街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

<   2013年 09月 ( 42 )   > この月の画像一覧

カザンからペルミへ ~ ロシアでのホッキョクグマ巡礼の旅は続く

a0151913_157254.jpg
カザン空港は2年前に来たときにはソ連時代の古いターミナルだったが新ターミナルが完成して、なかなか爽快である。 カザン市動物園のユムカのことは心残りだが、これからS7航空でウラル山脈の麓の街であるペルミに向かうことにする。
a0151913_65349.jpg
ペルミはモスクワとの間に2時間の時差がある。

a0151913_1575022.jpg
ペルミまでの都合の良い直行便がないのでまずはモスクワに戻ることにする。
a0151913_1581128.jpg
モスクワのドモジェドヴォ空港に戻りトランジットでS7のペルミ行きの便に搭乗することにする。
a0151913_1582613.jpg
約2時間でペルミ到着。 ここペルミも肌寒い。 しかも小雨が降っている。 2年振りのペルミである。
a0151913_1584971.jpg
一昨年も宿泊したニュースターホテルにチェックイン。 
a0151913_15934.jpg
ロシアの地方都市のホテルらしく、良くも悪くもさっぱりとした部屋である。 当然明日はペルミ動物園に行く。 偉大なホッキョクグマであるアンデルマは元気だろうか? 野生孤児で保護されたセリクには会えるだろうか? ユムカはまだ明日はペルミに到着しないはずなので明日会うことは無理だろう。

(Sep.29 2013 @ペルミ)
by polarbearmaniac | 2013-09-30 02:00 | 異国旅日記

ユムカの性格と素顔 ~ カザンに初雪の降った日...そして別れ

a0151913_4174768.jpg
このユムカは実に活発である。
a0151913_418750.jpg
そしてなかなか気が強いのである。


ニンジンをマレイシュカお母さんに取られそうになり抵抗するユムカ

a0151913_4183091.jpg
さらにユムカは非常に利発である。
a0151913_419175.jpg
札幌のマルルやポロロ、そして男鹿のミルクなどにはない逞しさを感じさせるユムカである。


ユムカの表情

a0151913_4192664.jpg
やはりマレイシュカお母さんの教育によってユムカはこういう利発な娘となったように思う。


魚を食べるユムカ

a0151913_4194716.jpg
そういったユムカがマレイシュカお母さんと丸一日一緒にいられるのも今日が最後である。
a0151913_4201278.jpg
このユムカはペルミ動物園に移動して野生孤児のセリクとの間での将来の繁殖を担うことになるのだ。
a0151913_4203131.jpg
この娘ならば現在の段階でマレイシュカお母さんから引き離しても大丈夫だろうという感じがする。そういった幼年個体は非常に珍しいと思う。このユムカは将来、偉大な母となる予感がする。
a0151913_4205594.jpg
マレイシュカとユムカに対する午後の給餌である。
a0151913_421464.jpg
a0151913_42253.jpg


マレイシュカお母さんとユムカに対する給餌

a0151913_4222652.jpg
マレイシュカお母さんとこんなに早く別れるのはつらいと思うけれど、いつかはここから旅立たなければいけない日が来る。キミならば大丈夫、きっとセリクとうまくいくと思うよ。キミにはまた必ず会う日が来るでしょう。ユムカさん、どうかお元気で!
a0151913_4225026.jpg
雨は強く降ったり弱くなったりとちっとも降りやまない。非常に気温が低い。 カザン市動物園を万感の思いで後にする。
a0151913_423813.jpg
ホテルに戻ると雪になっていた。 カザンの初雪である。

Nikon D5200
Tamron 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD
(Sep.28 2013 @ロシア・タタールスタン共和国、カザン市動物園)
by polarbearmaniac | 2013-09-29 04:45 | 異国旅日記

マレイシュカお母さんの性格と母性

a0151913_2553880.jpg
このマレイシュカには一昨年もここで会っているが、その時は彼女の性格というものはよくわからなかった。しかし今日こうして長い時間彼女と娘のユムカを見ていると、なんとなくおぼろげに彼女の性格がわかってきた気がする。
a0151913_2565992.jpg
このマレイシュカはサンクトペテルブルクのウスラーダの妹である。私の感じではこのマレイシュカお母さんは非常に姉のウスラーダに良く似た性格を感じるのである。 それは理知的でクールな性格だといって良いだろう。
a0151913_2581622.jpg
だからこのマレイシュカお母さんが娘のユムカに接するのもそういった性格が影響して、非常に娘の存在を尊重して自主性に委ねながらも、ある一線でしっかりと手綱を引き締める。娘を自分の下に見るのではなく、可能な限り対等な関係で接しようとするのである。
a0151913_344815.jpg
そういった点でこのマレイシュカお母さんは姉のウスラーダと多くの共通点を感じる。


おやつを食べるマレイシュカお母さん

a0151913_313634.jpg
マレイシュカお母さんは娘のユムカとの別れが迫っていることを感じ取っていることは間違いないだろう。自分の娘を送り出すというよりは自分の親しい仲間を送り出すという気持ちなのではないだろうか。
a0151913_336390.jpg
ここにもまた素晴らしいホッキョクグマの母親がいるのである。

Nikon D5200
Tamron 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD
(Sep.28 2013 @ロシア・タタールスタン共和国、カザン市動物園)
by polarbearmaniac | 2013-09-29 04:00 | 異国旅日記

偉大なる男ユーコン、中年男の持ついぶし銀の魅力

a0151913_2382655.jpg
この今回のユムカの父親であるユーコンは、大阪・天王寺動物園のゴーゴの父親でもある。
a0151913_2385639.jpg
この男は実に素晴らしい男である。ペルミ動物園でのアンデルマとの名ペアでの繁殖実績もさることながら、こうして飼育環境の極めて厳しいカザン市動物園においてもついにマレイシュカとの間での繁殖に成功した。
a0151913_240227.jpg
このユーコンは「静かに苦境に耐える男」なのである。 ホッキョクグマの偉大な雄にはこういった性格の男が多いのである。


ユーコンへの午後の給餌

a0151913_2404828.jpg
ゴーゴファンにとっては、このユーコンにたまらない魅力を感じるだろう。 私はこのユーコンに、ゴーゴには欠けているものの多くを見出すのである。残念なことにゴーゴはこの偉大な父親の域に達するまでには相当の年数が必要である。 しかしこの偉大な父親を凌駕することは至難の技である。
a0151913_241362.jpg
私が感じるこのユーコンの魅力は、彼が「愛想」も振り撒かず、「ひょうきん」な態度もとらず、要するに周囲をおもしろがらせるようなことを全くやらない点にある。 彼は芸人ではないのである。 その存在そのものが偉大さを周囲に発散しているのだ。 この点において彼はモスクワ動物園のウランゲリに優っているのである。
a0151913_2411729.jpg
彼は静かに語っている、「ホッキョクグマには人間を喜ばせる芸などの小細工は不要である。」と。
a0151913_2414264.jpg
ユーコンさん、これからも是非元気でいて下さい! あなたにまた会える日を楽しみにしています!

Nikon D5200
Tamron 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD
(Sep.28 2013 @ロシア・タタールスタン共和国、カザン市動物園)
by polarbearmaniac | 2013-09-29 03:00 | 異国旅日記

シャリアピンパレスからカザン市動物園へ ~ 別れの時が迫ったマレイシュカとユムカの母娘の姿

a0151913_2171277.jpg
このホテル・シャリアピンパレスは往年のロシアの大歌手シャリアピンの名前に由来している。ここからカザン市動物園に向かうことにする。今日は非常に寒く雨模様である。
a0151913_2172673.jpg
ホテルからは地下鉄のトゥカヤ広場駅はすぐそばである。
a0151913_2173917.jpg
駅名はタタール語で書かれている。なかなか凝ったモザイクである。
a0151913_218024.jpg
一駅目のスコンナヤ・スロヴォダ駅で下車。
a0151913_2181343.jpg
地上に上がる。
a0151913_2183455.jpg
ヴィシュネフスキー通りを歩く。
a0151913_219148.jpg
カザン市動物園到着! 入口は質素である。入場券は120ルーブル。
a0151913_2191758.jpg
いたって素朴なロシアの地方都市の動物園なのだ。
a0151913_220431.jpg
園内見取り図。 ユムカに会えるかな...?
a0151913_2204564.jpg
ユムカさん、はじめまして! とうとうあなたに会うことができました。カザンまで来た甲斐がありました。 マレイシュカお母さん、本当にご苦労様でした! あなたに会うのは2年ぶりですね。 素晴らしい赤ちゃんをありがとうございます!
a0151913_2222722.jpg
このユムカは昨年12月に生まれており男鹿のミルクや札幌のマルルとポロロと誕生日が近い。そして彼女は明日、ここから旅立ってペルミ動物園に向かうのである。 だから今日はこのユムカとマレイシュカお母さんは一日一緒にいられる日としては実質上最後の日なのである。


マレイシュカお母さんとユムカ

a0151913_2234259.jpg
ユーコンさん、こんにちは! 素晴らしい赤ちゃんをありがとうございます!  このユーコンはご存じの通り、大阪のゴーゴの父親である。

Nikon D5200
Tamron 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD
(Sep.28 2013 @ロシア・タタールスタン共和国、カザン市動物園)
by polarbearmaniac | 2013-09-29 02:30 | 異国旅日記

成田からモスクワ、そしてカザンへ ~ 別れが目前に迫った母娘への想い

a0151913_4445574.jpg
JALのモスクワ便は最新のB787だが、ビジネスクラスの座席はまだシェルフラットシートで最新のスカイシートではない。
a0151913_44574.jpg
モスクワまでは成田離陸後9時間50分である。
a0151913_4451819.jpg
JALの機内食はコスト削減の影響が甚だしい。 ビジネスクラスでワンプレートの機内食などかつては考えられなかった。
a0151913_4452824.jpg
離陸後2時間経過しないうちにロシア・沿海州に入る。
a0151913_445371.jpg
モスクワ・ドモジェドヴォ国際空港には予定より30分以上早く到着した。 今回は入国審査の行列は長くなくてスムーズに入国完了である。 外気を吸うために一度ターミナルの外に出てみる。温度は5℃くらいだろうか。
a0151913_4454829.jpg
モスクワ・ドモジェドヴォ国際空港から国内線に乗り換えることにする。 この国内線のターミナルは大きくはないが、かつてと比較すると明るい雰囲気がある。
a0151913_445586.jpg
a0151913_4461111.jpg
ここからS7航空でカザンに向かうことにする。
a0151913_4463069.jpg
モスクワからカザンまでは約1時間半のフライトである。
a0151913_0405640.jpg
a0151913_4464891.jpg
カザンに到着。 今回滞在のホテルはこのシャリアピンパレスである。 ロシアの大歌手であったフョードル・シャリアピンはこのカザンの生まれなのである。
a0151913_4465877.jpg
部屋はなかなか落ち着いている。
a0151913_447873.jpg
部屋でのWiFiの速度は比較的早いが制限があって、一定以上のデータ量を超えると有料になってしまう。 ロビーでの使用は無料なので、そちらを使用させてもらうこととする。
a0151913_4472094.jpg
部屋からの眺めだが、歌手のフョードル・シャリアピンの像が立っているのが見える。

さて、こちらの地元のニュースでも伝えているのだが、カザン市動物園の昨年12月16日に誕生した雌のユムカがいよいよペルミ動物園に移動となる。 お別れ会は明後日のはずである。 下のニュース映像の前半はユムカとマレイシュカお母さんが映っている。 ユムカは札幌のマルルとポロロより約一週間後に生まれているのだが、マレイシュカお母さんと娘のユムカの別れの日が目前に迫っているのである。



明日本当にユムカに会うことができるだろうか?

(Sep.27 2013 @ロシア連邦・タタールスタン共和国、カザン)

(資料)
ГТРК Пермь (Sep.27 2013 - Юмка и Сэрик: сердца белых медвежат соединит пермский зоопарк)
Вести.Ru (Sep.27 2013 - Юмка и Сэрик: сердца белых медвежат соединит пермский зоопарк)
Т7-Информ (Sep.26 2013 - Юмка найдет Сэрико: два белых медведя встретятся в Пермском зоопарке)

(過去関連投稿)
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園で誕生の赤ちゃんの命名について同動物園が告知
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の赤ちゃん命名のイベントは悪天候で延期となる
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の赤ちゃんの命名は最終的にネット投票へ
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の雌の赤ちゃんの名前が 「ユムカ 」 に決定!
ロシア連邦・タタールスタン共和国、カザン市動物園のユムカは順調に生後7か月が経過
ロシア・カザン市動物園のユムカのペルミ動物園への移動の日が迫る  ~ お別れ会が開催の予定
ロシア・カザン市動物園のユムカが来週ペルミ動物園へ移動 ~ 日曜日のお別れ会開催の告知
by polarbearmaniac | 2013-09-28 06:17 | 異国旅日記

秋深きロシアへ ~ ホッキョクグマたちと旧交を温める旅

a0151913_4252760.jpg
現在、成田空港第二旅客ターミナル内のJALラウンジです。 これから秋の深まっているロシアに出かけます。

今年は国内での仕事が非常に多忙であり、また日本国内二か所でホッキョクグマの赤ちゃんが登場した関係もあり、なかなか国外に出ることができませんでしたが、この季節となってようやく「黄金の秋」と呼ばれるロシアに出向くことになります。 会うホッキョクグマたちはほとんどが旧知であり、旧交を温める旅となる予定ですが、今回2頭、初めて会うホッキョクグマがいますので、それも非常に楽しみです。 札幌のマルルのことも非常に気にかかりますが、マルルもひとまずは元気な様子らしいので私もある程度安心して国外に出られそうです。 もちろん毎度のことですが、ロシアの歴史、文化、芸術にも触れるつもりです。 そもそもこれら無くしては私の旅行はあり得ません。
a0151913_9522613.jpg
世界の動物園で飼育されているホッキョクグマたちは皆同じ種ですから、それぞれ飼育されている動物園の属している国によって性格が異なることなど有り得ないわけです。 ところが何故か私にとってはロシアの動物園のホッキョクグマたちに一番親しみを感じるのが不思議です。やはり日本の動物園で暮らす何頭かのホッキョクグマたちと血統的に深いつながりがあるからなのかもしれません。 それから、私がいつも不思議に思うのは、そういったロシアのホッキョクグマたちの体の大きさです。 それは日本の動物園のホッキョクグマたちを遥かに凌いでいるわけで、これは遺伝的な要素が関係しているのかもしれません。 ロシアの動物園のホッキョクグマたちのルーツには大雑把に言って二つあり、一つはバレンツ海系、もう一つはチュクチ海系です。 日本に暮らすロシア生まれのホッキョクグマとしては前者の代表格がカイ、ロッシー、ゴーゴなどで、後者の代表格がジャンブイと豪太などです。 こういった点にも注意を払いつつ、ロシアの動物園で暮らすホッキョクグマたちの素顔を追い続けたいと思っています。
a0151913_4254846.jpg
ロシアはネット環境があまり良い国ではありません。 ですから、必ずしもその日の様子を同じ日に投稿することはできないかもしれません。 特に動画については難しいかもしれませんが極力それは実現したいと思っています。 時差の関係で、アップは日本時間の早朝になるでしょう。 また、世界のホッキョクグマ界でニュースがありましたらそれもフォローして投稿するつもりです。 

JALのB787にて成田空港離陸後、モスクワ・ドモジェドヴォ国際空港までの飛行時間は約9時間50分です。 それではまた!

(Sep.27 2013 @成田国際空港・第二旅客ターミナル内JALラウンジ)
by polarbearmaniac | 2013-09-27 10:15 | 異国旅日記

札幌・円山動物園、一昨日のマルルの転落事故についてHPで説明

a0151913_13193053.jpg
マルル (2013年6月8日撮影 於 円山動物園)

札幌市の円山動物園が一昨日のマルルの転落事故について「ホッキョクグマ 『マルル』の転落事故に伴う放飼場の改修について」という説明を本日正午過ぎにHPに掲載しました。 「マルルの状態については担当職員および獣医師が注意深く様子を観察しておりますが、現時点では特段の外傷は認められておらず、元気食欲ともに良好です。」 と述べています。 また、再発防止のための改修の準備についても触れています。

ようやく発表があったかという感じです。 本来ならば事件の翌日には発表していなければならなかったことであり、一日開いて本日に発表というのは少々遅かったような気もします。 しかしこれを良い意味で取れば、マルルの様子を昨日一日観察して問題のないような様子だったのを確認して本日それを発表したのだろうということです。 悪い意味で取れば、直接同園に連絡を取って発表を要請する市民の声が多かったために、その声に押された形で発表したのではないかということです。 私の印象では後者である確率が高いようにも思います。 

マルルの状態について本当は超音波診断によって内出血の有無を徹底的に調査したいところですが園内で行うのは現実的に難しいでしょう。 こういった動物用の超音波診断装置がありますが、ホッキョクグマの場合はこういう小型の小動物用の超音波診断装置での画像解析は難しいかもしれません。 ともかくマルルについては当分、要観察状態を継続していただく必要があります。 それから、北海道大学の獣医学部新動物医療センターにはそういった高度の検査装置があるようですので、場合によってはそこで検査してみてはどうでしょうか。 「何を大袈裟な!」 と言われそうですが、それくらいはやってもよいように思います。 何故なら動物の検査・診断のためにある装置なのですから、躊躇せず利用すべきだろうと思うからです。

(資料)
札幌市円山動物園HP (Sep.26 2013 - ホッキョクグマ 『マルル』の転落事故に伴う放飼場の改修について)
富士フィルム (動物用超音波画像診断装置 FAZONE CB V

(過去関連投稿)
「ホッキョクグマはバランス感覚が優れている」 という説は本当なのか? ~ 過去の事故例から考える
札幌・円山動物園のマルル転落事件後の同園の関連発表 ~ "Nothing can come of nothing."
by polarbearmaniac | 2013-09-26 13:15 | Polarbearology

札幌・円山動物園のマルル転落事件後の同園の関連発表 ~ "Nothing can come of nothing."

a0151913_155918.jpg
ララお母さんとマルル、ポロロ 
(2013年6月9日撮影 於 円山動物園)

昨日、札幌の円山動物園でマルルが展示場を囲む堀に転落したという事件があったようですが、それにともなってと思われますが円山動物園は本日25日付けで 『世界のクマ館』一部工事による、展示場の移動」というニュースを本日午後にHPに掲載しています。 このHPのニュースはララ親子の場所の移動を述べていますが昨日までこの親子のいた場所に再び工事の手が入るのか、そしてそれならばこの「一部工事」がはたして安全対策のための工事を含むものであるかについては述べられていません。 また、マルルとポロロの名前が記載されていないということは、この双子は展示しないということなのかどうかもはっきりしません(*後記 - マルルとポロロの名前は夕方に追加されたようです)。 そもそもマルルの転落事件そのものについて触れていませんから、必然的にマルルが本当にケガがなかったか元気なのかの記載がないもある意味では当然でしょう。 この点に関するならば整合性のある一貫した記述であるようにも思います。 ただしちょっといただけないのは、9月25日付けなのに「9月14日より」と記載されている点です。 これはちょっと紛らわしいですね。 読む者を混乱させます。

それにしてもちょっと肩透かしをくらったような感じです。 今回の件は一部の人が騒いでいるだけで実際はそうたいした問題ではないという同園の認識による 「大人の対応」 なのだと理解したほうがよいのでしょうか? すぐにララ親子の元気な姿を見に行けない者にとってはちょっと切ない感じがします。 これではカザンに行くどころの話ではなくなってきますね。 「マルルには全くケガがなく現在も元気であるから昨日の件は事故といった大仰なものではなく、よって転落そのものは敢えてHPで公表すべき種類のものではないマイナーな出来事だ。」 という同園の認識なのでしょう。 仮にそうであるならば、その意味に関する限りにおいては同園の認識とHPの記載内容とは首尾一貫しているとも言えなくもありません。 マルルについて何も触れないということはマルルが無事であるということを示している...そう考えるしかありません。 ただし今後の安全対策について同園の取り組みを注視したいと思います。

(資料)
札幌市・円山動物園新着情報 (Sep.25 2013 - 「世界のクマ館」一部工事による、展示場の移動)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマが堀に落ちたらどうなるか? ~ 大ケガから回復したホッキョクグマ、元気に故郷に里帰り!
ホッキョクグマが堀に落ちたらどうなるか?(その2)(前) ~  動物園の危機管理
ホッキョクグマが堀に落ちたらどうなるか?(その2)(後)~ 堀に居座ったホッキョクグマ
デンマーク・オールボー動物園のアウゴが約5メートル下の堀に転落、重傷を負い安楽死の処置にて死亡!
「ホッキョクグマはバランス感覚が優れている」 という説は本当なのか? ~ 過去の事故例から考える
by polarbearmaniac | 2013-09-25 15:00 | Polarbearology

ロシア・カザン市動物園のユムカが来週ペルミ動物園へ移動 ~ 日曜日のお別れ会開催の告知

a0151913_1735562.jpg
ユムカ Photo(C)elitat.ru

ロシア連邦・タタールスタン共和国のカザン市動物園で昨年12月16日にマレイシュカお母さんから生まれた雌のユムカのペルミ動物園への移動の件については先日も投稿しています。 カザン市動物園から正式な発表があり、今月29日の日曜日の13時にお別れ会が開催されるそうです。 私はてっきり先週末ではないかと思っていたわけですがカザン市動物園やそのSNSのサイトに何の告知も現れていませんでしたので怪訝な気持ちでしたが、こうして今週末の日曜日にユムカはマレイシュカお母さんに別れを告げるわけです。

ペルミ動物園でユムカを待ち受けるのは先月ロシア極北ヤマロ・ネネツ自治管区のベルイ島で密漁者に銃撃され負傷していたところを保護された後にペルミ動物園に移送された雄のセリクです。 このセリクとユムカがペルミ動物園で将来の繁殖を担うことになるわけです。下にこのユムカの最近の様子を伝える地元のTVニュースの映像をご紹介しておきます。 ユムカが元気に遊んでいる姿に加えてマレイシュカお母さんと一緒に本当に小さなプールに入っている姿も見ることができます。



ユムカが今週もまだカザンにいてくれるというのは、自分がマレイシュカお母さんと一緒の姿を是非私に見てほしいと彼女が言っているようなものだと私は勝手に理解しました。 それに応えるべく私は、思い切って週末はカザン市動物園に行くことにしましょう。 

(資料)
Казанский зооботсад (Новости Sep.24 2013 - 29 сентября - проводы белого медвежонка! )
Татар-информ (Sep.23 2013 - Любимица казанцев белая медведица Юмка уезжает в Пермь)
Интернет-газета "Kazan24" (Sep.24 2013 - На край света за любимым: медведица Юмка из Казанского зоопарка уезжает в Пермь)
Первый Казанский (Sep.24 2013 - Медвежонок Юмка покинет Казань)
Вечерняя Казань(Apr.23 2013 - Белый медвежонок Юмка переезжает в Пермь)

(過去関連投稿)
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園で誕生の赤ちゃんの命名について同動物園が告知
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の赤ちゃん命名のイベントは悪天候で延期となる
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の赤ちゃんの命名は最終的にネット投票へ
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の雌の赤ちゃんの名前が 「ユムカ 」 に決定!
ロシア連邦・タタールスタン共和国、カザン市動物園のユムカは順調に生後7か月が経過
ロシア・カザン市動物園のユムカのペルミ動物園への移動の日が迫る  ~ お別れ会が開催の予定
by polarbearmaniac | 2013-09-24 22:30 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

エストニア・タリン動物園、新..
at 2017-11-20 01:00
仙台・八木山動物公園、苦心す..
at 2017-11-19 00:30
ロシア・イジェフスク動物園が..
at 2017-11-18 01:30
南フランス・アンティーブ、マ..
at 2017-11-18 00:30
チェコ・ブルノ動物園のライブ..
at 2017-11-17 00:30
札幌・円山動物園で完成の「ホ..
at 2017-11-16 15:00
アメリカ・コロンバス動物園の..
at 2017-11-15 14:30
ロシア・サンクトペテルブルク..
at 2017-11-15 00:30
ロシア・サハ共和国、ヤクーツ..
at 2017-11-14 01:00
アメリカ・テネシー州 メンフ..
at 2017-11-13 01:00

以前の記事

2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag