街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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"Twin Cubs, Run" (走れ双子ちゃん) ~ 復活祭の日曜日、新ツインズとララお母さんの様々な姿

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走り出したノワールを見つめるブランシュ。
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ブランシュが追う。
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ブランシュのほうが走りが速いのだ。
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逃げるノワール。
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追いついたブランシュ。
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ただちょっと走ってみたかっただけのノワール(右)なのである。
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ノワールは走る楽しさを覚えつつある。
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でも走りなら決して負けていないブランシュ。
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やはりララお母さんの遊んでもらうほうが楽しいらしいノワール(右)。
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ノワールにとってララお母さんは巨大な存在である。
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いとも簡単にノワールをねじ伏せてしまうララお母さん。
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ブランシュは非常に甘えっ子である。
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しかしそういったブランシュも次第にいろいろなことに関心が拡がってきている。
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そういったブランシュに、ララお母さんは依然として監視の眼を怠らない。
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最近は壁に興味の出てきた双子ちゃんである。 どういうわけかこうしたシーンでもブランシュはノワールの左側に位置することが圧倒的に多い。
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日に日に成長するノワール。
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ノワールの刺激を受けて外界に興味を持ち始めているブランシュ。
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左がノワール、右がブランシュ。
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ノワール(右)のやることに興味を持つブランシュ(左)。
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実は今日の午後、このブランシュがプールの縁から下の階段の部分に落下するアクシデントがあって、ララお母さんが鼻を鳴らしながら血相を変えて現場に急行するシーンがあった。その場の来園者一同がその瞬間、すっかり静まりかえってしまった。 だが幸運なことにブランシュはケロリとしていてケガはまったくなかった。  ブランシュの姿が縁から消えた瞬間は私も本当にヒヤリとした。 そのアクシデントのために、ブランシュはその後しばらくの間は、このように額が緑色になっていた。 ノワールに刺激されていろいろと動き回り始めた超甘えっ子ちゃんのブランシュだが、ララお母さんの心配の種は当分は尽きないのである。
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偉大なる母であるこのララの庇護のもと、少しずつ成長していく新ツインズである。
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札幌は夕方になると依然として非常に寒い。 北国に花の季節が到来するのは、まだまだ先のことである。

写真の分析と整理が非常に大変である。 撮影した写真を以下のようにフォルダーを作って管理している。被写体によって以下の7つのパターンがあるのである。

①ララ + 双子2頭 (ノワール + ブランシュ)
②双子2頭 (ノワール + ブランシュ)
③ララ + ノワール
④ララ + ブランシュ
⑤ノワールのみ
⑥ブランシュのみ
⑦ララのみ

実は奇妙なことに気が付いた。 私は今回の新ツインズが公開されて以来、この日で6回目の円山動物園の訪問だが、回を重ねるごとに①~⑦のうち増えていく項目と減っていく項目の傾向があるのである。 つまり、私が撮りたいと思うシーンに次第に偏りが出てきているということである。 写真は下手なりに、実は自分として気に入っている写真は上の7つのパターンのうちの一つか二つに集中しつつある傾向が出てきている。 これは少々問題だろう。 しかしここではなんとかバランス良く平等に写真を掲載したいと苦心している。 一方が一方より増えてしまったのではだめだと思っているからである。 この問題を回避しようと思えば上記の①と②の写真だけ掲載すれば済む話だが、それでは面白くない。

(*追記 - 本投稿のタイトルはジョン・アップダイクの小説 "Rabbit, Run" (走れウサギ) から転用させてもらった。)

Nikon D7100
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
(Mar.31 2013 @札幌・円山動物園)

(*注 - ノワールとブランシュというのは勿論、この赤ちゃんたちの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称である。)
by polarbearmaniac | 2013-03-31 23:45 | しろくま紀行

ブランシュ (Blanche - 仮称)の姿6態 ~ 「栴檀は双葉より芳し」 となるか?  

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この子はアイラに似ているような似ていないような...。
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やはりどこかですでに会ったような気もするのだが...。
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とにかくこの子は甘えっこである。 こういう子は意外に大物になる可能性がある。

Nikon D7100
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
(Mar.30 2013 @札幌・円山動物園)

(*注 - ノワールとブランシュというのは勿論、この赤ちゃんたちの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称である。)
by polarbearmaniac | 2013-03-30 23:30 | しろくま紀行

ノワール (Noire - 仮称)の姿6態 ~"déjà vu" の印象?

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さて、この子には過去どこかで会ったような会っていないような..(苦笑)。
仮に今回の双子の性別が異なるとして、そしてさらに雄(オス)は母親の左乳を吸うという仮説が正しいとすると、このノワールは雄(オス)ということになる。 しかし本当にそうなのだろうか?
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今日は「お立ち台」の上に登ったりして、なかなかスターとしての素養がありそうである。
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今日も夕方から冷え込んでいる札幌である。

Nikon D7100
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
(Mar.30 2013 @札幌・円山動物園)

(*注 - ノワールとブランシュというのは勿論、この赤ちゃんたちの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称である。)
by polarbearmaniac | 2013-03-30 23:15 | しろくま紀行

行動範囲の拡大したノワールとブランシュ(仮称)にララお母さんの心配の種は尽きず ~ 一般公開9日目

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やあ双子ちゃん、また来ましたよ!  ブランシュ(左)とノワール(右)に5日ぶりに再会した土曜日である。 この双子の行動はその後、変化があっただろうか?
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手前のノワールがタイヤで遊びだしたのを見つめるブランシュ(奥)。
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興味深々のブランシュ(奥)である。
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突進するブランシュ。
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びっくりしたノワール(右)である。
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応戦したノワール(右)にだじろぐブランシュ(左)。
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だが、決して喧嘩をしたわけではない。 しょげるブランシュ(左)をなぐさめるノワール(右)。

ノワールは物事に興味を持つということを覚えたようだ。 最近は雪穴掘りである。 ブランシュがちょっかいをかけにきたのでノワールはブランシュを追い払おうとするシーンもあった。 この下の動画のシーンなどはそうである。

元気に動き回る午後のノワールとブランシュ
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向かって左がノワール、右がブランシュである。 この双子がこうして横に並ぶときには、ブランシュはノワールの体に左側に位置する傾向が幾分強いと思うがどうだろうか。 典型的なのは授乳のシーンである。 そういう時にがブランシュはノワールの左側に自分の体を持っていってララの右乳を吸うのである。 ということは、仮にノワールとブランシュの性別が異なるとすると、雄はノワールであることを物語っているようにも思われる。 何故かと言うと、それは以下のような事実があるからである。 私は過去にオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園で2年間に2組の雄雌の双子(シークーとセシ、そしてルカとリン)を見た経験があるが、あとから遡及的に自分の撮った写真や映像を分析してみた結果、いずれも雄(オス)は母親の左乳、雌(メス)は右乳を吸っていたことがわかった。 たった2例の経験だけだが、実はホッキョクグマにはひょっとしてこういった傾向があるのではないだろうか? 母親の左乳を吸う個体のほうに無意識的に優位性があるということがひょっとしてあるのではないだろうかと考えるのである。 この仮説に見事に適合していると思われるもう一つの例を映像を下にご紹介したい。
モスクワ動物園の三つ子ちゃんの授乳シーン(2012年9月撮影)

これは昨年9月に私がモスクワ動物園に行った際にシモーナお母さんが2011年に産んだ三つ子の授乳シーンを撮ったものである。 この日一日の三つ子の行動、そして体の汚れ具合など、全体の状況を分析した結果、シモーナお母さんの左上乳と左下乳を吸っていたのは雄(オス)の2頭であることが判明した。 そして雌(メス)の一頭はシモーナお母さんの右乳を吸っているのがわかった。 つまり、向かって左から雌(メス)・雄(オス)・雄(オス)ということになる。 ところがこの映像の途中で、シモーナの左乳を吸っていた2頭の間でケンカになったのである(開始後2分42秒あたりから)。 これは雄(オス)2頭のケンカということになる。「冒険家ちゃん」と「慎重派ちゃん」の雄同士のケンカで、「甘えっこちゃん」の雌は淡々と母親の右乳を飲み続けているのだ。 このモスクワ動物園の三つ子の例は、「雄の赤ちゃんは母親の左乳を吸い、雌の赤ちゃんは右乳を吸う」という仮説にあまりに見事に適合している。 だから、私はこのノワールとブランシュの性別が仮に異なるとした場合、雄はノワールのほうだと推測できるようにも思う。 ただしあくまでも現段階でこの仮説は仮説以上のものではないし、そしてまた私は依然として現時点でも今回の新ツインズは雌2頭の姉妹だと考えていのだが。
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下を気にするノワール(左)とブランシュ(右)である。
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ブランシュを下に行かせないようにするララお母さん。
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だが、この下に興味のある今回の双子ちゃんなのである。 ララお母さんの有名な「頂戴ポーズ」がここで出たのがおもしろい。
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このララお母さんの「頂戴ポーズ」を分析してみるのもおもしろいかもしれない。 要するにララの「お願い」を示すポーズなのである。 だから、「お願いだから下に行かないで!」 ということなのだろう。
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この今回のツインズも、将来はこの壁を登ろうとするかもしれない。
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ララお母さんにとっては、まだまだ監視の目を離すことができないノワールとブランシュの双子である。

夕方のララ親子

閉園時間に双子に帰宅を命じるララ

Nikon D7100
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
(Mar.30 2013 @札幌・円山動物園)

(*注 - ノワールとブランシュというのは勿論、この赤ちゃんたちの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称である。)
by polarbearmaniac | 2013-03-30 23:00 | しろくま紀行

アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃん、ルナが遂に一般公開へ

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Photo(C)WIVB
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Photo(C)Sharon Cantillon/Buffalo News

アメリカ・ニューヨーク州のバッファロー動物園で昨年11月27日に札幌・円山動物園のデナリの妹であるアナーナから生まれ人工哺育で育てられている雌の赤ちゃんのルナ(仮称)が、昨日の金曜日29日に一時間限定ということで、とうとう一般公開されました。 これからも一日のうち午前11時半から午後12時半まで一日に一時間だけの時間限定の公開だそうです。 昨日はこのルナを一目見たいと多くの地元の人々がバッファロー動物園を訪れたそうです。 その様子を伝えるTVのニュース番組をご紹介しておきます(最初にCMが入る場合があります)。





少しでも早く行って見るのに良い場所を確保しようとか、一眼レフカメラで撮影しようとか、やはりアメリカも日本に似ています。 ルナが姿を現したときの歓声もすごいです。 一日に一時間だけの公開ということですからルナにとっては負担が少なくでよいことだと思います。 札幌・円山動物園の双子の赤ちゃん、ノワールとブランシュ(仮称)の従妹(いとこ)にあたるこのルナも、こうして海の向こうで人々の歓声を浴びているということになります。

(資料)
The Buffalo News (Mar.23 2013 - Buffalo Zoo’s polar bear cub steals hearts, draws funding)
The Buffalo News (Mar.23 2013 - Polar bear cub going on view starting Friday)
WIVB (Mar.29 2013 - Crowd gathers to see polar bear cub)
WGRZ-TV (Mar.29 2013 - Luna Meets The Public)
WWLP 22News (Mar.29 2013 - NY: Polar bear cub makes debut at buffalo zoo)

(過去関連投稿)
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ その姿が突然公開
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃんの追加映像 ~ ララの子供たちの従妹であるルナ
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の人工哺育の赤ちゃんのルナが初めて戸外へ
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃん、ルナの近況を伝えるTVニュース映像
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃん、ルナが雪の舞う戸外へ
by polarbearmaniac | 2013-03-30 19:00 | Polarbearology

札幌・円山動物園、ララの新ツインズのお披露目の日 (3月22日) の報道映像

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ララお母さんとブランシュ(奥)とノワール(手前)のツインズ
(2013年3月22日撮影 於 札幌・円山動物園)

札幌・円山動物園でララお母さんから昨年12月8日に誕生したノワールとブランシュ(仮称)のツインズのお披露目の日(2013年3月22日)の報道映像についてはすでに共同通信のものをご紹介しています。 その他の映像として民放の映像を以下に2つご紹介しておきます。


ホッキョクグマ双子の赤ちゃん公開 投稿者 samthavasa


“みんなメロメロ~”円山動物園に新アイドル誕生 投稿者 samthavasa

こうして約一週間経過した改めて報道映像を見てみますと、この2頭が華々しく動いている場面に集中して報道に使用しているように思います。 この日の私の印象では、時間の比率でいえば比較的少なかったと記憶しています。 実際はもっとララお母さんに甘えているシーンのほうが多かったと思います。 あと、こちらのページの北海道新聞の動画ニュースもご覧になれます。 やはり室内から戸外に登場した赤ちゃんの実際の姿を見たり映像で振り返ったりしますと、2頭いるうえに雪の上という理想的な状況も重なって、さすがにそのインパクトは大きいものがあります。 男鹿水族館の室内映像で見るクルミの赤ちゃんも確かに可愛いのですが、まだ当分は室内で過ごすことになるのでしょう。 そうした間、室内映像だけで見るクルミの赤ちゃんには不満も残るというのが実感です。 戸外と室内とではインパクトにかなりの違いがあるからです。

(*注 - ノワールとブランシュというのは勿論、この赤ちゃんたちの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称です。)
by polarbearmaniac | 2013-03-29 21:30 | Polarbearology

セルビア・パリッチ動物園のシンバ (姫路のユキ、仙台のポーラの母) がハンガリーのソスト動物園へ

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シンバお母さん Photo(C)Facepress Bulvár

東欧の地方都市でのホッキョクグマの移動のニュースですが、移動したのは日本のホッキョクグマ界に非常に関係の個体です。 姫路のユキ、仙台のポーラの母親であり現在26歳になっているセルビア・パリッチ動物園 (Palić Zoo) の雌のシンバが、このたび3月22日にハンガリー・ニーレジハーザの動物公園 (Nyíregyházi Állatpark) のソスト動物園 (Sóstó ZOO)に無事移動したというニュースです。 報道によりますと、シンバはハンガリーではゾラ (Zora) という名前で呼ばれることになるようです。
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ハンガリーのソスト動物園に到着したシンバお母さん
Photo(C)Sóstó ZOO



このシンバの移動と交替でこのソスト動物園で飼育されていたシンバの息子であり6歳になった雄のヨレクがソスト動物園からパリッチ動物園へ移動となりました。 ヨレクにとっては自分の生まれた動物園に戻ることを意味します。 このシンバの息子であるヨレクのソスト動物園での2年ほど前の映像をご紹介しておきます。 このヨレクこそ姫路のユキと仙台のポーラの弟であるわけです。



この下の映像はパリッチ動物園でのシンバお母さんとヨレクの姿ですがヨレクがまだ1歳になっていない時期のものだと思われます。実に貴重な映像です。



実はこの姫路のユキと仙台のポーラの母親であるシンバは2年ほど前にパートナーであった雄のビョルン・ハインリヒが亡くなってかからは(この件に関しては、「セルビア・パリッチ動物園のビョルン・ハインリヒ死す ~ ユキ(姫路〕 とポーラ(仙台) の父親の訃報」をご参照下さい」パリッチ動物園において1頭で飼育されてきました。今回のシンバのソスト動物園への移動ですが、現在ソスト動物園で飼育されているカナダの野生出身の雄のオーテク (Ootek) とペアとなって繁殖を狙うというわけでもなさそうです。 何故ならオーテクはすでに34歳になっているからです。

いずれにせよシンバのこれからの健康を祈りたいと思います。

(資料)
Sóstó ZOO (Mar.22 2013 - Jegesmedve nőstény érkezett az Állatparkba!)
Facepress Bulvár (Mar.22 2013 - Szerb medvehölgybe szerelmes a nyíregyházi jegesmedve)
FELhang (Mar.22 2013 - Jegesmedve nőstény érkezett a Nyíregyházi Állatparkba)

(過去関連投稿)
セルビア・パリッチ動物園のビョルン・ハインリヒ死す ~ ユキ(姫路〕 とポーラ(仙台) の父親の訃報
by polarbearmaniac | 2013-03-29 12:30 | Polarbearology

ノルウェー、スピッツベルゲン島で「正当防衛」によりホッキョクグマ射殺 ~ ノルウェーの保護政策について

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Photo(C)Arild Lyssand/Sysselmannen

さる日曜日の24日、ノルウェー領 ・ スヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島で40歳代のこの島の住人である男女が滞在していたヒュッテに一頭のホッキョクグマが接近して窓を押し破ろうとしたため、この男女はろうそくの灯を投げつけたり警告の射撃を4回行ったものの効果がなく、そのホッキョクグマが体の半分を窓から室内に乗り出してきたため危険を感じたこの男女はホッキョクグマの眼に発砲し、その結果ホッキョクグマは死亡したという事件がおきました。 地元のTVニュースを御紹介しておきます。



このスヴァールバル諸島でホッキョクグマが射殺されたのは2年ぶりのことで、前回はイギリスの極地探検体験ツアーに参加していた若者たちがホッキョクグマに襲われたために「正当防衛」としてホッキョクグマが射殺されたという有名な事件がありました。 この件については「ノルウェー・スピッツベルゲン島でイギリスの極地探検体験ツアー観光客がホッキョクグマに襲われ死亡」という2年前の投稿をご参照下さい。
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今回の件では現地の保安官がこの一組の男女に事情聴取を行うなどこの事件の調査を行った結果、この事件は「正当防衛」ではないという形跡は認められなかったということで、とりあえずこの男女のホッキョクグマの射殺は不問にされるということになりそうです。 今回射殺されたホッキョクグマは検死の結果、非常に健康体の6歳の雄で、ノルウェーの極地研究所が生態行動調査のためにマイクロチップなどを付着させておいた個体だったそうです。
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Photo(C)Mats Grimsæth /Dagbladet.no

ノルウェーは自国領内にスヴァールバル諸島という野生のホッキョクグマの生息地を持ち、そして現在では世界で最も厳格にホッキョクグマの保護政策を行っています。 このノルウェーのホッキョクグマ保護政策については以前の投稿である 「ノルウェー極北の街トロムソとホッキョクグマとのつながり ~ ノルウェーのホッキョクグマ保護政策について」 を是非ともご参照いただきたいのですが、1976年から狩猟枠が完全に廃止され、ホッキョクグマを射殺することは厳格な要件のもとでの「正当防衛」のケース以外は違法となっているわけです。 さらにその取締りも非常に厳しく、ロシアのようないい加減な国とは違うわけです。 ごく最近の例では。 このスヴァールバル諸島でイギリスBBCの制作した番組である “The Polar Bear Family & Me” の撮影中に襲ってくるホッキョクグマをカプセルケージの中から撮影した有名なシーン (「英BBC制作の新ドキュメンタリー “The Polar Bear Family & Me” でのホッキョクグマとの遭遇シーン」という投稿で御紹介しています)をめぐって、この番組製作者がノルウェーのスヴァールバル諸島の当局より最高5700ユーロの罰金を課される可能性が出てきたという事件でも象徴的です。このシーンはホッキョクグマの生息の平穏を妨害したという理由で、これは規則に違反した行為であるとみなされたからです。 こういったことからも、ホッキョクグマ保護に対してノルウェー政府は法律の施行とその運用の両面で実に厳格であると言ってよいと思われます。

まあ、本来人間の生活には適さない気候であるホッキョクグマの生息地にあえて人間が入り込み、ホッキョクグマに襲われるリスクを自ら作り出しておきながら、いざホッキョクグマに襲われそうになると「正当防衛」を盾にホッキョクグマを射殺してしまうという一連の行為自体に非常に問題があることは以前から何回かここで指摘してきました。 札幌市の住宅地付近にヒグマが出没したケースとは全く条件が違うわけです。 ですので今回射殺されたホッキョクグマは人間の側の「正当防衛」はいたしかたなかったにせよ、実に可哀想なことをしました。  しかしそうはいうものの、ノルウェーのホッキョクグマ保護政策が厳格に行われているこちについて我々はもっと知っておくべきでしょう。

(資料)
Bergens Tidende (Mar.25 2013 - Skjøt isbjørn som var på vei inn i hytte)
Opphavsrett NRK (Mar.25 2013 - Det var ingen avmagret isbjørn)
Dagbladet.no (Mar.24 2013 - Isbjørn pressa overkroppen inn hyttevindu)
Views and News from Norway (Mar.25 2013 - Polar bear shot during break-in)
BBC (Mar.19 2013 - BBC film 'disturbed polar bears')

(過去関連投稿)
ノルウェー・スピッツベルゲン島でイギリスの極地探検体験ツアー観光客がホッキョクグマに襲われ死亡
ノルウェー極北の街トロムソとホッキョクグマとのつながり ~ ノルウェーのホッキョクグマ保護政策について
英BBC制作の新ドキュメンタリー “The Polar Bear Family & Me” でのホッキョクグマとの遭遇シーン
英BBC制作の新ドキュメンタリー“The Polar Bear Family & Me” ~ ホッキョクグマ親子の苦難の姿を追う
by polarbearmaniac | 2013-03-29 07:00 | Polarbearology

イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の赤ちゃん、マリッサお母さんとともに一般に公開される

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マリッサお母さんと赤ちゃん Photo(C)La Repubblica

南イタリア・ファザーノのサファリ動物園 (Zoosafari di Fasano) で昨年12月24日にマリッサお母さんから生まれた双子の赤ちゃんですが、大変残念なことにそのうちの一頭が死亡してしまった件については先日投稿しています。 残っているあと一頭の赤ちゃんですが、こちらのほうは大変に元気で、そのサファリ動物園が春のシーズンの開園(23日)に合わせて、とうとうマリッサお母さんと一緒に一般に公開されました。

このサファリ動物園で注目されるのは、今回もこの赤ちゃんとマリッサお母さんの母子に父親フェリックスを同居させるやり方をとるかどうかです。 ホッキョクグマの母子に父親を同居させる件については上野動物園のデアがそれを経験していますが、その件については先日の投稿である「上野動物園の女神デア、その神性の宿るところ ~ 父親との同居成功という稀有の体験が語るもの」をご参照下さい。

(資料)
La Repubblica (Mar.26 2013 - Primavera, largo ai cuccioli riapre al pubblico lo Zoosafari)

(過去関連投稿)
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園での2008年産室内映像を振り返る ~ デア (現 上野動物園)の誕生
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の双子の赤ちゃんの写真が遂に初めて公開される
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の双子の赤ちゃんが早々と戸外へ登場
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、一頭が亡くなる
上野動物園の女神デア、その神性の宿るところ ~ 父親との同居成功という稀有の体験が語るもの
by polarbearmaniac | 2013-03-28 17:30 | Polarbearology

札幌 ・ 円山動物園のキャンディへの期待と声援 ~ 彼女のドイツでの幼少期と今は亡き両親の姿

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幼少期のキャンディ、そして当時14歳のニーナお母さん
(1993年、ドイツ ・ ヴッパータール動物園)
Photo (C) WZ Newsline Wuppertal / Andreas Fischer

先日のララの新ツインズのお披露目の際にはララ親子の写真しかアップしませんでしたが、決してキャンディのことを忘れたわけではありません。 彼女が昨年暮れも押し詰まった12月30日に双子を出産したもののいずれも亡くなってしまった件、そして彼女のこれからの出産の展望については先日の「再び繁殖に挑む札幌・円山動物園のキャンディ ~ 過度の楽観は禁物の彼女の再度の挑戦」という投稿で私の感じたことを述べています。 願望はともかくとして、次回の今年の年末にキャンディが出産(そしてその後の育児)に成功するかどうかについては彼女の年齢的なハンディキャップがさらに前回よりも幾分大きくなっていることからも、やはり前回同様、非常に厳しい状況を覚悟しておかねばならないと思われます。 そうは言うものの、これはもうどうしても成功してもらわねばなりません。
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キャンディ (2013年3月24日撮影 於 札幌・円山動物園)

円山動物園の飼育員さんは公式ブログの中で、ホッキョクグマの繁殖に関してはララの繁殖方法や環境を基準にしていたが「ホッキョクグマの繁殖」というくくりではなく、「ララの繁殖」「キャンディの繁殖」といった個体に合わせた環境を造り上げていかなければならないと実感したと述べていらっしゃいます。 これはまさしくその通りでしょう。 私も海外でいろいろなお母さんたちの育児 (子供たちへの接し方) を見て、ホッキョクグマのお母さんたちはそれぞれ全部違うやり方をすることに驚きました。 ですので、出産の準備も含め、産室での出産の瞬間からその後の育児についても、それぞれのお母さんたちは基本的なことは同じでも、その他は全て異なる行動をしていることに間違いありません。 ですので、次回についてはララの出産のことは念頭におきつつも。それにとらわれない柔軟なアプローチでキャンディの次の出産に備えていただきたいと思います。
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キャンディ (2013年3月23日撮影 於 札幌・円山動物園)

さて、このキャンディですが、彼女は釧路のユキオ、鹿児島のホクト、豊橋のチャッピーやクッキーなどと並んでドイツ出身のホッキョクグマです。 彼女が生まれたのはヴッパータール動物園、すなわちあのクヌートの腹違いの妹であるアノーリの生まれた動物園です。 1992年11月2日生まれということですから彼女は現在20歳になっています。 冒頭の写真はこのキャンディが誕生後、おそらく3か月ほどした一般公開時に撮影されたと思われる写真で、後ろに写っているのは当時14歳のニーナお母さんです。 このキャンディは一般公開された時から丸々とした大きな赤ちゃんだったそうです。
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ニーナお母さん Photo(C) Norbert Sdunzik/zoo-wuppertal.net

このキャンディの誕生後、約1年半しっかりと彼女の育児を行ったニーナお母さんですが、彼女はモスクワ動物園の生まれで、私も持っているモスクワ動物園の資料では、ズヴョーズドチカ (Звёздочка) というお母さんから1978年11月8日に雌(メス)の双子の1頭として生まれています。 翌年の1978年の3月25日に産室から戸外に出したというのが同園の記録です。 このモスクワ動物園のズヴョーズドチカ (つまりキャンディの祖母)ですが、ロシア極北のウランゲリ島で1957年(推定)に生まれた野生孤児の個体で、1959年からモスクワ動物園で飼育されていた事実が同園の記録に見出せます。 このズヴョーズドチカ、そしてスネグルカという2頭の雌のホッキョクグマが1960年代から80年代までモスクワ動物園でのホッキョクグマの繁殖を支えた屋台骨で、往年の偉大なる母だったというわけです。 ですからキャンディには 「ロシアの野性の血」 も流れているということになります。 ただし同じロシアの野生の血でも、豪太、ゴーゴ、ホクト、カイ、ロッシーに流れているのは「バレンツ海の血」であり、キャンディの「ウランゲリ島の血」とは異なるわけです。

それからこの下がキャンディの父親のボリスです。
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父親ボリス Photo (C) WZ Newsline Wuppertal / Andreas Fischer

このボリスは1978年にイギリスのホィップスネイド動物園で生まれており、1980年からウッパータール動物園で飼育されていたようです。 ですから、キャンディが生まれたときは14歳だったということになります。 ニーナとボリス、すなわちキャンディの両親が1982年に一緒に写っている写真がこの下です。
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ニーナとボリス (キャンディの両親 - 1982年) 
Photo(C) Norbert Sdunzik/zoo-wuppertal.net

この上の写真ははニーナとボリスがまだ3~4歳だったときの貴重な写真ということになります。 左側にいるのがキャンディの母であるニーナお母さんの若き日の姿ということです。 このキャンディの母親のニーナお母さんですが、残念なことに2000年に22歳で亡くなっています。 その生涯で3頭の子供を産み育てています。 最初は1986年に雄のトロール (現 ベルリン動物公園)、1992年にこのキャンディ、そして1996年に雌のセーニャ (現 ピッツバーグ動物園)を産んでいます。 また、父親のボリスのほうは2009年の9月9日に31歳で亡くなったわけでした。 眠りながらの大往生だったそうです。 このボリスが亡くなる1か月半前の写真をご紹介しておきます。
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最晩年31歳、死の直前の時期のキャンディの父親ボリス (2009年7月)
Photo(C) Norbert Sdunzik/zoo-wuppertal.net 

ともかくこういった家族背景のあるキャンディは、はるばる遠い日本に来てくれたわけですから、どうしても彼女が繁殖に成功してほしいと願わずにはいられません。 心の中で精一杯の声援を送りたいと思います。 最後に、この下の映像は3月25日の映像で、タイヤで遊ぶキャンディの姿です。

タイヤで遊ぶキャンディ (2013年3月25日)

動物園に行ってホッキョクグマを見る場合でも、こうして彼らの両親の顔や、家族のことを知っていると、また一段とおもしろくなってくるものです。

(資料)
WZ Newsline Wuppertal (Jan.17 2012 - Wuppertals Eisbären - eine Erfolgsgeschichte in Weiß)
WZ Newsline Wuppertal (Jan.18 2012 - Knuts Papa wieder Vater)
Zoo Wuppertal.net (Historische Bilder von Eisbären im Wuppertaler Zoo) (Eisbär Boris) (1980er Jahre)
RP online (Feb.25 2008 - Alters-Stars im Zoo)
Stadt Wuppertal (Hier steppt der Eisbär. Die Eisbärenanlage im Wuppertaler Zoo)
WZ Newsline Wuppertal (Apr.5 2007 - Zoo: Unser süßer Knut heißt Troll)
Das Forum (Eisbär Boris gestorben)

(過去関連投稿)
秋の日曜日のホッキョクグマたち ~ 「来たるべき日」についてどう予想するか
正念場のキャンディが 「晴れ舞台」 に立つ日は来るか?
札幌・円山動物園で再びホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生するも2頭とも死亡!
再び繁殖に挑む札幌・円山動物園のキャンディ ~ 過度の楽観は禁物の彼女の再度の挑戦
by polarbearmaniac | 2013-03-27 23:45 | Polarbearology

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