街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの15番目の子供、ロモノーソフの近況

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ウスラーダお母さんとロモノーソフ
Photo(C) seryi polosatiy/Журнал Серого-Полосатого

昨年11月25日にロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園でウスラーダお母さんの15番目の子供として生まれてきた赤ちゃんのロモノーソフですが、その近況は一般公開後それほどマスコミには登場していませんでした。 仙台のカイと静岡のロッシーの弟にあたるこのロモノーソフですが、昨日投稿いたしましたヤクーツク動物園の赤ちゃんであるコルィマーナのパートナーとしてレニングラード動物園がヤクーツク動物園に贈る模様であることはヤクーツク側の報道でも明らかになっていました。 実際にいつサンクトペテルブルクからヤクーツクに移動するかですが、少なくともヤクーツク動物園が新ホッキョクグマ飼育展示場を新設・整備するまではありえないと思われます。となれば今年の12月か来年の1月になるのではないかと思われます。 私もそれまでの間に必ずサンクトペテルブルクを訪問する予定です。 といいますのも、そうあってはほしくないのですがこのロモノーソフがひょっとしてウスラーダの生む最後の子供になる可能性がなくもないからです。 一昨年のサムソンとサイモンの双子の兄弟にも会っていますが、ここでどうしてもロモノーソフにも会っておきませんと心残りなことになると思われるためです。

ここでサンクトペテルブルクの地元の方が撮られた比較的最近の映像をいくつかご紹介しておきます。 やはり静岡のロッシーの弟だけに非常に元気のよい赤ちゃんです。









(資料)
Росбалт (Jul.1 2012 - Полярный медвежонок-сирота останется жить в Якутском зоопарке)
Журнал Серого-Полосатого (Jun.28 2012 - Бэлый, бэлый, савсэм горячий)
РИА НОВОСТИ (Jul.31 2012 - Белые медведи принимают водные процедуры в Ленинградском зоопарке)

(過去関連投稿)
ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園でウスラーダが15頭目の赤ちゃんを出産!
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園で赤ちゃんの初登場の日が迫る
ウスラーダの赤ちゃんの登場を待つサンクトペテルブルクのレニングラード動物園
ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園でウスラーダの15番目の赤ちゃんが遂に一般初公開!
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの15番目の赤ちゃんの近況
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの赤ちゃんの名前がロモノーソフに決まる
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の赤ちゃんの最近の様子 ~ 新動物園建設計画が発表
ロシア極北・ヤクーツク動物園のコルィマーナのパートナーはレニングラード動物園のロモノーソフに決定か? 
by polarbearmaniac | 2012-07-31 19:30 | Polarbearology

ロシア極北・サハ共和国のヤクーツク動物園に到来した夏 ~ コルィマーナの近況

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コルィマーナ Photo(C) Информационное Агентство

今年の4月14日にロシア極北の東シベリア海の孤島で孤児となっていたところをWWFロシアとヤクート自然保護省の調査官によって保護されヤクーツク動物園に送られた雌の赤ちゃん、コルィマーナについてはその様子を逐次投稿してきました(過去関連投稿参照)。このコルィマーナはロシアの連邦政府の天然資源・環境省よりの許可で今後もヤクーツク動物園で引き続き飼育されていくことの許可が出たわけで、ヤクーツク動物園としても現在本格的なホッキョクグマ飼育展示場を新設準備中で、この秋に完成の予定だそうです。
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ヤクーツク動物園のある極北のサハ共和国にも夏が到来しました。冬の極寒期には平均最低気温がマイナス45℃にもなるヤクーツクですが夏の平均最高気温は25℃にもなるため、ヤクーツク動物園ではこのコルィマーナに水をかけてやり、少しでも涼しくしてやろうという様子が下の映像でご覧になれます。


野生出身の大変に貴重な雌の個体です。是非大事に育ててやってほしいと思います。
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Photo(C) SakhaNews

(資料)
SakhaNews (Jul.28 2012 - Самый северный зоопарк в мире)
Информационное Агентство (Jul.9 2012 - Белого медвежонка-найденыша покажут посетителям якутского зоопарка)

(過去関連投稿)
ロシア極北・サハ共和国(ヤクーチア)のコルィマ湾でホッキョクグマの赤ちゃんが保護される
ロシア極北・サハ共和国(ヤクーチア)で保護された孤児の赤ちゃんがヤクーツク動物園へ
ロシア極北・サハ共和国(ヤクーチア)で保護された孤児の赤ちゃんが無事にヤクーツク動物園に到着
ロシア極北・サハ共和国で保護された孤児の赤ちゃん、「コルィマーナ」と命名される
ロシア極北・サハ共和国のヤクーツク動物園で保護されているコルィマーナが一般公開となる
ロシア極北・ヤクーツク動物園のコルィマーナのパートナーはレニングラード動物園のロモノーソフに決定か?
by polarbearmaniac | 2012-07-30 19:30 | Polarbearology

盛夏の上野動物園、日曜日午後のデアの姿

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デアさん、日本の夏はどうでしょうか? どうも日陰にじっとしている時間が比較的多いようである。
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でも何かに気が付いて眼が輝いてきた。
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飼育員さんが現れたからだった。
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リンゴをもらったあとに肉をゲットしたデア。
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やはり昨日の仙台のポーラよりも暑さがこたえているように見えたデアである。 時々表情が苦しそうに見えることがある。
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上野動物園の旧正門である。 やはり歴史を感じさせる。 暑さのために私も今日は1時間だけで引き上げることにした。

Nikon D5100
Tamron 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD
(Jul.29 2012 @東京・恩賜上野動物園)
by polarbearmaniac | 2012-07-29 18:30 | しろくま紀行

猛暑など意にも介さぬ驚異的スタミナのポーラ

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やあポーラ、今日は暑いね!
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おっとっと、表示にはカイになっている。 まあ硬いことは言わないでおく。 しばらくして園長さん(多分)が何人かを案内してやってきたが、「このホッキョクグマはポーラという名前でして...。」と説明を始めた。園長さんは表示など気にしなくてもよくわかっているのだろう。
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このポーラは今日の暑さなどものともしないのである。
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本当によく動き回っている。 このポーラ(正式にはパウラ)の父親は以前二つの投稿でご紹介したビョルン・ハインリヒである。 このビョルン・ハインリヒは当時の東ベルリンで人工哺育で育てられた。詳しくは以前の投稿である「25年前の東ドイツにいた『 もう一頭のクヌート 』 ~ ユキ(姫路)とポーラ(仙台)の父親の物語」、及び「セルビア・パリッチ動物園のビョルン・ハインリヒ死す ~ ユキ(姫路〕 とポーラ(仙台) の父親の訃報」をご参照いただきたい。ポーラの父親であるこのビョルン・ハインリヒこそ、鹿児島の平川動物公園のホクトの兄である。 だからこの仙台のポーラ(及び姫路のユキ)は鹿児島のホクトの姪にあたるわけである。そしてポーラの母親はシンバである。 この下の写真はセルビアのパリッチ動物園におけるシンバお母さんの姿である。 ただし、一緒に写っている赤ちゃんはポーラではないが。
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シンバお母さん Photo(C)Zoo Palić

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このポーラ(パウラ)は男鹿水族館も入手を狙っていたはずだが仙台市が先だって購入したのである。カイと豪太のどちらが繁殖力があるかと言えば、血統から言って間違いなくカイだろう。だからポーラが仙台に来たのは幸運だったかもしれない。こう書くと秋田県には申し訳ないが。
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このポーラは水に入る回数が多い。だから来園者サービスの点では申し分ないのである。
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私が今日動物園に着いたのは午前10時半頃だったが、それから6時間というもの、このポーラはほとんど動きっぱなしである。この猛暑の中で驚異的なスタミナである。彼女は暑さを感じないホッキョクグマなのだろうか?
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ポーラさん、どうか御自愛のほどよろしくお願いいたします。

おやつをもらったが、まだ欲しそうなポーラ

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とにかく暑い。今回はカイには会えなかったが秋の次回の楽しみとしてとっておこう。それまでにウスラーダお母さんとカイの弟のロモノーソフに先にご挨拶しておくことにしたい。 今日はこのまま東京に戻る。

Nikon D5100
Tamron 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD
(Jul.28 2012 @仙台・八木山動物公園)

(過去関連投稿)
25年前の東ドイツにいた「もう一頭のクヌート」 ~ ユキ(姫路)とポーラ(仙台)の父親の物語
セルビア・パリッチ動物園のビョルン・ハインリヒ死す ~ ユキ(姫路〕 とポーラ(仙台) の父親の訃報
by polarbearmaniac | 2012-07-28 23:45 | しろくま紀行

偉大であったホッキョクグマのデビー、その娘であるナナと再会した猛暑の仙台

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今日は非常に暑い仙台である。 今回は自分の目でどうしても確かめねばならないことがある。
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それはこのナナのことである。
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実は彼女の出自が問題なのである。
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ナナさん、こんにちは! お久しぶりになりますね。 暑いですが元気にやっていますか?
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ホッキョクグマ展示場にナナの紹介文が貼ってある。 これによると彼女は1984年12月15日にカナダ・マニトバ州、ウィニペグのアシニボイン公園動物園で生まれたことになっている。 私はこういった動物園サイドの情報はあまり信じないことにしている。 「イワンとゴーゴ兄弟説」のように間違った情報が流された事件があってからは私は動物園サイドの情報にはいつも懐疑の眼で見るようになったのである。 しかしこれは日本の動物園に非があるというのではなく、海外から間違った情報が記載されている書類が送られて来た場合などに日本の動物園ではその内容の裏付けをとることが困難であるという事情があるからだ。 日本の動物園を責めているわけでは決してない。
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ところが最近カナダにお住まいの方から、実はナナは当時マニトバ州のチャーチル付近で野生で孤児となっていたのを発見されて捕獲されたあとアシニボイン公園動物園で保護された個体ではないかという有力な情報を得た。 仮に万が一にそれが正しいとすると彼女は野生出身で誕生日は本来は不明であるはずのことになる。 野生の個体であるにもかかわらず誕生日があるというケースは、実は過去にも前例として欧米の動物園で一般には公表されていないそういう某事例が存在しているのである。その事例については海外の関係者の方々からの許可を得ていないのでここでは書かない。
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つまり言えることは、「血統登録」というものは以前は幾分おおらかに考えられていたらしく生物学上の血統の事実ではない実際の事例もあるということなのである。 典型的な例は、実は野生であるのに、飼育下のある雌の個体から生まれてきたようにして血統登録がなされるというケースである。このナナもそういった例ではないかという疑念も湧いてくる。 さらに問題を複雑にしているのは、血統登録が血統上の事実と異なる情報で登録された場合と、海外から日本の動物園に送られてきた情報が単に間違っている場合との二つの場合が存在しているらしいということである。 そして運悪くこの二つが同時に起こった場合、何が何だかわからなくなってくるのである。
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ここでナナの誕生日とされている12月15日は作為的な印象がある。ホッキョクグマの誕生の多い月である12月の真ん中の日を、あえて誕生日として仮想上比定したのではないかという感じもするのである。 
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仮にこの1984年12月15日という日付が本当に正しい日付とすると、それはナナがあの偉大なるホッキョクグマであったデビーの成育した子供の5頭あるいは6頭のうちの1頭であることを意味する。 デビーについては以前の投稿である「高齢のデビーを愛し、慈しみ、送った人々 (上)」、及び「高齢のデビーを愛し、慈しみ、送った人々 (下)」を是非ご参照いただきたい。 ここで再び下に2枚、今は亡きデビーの写真をご紹介しておく。
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故デビー Photo(C)Getty Image
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故デビー Photo(C)PHIL HOSSACK/THE CANADIAN PRESS

この上のデビーの写真2枚を下の今日のナナの正面顔の写真と比較してみることにしよう。
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さて、どうだろうか...?
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私にはこのナナは間違いなくデビーの本当の娘であると思う。 体の大きさは違うが、デビーの上の写真の一枚目にはナナの面影がしっかりと存在している。つまり、八木山動物公園のナナの紹介文は正しいと考えられる。 このことは、このナナは今は亡き京都市動物園のポールの妹であることを意味する。 つまりこのナナは母親であるデビーや兄であるポール同様、非常に長生きするだろうということである。
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ここ仙台にも、偉大なホッキョクグマの娘が存在しているのである。 実に素晴らしいことである。

中でおやつをもらうナナ

Nikon D5100
Tamron 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD
(Jul.28 2012 @仙台・八木山動物公園)

(過去関連投稿)
高齢のデビーを愛し、慈しみ、送った人々 (上)
高齢のデビーを愛し、慈しみ、送った人々 (下)
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園に建設中のホッキョクグマ保護・厚生センターについて
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内にホッキョクグマの保護・厚生施設が完成
by polarbearmaniac | 2012-07-28 22:20 | しろくま紀行

ロシア・ペルミ動物園、アンデルマとテルペイの夏

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アンデルマ(右) とテルペイ(左)
Photo(C) Алексея Журавлева/Пермский зоопарк

欧州にもロシアにも暑い夏が到来しているようです。ロシア・ウラル地方の都市ペルミもその例外ではないようです。 なにしろ春が例年より一か月早く到来したため、そのまま暑い夏の季節に突入してしまったそうです。 そういったペルミですがペルミ動物園で飼育されている二頭のホッキョクグマであるアンデルマとテルペイの様子を見てみましょう。

下の地元ペルミのTV局のニュース映像ではペルミ動物園の動物たちの様子が紹介されていますが開始後40秒あたりにアンデルマとテルペイが登場しています。 恒例となった火曜日の活魚のプレゼントの用意をしている女性の飼育員さんの姿が47秒あたりに登場しています。 左の方がホッキョクグマ担当の女性飼育員さんでこの方は実にてきぱきとよく働く方です。 私も昨年9月にペルミ動物園に行った際もこの方と短時間ではありますがお話させていただいたことがありました。 さて、そしてそのあと1分5秒あたりから魚を食べているアンデルマとテルペイの様子が見られます。 水に飛び込んでいるのは雄のテルペイです。 それから、インタビューに答えているのはペルミ動物園の統括のエレーナ・ブルディナさんです。



この下の映像はブルディナさんが撮ったテルペイの豪快な活魚捕食の様子です。 このテルペイは野生出身で現在推定9歳ですがアンデルマ(彼女に関しては今さら何も申し上げることはないでしょう、ロシアの「伝説」の名ホッキョクグマです)と一緒に暮らしています。



私も昨年この活魚のプレゼントを見ましたが(「ホッキョクグマに魚のプレゼント ~ ペルミ動物園3日目」)実におもしろいものでした。 このテルペイですが、アンデルマのパートナーであったユーコンがカザン市動物園に移動したために隣の狭い場所から移ってきてアンデルマと同居しているわけです。 ユーコンがカザン市動物園に移動となったのもアンデルマが繁殖年齢を終えたためだったわけですが、テルペイはすでに繁殖適齢期であるもののアンデルマはパートナーにはなり得ないわけで、実に残念なことです。 日本のツヨシやピリカのパートナーとしては年齢的に言っても(現在9歳)、出自から言っても(野生出身)申し分のない雄なのですけれどもね。物事はなかなかいまくいかないものです。このテルペイはなかなかユーモアもある素晴らしい好男子です。
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テルペイ Photo(C)Алексей ЖУРАВЛЕВ/Комсомольская правда
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アンデルマ Photo(C)Комсомольская правда

(資料)
Комсомольская правда (Jul.16 2012 - Как переносят жару звери в Пермском зоопарке)
Комсомольская правда (Sep.8 2011 - Новички и старожилы Пермского зоопарка: летучие собаки, бабушка-медведица и амурский тигренок)

(過去関連投稿)
ロシア・ペルミ動物園のホッキョクグマ、「生ける伝説」となったアンデルマ
ロシア・ペルミ動物園で一般公開された生後3ヶ月のゴーゴ(現・天王寺動物園)の様子
ロシア・ペルミ動物園、アンデルマの表情(1) ~ 捕捉し難き素顔
ロシア・ペルミ動物園、アンデルマの表情(2) ~ その存在への認識
ロシア・ペルミ動物園、ホッキョクグマ舎に置かれた「赤いソファ」
2011年ロシア遠征後半(ペルミ動物園関連部分)
ロシア・ペルミ動物園のアンデルマ、その日常の姿(1) ~ 遠征での映像より
ロシア・ペルミ動物園のアンデルマ、その日常の姿(2) ~ 遠征での映像より
ロシア・ペルミ動物園のアンデルマ、その日常の姿(3) ~ 遠征での映像より
ロシア・ペルミ動物園のアンデルマ、その日常の姿(4) ~ 遠征での映像より
ロシア・ペルミ動物園で夏期恒例の活魚のプレゼント始まる ~ アンデルマ健在!
好男子テルペイの素顔 ~ ペルミ動物園2日目
ホッキョクグマに魚のプレゼント ~ ペルミ動物園3日目
by polarbearmaniac | 2012-07-28 01:00 | Polarbearology

中国・浙江省杭州市の極地海洋公園のハイブリッド ~ 奇々怪々とした中国民間施設でのハイブリッドの存在

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宝宝  Photo(C)中新網/極地海洋公園

さて、たかが大連に行ってハイブリッドを見た程度でそれをどうこう講釈しようなどという私を嘲笑するが如く、中国の別の民間商業施設に何頭もハイブリッドが存在している事実をここでご紹介せざるを得ません。 大連、天津、烟台...それから以前ご紹介している南昌、それだけではないということです。 今回ご紹介するのは杭州市の極地海洋公園で飼育されているハイブリッドです。 しかしこの施設のハイブリッドの実態はよくわかりません。 まず時計の針を2008年の11月に戻すことからはじめてみましょう。

この杭州市の極地海洋公園に近代的なホッキョクグマ展示場が完成したのは2008年の10月だったようです。 報道が正しければこの時点ですでにこの極地海洋公園には4頭のホッキョクグマが飼育されていたようです。 このうち少なくとも1頭は雌のホッキョクグマだったようです。 この雌のホッキョクグマは2000年にこの施設に来たようですね。 そして2008年の11月に冒頭の写真である雌の宝宝が欧州からやってきたことを報道は伝えています。 この宝宝は12万ユーロ(当時の日本円の換算では約1400万円)でこの施設が購入したそうです。 ハイブリッドにしては随分高価だと思いますが、報道では雌のホッキョクグマを入手することが非常に難しいから高価なのもしょうがないのだというニュアンスで報じています。 この2008年11月の時点でこの施設には合計5頭のホッキョクグマを飼育することになったはずですし報道記事も5頭と記述しています。冒頭の写真の宝宝がハイブリッドかどうかですが、私にはハイブリッドに見えますが100%断言はできません。 この宝宝がどこから来たかですが、やはりセルビアのベオグラード動物園の可能性が極めて大でしょう。

次にこの施設のホッキョクグマについて報じられたのは2010年12月のことでした。 1歳の雄のホッキョクグマがセルビアからこの施設に来たと報じています。名前はなんとバベ(贝贝)です。 つまりこのバベは私が2011年の4月に「秋田県が購入断念の『幻の東欧の個体』、突然中国にその姿を現す!」及び、「中国に突然現れた『幻の東欧の個体 』はヒグマとの混血か? ~ 深まる謎」 で投稿した中国・江西省、南昌市の南昌海洋公園に突如現れた、やはりバべ(贝贝)という名前の個体と同一個体に違いありません。 つまりこのバべは2010年12月にセルビアから一度この杭州市の極地海洋公園に到着し、その後4か月ほどして江西省・南昌市の南昌海洋公園に移動したということになります。このバべがセルビアから杭州市の極地海洋公園に到着したときの写真を下にご紹介しておきます。
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バベ(贝贝) Photo(C)杭州極地海洋公園

このバベがハイブリッドであることは間違いありません。 このバベはやはりベオグラード動物園から来たことになりますが、では2008年11月にこの施設に来た宝宝と両親が同じであるかどうかは微妙です。 少なくとも私は片親は違うと予想します。 何故なら宝宝とバベとではホッキョクグマ以外の血の濃淡にかなりの差があるように思うからです。 私が「ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(2) ~ セルビア ・ ベオグラード動物園を覆う深い謎」で予想したように、ベオグラード動物園にはハイブリッドの雄のパートナーとして雄と同じハイブリッドの雌一頭と、ハイブリッドであったとしてもホッキョクグマ以外の血が比較的少ないホッキョクグマの雌一頭、合計2頭の繁殖可能な雌がいる可能性が大きいように思われます。

次に2010年5月にこの施設のホッキョクグマが紹介されていますが、それが下の写真です。
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Photo(C)钱江晚报

これもやはりハイブリッドです。 この上の写真は宝宝と同一の個体でしょうか? ちょっとわかりません。 バペに似ているような気もしますが、しかしこの写真が撮られた時期には南昌市の南昌海洋公園に移動していたはずですから、バベとは言えないと考えるべきでしょう。

そして一昨日2012年7月25日付けの報道で再びこの杭州市の極地海洋公園のホッキョクグマが紹介されています。それが以下の写真です。
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Photo(C)杭州網

この上の3枚の写真の個体は2010年にロシアから来たという現在3歳の雌のホッキョクグマだそうです。これも写真で見る限りは間違いなくハイブリッドです。しかし彼女がロシアから来たというのは事実に反するでしょう。やはり彼女もセルビアのベオグラード動物園から来たと考えるのが筋が通っています。 いったい現在この施設には何頭のホッキョクグマがいるのでしょうか? さっぱりわかりません。要するにこの施設で飼育されているホッキョクグマで2008年以降にやってきたホッキョクグマは全てがハイブリッドと考えてよいと思われます。以下にいくつかこの施設で撮られたホッキョクグマの映像をご紹介しておきます。まずこの下の2つはハイブリッドですね(最初にCMが入る場合があります。また、夜の時間帯は映像がうまく load されない場合があります。)。




しかし以下の映像に写っている個体はハイブリッドではない普通のホッキョクグマのように見えます。



さらにこの下の映像は撮影者はバベの映像だとキャプションを入れていますが、私には普通のホッキョクグマのようにも見えます。ですからバベの映像だとは言えないようにも思いますがどうでしょうか。



中国、特にこの施設のように民間の営利施設のホッキョクグマの動きには不明な点が多すぎます。 たとえ現地に出向いても飼育されている個体が全てそこで展示されていればある程度の推理を働かせることは可能です。 しかし仮にバックヤードで飼育されているような場合はお手上げです。係員に聞いてもまず正確なことは言わないでしょう。 しかしそうはいってもやはり現地に一度は出向かなければいけないと思います。 この中国におけるホッキョクグマのハイブリッドの存在の詳細について調べたホッキョクグマファンは多分いないでしょう。 しかし私はやはり真相を追及してみたい気がします。

(*後記 - 本件については後日投稿している「セルビア・ベオグラード動物園のハイブリッドの正体 ~ “Polar Bear/Kodiak Bear Hybrid”」をご参照下さい。)

(資料)
钱江晚报 (Jul.25 2012)
杭州网 (Jul.25 2012)
中新網 (Nov.11 2008)
钱江晚报 (May.4 2012)
杭州極地海洋公園 (報道 Dec.25 2010)

(過去関連投稿)
秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す!
中国に突然現れた「幻の東欧の個体」はヒグマとの混血か? ~ 深まる謎
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(2) ~ セルビア ・ ベオグラード動物園を覆う深い謎
大連の「異形」の赤ちゃんは 「ホッキョクグマの毛皮をまとったヒグマの赤ちゃん」 だった!
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん元元が公開へ ~ 中国で増加するハイブリッド展示上の問題点
by polarbearmaniac | 2012-07-27 01:00 | Polarbearology

ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のホッキョクグマたちの夏の日の姿

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アルツィンとアイリシャ
Photo(C) Валерий ЗВОНАРЕВ/Комсомольская правда

ロシア・ウラル地方の都市チェリャビンスクの動物園で暮らすアルツィンとアイリシャについては今まで何度かご紹介しています。 娯楽の比較的少ないロシアの地方都市における動物園という施設の存在は大都市の住む人間とはまた違った意味をもっているようです。 そういった地方都市の動物園で地元の住民に大きな人気があるのがこのアルツィンとアイリシャの二頭のホッキョクグマというわけです。

雄のアルツィンはロシア極北のチュクチ半島で野生で捕獲・保護され現在推定11歳です。 正式の名前はアルツィン・セイナシュというそうです。人々は彼のことを「セーニャ」という愛称で呼ぶそうです。 以前にもご紹介していますが(「ロシア・チェリャビンスク動物園のアルツィン  ~ 飼育下では世界最大の体重か?」)彼は現在体重が700キロ超ということで世界の動物園の飼育下のホッキョクグマとしては最も体重が重いホッキョクグマであることは間違いないでしょう。

雌のアイリシャはペルミ動物園の生まれで、何を隠そうあの雲上のホッキョクグマであるアンデルマの娘であり、現在9歳になります。 ですから彼女は大阪・天王寺動物園のゴーゴのすぐ上の姉にあたるわけです。 現地でうかがった話によりますと、彼女が誕生してから一月ほど経過したときにどういうわけか母親であるアンデルマの母乳が急に出なくなってしまったそうでペルミ動物園では慌てて急遽人工哺育に切り替えたそうです。 その後、うまく時を見計らって彼女をアンデルマの元にアイリシャを戻したそうですがアンデルマはブランクがあったもののちゃんと娘を受け入れたようで、その後は親子一緒に暮らすことができたという幸運なホッキョクグマ親子でした。

実は以前、「ロシア・ペルミ動物園で一般公開された生後3ヶ月のゴーゴ(現・天王寺動物園)の様子」という投稿をしていますので是非ご参照いただきたいのですが、その際にペルミ動物園の広報担当者の方がマスコミ取材に答えて「人工哺育というのはミルクを見つけることが難しいので不可能だ。」という内容の発言をしています。 私はその時に、「随分おかしなことを言うものだ。」と感じたのですが、ゴーゴの前に生まれたこのアイリシャを途中から人工哺育にせざるを得なかったペルミ動物園の苦労がこの広報担当者の発言の背後にあったことは知りませんでした。 アンデルマのように偉大なホッキョクグマでもそういうことがあったのかと驚きます。 ちなみにゴーゴ(ロシア名:クライ)の育児についてはアンデルマはちゃんと母乳が出たそうで、ペルミ動物園ではアンデルマが母乳でゴーゴ(ロシア名:クライ)を育て続けていることに一安心していた様子がわかります。
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アルツィンとアイリシャ Photo(C) Челябинский зоопарк

さて、チェリャビンスクにも暑い夏が到来しています。 飼育員さんはプールの水を冷水にしているそうで、この二頭のホッキョクグマがなんとか暑い夏も快適に暮らせるように苦心しているそうです。 食べ物もチルドの肉の他にこの二頭が好物にしている野菜や果物を多く与える他に、なんとチョウザメも与えているそうです。 夏場はアイリシャがアルツィンよりも活動量が多いそうで、おもちゃなどで非常に活発に遊ぶようです。 この二頭の最新の映像をご紹介しておきます。 まずこの下の映像ですが水の中でおもちゃ遊びをしているのがはアルツィンのほうではないでしょうか。



次に、この下の映像で勢いよく水に飛び込んだのもはやはり、体が大きいアルツィンのほうではないかと思います。



それからこれは水の中に入っている方は間違いなくアイリシャですね。



ロシアの地方都市の動物園は日本ではあまり馴染みがないわけですが、やはり個性豊かなホッキョクグマたちが暮らしているわけです。

(資料)
Телерадиоцентр Восточный Экспресс (Jul.18 2012 - Питомцы челябинского зоопарка принимают холодные ванны и грызут фруктовый лёд)
Комсомольская правда (Jul.16 2012 - Питомцы челябинского зоопарка отмокают в холодной воде)
Челябинск Сегодня (Jun.4 2010 - Медвежье лето)
Порядок использования информации (Jun.4 2010 - Белым медведям предложили подводную охоту и мороженое )

(過去関連投稿)
ロシア・地方都市の動物園で人々に愛されるホッキョクグマ
ロシア・チェリャビンスク動物園の体重700キロの心優しきホッキョクグマ
有力企業のホッキョクグマ飼育への支援申し出に喜ぶロシア・チェリャビンスク動物園ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマのイベント
ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマのおもちゃはなんと黄色いスケートボード!
ロシア・チェリャビンスク動物園のアルツィン  ~ 飼育下では世界最大の体重か?
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスクの動物園のプール開き
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスクの動物園の夏 ~ ホッキョクグマにオモチャのプレゼント
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のペアの演じる「タンゴ」
ロシア・ペルミ動物園で一般公開された生後3ヶ月のゴーゴ(現・天王寺動物園)の様子
by polarbearmaniac | 2012-07-26 01:00 | Polarbearology

ホッキョクグマの起源について(4) ~ 衝撃的で強力な新説の登場により通説が遂に崩壊へ

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ピリカ (2011年10月22日撮影 於 旭山動物園)
Nikon D7000
AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED

(前投稿よりの続き)
さて、前回に御紹介している(4)核DNA解析による60万年前説をもってホッキョクグマの起源論争はとりあえず一服状態に入ったのではないかという私の予想は見事に外れました。 昨日7月23日付けのアメリカの科学雑誌 ”Proceeding of the National Academy of Sciences” において衝撃的な新説(“Polar and brown bear genomes reveal ancient admixture and demographic footprints of past climate change”) が登場しました。 それはなんと従来の説とは桁が一つ違うほど古い年代をホッキョクグマの起源に設定したものです。 欧米のマスコミでも昨日になってこの新説を一斉に取り上げはじめています。 数日中に日本のマスコミも報道を始めるとは思いますが、以下この新説の研究報告の内容をここでご紹介いたします。

(5)核DNA完全解析による500万年前説 (2012年7月登場)

ミトコンドリアDNAを解析して得た結論であった15万年前説に異議を唱えた60万年前説が根拠としたのは核DNAの比較解析結果でした。ミトコンドリアDNAは母親からしか受けがないわけですが核DNAは両方の親から受け継ぐわけで明らかに核DNA比較解析結果を根拠にした60万年前説は15万年前説に対して優位性があったのです。 ところがこの60万年前説が根拠とした核DNA解析については、それ自体を抽出する技術的な困難さから、実は部分的な抽出に留まらざるを得なかったことが弱点といえば弱点だったわけでした。 ですから、ヒグマとホッキョクグマの分離が15万年前であるという従来の通説を大きく揺さぶったものの完全に崩壊させたとは必ずしも言えなかったわけでした。

ところが今回のペンシルヴァニア州立大学とバッファロー大学を中心とした国際研究チームによる最新の研究ではこのヒグマ、アメリカグマの核DNAから全ての遺伝情報であるゲノムの解読を行い、これを同じく全てを解読した現代のホッキョクグマのゲノム、及び赤外光ルミネッセンス(infrared-stimulated luminescence)年代測定法で明らかにされた12万年前のホッキョクグマの化石から得られたゲノムと比較して得られた結論としてホッキョクグマとヒグマの分離年代は約4~5百万年前であると結論付けたわけです。本投稿ではこの「約4~5百万年前説」を表記上、単に「500万年前説」として記述することにします。下は新設による系統進化を図示したものです。
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(C)The National Academy of Sciences

さらにこの研究結果の過程でホッキョクグマとヒグマの分離以降も地球上での温暖期にはこの二種の間での部分的な交配があったことも明らかになっています。通常のヒグマの遺伝形質情報の中にはホッキョクグマの遺伝形質情報が2%しかないにもかかわらず、アラスカにおけるヒグマの遺伝形質情報の中にはホッキョクグマのDNAが5~10%あることが明らかになりました。つまりこのホッキョクグマの生息地の近くに暮らすヒグマとホッキョクグマとの間には過去に交配があったことを示しています。

以下に改めてミトコンドリアDNA(mtDNA) の解析による従来の通説(15万年前説)と今回の核DNA(nuDNA) を解析して得られた新説におけるホッキョクグマの起源を対比した図を示しておきます。
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(C)The National Academy of Sciences

結論としてホッキョクグマはヒグマから枝分かれ(Polar Bears split off from Brown Bears) したものではなく、お互いに分離した(Polar Bears and Brown Bears split apart) ものであることが明白になったわけです。 しかも分離年代は約400 ~ 500万年前という大変に古い年代です。 ですからホッキョクグマの種としての起源は非常に古く、人類の進化の過程と対比させれば初期の人類であるアウストラロピテクスの出現よりも古いということになります。 これは実に大変な話です。

今回のこの衝撃的ともいえる新説の研究報告の全文はOpen Access Article としてProceeding of the National Academy of Sciences のサイトのこちらのページで読むことができます。 これは期間限定かもしれませんので是非今のうちにこの報告のpdfを保存しておくほうがよいと思われます。 今回の研究結果によってホッキョクグマの未来をどう考えるかという点については稿を改めてまた書きたいと思います。 しかしそれにしても、この研究報告の全文がネットで公開されているのは素晴らしいことだと思います。

今回のこの研究報告の発表により従来から通説であった「ホッキョクグマは氷期だった約15万年前にヒグマから分離した」 などという説は木端微塵に粉砕されたと言えるでしょう。 実はミトコンドリアDNA の解析によって15万年前説を研究報告した専門家の一部が今回の新しい研究にも参加しており、このことはやはりミトコンドリアDNA の解析による従来の通説のあやまりを自ら認めたものだと言ってよいと思われます。

いずれにせよホッキョクグマの起源の解明に関して大きな意義をもった説が登場したことになります。 私は前回の60万年前節に接した時に、もっと古い起源の年代を設定する説が現れるのではないかと思いましたが、まさかこれほど古い年代の説が現れるとは全く予想していませんでした。 しかし今回の驚くべき新説の登場によってホッキョクグマの起源に関する既存の書物の記述は全て書き換えられねばならないと考えます。 何故なら今回の新説はその根拠が極めて強力であるからです。

続く

(資料)
Proceeding of the National Academy of Sciences (Jul.23 2012 - Polar and brown bear genomes reveal ancient admixture and demographic footprints of past climate change)
The New York Times (Jul.23 2012 – How Brown and Polar Bears Split Up, but Continued Coupling)
Christian Science Monitor (Jul.23 2012 - Polar bears, brown bears interbred during warm periods. Is it happening again?)
Live Science (Jul.23 2012 - Ancient Warming May Have Reunited Polar and Brown Bears, for a Bit)
Scientific American (Jul.23 2012 - How Old Is the Endangered Polar Bear?)
USA Today (Jul.23 2012 - Polar bears ancient and in decline)
UPI (Jul.23 2012 - Study tracks evolution of polar bears)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマの起源について(1) ~ 諸説の成立過程を整理する
ホッキョクグマの起源について(2) ~ ホッキョクグマ版 「イヴ仮説」 の登場
ホッキョクグマの起源について(3) ~ 画期的な新説が登場するも依然として残る謎
by polarbearmaniac | 2012-07-25 01:00 | Polarbearology

フィンランド・ラヌア動物園のヴィーナスお母さんと赤ちゃんにとってのオリンピック気分

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Photo(C)Yle/Ranua Zoo

フィンランドのラヌア動物園で昨年11月18日に生まれた赤ちゃんが地元では大人気でラヌア動物園の入場者が大幅に増加していることは前回の投稿でもご紹介しています。通常の年の7月には一日の入園者は1000人ほどだったそうですが今では倍以上の入園者があるそうで、やはりホッキョクグマの赤ちゃん効果というものは凄いものだと思います。

この赤ちゃん、フィンランドの最新の報道ではペントゥ(Pentu)という名前で今回から報道されていますが確かまだ名前は決まっていなかったはずですから単なる愛称でそう呼んでいるのでしょう。 飼育員さんはヴィーナスお母さんとこの赤ちゃんにオリンピック気分を盛り上げてもらうために五輪のタイヤとフィンランドの国旗を飼育展示場に置いたところ、さっそく親子でこれをおもちゃにして遊び始めたようです。 飼育員さんは「この赤ちゃんのペントゥはここラウナではフィンランド代表の立場なのですよ。」と言っています。 下の映像はラヌア動物園が公開した映像です。ヴィーナスお母さんが五輪のタイヤを持ち上げようとしていますが赤ちゃんはちょっとびっくりしている怖がっている様子です。



下の映像はこの赤ちゃんが来園者が落としてしまったらしい小銭入れを相手に遊んでいる映像です。 故意に根げ入れたものではないようですが、この赤ちゃんにとっては物珍しいおもちゃを見つけて楽しく遊んでいるという姿を見せてくれています。



(資料)
YLE News (Jul.23 2012 - Ranua zoo polar bear cub gets into Olympic spirit)

(過去関連投稿)
フィンランド・ラヌア動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、順調に生後1か月目へ
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後4週間目の映像
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後54日経過の産室内の映像が公開
フィンランド、ラヌア動物園の赤ちゃん、順調に生後70日間が経過
フィンランド、ラヌア動物園の赤ちゃんが元気に生後3か月へ
フィンランド、ラヌア動物園の赤ちゃん、遂に戸外に初登場!
フィンランド、ラヌア動物園の赤ちゃんの追加映像 ~ 何事にも慎重なヴィーナスお母さん
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃん、戸外の時間が非常に増える ~ 室内/戸外の扉開放方式を考える
フィンランド・ラヌア動物園の親子、まだまだ雪の感触を楽しむ
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが生後6か月目へ ~ 観光プロモーション映像の公開
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんの水遊び ~ 生後7か月目へ
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃん、生後7カ月が経過 ~ ヴィーナスお母さんの遊び方
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃん、動物園の知名度向上に大きく貢献 ~ 入場料売上げが二倍となる
by polarbearmaniac | 2012-07-24 01:00 | Polarbearology

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