街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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中国・北京より節電の日本・羽田空港へ帰還

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(2011年6月30日 北京・首都国際空港)

北京の首都国際空港を飛び立った飛行機は節電のために冷房のあまり効いていない羽田空港の国際線到着ターミナルに夜の9時に到着しました。原発をどんどん建設して原子力発電に力を入れている人権抑圧の一党独裁国家・中国の冷房のたっぷり効いた空港から、原発事故による電力供給不足を恐れて国民にひたすら節電を強いる「自由に満ち溢れた国」日本に戻るのも苦行の一つとなってしまったのでしょうか。

今回の北京動物園訪問でもホッキョクグマには会えませんでしたが、そう遠くない将来に北京動物園には必ずホッキョクグマが戻ってくるという感触は掴めました。まあそれまで気長に待つのがよいでしょう。今回もそう期待していたわけではありませんし、再会については必ずしも焦る必要はないでしょう。彼らとの再会が先に延びたということは、これからその楽しみが待っているということで、そう悪い話ではありません。

さて、中国についてです。我々は誠に厄介な隣人を持ったものです。ただしかし私の感じで言えば彼らは非常に”Business is business.”と見事なまでに割り切った考え方ができる人々のようです。日本との過去の歴史的な軋轢は確かに存在しましたし、政治レベルとしてはそれを時として彼らのほうから表に出してくるわけですが私の仕事上の経験から言えば、そういったことばビジネスのレベルでは不思議と悪い形で反映されることはありません。我々は中国に対してビジネスのレベルで委縮する必要は一切ありません。
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北京・天安門広場 (2011年6月28日撮影)

中国の政治体制が中国共産党の一党独裁であることは言うまでもありません。そして、この体制を民主化という形に軟着陸させることは非常に難しくなっているように思います。中国共産党にしてみれば民衆に少しでも甘い顔を見せれば、それに乗じて民衆の側から積年の中国共産党に対する不平・不満が爆発し大きな社会的混乱をもたらすことをよく知っています。この国でそういったことが起きれば大規模な暴動、騒乱、破壊行為が起こり、一切統制の効かない暴走状態と大混乱状態に陥るでしょう。その行く末は東アジアの情勢に計り知れない悪影響を与えるでしょう。日本としてはそうなっては困るわけです。非常に多くの企業が中国に進出し、多くの工場が中国には存在していますので物的損害の大きさの面に限っても、それは測りしれないものとなるでしょう。皮肉とも言える言い方になりますが、そのような大混乱が起きないためには中国で民主化を求める人々には申し訳ないですが当分の間は、中国共産党にせいぜい「頑張っていただく」しかありません。 日本の国益を考えれば、それが正しいことのように思われます。
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中国政府・中国共産党と民主化を求める中国の民衆の「綱引き」で前者が強くなりすぎるような状況が生じれば(それはすなわち「徹底的な人権抑圧の成功」ということです)、その時に我々は政治レベルで「人権抑圧批判」を政治主張のカードとして持ち出して中国政府に対峙するということになります。一方、後者がやや強くなれば我々はその状況を見据えた上で中国の民主化を求める人々には申し訳ないですが、中国政府・共産党の民衆への抑え込みを黙認する以外にはないでしょう。中国には民主化への「軟着陸」が非常に難しい社会的背景が存在します。やはり上からの権力の強い力による支配がないと社会的秩序が維持できないということは過去の中国の歴史が物語ることです。こういったことについて2つの顔で中国に接することについてアメリカ(そしてフランス)は実に巧みだと思いますね。 しかしどちらに転んだにせよ、本当に中国は相手にするのが大変な国です。

中国の変化を肌で感じる旅は非常に興味が尽きません。年内にまた2度ほど中国に出かける予定にしています。おっと、今度はホッキョクグマに確実に会える場所に行くことといたしましょう。
by polarbearmaniac | 2011-06-30 23:10 | 異国旅日記

ドイツ・ニュルンベルク動物園のグレゴールとアレウトの最近の様子 ~ ヴェラお母さんにも変化の兆し?

