街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園での「国際ホッキョクグマの日」のイベント

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2月24日のウスラーダ(左)とメンシコフ(右)
Photo(C)Alexander Demianchuk/Reuters

“International Polar Bear Day” (国際ホッキョクグマの日)は2月27日だったわけですが欧米の動物園、特にアメリカやカナダの動物園でイベントが行われるケースが多いものの最近ではロシアの動物園でもこの日の直前の日曜日に「ホッキョクグマの日」としてイベントを行うケースが出てきています。 今年のサンクトペテルブルクのレニングラード動物園では24日の日曜日に “Международный день белого медведя” (国際ホッキョクグマの日)のイベントがありました。上の写真はこの24日にプレゼントをもらった、このレニングラード動物園の誇る名ペアであるウスラーダとメンシコフです。 この日の映像の一部はこちらでご覧になれます

今年のこの催し物の内容は盛りだくさんだったようで、専門家を呼んで野生のホッキョクグマの巣穴での出産のレクチャーとか、今までのレニングラード動物園でのホッキョクグマの繁殖、そして母親の育児についてなど映像を用いて紹介しようという興味深い内容だったようです。
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このレニングラード動物園のウスラーダとメンシコフとの間にはすでに15頭の子供がいるわけで、今までも散々ご紹介してきた通りです。 日本で飼育されている彼らの子供たちと言えばカイ(仙台)とロッシー(静岡)であることは今更改めてご紹介する必要はないでしょう。 私が今まで合ったホッキョクグマのペアのうち、その実績と外に発散する力強さという点で、このウスラーダとメンシコフが最も偉大なペアであると言いきって過言ではないと思っています。 このウスラーダとメンシコフはさらなる繁殖が期待され、こうして同居生活に入っているわけです。 このウスラーダとメンシコフの同居というのは実は私は一度も見たことがありません。 この2頭の同居している写真はネット上では極めて稀であり、映像となりますと上にご紹介した映像の他に、少なくとも私は以下の2009年初頭の撮影された短い映像以外に見つけることはできませんでした(スタートまでに幾分時間がかかります)。



彼らに合うためにこれから何度もサンクトペテルブルクに行くでしょう。 ホッキョクグマに興味のある方には是非ともサンクトペテルブルクで彼らに会ってほしいと思います。 幸いなことにサンクトペテルブルクはロシアの中でも観光都市でもありますし、レニングラード動物園はアクセスもよく、市内観光の合間にでも十分訪れる価値があるからです。 エルミタージュ美術館の2枚のレオナルド・ダ・ヴィンチの作品、そしてウスラーダとメンシコフ、この街の誇る至宝だと思います。 サンクトペテルブルクの観光案内の映像をご紹介しておきます。



(資料)
Росбалт (Feb.24 2013 - В Ленинградском зоопарке чествовали белых медведей)
Искусство ТВ(Feb.24 2013 - В Ленинградском зоопарке отметят Международный день белого медведя)
Russia Beyond The Headlines (Feb.24 2013 - International Polar Bear Day at the St.Petersburg Zoo)
Город (Feb.26 2013 - Международный день белого медведя)

(過去関連投稿)
世界一偉大なペアへのプレゼント ~ ウスラーダとメンシコフのバレンタインデー 
by polarbearmaniac | 2013-02-28 01:00 | Polarbearology

“International Polar Bear Day”(国際ホッキョクグマの日) にあたって

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シモーナ(モスクワ動物園)
(2010年5月2日撮影 於 モスクワ動物園)

本日2月27日は “International Polar Bear Day” (国際ホッキョクグマの日)です。欧米の動物園のいくつかで、この日の直前にホッキョクグマに関連する催し物が開催されます。日本の動物園ではそういったことをやるという話を今まで聞いたことがありません。それというのもこの“International Polar Bear Day” そのものが、どうも Polar Bear International 自身が設定したらしい日であり、日本では一般的に認知度が高くないからでしょう。
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シモーナお母さんとトーニャ (現 ベルリン動物公園)とミラーナ (現 モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設)の双子姉妹
(2010年5月2日撮影 於 モスクワ動物園) (*後記 - 血統登録上ではトーニャではなく北京動物園の美美となっているが、それは明らかに間違い。 詳しくはこの投稿を参照のこと)

ここでアメリカの3つの動物園がこの "International Polar Bear Day" にあたって映像を公開していますのでご紹介しておきます。 最初のものはオハイオ州のコロンバス動物園での映像で、園長さん自身が語りかけています。 次はメリーランド州ボルチモアのメリーランド動物園制作の映像です。 いずれも、ホッキョクグマを救うために我々が日常生活で具体的に何をすべきかについて具体的に語られています。さらのコロラド州のデンバー動物園制作の映像です。







(資料)
Polar Bears International (International Polar Bear Day)
by polarbearmaniac | 2013-02-27 01:00 | Polarbearology

男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ もしも営業担当者だったら....

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Image : 男鹿水族館

男鹿水族館より昨年12月4日に誕生したクルミの赤ちゃんの新しい映像が公開されています。最初の2つは2月20日(生後78日目)、そして次に翌21日(生後79日目)の映像です。







さて...この赤ちゃんの性別ですが、12月にロシアの生物学者であるイーゴリ・トゥマノフ氏の研究報告のデータの傾向を参照して私が勝手に行った昨年の性別予想では「雄」だったわけです。 1頭の赤ちゃんよりは双子の赤ちゃんよりも性別予想を行うために参照できる行動その他の要素はより一層少なくなるわけですが、そういった行動の観察は戸外に登場してからのことであって、こうして産室内。しかも1頭の行動となると非常に難しいですね。でもあえて現段階で言えば、幾分雌の可能性のほうが大きいような気がしないでもありません。

それから、男鹿水族館はこの赤ちゃんについて「GW前後には一般公開したい」と述べています。 ズバリ私の予想では4月19日(金曜日)だと思います。 少なくとも私が男鹿水族館の営業担当の立場だったらそうしたいところです。 この日は赤ちゃんが生後136日になります。 GWの一週間前に、それもあえて金曜日に赤ちゃんを公開しておきますと非常に熱心な人々はその週末の土日に赤ちゃんを見に行くでしょう。 そういった実際に行った人々の口コミ、そしてマスコミ報道その他の宣伝によって赤ちゃんの公開を知った一般の人々が一週間後のGWに予定を組んでやってきやすいということです。 こうやったほうが入場者と話題性は増大すると思います。 どうも私は考え方が不純ですね(笑)。 

しかし少し残念なこともあります。 豪雪地域の秋田でもさすがにその頃には雪は消えているでしょう。 雪の上をよちよちと歩く赤ちゃんの姿を見ることはできそうにありません。

(過去関連投稿)
男鹿水族館でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
男鹿水族館でのクルミと赤ちゃんの産室内映像が公開
男鹿水族館が産室内のクルミと赤ちゃんの新映像を公開
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後17日目の状態
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後20日目の状態
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後5週間経過後の状態
ララ (円山動物園) とクルミ (男鹿水族館) の赤ちゃんの近況
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後50日経過後の状態
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後53日目の状態
男鹿水族館がクルミの赤ちゃんの産室内新映像を公開 ~ 生後65日目の状態
男鹿水族館のクルミの赤ちゃんが産室外の通路に出る
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(5) ~ 赤ちゃんの頭数・性別は事前予測可能か
by polarbearmaniac | 2013-02-26 15:00 | Polarbearology

中国・北京動物園が新ホッキョクグマ館の飼育環境についてネット上で「告発」を受け、対応に苦慮

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水を抜くとコーティングが剥けていた北京動物園の展示場のプール
Photo : 微博

中国においてTwitter と掲示板の中間的な性格を持つウェブサイトに「微博」という非常に有名なものがあります。 このサイトは中国国内で非常に人気があり、すでに3億人以上のユーザーがいるそうです。 こういったサイトをマイクロブログと呼ぶらしいですが、日本のマスコミなどもこの「微博」のようなマイクロブログをチェックすることによって中国人のいろいろなトピックに対する生の声を知ろうとしています。 私の友人の一人の中国通の男は毎日のようにこの「微博」の書き込みを読んでいると言っていました。

実はここ数日、このマイクロブログで、あるユーザーが北京動物園のホッキョクグマ館 (北極熊展区 - Polar Bear Hall) の展示場の状態を告発する投稿を行いました 。 この告発をめぐって現在中国の動物ファンの間ではホットな話題となっていますので、ごくごく簡単にその経緯をご紹介しておきます。

あるユーザーが最初に投稿した告発の内容ですが、端的に言えば現在の見ての通りの北京動物園のホッキョクグマ館を写した冒頭の写真を添付して「告発」したわけです。 このユーザーは写真の他に後から映像もネット上にアップすることによっても北京動物園を追及しました。 冬期の氷結を防ぐためでしょう、プールの水は抜かれていますが、そのプールの内側のコーティングガ剥げて、めくれあがっているという状態です。 「これではホッキョクグマたちは水も飲めないではないか!」とも抗議しています。 その北京動物園のホッキョクグマ館の状態に対する」「告発」の投稿に対して多くのコメントが書き込まれました。 そういったコメントの多くは 「北京動物園はけしからん!」 という内容です。 それはそうでしょう、 この冒頭の写真だけ見ればひどい状態に見えます。
(*追記 - この写真の状態の動画は以下です。)


実は私は昨年の11月に北京動物園を訪問して、この新しく完成したホッキョクグマ館 (北極熊展区 - Polar Bear Hall) を見てきました。 現地で投稿したレポートは「秋晴れの北京動物園へ ~ 遂に待望のホッキョクグマたちとの再会!」、「北京動物園のサイモンの素顔 ~ 冷静さと遊び心の素晴らしいバランス感覚」、「北京動物園のムーシャ(美美)の素顔 ~ 青春を謳歌する活発な小娘」、「北京動物園の将来繁殖が期待される若年ペアの様子、そして新ホッキョクグマ展示場の概要」の4つの投稿をご参照下さい。 この北京動物園の施設の概要についてはその時に撮影した以下の映像をご参照下さい。



私の見た感じではこの新ホッキョクグマ館はホッキョクグマたちに十分なスペースが与えられておりプールも非常に広かったと同時に、土の部分や草の生えた部分などもあってホッキョクグマたちにとっては悪くはない環境に見えました。人の視線の角度から見るとプールの水がどの程度濁っているかはよくわからなかったというのも事実でした。 しかしこの時は北京動物園の新施設を、その広さの点において好意的に受け止めたわけでした。 ですからこうしてプールの水を抜いた状態がどういうものであるかは予想がつかず、ましてや冬場にこのように水を抜いた状態で飼育が行われるとは思ってもいませんでした。

ところがやはりさすがに中国と言うべきか、プールの工事をみると安普請で作られていたというわけです。北京動物園は「微博」での「告発」に対して動物園の公式ブログでこの件について釈明したわけでした。 それによりますと、「昼夜の温度差が大きいためにプールのコーティングが剥げてしまったので、もっと厚いコーティングをほどこすことにする。 とりあえず現在のめくれたコーティングを除去してきれいにする。 ホッキョクグマに対しては飲み水は別にちゃんと与えている。」 という内容です。 北京動物園はネット上での批判の激しさに対応するためにすぐさま、このホッキョクグマ館の展示場の清掃作業を行ったようです。 それの結果をチェックしに行ったユーザーによって下の写真がアップされています。
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Photo : 微博

たしかにきれいになっています。 しかしネット上ではさらに、なぜこのプールの底には泥土が溜まっているのか、それを流す構造に欠陥があるのではないか、なぜ冬場に水が凍結しないような装置を用意しないのか、その他いくつかのさらなる批判が何人かのユーザーによってなされていますが、いちいちここではご紹介しません。 この北京動物園はもちろん公営の動物園ですから、その動物園の管理者は一般の中国人にとtってみれば「当局」というわけです。 相手が動物園に限らず、こういった「当局」に対する批判がなされると、その声はなかなか消えるということはありません。 なにかについて「当局:への不信と反感を持っている一般の中国人の怒りが動物園にも向けられたと理解できましょう。ただし今回のこの「告発」の内容に関する限りは多少なりとも強調されすぎている面はあるとはいえ、もっともなことだとも思えます。 人民日報もこの話題をとりあげるなど、これはなかなか興味のある議論になっています。

(資料)
千龙网 (Feb.22 2013)
中国质量报 (Feb.22 2013)
新京报 (Feb.23 2013)
人民网 (Feb.24 2013)
中国嘉兴 (Feb.25 2013)
北京動物園マイクロブログ (北京动物园微博

(過去関連投稿)
秋晴れの北京動物園へ ~ 遂に待望のホッキョクグマたちとの再会!
北京動物園のサイモンの素顔 ~ 冷静さと遊び心の素晴らしいバランス感覚
北京動物園のムーシャ(美美)の素顔 ~ 青春を謳歌する活発な小娘
北京動物園の将来繁殖が期待される若年ペアの様子、そして新ホッキョクグマ展示場の概要
by polarbearmaniac | 2013-02-26 01:00 | Polarbearology

アメリカ・ワシントン州 タコマのポイント・ディファイアンス動物園のボリスに4時間半の複合治療処置

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Photo(C)THE NEWS TRIBUNE

アメリカ・ワシントン州タコマのポイント・ディファイアンス動物園 (Point Defiance Zoo & Aquarium) で飼育されている27歳の雄のボリスに対して週末の土曜日に麻酔をかけた4時間半もかかる治療が行われたことが報じられています。 このポイント・ディファイアンス動物園のホッキョクグマ担当の飼育員さんたちは自分たちの担当動物であるホッキョクグマの世話に非常に熱心で、自分の家族と過ごす時間よりも勤務先の動物園でホッキョクグマたちを相手のする時間のほうが長いというほど熱心な飼育担当者ですが、最近このボリスの眼と歯に異常があることがわかり、今回その治療が行われたわけでした。
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Photo(C)THE NEWS TRIBUNE

動物園で麻酔にかけられたボリスを病院に移動させ、12人にものぼる数の獣医療スタッフが麻酔で眠っているボリスの治療にあたったそうで、時間を無駄にしないだめでしょうか、複数の治療措置が同時進行で行われたそうです。ボリスの歯の歯根管治療、眼にできた突起物の除去、伸びすぎた爪を切る作業、小さな傷への治療薬塗布、その他このボリスの健康状態をチェックするための作業などだそうです。 特に歯の治療が相当面倒だったらしく、ホッキョクグマの歯の治療を長年手がけている動物歯科の獣医さんは、金属による詰め物をするために人間の歯の治療の場合よりも三倍以上深く削らなければならないという点の難しさを指摘しています。 この今回の複合治療処置の様子を一部以下でご覧いただきたいと思います。



四時間半を費やした一連の治療措置と健康チェックは終了し、ボリスは無事に動物園に戻されたそうです。健康チェックの結果、歯に若干の問題がある点と軽い関節炎がある以外は、ボリスの健康には問題が無いことがわかったそうです。27歳と言う年齢からいえば、非常に素晴らしい健康状態であるという所見が出たそうで、ボリスもまだまだ元気でいられるでしょう。
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Photo(C)THE NEWS TRIBUNE

このボリスというのは実は以前に訃報という形で御紹介したことのあるこのポイント・ディファイアンス動物園で飼育されていたケネスと同様、東ドイツでサーカス団で演技を行い、その後にメキシコの巡回サーカス団で劣悪な境遇におかれていたもののPETAの告発によってアメリカの内務省・魚類野生動物保護局 (U.S. Fish and Wildlife Service) によって保護されタコマのポイント・ディファイアンス動物園に移されたホッキョクグマです。 ただしケネスと異なるのはケネスは野生出身であったもののこのボリスは当時の東ドイツのロストック動物園で生まれた個体であるということです。 いくら東ドイツという国家体制の下であったにせよ、世界の飼育下のホッキョクグマの血統登録管理を行っているロストック動物園が、飼育下で生まれたホッキョクグマをサーカス団に渡してしまったのはまったく感心できません。 今から25~30年前ではまだこんなことがされていたという点でも驚きです。

さて、このポイント・ディファイアンス動物園でのボリスの映像を見てみましょう。 4年ほど前の映像のようです。



(資料)
TheNewsTribune.com (Feb.23 2013 - Root canal, eye work for Point Defiance polar bear)
TheNewsTribune.com (Feb.23 2013 - A Polar bear exam at Pt. Defiance Zoo & Aquarium)
The Seattle Times (Feb.23 2013 - Boris gets a root canal)

(過去関連投稿)
アメリカ・ワシントン州タコマ、ポイント・ディファイアンス動物園のケネス逝く
by polarbearmaniac | 2013-02-25 01:00 | Polarbearology

チェコ・ブルノ動物園で誕生した双子の赤ちゃん、生後三カ月が経過  ~ 前回5年前の映像を振り返る



チェコ・ブルノ動物園で昨年11月24日にコーラお母さんから誕生した双子の赤ちゃんですが、ブルノ動物園では本日24日がこの赤ちゃんの生後三カ月にあたることを告知しています。 上の映像は2月21日のものです。 産室内の様子は依然として24時間ライブ配信されています。こちらでご覧になれます。 あらためてご紹介しておきます。 

さて、前回このコーラお母さんがトムとビルの双子を生んだのは2007年の11月23日のことですが、このトムとビルの双子の兄弟がコーラお母さんと一緒に初めて戸外にお目見えした日を調べてみましたら2008年3月11日のことだったようです。生後109日目ということになります。 そうしますと今回の双子の赤ちゃんたちも戸外へのお目見えは3月中旬頃になるでしょう。
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2008年3月11日、ブルノ動物園で初登場のトムとビルの双子
Photo(C)Deník/Drahomír Stulír

この前回のトムとビルの双子の2008年3月11日のコーラお母さんと一緒の戸外への初登場のシーンは実に印象的です。 私はこのシーンのコーラお母さんの行動にはやや首をかしげたくなります。 子供たちを差し置いて、まずは自分が水に入ってしまうわけです。 今まで長い間産室にいたわけですからこうやって水に入りたい気持ちは理解できるのですが、実はこういうことは他のお母さんたちはあまりやらないかもしれません。 赤ちゃんたちが怯えたような声を上げるのでコーラお母さんは水から上がって鼻を鳴らしながら急いで子供たちのところに戻るということを繰り返していますが、そもそも赤ちゃんたちが怯えたような声を上げる原因を作っているのが水の中で泳ぎたい一心のコーラお母さん自身であるというのもおかしな話です。 そうですね、こういうことやるとすれば子育てに経験があって自信のある大物お母さんでしょうか。 ウスラーダならやりそうです。 今のララも水さえあれば案外やるかもしれません。 しかしコーラお母さんがこの時が初めての育児だったわけです。 この一連のシーンを是非このページでご覧下さい。 果たして今回もコーラお母さんは同じようにするのかどうか、これにも注目しておきたいと思います。 同じ登場シーンを見るのでも、こうして何かとの比較の観点から見ると一層おもしろいわけです。

(資料)
Deník (Mar.11 2008 - OBRAZEM: Lední medvědice vyvedla medvíďata)

(過去関連投稿)
チェコ・ブルノ動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 24時間 産室内ライブ映像の配信開始
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、最初で最大の関門を乗り切るか? ~ 緊張のブルノ動物園
チェコ・ブルノ動物園の産室内ライブ映像に大きな反響 ~ 同動物園の映像配信サイトへのアクセス急増
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、元気に生後一週間が経過
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、順調に生後17日間が経過
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、順調に生後7週間目に突入
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、間もなく生後2ヶ月が経過へ
チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃんが生後2ヶ月を無事に経過 ~ 1976年の人工哺育事例について
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、元気に生後70日が経過
チェコ・ブルノ動物園のコーラお母さんに約4カ月振りに給餌が行われる
by polarbearmaniac | 2013-02-24 13:00 | Polarbearology

デナリの冬の土曜日の夢想 ~ 2つのドラマの開幕を待つ冬の札幌

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何を夢見ているのかデナリ大将。
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このデナリが日本のホッキョクグマ界を支える大黒柱になって久しい。
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孤軍奮闘の感があったのである。
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そうした労が報いられたのか、今では比較的広いスペースを与えられるようになった。
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デナリには来期 (2013-14年) の繁殖シーズンへの貢献が期待されている。 この「偉大なる男」には絶えず使命が課せられているのだ。 優秀な男の宿命である。
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園内の情報センターでララの双子の赤ちゃんの様子のモニター映像が公開されていた。
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まだ足どりがおぼつかないし、これから成長してもっと自由に動けるようにならなければある程度以上のことは言えないが、私の見たところこの双子はイコロとキロルのような雄2頭ではないと思う。 あくまでもこれは印象で全く根拠がないので前回の予想同様に笑い飛ばしていただきたいのだが、確率として①雄と雌の双子(50%)、②雌の双子(35%)、③雄の双子(15%)、と見た。 私の前回の予想では②だったのだが、どうもそれは外れそうである。 ただし、ドイツ・ニュルンベルク動物園で2010年暮れに生まれたグレゴールとアレウトの雄の双子は私がその誕生後5ヵ月経過して現地に行ったときはイコロとキロルとは全くといってよいほど行動パターンが異なっていた。 その時のことを思い出すと(レポートをご参照いただきたい)、この今回のララの双子の感じはグレゴールとアレウトの2頭の行動と似ていなくもない。 しかし今回のララの双子には雌が最低一頭はいる感じがどうしてもするのである。
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深い雪の彼方にあるララの展示場である。 まだしばらくこの場所でのドラマの幕は開かない。
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双子の登場と成長、そしてデナリの繁殖へのさらなる挑戦という2つのドラマの幕が上がるのを待つ円山動物園である。

Nikon D5200
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Feb.23 2012 @札幌・円山動物園)
by polarbearmaniac | 2013-02-23 21:30 | しろくま紀行

オランダ・ヌエネンの「動物帝国」の双子の赤ちゃんとフリーマスお母さんの映像 ~ 性別の異なる双子の行動

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Photo(C)Omroep Brabant

オランダのヌエネン(ニューネン)にある「動物帝国 (Dierenrijk)」 で昨年の11月16日にフリーマスお母さんから誕生した双子の赤ちゃんである雄のピセル (Pixel) と雌のノルチェ (Noordje)が、去る2月12日に生後88日目で初めて戸外にお目見えした件についてはその公開日の映像も含めてすでにご紹介しています。この双子の赤ちゃんたちの素晴らしい映像がいくつも公開されていますので彼らがまだ幼い今のうちにそういった映像をご紹介しておくことにします。

まず2月16日、つまり戸外での一般公開から4日目(生後92日目)の映像です。


次の2つは2月17日の映像です。




このフリーマスお母さん、初産にもかかわらず実に堂々として落ち着いています。 やはりララとは別の母親像を感じます。 育児と自分の自由が両立したバランスの良さが感じられます。 それから前にも書いていますが、この双子は雄と雌の双子です。 イコロとキロルとはかなり感じが違うことが見ていてよくわかります。 レネンんもアウヴェハンス動物園で一昨年暮れにフギースお母さんから生まれたルカとリンの雄と雌の双子の感じに実によk似ているように感じます。

(過去関連投稿)
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 成功した大陸間の個体交換
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生したホッキョクグマの双子の赤ちゃんの名前が早々と公募で決定
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の双子の赤ちゃんの最新の近影が公開
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の双子の赤ちゃん、ピセルとノルチェの産室内の新映像
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の双子の赤ちゃんのピセルとノルチェ、早々と戸外に初登場!
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」のフリーマスお母さん、初産で堂々たる母親ぶり
by polarbearmaniac | 2013-02-23 06:00 | Polarbearology

アメリカ・オハイオ州、トレド動物園で誕生の双子の赤ちゃんの産室内映像が公開

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Image(C) Toledo Zoo

アメリカ・オハイオ州のトレド動物園で昨年の11月21日にクリスタルお母さんが双子の赤ちゃんを生んだことはすでに投稿しています。この双子の赤ちゃんですが、その産室内の映像が公開されています。これは生後約2カ月経過後の映像だそうです。



カラー映像であるせいか、かなり画面が荒く感じますが、この赤ちゃんたちも元気に成育していることがよくわかります。

(過去関連投稿)
アメリカ・オハイオ州のトレド動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
by polarbearmaniac | 2013-02-23 01:00 | Polarbearology

札幌・円山動物園のララの双子の赤ちゃんが産室から寝室に出てくる

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Image : 札幌市・円山動物園

札幌・円山動物園でララが昨年の12月8日に産んだ双子の赤ちゃんですが本日2月22日で生後76日目となり、本日の円山動物園の発表では昨日の21日に初めて産室の外の寝室に2頭そろって姿を現したそうです。下の映像が公開されています。 円山動物園さんには申し訳ないですが、冒頭のように一番はっきり2頭が確認できる場面を映像から切り出させてもらいました。 下の映像では開始後3分を過ぎたあたりから2頭が画面に登場しています。 下の映像、全部見るのには若干の忍耐力が必要かもしれません。



産室の外では幾分慎重な行動をしているように見えます。

(資料)
札幌市円山動物園・動物達のニュース(Feb.22 2013 - ホッキョクグマの2頭の赤ちゃんが初めて共に寝室にでてきました!

(過去関連投稿)
札幌・円山動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ ララが待望の出産
札幌・円山動物園のララ出産に関する映像
札幌・円山動物園のララの赤ちゃん(たち)、順調な成育で生後7日目へ ~ 頭数は複数が濃厚
札幌・円山動物園のララの赤ちゃん、2頭の姿が遂に確認される!
ララの赤ちゃんたちの性別を過去のデータで予想する!
ララお母さん、産室内で余裕の大あくび ~ 確かな手応えを感じさせる産室内での安定した心理状態
ララ (円山動物園) とクルミ (男鹿水族館) の赤ちゃんの近況
札幌・円山動物園のララの双子の赤ちゃんの生後67日目の映像が公開 ~ 順調な成育
by polarbearmaniac | 2013-02-22 14:30 | Polarbearology

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人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


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St Petersburg: A Cultural History


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The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin