街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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札幌・円山動物園のマルルとポロロが移動先で2年間限定預託であることの意味は何か?~ その後を予想する

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ポロロ(左)とマルル(右) (2014年1月18日撮影 於 円山動物園)

札幌・円山動物園よりの1月30日の発表ではマルルとポロロは熊本と徳島の動物園で預託飼育されることが明らかにされ、そして本日熊本よりの報道で、マルルの飼育が2年間限定という具体的期限が報じられています。 札幌市(円山動物園)が熊本市と徳島市とで異なった内容の契約を締結することは極めて想定が困難ですので、ポロロも「2年間限定預託」であることは間違いないと考えられます。 よってそれに従って考えていきたいと思います。 そしてさらに、同じ預託でもこの2年間という期限はイコロとキロル(そしてアイラ)の場合には、本契約には規定されてはいなかったとは断言できないものの少なくともその具体的期限を報じた報道はなかったと記憶しています。 マルル/ポロロ、イコロ/キロルの2つの場合に何故このような期限の有無の差異が存在しているかについても考えていきたいと思います。 そしてそれによってマルルとポロロの「その後」を予想してみたいと思います。

まず、この「2年間限定の預託」をどう解釈するかです。 以下のような複数の解釈が可能です。

A. 「2年間」としたのは、期限を明示するのが契約要件設定の体裁上必要だっただけであり、「2年間」はあくまでダミーの期間の数字である。実際は自動更新条項により契約は簡単に自動延長されるので、この預託契約は実質上には期限の定めのない契約と同じであり、よってマルルとポロロの預託は長期間となる(なりうる)。

B.「2年間」としたのは、円山動物園はとりあえずその期間を目途として預託を行っておいて、期限が切れる一定期間前に契約を延長するかどうかを決めたいと考えているという意図からである。

C.「2年間」としたのは文字通りその期間だけであり、円山動物園は契約の延長の可能性を視野に入れていない。

さて、この上のAですが、これは熊本や徳島の動物園はこういった状態を内心は期待していただろうと思います。 この状態はまさに、「不在となったホッキョクグマが戻ってきた。」 という状態だからです。 次にBですが、イコロやキロル(そして)アイラの時には定められていなかったはずの「2年間」が入るからには、円山動物園はその時を目途に「何か」を計画していることを意味しています。 それがうまくいかなければ、そのときは契約を延長しようということでしょう。 次にCですが、これは「2年後」に円山動物園は「何か」を行うことをすでに決めていることを意味します。 あるいは決めないまでも、「2年後」に何かができる見通しがあるということを意味しています。
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マルル  (2014年1月18日撮影 於 円山動物園)

私の予想ですが、「2年間」という期限そのもの以上に、実はこうして期限を切ったことそのものに重要な意味があると思っています。 こうして期限が設けられたことについては円山動物園に何かの強い意志があればこそであり、熊本や徳島の動物園はそれを明確に認識・確認しているがこそ、両園はマスコミにそう語っていることを意味しています。 となれば私は上のA、B、C の三つの解釈ではCが真実だろうと予想します。 ですから、マルルとポロロはおそらく間違いなく2年間で熊本と徳島から去ると予想します。 そうでなければ、わざわざ「限定」などという単語が出てくるはずはありません。 「限定」などという若干違和感のある単語を用いているのは、まるで周囲にくぎを刺しているような意味を持つわけです。 
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ポロロ (2014年1月18日撮影 於 円山動物園)

では「2年後」、つまり2016年2月ですが、これにいったいどういう意味があるのでしょうか? 円山動物園はいったい何を考えているのでしょうか? まず、円山動物園の新ホッキョクグマ展示場の完成は順調にいけば2017年だったはずです。 前倒しなどはあり得ないと思います。 ですから、今回の契約が切れる2016年2月と新ホッキョクグマ展示場の完成との関連はないということになります。 この2016年2月にはマルルとポロロは3歳です。繁殖可能となるのにはまだ数年が必要です。ということは2016年2月という期限はマルルとポロロの繁殖能力の問題とは無関係の期限であると理解せざるを得ません。 この2016年2月ですが、ララが2014年の今年の繁殖シーズンに繁殖に挑戦することはほぼ決定していますから、そうなると繁殖に成功した場合は今年の暮れに誕生する赤ちゃん(X)はその時は1歳であり、そしてさらに円山動物園がララに2年サイクルの繁殖をその時点でさらに再び求めるとすれば、2016年2月はその(X)という個体が円山動物園を去る時期と合致します。 そうなると、このマルルとポロロの「2年間限定の預託」 の 「2年間」 という数字は、まさに「2年繁殖サイクル」の「2年」と同じ意味であるという解釈も可能です。

さて、この「2016年2月」 にいったい何の意味があるのか、私は羽田から新千歳への便の中でずっと考え続けていましたが、なかなかうまい回答が見つかりません。 しかし、以下の2つが可能性として浮かび上がってくるようにも思います。 それは、

M. 2016年2月には円山動物園が毎回頼りにしている帯広のスペースが空く可能性が極めて強くなり、そこにマルルとポロロを戻そうとしている。

N.2016年2月までにアイラかマルルかポロロのうちの1頭を海外(欧州)に送り出す予定である。


まずこの上のMの可能性ですが、「イコロ問題」 の処理に何らかの見通しが立つことが前提の一つとなります。 それからこれは情報ソースをここで明らかにすることはできませんが、上野動物園がどうしてもイコロを入手してデアのパートナーにしたいという意向が(最近でも) 強くあることが上野サイドの関係者の最近の発言で明らかになっているようです。 そうすると、その実現を今まで拒んできたのが円山動物園らしいという解釈は十分に説得性があることになります。 何故円山動物園がそれに消極的なのか(だったのか)は、私はその理由が十分にわかるような気がしますが、それはまた機会を改めて論じたいと思います。 しかし円山動物園はとうとうこの「イコロ問題」の解決に何らかの見通しが得られそうだということなのでしょう。 しかしそれに上野が関連しているかどうかは現時点では私にはわかりません。 何故なら、上野にとって突如として予期もしていなかった「障害 - (この単語を本当は使いたくないのですが)」 が最近現れたわけです。 この問題の解決のために上野には少々時間が必要なようです。 ただし、上野がどうしても実現したい(or したかった)のは 「デアとイコロの黄金ペア」 である(or あった)ことは、複数の情報からどうも間違いはないようです。 私も、オリンピックが再び開催される日本の首都・東京の顔としてのホッキョクグマには、やはりデアとイコロのペアが相応しいのではないかとは思っています。 生々しい話は今回はこれ以上は止めておきます。

さて、そうすると残るのはアイラです。 「イコロ問題」が仮に解決したとしますと、帯広に残るのはアイラ一頭となります。 ララの娘たちのうち幼年・若年個体はアイラ、マルル、ポロロの三頭です。 ところが帯広のスペースは2つです。 ここで問題の2016年2月が到来した時にどうするかです。 やはりその時に一頭を欧州に出すという結論となりますが、しかし2016年2月には円山動物園には「飼育基準」に適合するはずの「新ホッキョクグマ展示場」はまだ完成していませんから欧州からの雄の個体を入れることは不可能なはずです。 ということは...先日私が書きましたが、Nの可能性、つまりアイラ、マルル、ポロロのうちの一頭を「新ホッキョクグマ展示場」 の完成を待たずに1年だけ先行して欧州に出そうということなのではないでしょうか? つまり、その2016年2月の段階では欧州の交渉の相手方に円山動物園の「新ホッキョクグマ飼育展示場」の設計図、及び完成予定図を提示することが可能となるということが一つの根拠と成り得ます。 とすれば欧州に送り出すその個体はマルルかポロロでしょう。 3歳の雌の双子姉妹をセットに相手方に提示して片方を欧州に出すということなのではないでしょうか。 イコロとキロルの場合の預託は、彼らを交換個体として海外に出すという当初の円山動物園が描いていた目論見は2009年の第一回目の欧州側との接触 (対 EAZA のコーディネータ)が一度挫折した後でしたので、そのイコロとキロルの預託契約に期限を設けることができなかったのでしょう。 しかしマルルとポロロの場合はそういった交換個体として海外に出すことについて何らかの確実な成算があるがために、「2年間限定」というような期間の限定を行っているという解釈が正しいのではないかと考えられます。 ともかく円山動物園はララの子供たちの数の増加の問題を欧州個体との交換によって解決しようという方針は不変であることは間違いないでしょう。 この方針は日本のホッキョクグマ界の血統問題を幾分かでも解決する手段としては、私は正しいと考えています。ただしそれにも限界があることは先日申し上げた通りです。

そうなるとマルルかポロロはいったい欧州のどこに行くかです。 これについては以前の投稿である「札幌・円山動物園の新ツインズ(ノワールとブランシュ – 仮称)、そして他のララの子供たちの将来 (中)」 をまずご参照いただくこととし、今回こうしてマルルとポロロの2年間限定の熊本と徳島での預託飼育が決定したという新しい状況を踏まえて、私は近日中にまだ書いていないこの(下) を投稿したいと思っています。 そして、2016年までに欧州のどの動物園の雌が出産するかも踏まえつつ、再度その欧州への移動先を予想してみたいと思います。 本当は今週末に投稿すべきとは思いますが、こうして札幌に来てしまいましたので、来週これをまとめたいと思っています。
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(資料)
熊本日日新聞 (Jan.31 2014 - ホッキョクグマの子、熊本市動植物園へ 3月に)
読売新聞 (熊本地方版 Jan.31 2014 - 札幌のホッキョクグマ 熊本に3月来園)
札幌市・円山動物園 (Jan.30 2014 - ホッキョクグマ「ポロロ」と「マルル」を送る会を開催します)

(過去関連投稿)
ノルウェーの極地動物園、ララの子供たちの入手を狙い円山動物園と接触か? ~ 報道内容の真偽を検証する
ドイツ・ハノーファー動物園と個体交換交渉を行った札幌・円山動物園 ~ その背景を読み解く
札幌・円山動物園の新ツインズ(ノワールとブランシュ – 仮称)、そして他のララの子供たちの将来 (上)
札幌・円山動物園の新ツインズ(ノワールとブランシュ – 仮称)、そして他のララの子供たちの将来 (中)
ドイツ・ハノーファー動物園に2012年夏に札幌・円山動物園が提示した交換候補個体はアイラだった!
札幌・円山動物園のマルルが熊本、ポロロが徳島の動物園に移動が決定 ~ ララの2年サイクル繁殖が継続へ
by polarbearmaniac | 2014-01-31 23:45 | Polarbearology

白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの最近(生後66日経過)の映像が公開

白浜のアドベンチャーワールドで昨年11月21日に誕生し人工哺育で育てられている雄の赤ちゃんですが生後66日が経過する1月26日の映像が公表されていますのでご紹介いたします。



だんだんとホッキョクグマらしい姿になっていきつつあるように思います。

(過去関連投稿)
白浜のアドベンチャーワールドでホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ "La fin justifie les moyens ?"
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの生後5日目の映像が公開
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの一般公開開始の日の映像
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの生後2週間目の映像
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの最近(生後一か月前後)の映像が公開
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの最近(生後一か月半)の映像が公開
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの最近(生後二か月経過)の映像が公開
by polarbearmaniac | 2014-01-31 15:30 | Polarbearology

チェコ・ブルノ動物園のコメタのロシア・ロストフ動物園への移動が大幅に延期 ~ 複雑な背景を読み解く

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コーラお母さんとコメタとナヌクの双子 Photo(C)Zoo Brno

さて、これもなかなかその本当の理由を推し量ることが非常に難解なニュースがチェコから流れてきています。 やはり「マニア向き」の話のようです。 それは、チェコ・ブルノ動物園で一昨年11月24日にコーラお母さんから誕生した双子の雌のコメタですが、近く予定されていたブルノ動物園からロシア・ロストフ動物園への移動が、夏の終わりまで延期となったというブルノ動物園からの発表と、そしてマスコミの報道です。

雌のコメタについては先日、「チェコ・ブルノ動物園のコメタがロシア・ロストフ動物園へ ~ ブルノ、モスクワ、ロストフの巧妙な三角関係」 という投稿で彼女が「冬の終わり頃 (*追記 - 2月末だったそうです)」 にロシアのロストフ動物園に移動する予定であることを御紹介しています。 ところが今回のブルノ動物園の発表では、コメタのロストフ動物園への移動は夏の終わりまで延期となるため、コーラお母さんと双子はまだ一緒に暮らすことが可能となったと報じられています。 実は双子のもう一頭の雄のナヌクについては、すでにウクライナからの報道で彼がウクライナのムィコラーイウ動物園へ移動してモスクワ動物園生まれの三つ子の一頭である雌のパートナーとなる計画が存在していることを「チェコ・ブルノ動物園の双子の雄のナヌクがウクライナ・ムィコラーイウ動物園へ移動か?」 という投稿でご紹介していました。 そしてこの計画は従姉弟のペアとなるために実際にムィコラーイウ動物園にやってくる雄の個体はブルノ動物園のナヌクではなく最終的には別の雄の個体になるだろうという私の予想についてもその投稿で述べています。 
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コメタとナヌク Photo(C)Zoo Brno

さて、雌のコメタのロストフ動物園行が半年以上も延期になった理由ですが、ブルノ動物園は表向きにはこれが移送に関する管理上、及び作業上の理由であると極めてあいまいな表現をしていますが、私の見たところこれはロシア側、つまり今回の移動のスキームを構築・管理しているであろうモスクワ動物園からストップがかかったためだろうと思います。 何故モスクワ動物園がコメタのロストフ動物園行きに待ったをかけたかの理由ですが、これはおそらくロストフ動物園とウクライナのキエフ動物園との間の紛争(ロシア南部・ロストフ動物園とウクライナ・キエフ動物園との間の紛争 ~ 「ホッキョクグマ詐欺」事件の概要)においてロストフ動物園がモスクワ動物園から購入するホッキョクグマの代金についてはキエフ動物園が支払わねばならない立場に立たされたものの、キエフ動物園はその代金の支払いが資金上の理由でできない状態に陥っているのだと考えるのが有力な見方であろうと私は思っています。 これによってモスクワ動物園はブルノ動物園に対して雌のコメタのロストフ動物園への移送にストップをかけたというのが真相であるとみて間違いないように思われます。
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コメタとナヌク Photo(C)Zoo Brno

さて、こうなると雌のコメタのロストフ動物園への移動は今年の夏の終わり頃どころか、ひょっとしたら来年の初頭にまで延びる可能性すら出てくるかもしれません。 「ホッキョクグマ詐欺事件」で被害者だったはずのロストフ動物園ですが、モスクワ動物園を味方に付け、そのモスクワ動物園が「ホッキョクグマ詐欺事件」で加害者であるキエフ動物園を「締め上げている」というのが現在の構図のように思われます。 キエフ動物園はもともと資金的には非常に苦しい動物園ですから、モスクワ動物園にホッキョクグマの代金を直ちに支払うことなどできるはずはなく、この状態が長期化すればナヌクはさらにブルノ動物園のコーラお母さんのもとに留まるでしょう。 コーラお母さんが3年サイクルの繁殖に挑戦するのは来シーズンですから、来年の2月頃までにはどうしてもコメタとナヌクをブルノ動物園から移動させる必要があるわけで、そこまでにキエフ動物園がモスクワ動物園に代金の支払いができるかどうかはブルノ動物園にとっても大問題です。 それができませんと2015年のコーラお母さんの繁殖挑戦が不可能となるからです。 モスクワ動物園、そしてロストフ動物園はキエフ動物園をより一層「締め上げる」という状況がしばらく続くでしょう。

本当にスラヴ文化圏の複雑な社会背景を読み解いていかねばならないわけで、こうした文化圏での動物園間の暗闘というのは我々にとっては馴染みのないものであるわけです。 こうしたスラヴ文化圏の動物園間での動物と金のやり取りを見ていると、金銭プラス他種の複数個体を組み合わせて他園間での複雑な個体のやり取りを行うケースについて、どうもそれらは貨幣経済以前の物々交換の感覚が色濃く反映していることが垣間見えてくることに気づかされるわけです。 もっと異なった表現をすれば、それはむしろ「バザール経済」に貨幣経済が乗っかっているような印象すら受けることがあるということです。 これがいわゆる「西欧」の感覚とは大きく一線を画している現在のスラヴ文化圏の社会の特質であるように考えています。

(資料)
Zoo Brno (Jan.30 2014 - KOMETA A NANUK ZŮSTÁVAJÍ V BRNĚ DO KONCE LÉTA)
Centrum News (Jan.30 2014 - Lední medvíďata Kometa a Nanuk zůstávají v Brně do konce léta)

(過去関連投稿)
(*以下、コメタとナヌク関係)
チェコ・ブルノ動物園がコーラの出産に園の浮沈をかける ~ 食害の瞬間を映した貴重な映像記録の公開
チェコ・ブルノ動物園のコーラの出産準備万端 ~ 出産・成育成功の条件は?
チェコ・ブルノ動物園のコーラに出産間近の兆候! ~ モスクワ動物園担当者の助言を求め万全の体制へ
チェコ・ブルノ動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 24時間 産室内ライブ映像の配信開始
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、最初で最大の関門を乗り切るか? ~ 緊張のブルノ動物園
チェコ・ブルノ動物園の産室内ライブ映像に大きな反響 ~ 同動物園の映像配信サイトへのアクセス急増
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、元気に生後一週間が経過
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、順調に生後17日間が経過
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、順調に生後7週間目に突入
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、間もなく生後2ヶ月が経過へ
チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃんが生後2ヶ月を無事に経過 ~ 1976年の人工哺育事例について
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、元気に生後70日が経過
チェコ・ブルノ動物園のコーラお母さんに約4カ月振りに給餌が行われる
チェコ・ブルノ動物園で誕生した双子の赤ちゃん、生後三カ月が経過  ~ 前回5年前の映像を振り返る
チェコ・ブルノ動物園で双子の赤ちゃんの名前をインターネットで公募中
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、今週末から戸外へ ~ 日本のホッキョクグマ界との深い関係
チェコ・ブルノ動物園で誕生の双子の赤ちゃんがコーラお母さんと共に待望の戸外へ! ~ 性別への憶測
チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃん危機一髪! ~ 水に溺れかかりコーラお母さんに救出される
チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃんの性別判明 ~ 雄(オス)と雌(メス)!
チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃんが地元で大人気 ~ 週末は入園者が長蛇の列となる
チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃんの名前が決定 ~ 「コメタ」 と 「ナヌク」
チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃん、コメタとナヌクの命名式が盛大に行われる
チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃんの一頭のナヌクが消化不良で一時体調を崩す
チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃんのナヌクが右前脚を負傷 ~ ブルノ動物園の抱く思惑への憶測
チェコ ・ ブルノ動物園の双子の赤ちゃんコメタとナヌクは順調に間もなく生後7か月が経過へ
チェコ ・ ブルノ動物園で誕生の双子、コメタとナヌクが順調に生後8か月が経過
チェコ・ブルノ動物園のコメタとナヌクの人気で入園者数は好調 ~ 双子は1頭の場合より常に魅力的か?
チェコ・ブルノ動物園のコメタとナヌクの性別の異なる双子の性格と行動を探る
チェコ・ブルノ動物園のコメタとナヌクの双子の淡々として着実な成長 ~ 雌雄の双子に生じた体格差
チェコ・ブルノ動物園のコメタとナヌクの双子の一歳の誕生会が開催される ~ 注目すべき来春の移動先

(*以下、移動・権利関係)
モスクワ動物園がカザン市動物園に1頭のホッキョクグマを贈与 ~ 帰属意識と権利関係の狭間で
モスクワ動物園のシモーナお母さんの三つ子の一頭の雌がウクライナ・ムィコラーイウ動物園に移動へ
ロシア南部・ロストフ動物園とウクライナ・キエフ動物園との間の紛争 ~ 「ホッキョクグマ詐欺」事件の概要
チェコ・ブルノ動物園のコメタがロシア・ロストフ動物園へ ~ ブルノ、モスクワ、ロストフの巧妙な三角関係
チェコ・ブルノ動物園の双子の雄のナヌクがウクライナ・ムィコラーイウ動物園へ移動か?
by polarbearmaniac | 2014-01-31 06:00 | Polarbearology

カナダ・トロント動物園での人工哺育の雄の赤ちゃんのレミーが遂に雪の戸外へ

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Photo(C)Toronto Zoo

カナダ・トロント動物園で昨年11月9日に誕生し人工哺育されている雄の赤ちゃんの映像が世界的に大人気です。 この赤ちゃん(レミー) の新しい映像が公開されています。 この映像は共に1月14日の映像で、この赤ちゃんの生後66日が経過した映像ということになります。 まず、とうとう初めて戸外に出してもらい雪の上を歩こうとしている映像です。



次の映像は前脚を舐めている映像ですね。



順調に成育している赤ちゃんです。

(過去関連投稿)
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの三つ子の赤ちゃん誕生! ~ 2頭は死亡するも1頭が生存
カナダ・トロント動物園で誕生し人工哺育で育てられている雄の赤ちゃんの近況 ~ 「レミー」 と命名
カナダ・トロント動物園で人工哺育で育てられている雄の赤ちゃんレミーの生後三週間後の映像が公開
カナダ・トロント動物園で誕生し、人工哺育となった雄の赤ちゃんのレミーが生後2か月となる
カナダ・トロント動物園での人工哺育の雄の赤ちゃんのレミーが初入浴
by polarbearmaniac | 2014-01-30 15:00 | Polarbearology

ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園の赤ちゃん、順調に生後43日目へ ~ 同園がFAQ を公表

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Photo(C)Zoo am Meer Bremerhaven

このブレーメンハーフェン臨海動物園というのは、なあなんというかドイツらしく理屈っぽいというか、独特の動物園ですね。 同園で昨年12月16日にヴァレスカお母さんから誕生した赤ちゃんについて今後のロードマップも含めてFAQとその回答を公開しました。 以下がその内容です。 かいつまんでわかりやすいように意訳しつつ、ざっとご紹介しておきます。 実は大変に興味深い内容です。 一般的にこういう内容の回答をする動物園はそう多くないと思います。
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Photo(C)Zoo am Meer Bremerhaven

① Q.「もう男女の性別はわかっているのですか? (Wissen wir schon, ob es ein Männchen oder Weibchen ist ?)」
A.まだです。現在は生後44日目ですが、約50日目頃になると走って母親と共に産室を出はじめます。その時に赤ちゃんの排尿の方向を見てみないといけません。 雄ですと真下、雌ですと排尿は後方です。こうしてその後に名前を決めます。

② Q.「いつになったら来園者は赤ちゃんを見ることができますか? (Wann können die Besucher das Jungtier sehen ?)」
A.2月は赤ちゃんは産室に留まり、2月末から4月は赤ちゃんが段になったところを安全に登ったり展示場を苦も無く歩けるようになる期間として公開はしません。

③ Q.「赤ちゃんは誰の所有なのですか? (Wem gehört das Jungtier ?)」
A.母親のヴァレスカはロストック動物園の所有で、父親のロイドは当園の所有です。一般的な合意に従って最初の出産の子供は母親方の所有園 (der erste Wurf dem Besitzer des Muttertieres) が、二番目は父親方を所有する当園 (der zweite dem Zoo am Meer) が所有します。 ですから今回の赤ちゃんはロストック動物園の所有です。ロストック動物園はEEP (European Endangered Species Programme) を担当するコーディネーターと共にこの個体がどの動物園に行くかを決めます。

④ Q. 「今回の赤ちゃんはどのくらいブレーマーハーフェンに留まるのですか? (Wie lange bleibt das Jungtier in Bremerhaven ?)」
A.2015年の後半 (Mitte /Herbst 2015) までは母親と一緒に過ごし、その後は他園に移動します。 野生下では2年間は母親と一緒です。

この③と④はいかにもドイツらしいと思います。 もうこんな話を今から明らかにしているわけです。 それから特に③ですが、これは出産単位(Wurf - 同産)と明確に言っている点です。 まあこれは当事者同士がわかっていればいいことですから、単なる言い方の問題であると言えばそれまでですけれどもね。 それから①ですが、これについては是非、「オランダ・ロッテルダム動物園のヴィックスの性別への地元ファンの関心 ~ 要求された奇妙な写真」 という投稿をご参照いただきたいのですが、欧州では結構これを性別判定に用いています。 しかしどうでしょうか、これはやや危険な判定基準であると言えなくもないように思いますが。 それから④は、ヴァレスカの繁殖は3年サイクルとすることを明らかにしたことになります。 これは動物学を基礎にしたEEPやSSPの確立している欧米では、もう当然のことだと言えましょう。 

ここで1月28日の映像をご紹介しておきます。 生後43日目ということになります。



(資料)
Zoo am Meer Bremerhaven (Jan.29 2014 - Eisbärin Valeska und ihr Baby: Was sind die am häufigsten gestellten Fragen ?)

(過去関連投稿)
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園で誕生の赤ちゃん、順調に生後2週間が経過
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園の赤ちゃんへの思惑 ~ 赤ちゃんの集客力への評価は可能か?
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園の赤ちゃん、無事に生後一か月へ
ドイツにおける「動物園と政治」の対立 ~ ブレーマーハーフェン臨海動物園の赤ちゃん公開について意見対立
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園の赤ちゃんの生後36日目の映像が公開 ~ 成長過程の目安
by polarbearmaniac | 2014-01-30 01:00 | Polarbearology

ロシア連邦 ・ ウドムルト共和国 イジェフスク動物園で誕生の赤ちゃんは順調に成育中

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Photo(C)Пятый канал

ロシア連邦・ウドムルト共和国のイジェフスク動物園で昨年12月12日にドゥムカお母さんが産んだ一頭の赤ちゃんについてイジェフスク動物園はその誕生を公式に発表していないものの、園長さんがその赤ちゃんの動向をマスコミに語る形で「半公式的」に認めているという奇妙な状況です。 本当は赤ちゃんの公開の直前までこの誕生の事実はふせておきたかったそうですが、マスコミの一社にすっぱ抜かれてしまったというのが真相のようです。

その園長さん、今度はあるTV局のニュースのインタビューに堂々と答えているというのですから、まったく滑稽な話です。 今となってはもうそんなことをせずに堂々と公式にHPなどで発表すべきでしょう。 その番組をご覧いただきましょう。 肝心の産室の様子はほんの少ししか映っていません。



園長さんの語るには、2008年にオープンしたばかりのこの新しい動物園で2013年にもう、難しいと言われているホッキョクグマの赤ちゃんの誕生があったのは奇跡であり、ミュンヘンの動物園は20年間もそれを待っていたほどだ、などと言っています。 ミュンヘンのヘラブルン動物園の場合は、それ以前にホッキョクグマの繁殖の実績が豊富にあったわけで、このイジェフスク動物園の園長さんの言うことはやや正確さには欠けているというものの、やはり自分の園で赤ちゃんの誕生があったことを内心大喜びしていることはよくわかります。

(資料)
Пятый канал (Jan.29 2014 - В ижевском зоопарке родился белый медведь)

(過去関連投稿)
ロシア連邦 ・ ウドムルト共和国 イジェフスク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
ロシア連邦 ・ ウドムルト共和国 イジェフスク動物園で誕生の赤ちゃんの産室内映像が初めて公開
by polarbearmaniac | 2014-01-29 22:30 | Polarbearology

札幌・円山動物園のマルルが熊本、ポロロが徳島の動物園に移動が決定 ~ ララの2年サイクル繁殖が継続へ

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マルル(左)とポロロ(右) (2014年1月18日撮影 於 円山動物園)

札幌市の円山動物園が同園寄付会員向けの情報として明らかにしたところによりますと、同園で一昨年2012年12月8日にララから誕生したマルルとポロロの双子姉妹が同園から移動になるとのことです。 移動先はマルルが熊本市動植物園、ポロロがとくしま動物園とのことです。 (*追記 - 1月30日午前段階では同園は正式発表は行っていませんので、以下に現時点における限定的ソースをご紹介しておきます。)

(追記2 - 同園からの正式な告知がありました。 こちらです。)

物事は正しい順番で考えていかなくてはなりません。 この件について最も重要なことはマルルとポロロの移動先がどうのこうのよりも、「ホッキョクグマの繁殖サイクル」をいかに考え、そして実践に移すべきかという問題です。 順を追って考えていきましょう。

さて、これでララをこの2014年の繁殖シーズンにおいて繁殖に挑戦させるという円山動物園の方針が事実上確定したことになります。 つまり今までやってきたようなララの2年サイクルの繁殖を次も続けるということを意味します。この判断の過程において「飼育下においてホッキョクグマを何年サイクルで繁殖させるべきか?」 という問題意識があったようには思われず、あたかも2年サイクルが当然であるのだという前例に固執しただけの結果であるように考えます。 この考え方については「『 ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)』 よりの考察(11) ~ 母子をいつ引き離すか」という投稿において、この認識はあくまで「例外」であることを指摘したつもりです。 2年サイクルを継続するという理由を敢えて求めれば、それはすなわち、日本の動物園においてはホッキョクグマの頭数が減少する傾向にあるためそれに歯止めをかけたいという意思であると通常は理解してよいでしょう。次世代の頭数の減少抑止に貢献できるホッキョクグマは日本ではデナリ(そしてララ)しか現在は見当たらないというわけです。 しかしこれには強烈な副作用があるのはご承知の通りです。 つまり次世代の頭数は維持できても次々世代については「デナリの次世代への貢献」によって次々世代の繁殖上の組み合わせが狭められてしまうわけです。 言い方を変えれば、「デナリが働けば働くほど次世代は潤うが、次々世代においてはそれがむしろ自分で自分の首を絞める」ような副作用をもたらすわけです。 デナリに貢献してもらいつつ、かつ次々世代で自分の首を可能な限り絞めないようにするためには、デナリの血の入った子供たちの何頭かを同世代の別血統の幼年・若年個体と入れ替えることです。 「入れ替える」、すなわち交換については相手方が欧州であることは当然でしょう。 つまりデナリの子供を一頭でも多く増やすことは日本側の交換候補の頭数が増えることを意味します。 ところが実はここに盲点があるのです。

その盲点とは、欧州側にとってもデナリの子供をそう何頭も導入するわけにはいかないという事実です。 繁殖における血統面を考慮すれば多くて2頭だろうと思います。 そうなると、いくらデナリの健闘によって日本で幼年・若年個体の数が今以上に増えても、ある程度以上は欧州側にとってのメリットにはならないという事実に気が付かねばならないのです。 欧州側のメリットにならないことをやる(つまりどんどんデナリの子供を増やす)からには、それはすなわち現時点において2年繁殖サイクルを継続することの意義は、当初の意図はどうであれ「交換個体候補」が増えるということよりも、国内飼育頭数の減少を可能な限り食い止めようという目的に行くわけです。 ということはすなわち現状と、そしてこれからララが繁殖可能年齢上限まで産み続けるであろう個体の数を考えてみた時に、次々世代における繁殖面のより多くの苦闘を意味することになるということです。 頼みの綱である欧州とて、ララの子供たちを何頭も受け入れるわけにはいかないからです。 ということは、次の2014年の繁殖シーズンにまたララを繁殖に挑戦させる必然性はないということを意味します。 2015年のシーズンまで待つのが正しい選択でしょう。
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ポロロ(左)とマルル(右) (2014年1月18日撮影 於 円山動物園) 

円山動物園がこの期に及んでも従来の繁殖の2年サイクルを墨守するならば、同園は海外(欧州)との個体交換に不退転の決意で臨む必要があるといえるでしょう。 それならば、いっそのこと年内にアイラ、マルル、ポロロのうち二頭を相手方からの交換個体の来日なしに先行して欧州に出すべきでしょう。 そして円山動物園に基準をクリアした「新ホッキョクグマ飼育展示場」 が完成したあかつきに、欧州からの「見返り」の個体を入れるというように現時点で交渉してみるべきでしょう。 つまりこのことは、熊本や徳島と言った場所を欧州の都市に入れ替えるということを意味するわけです。 そのほうが新ホッキョクグマ飼育展示場」完成までララの子供たちを国内で「塩漬け」にするよりもよほど現実的です。 仮に先にこの選択をしていたならば、ララとマルル・ポロロの二年目の同居をとりあえず開始しておき、早速今から欧州側と交渉を開始するという方法があったわけです。 この場合は、札幌(または帯広)からララの子供たちを海外に送り出せばよく、熊本や徳島をワンタッチすることなど不要だったわけです。 とにかく円山動物園は一日も早くララの子供たちのうち2頭を欧州に送り出すべきでしょう。 
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マルル(左)とポロロ(右) (2014年1月18日撮影 於 円山動物園) 

次にこの移動先についてですが、いくつか大きな問題点があります。 移動先に関するならば私は以前「忍び寄る冬の気配、月曜日のホッキョクグマたちの姿 ~ マルルとポロロ、ララとルルの双子姉妹の性格差」という投稿でこの熊本と徳島の名前を挙げたことがあります。 その投稿に際には「それは現実的ではないと思われる。」 という一言で切って捨てていたわけです。 何故そうしたかと言えば、それは現時点でそこまで気候環境の異なる場所に移動させてまで2年繁殖サイクルを維持する必要はないだろうという考えからでした。 所詮「例外」に過ぎない「2年繁殖サイクル」には、そうしてまで維持しなければならない妥当性・合理性はないと考えていたからです。 そして現在もそう考えています。 熊本や徳島の動物園は、万が一にも間違っても「ホッキョクグマの不在が解決された。」 などと単純に思わない方がよいでしょう。 この移動はあくまで日本のホッキョクグマ界における繁殖に関連した移動であり、単なる一時避難場所として選ばれたということにすぎないわけです。 彼女たちが熊本や徳島での飼育が長くなればなるほど、それはすなわち日本のホッキョクグマ界がさらに追い込まれていっていることを意味するということを理解する必要があるわけです。 熊本も徳島も夏の暑さは厳しいです。 キロルのいる浜松以上です。 私は、熊本や徳島は釧路のユキオの移動先となるだろうと考えていたわけでした。 特に徳島の環境はホッキョクグマが余生を送るには適していると思いますし、今まで本州で夏の暑さに適応してきたユキオのとっては悪くない落ち着き先だろうと考えていました。
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ラヌア動物園におけるヴィーナスとヴァレスカ(現ブレーマーハーフェン臨海動物園)の双子姉妹と雄のマナッセ(手前)
Photo(C)Iltalehti/ILKKA KOSKINEN

しかし今回の決定で非常に残念なことがあります。 それは雌の双子を現段階で引き離してしまうことです。 実に馬鹿なことをしたものです。 実はこれは、彼女たちが日本に留まるにせよ欧州に行くにせよ、彼女たちの将来の繁殖にとってはマイナスの要因になります。 彼女たちは繁殖可能となるまで5年ほど一緒にしておくべきなのです。最近数回このことに触れていますが、大々的にその過去の欧州や北米での具体例をご紹介する投稿を行いたいと思っていたところでした。 エサクバク(現・サンフェリシアン原生動物園)とフリーマス(現オランダ・「動物帝国」)の例を見て下さい。 ヴィーナス(現ラヌア動物園) とヴァレスカ(現ブレーマーハーフェン臨海動物園)の例を見て下さい。 それからこれは繁殖に挑戦したばかりですがアナーナとオーロラ(現アメリカ・コロンバス動物園)、そしてさらにオーロラとニキータ(現カナダ・トロント動物園)の例を見て下さい。 実は雌の双子というのは飼育下では数が少ないのです。 こういった雌の双子は雄の場合と異なり、離さないで育てておくのが繁殖に有利なのです。 一方で、ルルとララの例を見て下さい。 この双子は互いに生後約1年半で別れています。 その結果はどうでしょうか? ルルはララが去った後さらに一年、つまり生後2年半までクーニャお母さんと一緒に暮らしています。 母親と長く暮らした方が繁殖に有利だなどというのは雌の双子には当てはまらないようです。 こうやってルルとララは生後一年半で別れたわけですが、このことがララではなくルルに何らかの影響を与えたであろうことは想像に難くないわけです。 雌の双子の場合はどれだけ母親と一緒に長く暮らしたかではなく、どれだけ双子が一緒に暮らせたかがポイントであるということが世界にも数が多くない雌の双子の数少ない例でも言えるわけです。 雌の双子の場合は、母親と一緒に2年暮らさせ、そしてその後に母親と離したにせよ数年は一緒に飼育しておくのが繁殖には有利に働くことを強く示唆する事例だと言えましょう。 欧米ではそういう考え方なのでしょう、こうして双子姉妹はずっと可能な限り離さなかったということです。 こういったことは本やマニュアルに書いてあることではなく、ましてや統計その他の数字に裏書きされたものというよりは、飼育の実践を行う者において働かせねばならない、ある種の「実戦的な勘」なのです。
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ララ親子 (2014年1月19日撮影 於 円山動物園)  

円山動物園がララを従来通り2年サイクルの繁殖を継続しようとしたことは、日本のホッキョクグマ界の事情を考えれば賛成はしないものの一定の理解はできると言えます。 そしてそのために、熊本や徳島といったホッキョクグマが暮らすには明らかに適さない場所にすら双子の受け入れ先を確保したというのも、賛成はしないものの理解はできます。 しかしこの雌の双子を離すことにだけはどうやっても賛成も理解もできないということです。 これによって今回の件は「大減点」だと言えましょう。 同園の行った諸々の努力には敬意を表しますが、今回の件についての最終的な「収支計算」では、やはり大きなマイナスという評価が私個人の意見としての結論です。

(*追記資料)
札幌市・円山動物園 (Jan.30 2014 - ホッキョクグマ「ポロロ」と「マルル」を送る会を開催します)

(過去関連投稿)
忍び寄る冬の気配、月曜日のホッキョクグマたちの姿 ~ マルルとポロロ、ララとルルの双子姉妹の性格差
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(11) ~ 母子をいつ引き離すか
by polarbearmaniac | 2014-01-29 20:00 | Polarbearology

ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィがソチ冬季五輪のプロモーション映像に登場

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ベルイ Photo(C)PenzaNews

ロシアのヴォルガ河流域の中都市であるペンザの動物園で一頭で飼育されているのは3歳になった野生孤児のベルィです。 このベルィはロシア極北のヤマロ・ネネツ自治管区で2011年の10月に孤児として漁民に保護された後にモスクワ動物園で1年過ごし、その後にペンザ動物園に移動してきたホッキョクグマです。 この一連の経緯については全てフォローしていますので過去関連投稿をご参照頂ければ幸いです。

さて、ロシアのソチでの冬季五輪の開会日が迫ってきました。 2月7日が開会式となります。 このソチ五輪のロシア選手団を応援するロシアのTV局のチャンネル1のキャンペーンに参加する形でペンザ動物園は、「オリンピックを歓迎するホッキョクグマ」 というプロモーション映像の中で、同園で飼育しているホッキョクグマのベルィを登場させました。 短いですが、その映像をご紹介しておきます。



ベルィも本当に成長しました。 こういうロシアの地方都市に暮らすホッキョクグマたちについては情報が多くありませんので何か報道があって映像が公開された場合は逃さず吸い上げていきたいと思っています。 そうしませんと彼らは人目につかない、埋もれてしまった存在になってしまいます。 彼らの存在に光を当ててやる必要があるわけです。

(資料)
Prо Город Пенза (Jan.28 2014 - Белый медведь в пензенском зоопарке поздравляет российских олимпийцев)

(過去関連投稿)
ロシア極北で漁民に保護された1歳の野生孤児が中部ロシアのペンザ動物園での飼育が決定
ホッキョクグマ飼育経験のないロシア・ペンザ動物園が飼育準備を開始 ~ 「親和性」、「運」とは?
ロシア極北で保護された孤児のウムカ、依然としてモスクワ動物園で待機か? ~ 野生孤児保護の問題点
モスクワ動物園で待機中の野生孤児のウムカ、11月末までにペンザ動物園へ移動
モスクワ動物園で待機中だった野生孤児のウムカが陸路、ペンザ動物園に無事到着
ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園にモスクワから移動したウムカの近況 ~ 待たれる新施設の完成
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前を公募することが決定
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前が「ベルィ」に決まる
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の苦境続く ~ ベルィ に仮仕様のプールが完成 
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の2歳の野生孤児ベルィの近況
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィが間もなく3歳に ~ 完成が待たれる新展示場
by polarbearmaniac | 2014-01-29 01:00 | Polarbearology

大阪・天王寺動物園のバフィン、展示再開へ

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ゴーゴ(左)とバフィン(右) (2012年4月19日撮影 於 天王寺動物園)

昨日1月27日付で大阪市より正式発表があり、天王寺動物園で飼育されているバフィンは妊娠しておらず、よって本日28日より展示再開となるとのことです。 まあこれはすでに担当飼育員さんが公式ブログでバフィンの展示場復帰の予定について触れていましたのでとりたてて驚くものではないわけですが、大阪市が正式に「繁殖をめざして同居を試みる」と発表したからにはバフィンのさらなる大阪出張延長が正式に決定しているということが確認できたということになります。 午前はバフィン、午後はゴーゴという展示予定だそうです。 同居についてはバフィンの発情兆候、それに対するゴーゴの反応を観察しつつ試みるということだそうです。

今となれば、このゴーゴとバフィンのペアはやはりもう一年、繁殖に向けて挑戦させてやるのがやはり正しいでしょう。 バフィンは22歳になったばかりで繁殖可能年齢上限に達しているにせよ、過去浜松で何度か出産だけはしていたそうですから、幾分そのあたりを加味すれば彼女の年齢であっても繁殖を諦めてしまうというほどのものではないわけです。 それに加えてゴーゴの男としての成熟に期待すれば、さらにもう一年このペアでというのは現状では妥当でしょう。

このバフィンの天王寺動物園来園に関連した過去のニュース映像を再確認してみましょう。


 



このゴーゴ (「クライ・ユーコノヴィチ - Край Юконович 」)ですが、母親 (アンデルマ) も父親 (ユーコン)も異父の兄 (メンシコフ)は実に偉大なホッキョクグマであり、この3頭について心底惚れきっている私はロシアで実際に彼らに何回か会い、そして現地から何枚もの写真をここにアップしてきたつもりです。 実際にこの3頭に会ってみると彼らの魅力の大きさに圧倒されてしまいゴーゴの存在を忘れてしまうほどです。 そういった神々しいまでの偉大な親族を持つゴーゴであるだけに彼の男としての成熟の若干の遅れはいささか予想外のことだったかもしれませんが、これからの繁殖については運を天に任せるしかないでしょう。

(資料)
大阪市 報道発表資料 (Jan.27 2014 - 雌のホッキョクグマ「バフィン」の展示を再開します)
朝日新聞 (Jan.28 2014 - ホッキョクグマのバフィン展示再開)
by polarbearmaniac | 2014-01-28 13:00 | Polarbearology

男鹿水族館での今後のホッキョクグマの繁殖を考える ~ “ What if...? ”

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豪太 (2014年1月25日撮影 於 男鹿水族館)

多くの人々が気が付いていながら、ほとんど表だって語られないことがあります。 今回はそれについて敢えて考えてみたいと思います。

今週ミルクが釧路市動物園に移動します。 その主な目的は、豪太とクルミとの間の次シーズン(2014年) の繁殖を狙うためです。 さて、これからが問題です。 今年2014年の春にこの2頭の間での繁殖行為があり、そして今年の11~12月に首尾よくクルミが出産したとします(一頭か二頭かについては話を簡単にするため一頭としておきます)。 産室内で赤ちゃんが無事に成育し、そして来年2015年の4~5月にクルミお母さんと一緒に一般公開されるとします。 そして来年の11~12月に一歳のお誕生会があるでしょう。

さて....この赤ちゃん(以下、個体X と略記します)は、その後いったいどうなるのでしょうか? 「クルミお母さんと一年だけしか一緒にいないのは可哀想だ。」 という声が再び必ず上がり、そして多分今度はミルクの場合とは違って個体Xはもう一年クルミお母さんと一緒に暮らすでしょう。 そうして2016年の11~12月に個体Xの2歳のお誕生会が開催されるでしょう。 さて...その後はどうなるのでしょうか?  まさに“ What if...? ” の連続です。
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クルミ (2014年1月25日撮影 於 男鹿水族館)

予想されることはまず、長期出張しているクルミの釧路市への返還でしょう。 そうなると男鹿水族館は豪太と秋田県が所有権を持つ個体Xの二頭飼育体制となるでしょう。 スペース的にはこれで全く問題ないわけですが、これでは豪太はもう繁殖に寄与させないということを意味します。 そうならないためにクルミが男鹿水族館に残留して引き続き豪太との間での繁殖を狙うと仮定すれば、個体Xをどこか別の施設に移さねばなりません。 さて...どうしましょうか?  なにしろ個体Xは秋田県の所有です。 ...となれば考え得ることは、

(A) 秋田市の大森山動物園の中にホッキョクグマを十分に飼育できる施設を新設して、そこに2017年の初頭に個体Xを移動させる。

(B) 個体Xを2017年の初頭に秋田県外の動物園に移動させる。


この二つです。 (A)については正確に言うと大森山動物園は秋田県の施設ではなく秋田市の施設のはずですが、まあそれは大した問題ではないでしょう。 (B)については移動地は北海道・東北以外になるでしょう。 なにしろ北海道の動物園にはスペース的な余裕がもうありません。 東北ではホッキョクグマを飼育しているのは仙台の八木山動物公園ですが、そこもスペースはないでしょう。 ですから必然的に個体Xは北海道・東北以外の動物園に移動することとなります。 どこになるかは難しいところです。 しかし、どこになったにせよ秋田県にとっては不本意でしょう。
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ミルク (2014年1月25日撮影 於 男鹿水族館)

さて、今回のミルクの釧路への移動についていくつかの報道ではしきりに権利関係について触れています。 その背景にはおそらく、豪太/クルミのペアの次の繁殖結果、つまり個体Xの権利は秋田県に属するということを強調したいためでしょう。 それはおそらく秋田県(の行政の最高責任者の方、及び担当者の方)が、秋田県が権利を持つ個体を何が何でも早く得たいと考えていることがマスコミの報道から透けて見えてくるわけです。 となれば、上記の(A)と(B)の選択肢ではおそらく(A)が採用される可能性が大きいと考えられます。 つまり、個体Xを何が何でも秋田県内に留め置こうという意思が働くであろうからです。 さてそうなると次の問題が生じてきます。 それは、「ホッキョクグマは秋田市で見られるのだから、わざわざ男鹿半島にある水族館まで行かなくてもよい。」 という考え方が一般の人に多く出てくるわけです。 これは男鹿水族館にとっては大きな痛手です。 これでは男鹿水族館でホッキョクグマを飼育するという同館の存在意義そのものを否定する結果になりかねません。

さて、では(A)と(B)以外の選択肢がないかといえば、そうでもありません。 以下の二つです。

(C) 2017年初頭にクルミを釧路に返還し、その代わりに別の雌の個体Fを男鹿水族館に導入して豪太との繁殖に寄与させ、個体Xは引き続き男鹿水族館で飼育して、豪太、個体F,個体Xの三頭飼育体制にする。

(D) 2017年初頭にクルミを釧路に返還し、豪太もオーストラリアに返還し、個体Xが繁殖可能な年齢になるまで男鹿水族館は個体Xの一頭飼育展示体制にする。


この(C)ですが、要するに個体Xの存在がクルミの三回目の繁殖に障害となるわけですから(つまり発情を阻害する要因になるので)、この場合クルミを別の雌の個体Fと入れ替えてしまおうという考え方です。 そうなると豪太と個体Xは繁殖行動期以外は交代展示するということになるでしょう。 やや苦しいですが可能ではあります。 次に(D)ですが、これは奇手のように見えますが、ホッキョクグマの所有権というものに固執するならば実はこれが一番筋の通った考え方です。 豪太の所有権は秋田県にはありませんから、いざ個体Xが誕生すれば秋田県自らが所有権を持たない豪太は不要となるという考え方です。 さらにクルミ返還は個体X誕生後は既定の方針でしょう。 ただしオーストラリアのシーワールドでは豪太の返還を自らは受け入れないでしょう。 オーストラリアのシーワールドは「余剰個体」を海外に出すことに過去に大きな苦労をしているわけです。 あのサンクトペテルブルクのウスラーダお母さんの産んだ双子をシーワールドは一緒に一度は導入したものの、そのうち雄のリューティクが「余剰個体」となってしまい、その受け入れ先探しに難航し、結局リューティクは2006年夏にアラスカ動物園に引きとられたわけです。 アメリカは海外からのホッキョクグマの輸入は基本的にはほぼ困難となっているわけですが、アラスカ州は野生のホッキョクグマの生息地という特殊な条件もあり、その例外だったようです。 秋田県がオーストラリアのシーワールドに豪太の返還を申し出てもシーワールドは難色を示すでしょう。 となれば、やはり(D)ではなく(C)の可能性がかなり高くなります。
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ミルク (2014年1月25日撮影 於 男鹿水族館)

さて、では最初に挙げた選択肢の(A)と次に挙げた選択肢(C)の二つの有力な可能性のうちどちらがさらに有力でしょうか? やはり(C)が優るということが言えるかもしれません。 しかし仮に(C)を選択した場合、個体Fはいったいどの雌になるのでしょうか? やはりツヨシでしょう。 秋田県と釧路市とはホッキョクグマについての「協力関係」がすでに存在しているからです。 しかし、この個体Fがツヨシとなるためには、2017年初頭までツヨシにはパートナーが得られない場合という条件が付いてきます。 そこまでツヨシをパートナー無しで放置するのは日本のホッキョクグマ界の繁殖に対する姿勢が問われかねません。 さて...そうすると、一度捨てたはずの選択肢である(B)が再浮上することになります。 そして私の予想では、現実には最終的に(B)が採用されざるを得ないのではないかと思っています。 ということはつまり、秋田県の知事さんが県所有のホッキョクグマを早く欲しいと望んだどころで、その個体Xは結局は県外に移動するという結果になるわけです。 つまりこれを別の角度から言い換えれば、少なくとも日本においては自治体が自らが権利を有する幼年個体の所有と保持に固執すること自体が現在の日本のホッキョクグマ界の現状に合わない、あまり意味のない欲求であるということを意味するわけです。 ましてや個体Xを早く誕生させるために諸々の重要なことを犠牲にする結果となっているとすれば本末転倒な話です。
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クルミとミルク (2014年1月25日撮影 於 男鹿水族館)

男鹿水族館では館長さん以下、スタッフの方々が真面目に真剣にホッキョクグマの繁殖に取り組んでいます。 それを全面的にサポートするのが県の役割であろうと考えます。 にもかかわらず県の側が主導権を持って前のめりで突き進むのには危うさがあるように思います。 今年の11~12月に首尾よく個体Xが誕生した場合、そのあとのシナリオを県知事さんや県の担当者の方は具体的に考えているでしょうか? 仮に考えていたとすれば、好むと好まざるとにかかわらず個体の所有権と飼育場所の分離という現実は不可避であることを認識していただくほうがよいように思います。 そうしませんと全国レベルでのホッキョクグマの繁殖につながっていかないだろうと思われます。
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クルミ (2014年1月25日撮影 於 男鹿水族館)

(過去関連投稿)
ウスラーダお母さんの2頭の子供たちとの別れ
オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドのホッキョクグマたち ~ 繁殖への期待、豪太との関係
by polarbearmaniac | 2014-01-27 23:45 | Polarbearology

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