ニュルンベルク動物園で昨年12月にヴェラお母さんから生まれた雄の双子のグレゴールとアレウトですが、地元のファンの方でしょうか最近の映像を公開していらっしゃいますのでご紹介しておきます。

まず5月下旬の段階ですが、これを見ていると私がGWにニュルンベルク動物園に行ってこの親子を見た時とそれほど大きな印象の変化はありません。



しかし次の6月の映像です。上旬の映像のようですが、かなりの変化を感じます。本当に大きくなりましたが、体の大きさだけではない微妙な変化です。



これは6月中旬の映像のようですね。これで見る限りヴェラお母さんは一時期のピリピリしたような神経質さからはかなり脱してきているような印象を受けます。 それに従ってグレゴールもアレウトもだんだんと伸びやかになってきている印象を受けます。


神経質に見えたヴェラお母さんのほうも、だんだんと自分の母親であるモスクワ動物園のシモーナ譲りの母性を発揮する兆しが見えそうです。 この親子の様子のこれからのさらなる変化が楽しみです。
(北京にて記す)

(*追記) アラスカで孤児として保護されたカニックですが、無事ケンタッキー州のルイヴィル動物園に到着しました。その映像を「アラスカでの孤児の赤ちゃんの最後の1日、そして旅立ちの様子」という投稿の後ろに2つ追加してありますので、ご参照ください。

(過去関連投稿)
ドイツ・ニュルンベルク動物園の双子の赤ちゃん、遂に戸外へ!
ニュルンベルク動物園到着!
ヴェラお母さんの性格と子育て
グレゴールとアレウトの双子の性格の差
ヴェラお母さんの食べる物は全部欲しがるグレゴールとアレウト
by polarbearmaniac | 2011-06-30 07:00 | Polarbearology

前門大街付近の廊坊頭条胡同を歩く ~ 再開発で取り壊される古い洋館を惜しむ

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清朝時代からの古い商店街が最近復活した。昨年10月の北京訪問の際にもこのブログに書いた。また来てみたが、やはりこれはテーマパークではないかとも感じるほどの古い商店街の鮮やか過ぎる復活である。
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の前門大街から横に入る通りがある。それが廊坊頭条胡同である。華やかな前門大街からここの胡同に入る場所には立派な門ができている。
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ところがいざこの門を入ると、この廊坊頭条胡同は荒廃の様相を呈している。つまり、再開発で取り壊される運命が目前に迫っているのだ。
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この左側の洋館、なかなか装飾が素晴らしい。
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「金店」と表示されているが、かつてどんな用途に使用されていた建物なのだろうか。
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この廊坊頭条胡同の片側の一部はこのように壊されて、そして放置されてしまっている。
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非常に華やかに復活したように見えるがkitschにしか見えない前門大街の新しい商店街から数十メートル入った廊坊頭条胡同では、このように歴史を秘めた本物の洋館が取り壊されるのを待つように朽ち果てつつあるのは皮肉なことだ。
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非常に速いスピードで街の様子が変化していく北京である。、今日も本当に暑かった。

明日の木曜日、日本に帰る。

Nikon D7000
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

(Jun.29 2011 @北京)
by polarbearmaniac | 2011-06-30 00:30 | 異国旅日記

北京の書画・骨董店街の琉璃廠を歩き、姚江胡同を覗く

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今日の北京も暑くなりそうなので、北京の老舗の書画・骨董品店が建ち並ぶ琉璃廠(るりしょう)の店を引っ掛けて歩くことにした。
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まず老舗の中国書店で北京の古い地図を買った。
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あとは骨董品店をひやかして歩くことにした。
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琉璃廠を歩いていると姚江胡同と書かれた胡同への入口があった。
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中に入ってみることにした。
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ここにも胡同は静かに息づいていた。

Nikon D7000
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

(Jun.29 2011 @北京)
by polarbearmaniac | 2011-06-29 21:00 | 異国旅日記

北京の故宮 (紫禁城〕 再訪 ~ 二度も行った馬鹿者の感想

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お馴染みの天安門である。
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天安門から故宮(紫禁城)に向かう。以前初めて北京に来たときはすぐに故宮見物をしたものだった。しかしその時はまったくの期待外れだった。次から次へとまるで玉ねぎを剥くように現れてくる巨大な建物を見ているうちに退屈してきたのだ。
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実は今回久方ぶりに故宮に行ってみることにしたのは、以前あまり時間のとれなかった故宮の内廷を中心に見たいと思ったからだし、事前に何冊かの本を読んで明代、清代の歴史についてもかなり理解を深めてきており、そして故宮の建物について詳しく述べた解説を手にしてもいた。つまり、以前見た時に興味を持てなかったものに対して年月を重ねたあとで再び訪れてみて、以前にはわからなかったことがようやく理解できるというケースは自分の体験から言っても、ままある話だからだ。 故宮もそういった場所であるだろうと考えたためである。
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「富士山に(一度も)登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」ということわざがある。何故二度登るのが馬鹿なのかがわからない。「何度登ってもすばらしい気分だ。」と言う人は結構いるのである。 理解し難いことわざである。
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さて、しかし今回の訪問でも故宮が退屈なところである印象は以前と全く変わらなかった。解説など読む気にもなれなかった。実際に故宮を眼の前にして知的興味が全く湧かないのだ。
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長い年月の間に世界中を旅行して、いくつもの文化遺産との出会いを体験してきたつもりの自分ではあるものの、世界の重要な文化遺産でこの北京の故宮ほど退屈する場所は他にはないのではないかと思ったほどだ。これならまだベルサイユ宮殿のほうが単調さは同じでも故宮よりは、よほどましである。
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こと北京の故宮(博物院)に関して言えば富士山登頂とは異なり、やはり二度も行くのは馬鹿だというのが正しいように思われる。

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腹が減ったので麺でも食べることにしたい。故宮の北側の出入り口近くに安くてうまそうな店があった。
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なかなかいける味の店だった。

とにかく今日も北京は暑かった。体感では33~34℃くらいだろうか。

Nikon D7000
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

(Jun.28 2011 @北京)
by polarbearmaniac | 2011-06-29 00:20 | 異国旅日記

アラスカでの孤児の赤ちゃんの最後の1日、そして旅立ちの様子

アラスカのアンカレッジの動物園で保護されていた油田掘削地区で孤児として保護された雌の赤ちゃんのカニック (Qannik – アラスカの地元ではケンイック “KEN-ick” と発音) は、とうとうアンカレッジ空港からケンタッキー行きの貨物便に乗せられ出発しました。 以下の2つの映像は最初がカニックのアラスカの動物園での最後の一般公開の日(日曜日)の映像、次は空輸の模様を伝える映像です。やはりおびえた顔をしています。 それから飛行機の中でケージを固定する作業が映っていますが、これはなかなか普通では見られないシーンですね。いずれもアラスカの動物園のスタッフの方が撮った映像ですが、この赤ちゃんの保護以来、この動物園のスタッフの方は本当によく映像を撮り続けて公開してくれました。 ”Goodbye White Bear” という最後のメッセージ、なかなか心に響く言葉です。





この赤ちゃん、無事にケンタッキーのルイヴィル動物園に到着すれば地元の人々から大歓迎されるでしょう。ケンタッキーという土地柄を考えれば、とりわけそうだと思われます。
(北京にて記す)

(*後記 - Jun.29 2011)ケンタッキーからの報道によりますとカニックは無事にルイヴィル動物園に到着したそうです。安心しました。 ルイヴィル動物園到着の映像を御紹介しておきます。




(資料)
KTUU (Jun.27 2011)

(後記資料)
WLKY Louisville (Jun.28 2011)
AP (Jun.28 2011)


(過去関連投稿)
アラスカの油田でホッキョクグマの赤ちゃんが保護!
アラスカの油田地帯で保護された赤ちゃん、アンカレッジ動物園で報道陣に公開
アラスカの赤ちゃん孤児の一般公開後の映像 ~ その視線から感じること
アラスカ・アンカレッジの動物園の赤ちゃん孤児の元気な遊び姿
アラスカの赤ちゃん孤児、月末にケンタッキー州のルイヴィル動物園へ
アラスカの孤児の赤ちゃん、月曜日にアラスカを旅立ち約6時間の空輸で新天地のケンタッキーへ
by polarbearmaniac | 2011-06-28 21:00 | Polarbearology

カナダの動物プロダクションの俳優ホッキョクグマ、エイギーの演技

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Photo:YouTube.com

TVのコマーシャル映像などに登場するホッキョクグマですが調べてみますと、カナダの動物プロダクションであるBeyond Just Bears社の所有する16歳の雌のエイギー(アギー/Agee)という名前の体重約500キロのホッキョクグマが圧倒的な「シェア」を誇っているようです。
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(C)Nissan USA

この動物プロダクションを運営しているマーク・デュマ氏とこのエイギーの様子がイギリスの大衆紙サンで紹介されていますので是非こちらをご覧ください。
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このエイギーはサーカスのホッキョクグマよりもデュマ氏に慣れ親しんでいるようです。このエイギー、人工哺育で育てられたそうですが、ここまで人に慣れるというのも驚きです。以下はデュマ氏のエイギーに対する訓練風景です。


以下、エイギーの「出演」した映像をご紹介しておきます。




この下は撮影のシーンなども映っています。本当に名演技です。



(*追記)The Sun紙の映像ではAgeeを"エイギー"と発音していますので、とりあえず表記は"エイギー"としておきます。

(*追記2)エイギーは血統登録上はアークティック、ユキヒメ、バフィンの「三つ子」(2頭+1頭)の妹にあたるわけですね。世界のホッキョクグマ界も広いようで狭いということになります。
(北京にて記す)

(資料)
The Sun (Jun.28 2011)
Beyond Just Bears
by polarbearmaniac | 2011-06-28 13:00 | Polarbearology

夕暮れの北京、鼓楼・鐘楼と豆腐池胡同を巡る

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歩いているうちに鼓楼までやってきた。鼓楼は元の時代に造られた時計台である。その後何度が修復され現在に至っている。
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手前が鼓楼、奥に見えるのが鐘楼である。
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鐘楼も時計台であるが、明の時代に造られた。ここの鐘は40キロ先でも聞こえたそうだ。

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すぐそばの豆腐池胡同を歩いてみることにする。
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ここは若かりし時の毛沢東が住んでいたところである。
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典型的な胡同(フートン)地区と言える。

しかし段々と胡同も姿を消している。この下の写真は鐘楼の北側の地区だが数年前にはまだ胡同があった場所だ。 しかし現在ではこのように全て取り壊され、完全に再開発の手が及んでいる。
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今日は夜まで非常に動き回った。 気温も30℃以上あるなかで、やや疲れてしまった。

Nikon D7000
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

(Jun.27 2011 @北京)
by polarbearmaniac | 2011-06-28 00:52 | 異国旅日記

北京・北海の北側を歩く ~ 静心斎と九龍壁

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胡同巡りの途中で、久しぶりに北海公園にも寄っていくことにした。 静心斎に入る。
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ここは清の時代に造営された。1900年の義和団事件で、出兵していた日本軍はここを司令部にしていたそうだ。
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自然石を活用した庭園は傑作と言われている。

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次に九龍壁に向かう。
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これは清朝時代の1756年に造られたというから、モーツァルトの生まれた年に造られたということになる。この壁の回りの廟は全て火災で焼失したのにもかかわらず、この壁だけは無傷だったというから幸運だった。実に美しい照壁である。
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北海は北京のオアシスである。

Nikon D7000
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

(Jun.27 2011 @北京)
by polarbearmaniac | 2011-06-27 23:30 | 異国旅日記

新たに”行方不明”となった2頭のホッキョクグマ ~ 北京動物園の怪

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地下鉄4号線の動物園駅に着く。
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地上に出ると、すぐそこが北京動物園の正門である。
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月曜日なのに人が多い。
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入口を入ってすぐの案内所でホッキョクグマがいるか聞く。「Bear Hillに1頭いる。」との返事。これでピーンときた。実は日本を出る前に北京動物園に電話してホッキョクグマがいるのか聞いたら電話に出た女性は「います。」と言っていたが、頼りない返事だった。この案内所で女性が「1頭います。」というのはおかしい。いるのなら2頭いなければならないからだ。

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早速クマ舎に着くが、やはりいない。
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クマ舎の横のここが新しいホッキョクグマ館になるようだが、昨年の10月に来た時から工事が進行している様子がない。
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モスクワから今年2月にここに送られたと伝えられる2頭、いったいどうしているのだろうか? また2頭のホッキョクグマが行方不明となった。それもまだ2歳にならない雄と雌のペアである。
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入場口の切符売り場にかかげられているこの大きな表示が、いささか空しい。

中国の新华网の報道によれば、現在ホッキョクグマは飼育していないが新しいホッキョクグマ館は年末に完成すると言っている。それまでいったい2頭のホッキョクグマは展示しないつもりだろうか? いや、そもそも北京にはいない可能性のほうが大きいだろう。 Bear Hillの周りを歩いてみたが、ここにはバックヤードらしきちゃんとした施設は無いように見える。現時点として2頭はイワンの兄弟同様、「消えた」としか言いようがない。

下の写真は本日、北京動物園で撮影したホッキョクグマの解説であるが、ワンクリックして拡大していただきたい。上に4枚のホッキョクグマの写真があるが、そのうち右から2番目の写真であるが、私が推察するにこの写真こそ、モスクワ動物園時代のイワンの兄弟であり、かつてここで飼育されていたホッキョクグマだろうと考える。なぜなら写真に写っている背景はモスクワ動物園の飼育場であるからだ。そして左から2番目はそのイワンの兄弟の母親であるシモーナの写真であることに間違いない。やはりイワンの兄弟はここ北京動物園に「いた」のだ。 うかつながら今日の訪問で初めてこの写真の意味するものに気がついた。昨年も見たのだが、その時は何も感じなかった。
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(*追記) 北京動物園の責任者と思われる方は記事のインタビューに対して、「此外,2008年修展西路时,园里的北极熊馆被拆掉了,6只北极熊也被分别疏散到青岛、蓬莱和深圳三地的动物园。原本打算园内地方有限,不再养北极熊了...」と答えています。つまり2008年からの改修でホッキョクグマを青島や深圳の動物園に一時移動させたということです。しかし思い出してもみて下さい、北京動物園からあの姫路のホクトの双子の妹と思われる個体が武漢にレンタルされたのは2010年の9月です。ということは、この北京動物園の言うことと大きく矛盾しています。それから、「6頭」と言っていますが、これは今回モスクワから来たはずの2頭を含めてでしょうか? 時期から考えるとこのインタビューへの回答は実際の状況と大きく矛盾しています。誠に不可解です。 しかしいずれにせよ、北京動物園は今までのホッキョクグマ飼育展示場の劣悪な状態をあらためようとしているという意思があるだけでも大きな救いです。

(Jun.27 2011 @北京)

(資料)
新华网 (Jun.6 2011)
(過去関連投稿)
モスクワ動物園の幼年個体、ペアとして中国・北京動物園へ
by polarbearmaniac | 2011-06-27 22:00 | 異国旅日記

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ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag