街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後53日目の状態

男鹿水族館より昨年12月4日にクルミが産んだ赤ちゃんの新しい映像が公開されています。 1月26日の映像だそうです。 生後53日目の段階での映像ということになるでしょう。





前回も書きましたが、この男鹿水族館の映像の公開は赤ちゃんの成長記録を映像として編集し、それを定期的に公開するといった意図ではなく、赤ちゃんの特定の動きや状態に見る人の注意力を前もってそこに喚起しおいた上でそこに焦点をあて外部に赤ちゃんの順調な成育を知らせるといった性格ものだと思われます。結果として異彩を放った形になっていますが、こういったやり方に複数の評価はあるかもしれません。 これは私の印象ではありますが、ここのところ何か同じような映像が続いているような感じがします。

(過去関連投稿)
男鹿水族館でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
男鹿水族館でのクルミと赤ちゃんの産室内映像が公開
男鹿水族館が産室内のクルミと赤ちゃんの新映像を公開
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後17日目の状態
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後20日目の状態
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後5週間経過後の状態
ララ (円山動物園) とクルミ (男鹿水族館) の赤ちゃんの近況
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後50日経過後の状態
by polarbearmaniac | 2013-01-31 12:00 | Polarbearology

カナダ・トロント動物園のハドソンがウィニペグのアシニボイン公園動物園に無事到着

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アシニボイン公園動物園内に到着したハドソン
Photo(C)Assiniboine Park Zoo

カナダのトロント動物園で人工哺育で育った生後15か月のハドソンがマニトバ州ウィニペグのアシニボイン公園動物園に移動することになった件は先日すでに「カナダ・トロント動物園のハドソンがマニトバ州のアシニボイン公園動物園へ移動 ~ 新天地への船出」という投稿をしていますが、このハドソンがトロントから昨日29日の午前2時にウィニペグの空港に到着し、その後アシニボイン公園動物園内のホッキョクグマ保護・厚生センター(The International Polar Bear Conservation Centre)に無事到着したニュースが入ってきました。
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Photo(C)Assiniboine Park Zoo

このハドソンは現在建設中の本格的なホッキョクグマ展示場である “Journey to Churchill” が2014年に完成するまでは同園内のホッキョクグマ保護・厚生センターの施設で飼育・展示されることになります。 アシニボイン公園動物園に到着したハドソンですが同園のシンクレア・スミス園長によれば 「トロントから到着後も元気いっぱいで、周囲の新しい環境にスムーズに適応している徴候である。」 と述べています。具体的に何日からハドソンを一般公開するかは今後発表するとのことです。
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(*追記) 本日30日付の Winnipeg Free Press による続報が報じられています。 ハドソンがウィニペグに到着した日の気温は-19℃で、空港に到着したのは飛行機の遅れによって午前3時15分だったようです。飛行機がウィニペグの空港に到着して貨物室のケージに収容されていたハドソンは、早速鼻を上げてウィニペグの空気の匂いを嗅いでいたそうです。 ハドソンはとりあえず30日間の検疫期間を経て “Journey to Churchill” が2014年に完成するまでは同動物園内のホッキョクグマ保護・厚生センターにあるかつてあのデビーが暮らしていた展示場を改修した場所で暮らすようです。

ハドソンは最初に収容された場所ではあたりを嗅ぎまわったりしてひたすらその場所を歩き回っていたものの、やがてその場所に付属しているプールで遊びだしているそうです。 ハドソンの様子は全てモニターカメラによって映像がとらえられているとのことです。 シンクレア・スミス園長はこうしたハドソンの到着と動物園への搬入に立ち会っていたようで昨夜は2時間しか寝ていないとのこと。 そのシンクレア・スミス園長はこのハドソンがトロント動物園で生まれた直後から、将来このハドソンをアシニボイン公園動物園で飼育したいと考えていてトロント動物園にアプローチしていたようで、ホッキョクグマの飼育下における繁殖に強い意欲を持っていることが報じられています。 あの偉大なるデビーが2008年に42歳で亡くなった後にホッキョクグマがいなくなってしまったこのアシニボイン公園動物園ですが、こうしてハドソンがやってくることによって、これを手始めにして飼育下におけるホッキョクグマの繁殖基地の地位を確立したいというシンクレア・スミス園長の強い意欲が良く伝わってきます。
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アシニボイン公園動物園内のホッキョクグマ保護・厚生センターに付属する改修された旧展示場  Photo(C)Assiniboine Park Zoo

このハドソンを送り出したトロント動物園ですが先週がハドソンとのお別れ期間だったわけで映像がいくつかアップされていますのでご紹介しておきます。 この下は何枚かのハドソンの以前の写真と最近の映像で綴るトロント動物園でのハドソンと言う内容になっており、なかなか素晴らしい映像です。



トロント動物園はHPにハドソンのページを作成してハドソンの成長の記録をまとめてありますが、これはなかなか素晴らしいページだと思いました。 特に素晴らしいと思ったのはこのハドソンの体重の推移のチャート(以下)です。
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(C)Toronto Zoo

トロント動物園としてはなんとしても今年の年末にオーロラの出産を成功させたいと思っているでしょうし、そのために雄のイヌクシュクが戻ってくるわけです。 カナダは自国領土内に広大なホッキョクグマの生息地を有しているわけですが、飼育下のホッキョクグマの繁殖にも大いに力を入れている点は興味深いことです。
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(資料)
Assiniboine Park Conservancy (Press Release / Jan.29 2013 - Hudson the Polar Bear Has Arrived in Winnipeg)
Assiniboine Park Zoo (Hudson the Polar Bear)
Toronto Zoo (The Story of Hudson)
Winnipeg Free Press (Jan.29 2013 - New polar bear in town)
CBC News (Jan.29 2013 - Hudson the polar bear arrives in Winnipeg)
CTV Winnipeg (Jan.29 2013 - Zoo’s new polar bear arrives in Winnipeg)
MetroNews Canada (Jan.29 2013 - Hudson the Polar Bear has landed in Winnipeg)
Winnipeg Free Press (Jan.30 2013 - Hudson makes his new home in Winnipeg)
Global Toronto (Jan.29 2013 - Evening News - Hudson arrives)

(過去関連投稿)
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 今シーズン最初の出産ニュース
カナダ・トロント動物園で誕生の赤ちゃん、生き残った2頭のうち1頭が死亡
カナダ・トロント動物園にて人工哺育で育てられた赤ちゃんが遂に一般公開
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている赤ちゃんの名前が決まる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されたハドソンの近況
カナダ・トロント動物園で人工哺育されたハドソンの満一歳のお誕生会が開催される
カナダ・トロント動物園のハドソンがマニトバ州のアシニボイン公園動物園へ移動 ~ 新天地への船出

(*以下、アシニボイン公園動物園関連)
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内に建設中のホッキョクグマ保護・厚生センターについて
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内にホッキョクグマの保護・厚生施設が完成
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園の新展示場施設の建設  ~  偉大なるデビーの遺したもの
アメリカ・フロリダ州オーランドのシーワールドがカナダ・アシニボイン公園動物園と協力関係構築へ  
by polarbearmaniac | 2013-01-30 12:00 | Polarbearology

デンマークのスカンジナヴィア野生動物公園で誕生の双子の赤ちゃんの生後70日目の映像が公開

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”Ilka and the twins are cuddling” (寄り添って寝る)
Image(C)Skandinavisk Dyrepark
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”Feeding Time“ (授乳する)
Image(C)Skandinavisk Dyrepark

デンマーク・東ユトランド地方のコリン (Kolind) のスカンジナヴィア野生動物公園で昨年11月21日にイルカお母さんから誕生した双子の赤ちゃんの産室内での新しい公式映像が同園から公開されましたのでご紹介しておきます。 これは生後70日目の映像ということになります。 全体で約3分の映像ですが、”Ilka and the twins are cuddling” (寄り添って寝る)、”Feeding Time“ (授乳する) の2つの部分から構成されており、結果的に双子の赤ちゃんの発する声の違いが対比的に示されています。



実に鮮明な映像であると同時に、こうして2つのシーンを一つの映像で見せるという点でもセンスの光る素晴らしい映像だと思います。 ほんの小さなことではありますがこれ一つをとっても、スカンジナヴィア野生動物公園の情報発信力の質の高さを示しているように思います。 さすがだと思いました。

(過去関連投稿)
デンマーク ・ コリンのスカンジナヴィア野生動物公園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
デンマーク のスカンジナヴィア野生動物公園で誕生の双子の赤ちゃんの産室内映像を地元TV局が公開
by polarbearmaniac | 2013-01-30 01:00 | Polarbearology

オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の双子の赤ちゃん、ピセルとノルチェの産室内の新映像

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オランダのヌエネン(ニューネン)にある「動物帝国 (Dierenrijk)」 で昨年11月16日にフリーマスお母さんから誕生した双子の赤ちゃんである雄のピセル (Pixel) と雌のノルチェ (Noordje) ですが、その新しい産室内映像が一般のファンの方によってネット上に公開されています。 前回の投稿でご紹介した性別チェックのために産室の扉を開いた際に撮影された写真のあとでは、この産室内のモニター映像ではいささか物足りなく感じてしまうのもしょうがありません。産室内のモニターカメラのライブ映像は「動物帝国」のレストラン内で一般に公開されているそうです。



(過去関連投稿)
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 成功した大陸間の個体交換
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生したホッキョクグマの双子の赤ちゃんの名前が早々と公募で決定
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の双子の赤ちゃんの最新の近影が公開
by polarbearmaniac | 2013-01-29 18:00 | Polarbearology

ロシア・西シベリア、エカテリンブルク動物園での 「ウムカの日」 ~ 九死に一生を得た孤児ウムカの物語

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ウムカ   Photo(C)Алексей БУЛАТОВ/Комсомольская правда

ロシア・西シベリアのエカテリンブルク動物園で飼育されているホッキョクグマたちについては今まで何度か投稿してきました。 この動物園では、飼育しているホッキョクグマたちを盛り上げるいくつかのイベントを毎年行っていますが今回は「ウムカの日 (Умкин день)」 と名付けられたウムカの誕生会が先週土曜日の26日に催されました。 このウムカは野生孤児の出身ですので誕生日は当然わからないわけですが、こういった野生出身の個体について世界の動物園では任意の日を定めて「お誕生会」を行うというケースが多いようです。 あるいはその動物園に来園した日を記念日としてお祝いの日にしたりする動物園もあります。 今年の「ウムカの日」は単にホッキョクグマのウムカに来園者からのプレゼントのおやつを与えるといったことだけではなく、このウムカが野生孤児として保護されてエカテリンブルク動物園に送られた詳しい一連の経緯や、野生のホッキョクグマのおかれている現状といったものを施設内の部屋で飼育担当者が来園者に語るといった啓蒙的な内容の催し物も開催されたそうです。
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Photo(C)Екатеринбургский зоопарк

このウムカが野生孤児として保護された経緯をエカテリンブルク動物園では「ウムカの日」の催し物に先立って簡単に説明しています。 それによりますと彼は(1998年の4月に)ロシア極北のチェクチ半島の寒村であるビリングス (Биллингс) で住民たちが何頭かの犬に追いかけられている生後半年ほどのホッキョクグマの赤ちゃんを眼にしました。
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ロシア北東部・チェクチ半島のビリングス  Photo:Wikipedia

この赤ちゃんは犬たちに追い詰められ、ひどく噛まれていたのでした。 その赤ちゃんはその場は猟師によって救われましたが、住民は長い期間この赤ちゃんをそもまま保護することはできないと考え最終的には射殺するしか方法がないと考えたのでした。 この話を聞きつけたエカテリンブルク動物園はこの赤ちゃんが射殺される前に現地で保護して動物園に移送したのでした。 この赤ちゃん、つまりウムカはエカテリンブルク動物園での環境にすぐに慣れ、そしてこの動物園で飼育されるようになったという経緯だそうです。 実はこのウムカの何枚かの写真を見ますと頭に深い傷跡があるのが目につくのですが、これは多分このウムカが犬たちに襲われたときにできた傷が残っているのではないかとも考えられます。
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ウムカ Photo(C) Екатеринбургский зоопарк

ウムカが保護されたチェクチ半島のビリングスという村はホッキョクグマが付近に非常に出没するそうで、報道によりますと昨年10月には20頭ものホッキョクグマが次々に集合するといった、やや異常な光景が目撃されたそうです。 この寒村にはやはり何頭もの犬がいるそうですが、さすがに成獣のホッキョクグマに対しては恐怖感を持っているようで番犬の役目としてはいささか頼りないそうです。 そういった犬たちも生後半年ほどのホッキョクグマの赤ちゃんは恐れてはいなかったと見えて集団でウムカに襲いかかったということなのでしょう。 ウムカはこうして九死に一生を得てエカテリンブルク動物園に暮らしているわけです。

ここでウムカの映像をご紹介しておきます。 これはエカテリンブルク動物園のウムカからサンタクロースに宛てたメッセージという形式をとっています。 



上の映像でウムカのメッセージのロシア語のテロップの内容は、

「こんにちはサンタクロースさん。 地上最大の肉食獣がお便りを書いています。 僕はホッキョクグマのウムカです。 北の国で生まれ、一人ぼっちで迷って歩いていたところを人間に見つけられました。 人間たちは僕を救ってくれてエカテリンブルク動物園に送ってくれました。 僕は今年の『ミスター動物園』なんですよ。 僕はここが大好きで来園者の方々とやりとりするのが大好きです。 僕は大きなタイヤで遊ぶのが大好きなのですが僕は力が強いのですぐにタイヤは破壊されてしまうんですよ。 サンタクロースさんが今年も新しいタイヤをプレゼントしてくれました。 だからいつも楽しかったです。」 

...とでも訳せましょうか。
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Photo(C)Алексей БУЛАТОВ/Комсомольская правда

こうしてウムカは運よくエカテリンブルクで飼育されるようになりましたが、実際にこうして生き延びたホッキョクグマの赤ちゃんというのはごく一部であり、多くの野生孤児たちは一頭で生きていくことができないまま死んでいく(殺されてしまう)わけです。 ホッキョクグマの保護の観点から考えると、こうしたことは頭の痛い問題ですが、まず密漁といったものを徹底的に取り締まることが重要でしょう。 こういう一種の乱獲がホッキョクグマの今後の生息数に与える影響は実に大きいわけです。

В Екатеринбургском зоопарке отметят день рождения белого медведя Умки
25.01.2013 В Екатеринбургском зоопарке отпразднуют день рождения белого медведя Умки,- сообщили АПИ в пресс-службе зверинца. «Умкин день» пройдет в субботу, 26 января. Умка по праву является любимцем публики. Все любят наблюдать за тем, как он играет с колесом или плавает в своем бассейне, катается на спине или стоит на задних лапах,...

© 2013 - Мои года


(資料)
Екатеринбургский зоопарк (Наши новости Jan.25 2013 - В Екатеринбургском зоопарке пройдет «Умкин день»!)
Екатеринбург Он-лайн (Jan.25 2013 - В зоопарке отпразднуют день рождения белого медведя Умки)
Официальный портал Екатеринбурга (Jan.25 2013 - В Екатеринбургском зоопарке пройдет «Умкин день»)
Just­Media (Jan.25 2013 - В Екатеринбургском зоопарке пройдет праздник в честь белого медведя Умки)
ИА Апельсин (Jan.25 2013 - Белый медведь Умка отпразднует завтра День рождения)
АПИ-Екатеринбург (Jan.25 2013 - В Екатеринбургском зоопарке отметят день рождения белого медведя Умки)
Мои года (Jan.25 2013 - В Екатеринбургском зоопарке отметят день рождения белого медведя Умки)
Аи­Ф-Урал (Jan.25 2013 - Зоопарк Екатеринбурга отметит «Умкин день»)
Комсомольская правда (Jan.28 2013 - В Екатеринбургском зоопарке отметил день рождения самый большой хищник)
Комсомольская правда (Jun.22 2012 - Пир белых медведей)

(過去関連投稿)
ロシア・エカテリンブルク動物園の仲良しペアへの大きな期待 ~ ロシアの新しい繁殖基地を目指して
ロシア・エカテリンブルク動物園のウムカ ~ 「2011年ミスター動物園」に選ばれる
ロシア・西シベリアのエカテリンブルク動物園に冬将軍到来 ~ 「黒い噂」と衝撃の映像をどう考えるか?
ロシア・西シベリア、エカテリンブルク動物園のアイナとウムカ、同動物園の 「ベストペア」 に選ばれる
by polarbearmaniac | 2013-01-28 20:00 | Polarbearology

男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後50日経過後の状態

男鹿水族館より昨年12月4日にクルミが産んだ赤ちゃんの新しい映像が公開されています。 1月24日の映像だそうです。 生後50日が経過した段階での映像ということになるでしょう。





男鹿水族館館の公開している映像は、たとえば生後区切りのよい日数の映像を公開するというような赤ちゃんの成長に対する一種の資料的、記録的な意味を考慮した映像ではなく、産室内での赤ちゃんの元気な様子をある特定の動作や状態に焦点を当て、見る人の注意力を前もってそこに喚起しておくということを行っている点において、今までの世界の動物園でのホッキョクグマの産室内映像のネット上での公開と比較すると非常にユニークなものに感じられます。 確かに世界でホッキョクグマの繁殖に成功した動物園での産室内映像と比較すると男鹿水族権の映像には明瞭さという点において大いに難点がありますが、何とか元気な赤ちゃんの姿を知らせたいという同水族館の懸命の熱意が感じられ、私は好意的に考えたいと思います。

(過去関連投稿)
男鹿水族館でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
男鹿水族館でのクルミと赤ちゃんの産室内映像が公開
男鹿水族館が産室内のクルミと赤ちゃんの新映像を公開
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後17日目の状態
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後20日目の状態
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後5週間経過後の状態
ララ (円山動物園) とクルミ (男鹿水族館) の赤ちゃんの近況
by polarbearmaniac | 2013-01-27 19:00 | Polarbearology

カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村のイヌクシュク、繁殖への期待を担って再びトロント動物園へ

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イヌクシュク Photo(C)COCHRANE POLAR BEAR HABITAT

昨年10月の「カナダでの飼育下期待の星、イヌクシュクの物語」 という投稿でカナダのトロント動物園から雄のイヌクシュクがコクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村 (Polar Bear Habitat and Heritage Village) に移動した件、そしてこのカナダ飼育下期待の星であるイヌクシュクのこれまでの軌跡についてもご紹介しています。 このイヌクシュクですが、今年2月からの繁殖行動期を前に再びトロント動物園に戻ることが決定しました。 彼のトロント動物園でのパートナーは当然オーロラ、そして雌のニキータとなるでしょう。

オーロラはイヌクシュクとの間に一昨年10月に三つ子の赤ちゃんを産みましたが育児に失敗し、残った1頭(ハドソン) は人工哺育で育てられました。 昨年11月にも再び三つ子を産んだもののその全てが死亡しています。ですから今度はオーロラにとって三度目の挑戦となるわけです。 そのためにもイヌクシュクは再びトロント動物園に戻るというのが今回の移動の理由です。
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イヌクシュク Photo(C)COCHRANE POLAR BEAR HABITAT

コクレーンの担当者によりますと、イヌクシュクはいつもはおもちゃを与えるとそれでずっと遊んでいるのですが最近はどうも心の中で別のことを考えているような様子を見せ始めているそうです。 繁殖行動期が近づいてきたのでイヌクシュクの雄のホルモン (testosterone) 値が上昇しはじめているのではないかという見解も示しています。 サンフェリシアン原生動物園(タイガとガヌークが誕生)そしてトロント動物園(ハドソンが誕生)という実績から今回もこのイヌクシュクの活躍が大いに期待されます。 トロント動物園への移動は1月末か2月になるだろうとのことです。

このコクレーンの施設はトロント動物園での繁殖(そして育児)期間中に雄を預かるという役目を結果的に果たしているわけでイヌクシュクがトロント動物園でオーロラ、あるいはニキータとの間の繁殖行為に成功すれば再びトロント動物園からコクレーンの施設に戻ることになるでしょう。 移動の回数が多くなるのも繁殖能力に優れた雄の宿命とでもいったらよいでしょうか。

(資料)
Sun News Network (Jan.25 2013 - Inukshuk, the polar bear, Toronto-bound for booty call)
Timmins Press (Jan.25 2013 - Love in the air for polar bear)

(過去関連投稿)
カナダでの飼育下期待の星、イヌクシュクの物語
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 今シーズン最初の出産ニュース
カナダ ・ トロント動物園でホッキョクグマの三つ子の赤ちゃんが誕生するも全頭死亡!
by polarbearmaniac | 2013-01-27 01:00 | Polarbearology

ホクト(鹿児島・平川動物公園) の行動から推測する彼のベルリンでの幼年時代

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やあホクト、寒い季節なのでお元気でしょうね!
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今月2日にベルリンでキミのお母さんのアイカに会ってきたよ。 本当にお元気そうだったよ。
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アイカお母さんはもう32歳だけれど足腰がしっかりしていてまだまだ長生きできそうだ。
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以前にも書いたがこのホクトは1990年11月24日に旧東ベルリン・フリードリヒスフェルデ(Friedrichsfelde) のベルリン動物公園 (Tierpark Berlin) でアイカお母さんから生まれている。 このホクトの上の兄はセルビア・パリッチ動物園で飼育されていたビョルン・ハインリヒである。 
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このホクトの兄であるビョルン・ハインリヒが人工哺育で育てられた件については以前ご紹介している
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さて、このホクトは外界からの刺激に対して非常に強い関心を示すだけでなく、それに対する執着心も非常に強いホッキョクグマであるように感じるのである。
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自分を見ている来園者や、来園者の振りかざすものに対して異常なまでに興味を示すのである。
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それだけではない、彼はそういったものに対して好奇心を一定時間、強く維持し続けるのである。 普通のホッキョクグマならばもう飽きてしまうような時間になってもまだ好奇心を失わないのである。
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こういったホッキョクグマは飼育下では一般来園者からの評価が高いのである。 「サービス精神旺盛だ。」 と好意的に評価されるのである。 一般受けするというか俗受けするというか、 お客さんから喜ばれるのである。 だから動物園としても実にありがたい存在である。
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あるとき欧州の某動物園の飼育責任者から聞いた話を思い出した。
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それはこういう話である、つまり来園者の動向を気にしたり外部から示された興味のあるものに執着心を持つ個体は幼年期に外部からの働きかけが多かった個体である。 人工哺育された個体がそういう傾向を持つし、自然繁殖でも母親から溺愛されたような「一人っ子」などにそういう傾向があるのだ、そういう話であった。
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さて、そうなるとこのホクトは幼年期にアイカお母さんから溺愛されたのだろうか? 確かにこのホクトは「一人っ子」であった。
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ベルリンでこのホクトの母親であるアイカを見ていた限りでは彼女は非常にプライドの高いホッキョクグマであるように強く感じた。 つまりアイカはクーニャ (ララとルルの母) やララに性格的に似ている印象が非常に強い。
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プライドが高い(そして神経質な)母親は自分の子供を溺愛までするものだろうか? これは個々のケースがあって難しいとは思うが、私はアイカがこのホクトを愛しはしたものの溺愛までしたようには思えないのだ。
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となると、仮に欧州の某動物園の飼育員さんの言うことが正しいと仮定すると、このホクトも兄のビョルン・ハインリヒ同様、人工哺育で育てられた可能性も否定できなくなる。 旧東側諸国ではかつてホッキョクグマの人工哺育は比較的行われていたという話がある。 その詳細を今となっては明確に知るすべはない。
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ホッキョクグマはやはりその母親に実際に会ってみるとより親しみを感じるようになるものである。 あのアイカお母さんの息子であるこのホクトが日本にいてくれるのはありがたい話である。 日本とベルリンを結ぶホッキョクグマの絆である。
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今日はカナには会えなかった。 元気なのだろうか?
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午後から霧雨のようなものが降っていた今日の平川動物公園である。

Nikon D5200
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Jan.26 2013 @鹿児島・平川動物公園)

(過去関連投稿)
南国・薩摩に生きるホッキョクグマたち ~ 欧州現代史激動期のベルリンに生を受けたホクトへの親しみ
旧東ベルリンのベルリン動物公園へ ~ アイカとトーニャの2頭の雌に御挨拶
32歳となったアイカの素顔 ~ 老いを感じさせぬプライドの高さと足腰の強靭さ
25年前の東ドイツにいた「もう一頭のクヌート」 ~ ユキ(姫路)とポーラ(仙台)の父親の物語
セルビア・パリッチ動物園のビョルン・ハインリヒ死す ~ ユキ(姫路〕 とポーラ(仙台) の父親の訃報
by polarbearmaniac | 2013-01-26 22:30 | しろくま紀行

オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の双子の赤ちゃんの最新の近影が公開

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Photo(C)Dierenrijk

オランダ・ブラバント州のヌエネン(ニューネン)の「動物帝国 (Dierenrijk)」 で昨年11月16日に双子の赤ちゃんが誕生し、公募で早々と名前がピセル (Pixel) とノルチェ (Noordje) に決定したことは投稿していますが、この双子の赤ちゃんの昨日の産室内の姿の写真が公開されました。 産室の扉を開いて撮影した映像で、もちろんモニターカメラを使用したものではありません。 これで見るとだんだんとホッキョクグマらしい体つきになってきているのがわかります。 おそらく来月の中旬あたりには一般公開となるのではないでしょうか。

(*追記 - 25日に飼育員さんはフリーマスお母さんを産室の外に誘い出しておいて別の飼育員さんが産室内に入って赤ちゃんたちの性別チェックを行ったそうです。 その結果、赤ちゃんは雄と雌と判明しました。 この性別チェックを行った飼育員さんは前もって藁で手を拭いて臭いを消しておくという周到さです。 性別チェックの後でフリーマスお母さんは産室に戻ってきましたが、やはり自分の子供たちに人間の臭いを嗅ぎつけたようで、さっそくこの赤ちゃんたちを舐めまわして人間の臭いを取り除くということをやっていたそうです。 やはりお母さんというのはこういったことに非常に敏感なわけです。)
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Photo(C)Dierenrijk

(資料)
Dierenrijk (facebook)
Dierenrijk (Jan.25 2013 - Eindelijk namen en de eerste stapjes zijn een feit)

(過去関連投稿)
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 成功した大陸間の個体交換
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生したホッキョクグマの双子の赤ちゃんの名前が早々と公募で決定
by polarbearmaniac | 2013-01-25 12:00 | Polarbearology

南米アルゼンチン・メンドーサ動物園のアルトゥーロ ~ 同国唯一となったホッキョクグマの健康への配慮

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アルトゥーロ  Photo(C)El Sol Online

昨年の暮れに南米アルゼンチンの首都であるブエノスアイレスの動物園で飼育されていたホッキョクグマのウィネル (Winner) が暑さとストレスが引き起こしたと思われる体温調節機能の不全と推定される原因で亡くなった件について投稿しています。実はこのウィネルの死の直後からアルゼンチンにおける飼育下唯一のホッキョクグマとなったメンドーサ市の動物園ですでに年齢的に27歳を超しているアルトゥーロ (Arturo) の健康状態への懸念もごく一部の人々からは提起されてもいるようです。
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アルトゥーロ  Photo(C)Diario El Reflejo

実はこのアルトゥーロが飼育されているメンドーサの動物園でもこの時期にかなりの暑さを記録し35℃にもなったそうですがブエノスアイレス動物園で飼育されていたホッキョクグマのウィネルが亡くなってから2日ほど後になってメンドーサ動物園のアルトゥーロも亡くなったらしいという噂が流れ始めたために、なんとアルゼンチン政府の「環境・持続可能開発庁 (Secretaria de Ambiente y Desarrollo Sustentable) 」 がこの噂を打ち消すなどの騒ぎとなったようです(この役所が国内の動物園を所管にしているのでしょう)。 動物保護活動家もこのアルトゥーロをメンドーサの動物園から別のもっと環境の良い場所に移送することを要求して署名活動を始めようとしたり、集会の開催への動きなども見られたようですが今一つ低調だったようです。 そういった運動(署名活動)については以下の映像をご参照ください。



このメンドーサ動物園でのアルトゥーロの飼育環境ですが、20平方メートルある寝室にはエアコンがあり、温度はなんと夏季には6℃に設定されているそうです。これが事実ならばこのエアコンは通常のものではなく何か業務用のエアコンですね。 展示場にはスプリンクラーも設置されているそうです。 直射日光を遮る日よけも設置されているようです。 すでに27歳になっているこのアルトゥーロの現在の健康状態は現在でも良好なようです。

このアルトゥーロのパートナーだったペルサが昨年の5月1日に亡くなってしまった件については「南米アルゼンチン・メンドーサ動物園のペルサ逝く」という投稿でご紹介していますがメンドーサ動物園では新しい個体の導入は考えておらず、この残ったアルトゥーロを大事に飼育していきたいと語っています。 この下の映像は一昨年2011年の11月に現在の新しいホッキョクグマの飼育展示場がオープンしたときの映像で映っているのはアルトゥーロです。



アメリカや欧州の新しいホッキョクグマ飼育展示場と比較すればこのアルゼンチン・メンドーサ動物園の施設はそれほどたいしたものののようには見えませんが、これが新施設だと言うならばそれまでの施設があまりにも貧弱だったということを逆に示していることになるのかもしれません。 ともあれアルトゥーロには是非長生きしてほしいものです。 なにしろ彼はアルゼンチンで唯一のホッキョクグマとなってしまったわけですから。

(資料)
El Sol Online (Dec.28 2012 – Desmintieron que Arturo, el oso polar del zoológico provincial, haya muerto)
El Sol Online (Dec.30 2012 - Fracasó la convocatoria de este domingo para "salvar" al oso polar Arturo)
infonews (Dec.27 2012 - Preocupación por la vida del oso polar Arturo)
Diario Uno (Dec.27 2012 - La muerte del oso polar en Buenos Aires pone otra vez en el tapete el cierre del Zoo de Mendoza)
Rosario3.com (Dec.28 2012 - Arturo, el oso polar que duerme con aire acondicionado)
Diario El Reflejo (Dec.27 2012 - Arturo, nuestro único oso polar)

(過去関連投稿)
南米アルゼンチン・メンドーサ動物園のペルサ逝く
アルゼンチン・ブエノスアイレス動物園のウィネル、真夏の気温上昇による高熱症で亡くなる
by polarbearmaniac | 2013-01-24 20:30 | Polarbearology

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