


*(資料)
Zoo Brno HP告知
České noviny (Nov.24 2010)
ČT24 (Nov.24 2010)
novinky.cz (Nov.25 2010)
by polarbearmaniac | 2010-11-25 16:15 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ユムカ(ミルカ)は果たして今..
at 2017-07-20 03:45
ペルミ動物園訪問五日目 ~ ..
at 2017-07-20 03:30
「アンデルマお婆ちゃん (バ..
at 2017-07-19 03:45
ペルミ動物園訪問四日目 ~ ..
at 2017-07-19 03:30
ロシア・ホッキョクグマ界の若..
at 2017-07-18 03:45
ペルミ動物園訪問三日目 ~ ..
at 2017-07-18 03:30
カナダ・ウィニペグのアシニボ..
at 2017-07-18 03:15
アンデルマとユムカ(ミルカ)..
at 2017-07-17 03:45
ペルミ動物園訪問二日目 ~ ..
at 2017-07-17 03:30
アンデルマ、雲上の存在となっ..
at 2017-07-16 03:30

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin