街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ポロロこそララの後継熊なのか? ~ マルルを突き放し姉のアイラに肉薄する稀有の逸材の歩む道

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一週間前の熊本でマルルに会い、マルルが自分のペースを掴む糸口を見出しつつあることから考えて、このポロロと熊本のマルルの差は縮まっただろうと考えていた。 ところがそれは大きな間違いだった。
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このポロロは熊本のマルルに対してさらに大きくリードを広げていた。
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ポロロは完全に自分の生活のリズムを獲得し、そしてこのとくしま動物園の飼育展示場の空間を完全に自分の支配下においたのである。
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「熊本のマルルはこの徳島のポロロ以上に元気に遊んでいる。 だからポロロとマルルとの間には差がついてはいない。」 という見方は確かに存在しているかもしれない。 しかし熊本のマルルが活発なのは全て飼育員さんが苦心して外部からマルルに与えている刺激のためである。 先週も書いたが、マルルの快活さは飼育員さんが苦労して作った illusion である。 何百枚、何千枚マルルの遊んでいる写真を提示してみたところで、その本質は変わらない。 ところが今回のポロロの姿はもうそういった illusion ではなくなっている。マルルは自分の生活のペースを自ら作り上げるに至っていないし、あの熊本の飼育展示場の空間を完全に支配するに至っていないのだ。 マルルはまだスタートラインに着いていないが、ポロロはもうスタートしていて成長と過去の自己の脱皮を行うまでに着実にレールの上にのっている。 外面的な行動ではなく、その本質を見なければいけない。 今日のポロロの姿に「幻影」は消え去っている。 現時点でのマルルとポロロにおいては生活における「遊び」の意味合いと位置付けはまるで違っているのである。
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現時点で何故このポロロと熊本のマルルとの間に大きな差がついたかだが、それはやや抽象的な言い方になるがポロロの性格とこの徳島の飼育展示場の構造とが非常に相性がよいということが理由ではないだろうか? このとくしま動物園の展示場のほうが落ち着けるのである。 だから本来やや夢想的な性格のあるポロロは、この展示場で自分のペースを掴むことに成功しやすかったのだと考えられる。 それから、この動物園の飼育員さんとポロロの相性が良いということも原因かもしれない。 しかし、それらすべてを考慮しても説明のつかない「何か」があるというのが正確なのではないだろうか?
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私はこういう考え方は好きではないのだが、その「何か」 をここでかつて暮らしていたシロー爺さんの存在に求めざるを得ないように感じてしまうのである。 思い出してみてほしい。 このポロロの歓迎式で園長さんは「天国のシローとともに皆さんもポロロの成長を温かく見守ってほしい。」と言ったのである。 園長さんも飼育員さんもそういう気持ちでこのポロロに接しているのだ。 そういう気持ちがどこかでポロロに伝わっていると思われる。 そこに何か名状しがたい、飼育員さんとポロロとの見えざる信頼関係がどこかで何らかの作用をしているとしか思えない。
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今は亡きシロー爺さんはやはりこのポロロをしっかりと見守っているのである。 そう考えないと説明がつかないのである。
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円山動物園の飼育員さんは、このポロロはララお母さんに性格的に似たところがあるので将来偉大なる母親になる可能性があると考えているようだ。 私はこのポロロの性格がララお母さんに似たところがあるという見解には必ずしも賛成しない。 しかし、ポロロが将来偉大なる母になる可能性があることについては賛成したい。
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このポロロは二歳年上のアイラを猛追しているように思われる。アイラとポロロの性格差は非常に大きい。 しかし、どちらも大物の片鱗を感じさせる素晴らしい逸材である。 「アイラ vs ポロロ」 というララお母さんの後継熊の「争い」がすでに「始まっているのかもしれない。 そこにいつマルルが一枚かんでくるかが問題である。 アイラが母親になればウスラーダやフギースのような「理性型」の母親となる可能性がある。 ポロロが母親になったらララやシモーナのような「情愛型」になるだろう。
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シロー爺さんに見守られながら成長の階段を力強く一気に登り始めたポロロである。
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ポロロの歩む道は一頭の雌の偉大なホッキョクグマへの道である。
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私は「ホッキョクグマの神様」に問うてみたい。 「マルルとポロロをこうまでして全く別の道を歩ませるのが本当に正しいことなのですか?」と。  神様はこう答えるかもしれない、「私は昨年の秋に幼いマルルの命を助けたのだ。それ以上の何を私にせよと言うのか?」と。
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Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
(May.31 2014 @とくしま動物園)

(過去関連投稿)
とくしま動物園でのポロロ歓迎式、そしてポロロの自信に溢れた徳島での公式デビュー
ポロロ、その優れた適応性、そしてその執着力が予感させる器の大きさ ~ 大輪晩開の花
熊本市動植物園での、いささか精彩に欠いたマルルの熊本公式デビュー ~ "Marle of Our Time"
マルル、その「正統派ホッキョクグマ」 が克服を期待される試練 ~ 「我らが時代」のホッキョクグマの姿
熊本市動植物園でマルルの歓迎会が開催される
大きく成長を遂げつつあるポロロ ~ クーニャよりもシヌックの影を強く感じるララファミリーの子供たち
冷雨の日曜日、間近に見るポロロの表情 ~ 亡きシロー爺さんに見守られているポロロが優位に立つ
マルルの "Perpetuum mobile" ~ 公開後、約一か月が経過したマルル
マルルに当分の苦境は続くか? ~ "Every cloud has a silver lining."
マルル、まどろみの日曜日
ポロロとマルルが暮らす徳島と熊本の二つの動物園の印象 ~ 「組織の徳島、人の熊本」
マルルが取り戻した快活さの裏側 ~ 多大な労力で「幻影」の維持を強いられる飼育員さんへの同情
熊本の夏の入り口の暑さにも動きが鈍らないマルル ~ in/outdoorの扉開放方式の試験的導入が成功
夏の暑さの到来した徳島にあっても、立ち止まることなく前進するポロロの「快進撃」
by polarbearmaniac | 2014-05-31 23:45 | しろくま紀行

夏の暑さの到来した徳島にあっても、立ち止まることなく前進するポロロの「快進撃」

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徳島のシンボルである眉山は、どの方向から眺めても眉の姿に見えることからその名がついたそうだ。 札幌にとっての藻岩山よりも徳島にとっての眉山のほうが意味合いが大きいようだ。
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やあポロロ、今日は暑いですね!  元気でいますか?
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前回ここに来たのは4月12~13日だったが、ポロロはなんだかとても成長したような感じだ。
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相変わらずこういった蓋のようなものが好きらしい。
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飼育員さんの気配に快速で走り回るポロロ

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今度は何をもらえるのかな?
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今日は正担当の飼育員さんはお休みで副担当の飼育員さんがいらっしゃったのだが、ポロロにはそういったことは関係ないようだ。
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中におやつの入ったポリタンクである。

おやつ入りのポリタンクをもらったポロロ

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今日は気温が高いためかポロロもよく水に入っている。
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ポロロの悠然とした水遊び

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そしてその後はゆったりとお昼寝である。 ポロロは完全に自分の生活のペースをつかんでいる。
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やがて午後の氷のケーキのプレゼントの時間がやってくる。

氷のケーキのプレゼントで水にジャンプするポロロ

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当然、中には魚が入っている。
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暑さを避けて水中でゆったりと時を過ごすポロロ

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飼育員さんが現れようが現れまいがポロロは完全に自分の生活を確立している。 だから常同行動などは見られないのである。 飼育員さんが現れることは彼女にとっては生活を彩る一つの楽しみであり、彼女はそれを十分に楽しんですらいるようである。 暑さに対してもポロロは自分でそれを回避しようと試み、そして成功しているのである。 ポロロは自分で変化のある生活のリズムを会得し、そしてこの飼育展示場の空間全部を完全に自分の支配下におくことができるようになったのである。 とくしま動物園はこのポロロの飼育の勘どころを押えることに見事に成功した。 同園とポロロの両方に大きな拍手を送りたい。
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そういった日々の生活だけではなく、ポロロは体も順調に成長している。
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このポロロはもう札幌時代の「甘えっこ」ではなくなりつつある。 日々逞しくなっていくポロロである。 ポロロ恐るべし!
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今日、札幌からいらっしゃっていた方に声をかけられた。 円山動物園でお顔はよく存じ上げている方だが今まで一度もお話はしたことのない方である。 熊本に二泊、徳島に二泊という余裕を持ったスケジュールでマルルとポロロに会うために札幌からいらっしゃったそうである。 「こうして熊本や徳島に来てみると、マルルやポロロは本当に札幌から遠いところに行ったことがよく理解できました。」とおっしゃられていた。 まことにその通りだと思う。

Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
(May.31 2014 @とくしま動物園)

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by polarbearmaniac | 2014-05-31 22:30 | しろくま紀行

イタリアのマスコミ取材に対しイコロとデアのペア実現にかなりの自信を示していた2年前の上野動物園

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イコロ (2012年4月29日撮影 於 おびひろ動物園)
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デア (2014年4月27日撮影 於 恩賜上野動物園)

さて、実は2年前にイタリア・ファザーノのサファリ動物園のデアの上野動物園への移動についてのイタリアでの報道記事を読んでいましたら非常におもしろいことが書いてありました。 それは Osservatorio Oggi 紙の2012年3月15日付の記事で、上野動物園の園長さん (*注 - "direzione dello zoo di Tokyo" を「上野動物園の方針」と理解することも可能ですが、要するに "direzione" というからにはこれは "direttore"、つまり園長さんの意向と理解するのが語学的にも内容的にも正しいでしょう) に取材した内容が含まれていますが(おそらくイタリアからの電話取材かそれとも東京の特派員の取材でしょう)、それによりますと上野動物園の園長さんは、

“(Yukio) E’ un esemplare maturo e, pur se tranquillo, non sarebbe opportune.  Invece, è più probabile l’accoppiamento con un maschio più giovane, forse proveniente dallo zoo di Hokkaido.” 「ユキオはもの静かではあるものの年齢がいっており(デアのパートナーには)ふさわしくない。(ユキオのかわりに)デアのパートナーとなるのは北海道の動物園から来園する雄の若年個体となるだろう。」
(*追記 - これはホッキョクグマファンとして私は非常に言いにくいことですが、上のイタリア語で"maturo" と "tranquillo" という二つの単語が対比されていることから考えてイタリア語のプロの翻訳家だったら「老いぼれていて無気力だ」と訳すかもしれません。 明らかに否定的評価ですね。 おそらく園長さんの日本語の回答をイタリア語にした段階でそういったニュアンスが付加されたように思います。 おそらく園著さんはそういった意味でユキオ自体に対しての否定的評価はしていないでしょう。)

と語っています。 この記事は2012年3月15日付けです。 つまりデアが上野動物園に到着する前日の記事です。 ということは少なくともその段階では上野動物園は 「北海道の動物園の雄の若年個体」つまりイコロの入手にかなりの自信を持っていたということがわかります。 これで上野動物園がデアのパートナーにしたかった(or したい) 雄の個体はやはりイコロであることが明確になったわけです。 アイラがおびひろ動物園に到着したのは2012年2月20日であり、その時からイコロと壁へ隔て一緒に飼育が始まったわけでした。 それから約一か月してデアの来日となったわけです。 イコロは現時点でもおびひろ動物園で飼育されているわけですが、イコロの所有権を持つ札幌市がイコロの上野行きに待ったをかけたのは少なくとも2012年の4月以降であるということが、この記事ではっきりしたわけです。 なぜ4月以降であるかと言えばユキオが釧路市動物園に移動となるのが発表されたのが2012年4月4日だからです。 これで上野動物園にはイコロの受け入れの環境が整ったということになったからです。 しかし...その後に何かが起きたのでしょう。 そのためにイコロは現在もまだおびひろ動物園で飼育されているというわけです。 

しかしここでちょっと時期的に気になる符号があります。 それは円山動物園が2012年夏にドイツのハノーファー動物園に個体交換の話を持ち込んだ件ですが、その交換個体候補がアイラであったことが欧州サイドのマスコミ報道で明らかになった点です。 つまり、円山動物園は2012年夏にアイラを欧州に出すことが間違いなく成功するだろうと楽観的に考えていたのではないでしょうか? そうなると、おびひろ動物園にはイコロ一頭になってしまうわけです。 仮にアイラを欧州に送り出し、そして上野動物園の希望通りイコロを東京に移動させれば、おびひろ動物園にはホッキョクグマ不在となってしまうわけです。 ララが今後産むであろう個体の預け入れ先として円山動物園が頼りにしているおびひろ動物園が困るようなことを円山動物園は避けたかったと考えることは可能です。 そうなるとイコロは当分はどうしても帯広においておかねばならないと考えて円山動物園はその時点でのイコロの上野行きを断った...そう推理してみることも可能です。 2012年春にララとデナリとの間で繁殖行為があり、そしてその年の年末に期待されるララの出産の結果次第でイコロを上野に移動させる選択肢を改めて考えようということだったのかもしれません。 ところがララがその年の年末に産んだのはマルルとポロロの雌の双子でした。 この双子の性別が判明した段階で初めて円山動物園は「イコロ+キロル」の雄の双子のセット、そして「マルル+ポロロ」の雌の双子のセット、これらを欧州個体との交換候補として提示し、そして一気に2ペアを実現したいと考えるに至ったのではないでしょうか。 そうなると今度はイコロをデアのパートナーとさせてしまえばこのロジックは崩壊し、そして将来における対欧州との交渉への目論見が崩れると考えて、円山動物園はイコロの上野行きを再度断った...そう推理してみることも可能です。 少なくとも私が円山動物園だったら、それくらい戦略的な発想をするでしょう。

上野動物園における「イコロとデアの黄金のペア」、果たしてそれを見る日が来るでしょうか? 日本の首都東京の上野動物園で日本が世界に誇る偉大なる母であるララの息子が飼育されるということは、私は当然だろうと思っています。 それはある種の「象徴的存在」として必要だろうと思っています。 ただし、日本のホッキョクグマ界の将来を考えれば、対欧州との個体交換はどうしても必要でしょう。 そういったことを視野に入れつつもデアのパートナー候補は依然としてやはり、「本命イコロ」、「対抗」はなく 「大穴キロル」...そういうことではないでしょうか。

(資料)
OsservatorioOggi.it (Mar.15 2012 - L'orsa polare Dea vola in Giappone)

(*デア関連)
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園での2008年産室内映像を振り返る ~ デア (現 上野動物園)の誕生
イタリアよりデアが元気に上野動物園に到着
上野動物園がイタリアのマスコミ取材に対して、デアのパートナーに雄の若年個体導入の意向を語る
久方振りの上野動物園でデアとの対面 ~ 姉に瓜二つのラテン的美女の将来のパートナーは?
盛夏の上野動物園、日曜日午後のデアの姿
花の季節の到来した上野、女神デアの日曜日 ~ 「知性」から「象徴的存在」への真直ぐな階段
上野動物園の女神デア、その神性の宿るところ ~ 父親との同居成功という稀有の体験が語るもの
梅雨の合間の女神デアに会い彼女のパートナー候補を考える ~ イコロ、キロルの線はすでに消えた?
晩秋の晴天下に女神デアは何を想う? ~ 牙を剥いた「不気味な力」の前に苦境となった(?)上野動物園
女神デアのパートナー問題の推移や如何 ~ 候補はイコロかキロルかイョシか?
by polarbearmaniac | 2014-05-31 06:00 | Polarbearology

イタリア・ファザーノのサファリ動物園の一歳の幼年個体の近況

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マリッサお母さんと一歳の幼年個体 Photo(C)Zoosafari di Fasano

南イタリア・ファザーノのサファリ動物園で一昨年12月24日にマリッサお母さんから生まれたもう一歳になっている幼年個体については非常に情報が少なく困っています。 マルルとポロロと同じ年齢のこの幼年個体についてはネット上の現地の情報を集めても性別は雌らしいということ以外、その名前すら見当たらないという情報不足です。 昨年の12月に「イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の幼年個体の近況 ~ 父親との同居は今回も実現の模様」という投稿をしていますが、この幼年個体は今回もジョヴァンナやデアの場合同様、父親との同居が行われていることは間違いない事実です。 これは世界のホッキョクグマ界では「禁じ手」であるわけで、そういったことを今回も堂々とやってのけるこのサファリ動物園の度胸には驚くばかりです。この下の映像は今年になってから撮られたもののようで、映っているのはマリッサお母さんとこの幼年個体の2頭だけですが、この幼年個体は相当にやんちゃな一面を見せています。 しかしマリッサお母さんは毅然とした対応ですね。



この映像が撮影された時期は多分ホッキョクグマの繁殖行動期に入っていたため、父親のフェリックスは別飼育となっているのでしょう。 さすがにホッキョクグマの繁殖行動期には幼年個体に危害が及ぶ可能性があるという判断だと思われます。

(過去関連投稿)
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の双子の赤ちゃんの写真が遂に初めて公開される
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の双子の赤ちゃんが早々と戸外へ登場
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の双子の赤ちゃん、一頭が亡くなる
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の赤ちゃん、マリッサお母さんとともに一般に公開される
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の赤ちゃんの最近の姿 ~ 果たしてまた父親との同居はあるか?
イタリア・ファザーノ、サファリ動物園で誕生の幼年個体の近況 ~ 父親との同居は今回も実現の模様
by polarbearmaniac | 2014-05-30 23:45 | Polarbearology

男鹿水族館がホッキョクグマ売買をめぐり動物商を提訴 ~ その報道内容の裏側に隠された重大な意味

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ツヨシ(左)とクルミ(右) (2011年4月24日撮影 於 釧路市動物園)

本日(5月29日)付の秋田魁新報の電子版記事に「男鹿水族館、動物商を提訴 ホッキョクグマの売買をめぐり」 という興味深い記事が掲載されています。 その内容を要約します。

・男鹿水族館は2009年12月、東京の動物商との間でホッキョクグマ1頭の売買契約(契約額1630万円)を締結し事前に着手金として352万円を支払ったが2014年3月の期限までに引き渡されず、翌4月に契約を解除したが着手金の返還がないため秋田地方裁判所に訴えをおこした。
(*注 - 共同通信の配信をそのまま記事にした毎日新聞(5月29日付)によりますと、「男鹿水族館は2008年10月に前払い金を支払い、ホッキョクグマ1頭を約1600万円で売買する契約を(動物商と)(20)09年12月に結んだ。」となっています。 実はこの記事の表現の違いは少なからぬ微妙な意味を持っています。 それは後述します。)

この男鹿水族館のホッキョクグマ入手への試みは2005年6月の豪太の来日以降については、私の知る限り二つのフェーズ存在していたように思います。 もっと他にあった可能性もありますが、それは私は知りません。 まず一つ目のフェーズは2006年を終着点としたもので、この段階では秋田県庁が直接関与していたわけで目的は豪太のパートナー探しでした。 「セルビアモンテネグロの動物園と交渉を行ったものの現地で最終的な確認をしたところ、ヒグマとの混血であることが判明し入手を断念した」 という一連の動きでした。 これは秋田県庁がその経緯を2006年10月16日付の「県民の声」としてネット上で回答していました。 この「セルビアモンテネグロの動物園」というのはベオグラード動物園であることは私が一時期さんざんこの個体を追いかけた過程で得た結論でした。 これについては「ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(2) ~ セルビア ・ ベオグラード動物園を覆う深い謎」という投稿をご参照下さい。

次に二つ目のフェーズですが、これが2010年3月を大きなターニングポイントとしたフェーズでその目的は釧路市動物園の雌の個体のパートナー探しです。 この時は来日が予定されていた東欧の個体」が発育不良で来日が不可能になったという事件があったわけです。 この「東欧の個体」はその後2011年4月に忽然として中国・江西省、南昌市の南昌海洋公園に姿を見せた件については、「秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す!」をご参照下さい。 そしてこの個体もヒグマとの混血であるとみられる点については「中国に突然現れた『幻の東欧の個体』はヒグマとの混血か? ~ 深まる謎」という投稿をご参照下さい。 そしてこの「幻の東欧の個体」もベオグラード動物園生まれであることは確実だと考えたわけでした。 男鹿水族館が東京の動物商と売買契約を締結した時期(2009年12月)から考えれば、この第二フェースは秋田県庁の主導というよりも男鹿水族館の主導によって動物商を介してホッキョクグマ入手を図っていたということが推察できます。 第一フェースも第二フェーズも入手候補個体となったのは結果的にはベオグラード動物園のハイブリッド個体であったにもかかわらず、第一フェーズでは県担当者が現地に出張して「断念」の結論を出したものの、第二フェーズでは男鹿水族館は動物商に情報のかなりの部分を依存していたようで動物商から「発育不全」という現地からの情報を得て初めてその個体の導入を断念したということは、要するに第二フェーズは県庁の主導ではなかったことを暗示するものです。 しかしそれにしてもこの「幻の東欧の個体」が本当に日本に来ていたら大スキャンダルになっていたでしょう。 到着してみたらハイブリッドの個体だったことが分かり、男鹿水族館(秋田県)はその時点で動物商との間で紛争が起きていたことに間違いありません。 こういった個体は事実上セルビアに送り返すことは不可能でしょうから、日本国内のどこかの動物園に引き取ってもらう以外にないわけです。 男鹿水族館(秋田県)はあらためて動物商に対して「ハイブリッドではない本物のホッキョクグマ」の引き渡しを要求することになるでしょう。 紛争は泥沼化していたただろうと思います。
*追記1 - 私は当時の一時期、この第二フェースの「幻の東欧の個体」はセルビアのパリッチ動物園に生まれた個体ではないかと考えたこともありました。  要するに2006年に誕生したヨレクの弟が同園で実は誕生していたのではないかという憶測だったわけです。 なぜなら、第一フェーズでベオグラード動物園の個体がハイブリッドであることは秋田県はすでに現地に職員を派遣して確認していたわけで、まさか第二フェーズでも候補個体が同じベオグラード動物園生まれの個体でなどあるはずがないという確信からです。 しかしネット上に存在していたその仮想個体の写真は後日、実はヨレクの写真である可能生が極めて濃厚であることがわかったわけでした。 撮影年月の記載のないネット上の写真の取り扱いは容易ではないということです。)
*追記2 - 第一フェーズも第二フェーズも動物商が介在したわけですが契約形態が異なっていたことは間違いないと思います。 第一フェーズにおいては動物商はおそらく「買付委託者 or 買付代理人 - Buying Agent」 としての役割だったと思われます。 この場合は「A動物園 ⇀ C水族館/秋田県」 と個体の所有権は直接移転するわけです。 だから秋田県庁は直接自分の眼でその個体の確認にベオグラードまで行ったのでしょう。 ところが第二フェーズでは報道によれば男鹿水族館と動物商との間の契約は「売買契約」となっています。 つまりこの場合は「A動物園 ⇀ B動物商 ⇀ C水族館/秋田県」 と個体の所有権が移転するわけです。 ですから男鹿水族館/秋田県、は直接その個体を確認する必要はないと考えたのかもしれません。)

この第二フェーズについて当時の状況を振り返っておきましょう。 男鹿水族館と動物商との契約がなされたのが秋田魁新報の報道によれば2009年12月ですが、実はこの時期は豪太のパートナー探し問題がちょうど解決することが決まった時期にあたります。 翌年2010年にクルミの妊娠が確認された場合は、釧路市はツヨシを男鹿水族館に貸し出すことになるという方針が決まったわけです。 これについては釧路市の2009年12月の定例市政記者クラブ・市長懇談会の記録で明らかです(「クルミ・ツヨシ・豪太に関する報道記事の深層を読み解く(前)」をご参照下さい)。 ですからこの時点で男鹿水族館が欲したのは豪太のパートナーとなるべき雌の個体ではなく釧路に残る雌の個体のパートナーにもなり得る雄の個体であったということです。そして翌2010年になってデナリとの繁殖行為が1月にあったクルミには出産が無く、そして2011年の2月に男鹿へ移動するのはこの出産のなかったクルミであり、釧路に残留するのはツヨシであることが決定したわけです。

この「幻の東欧の個体」の来日が不可能となった後この動物商がどうやってホッキョクグマを入手しようとしていたかはよくわかりません。 タイ・バンコクのサファリワールドに接触したことは間違いないと思いますが、男鹿水族館がその時点で必要としたのは雄の個体で、これはつまるところ釧路市動物園に残るツヨシのパートナーとすることを視野に入れていたであろうことは間違いないと思われ、サファリワールドの雌の個体を本気で入手しようとしたとは考えにくい話です。 イタリア・ファザーノのサファリ動物園の個体(つまりデアですが)は雌ですから、それを積極的に入手しようとも考えなかったでしょう。 ロシアルートに関して言えば2009年暮れにモスクワ動物園で生まれた幼年個体の3頭(シモーナの産んだミラーナトーニャ、ムルマの産んだ美美)はいずれも雌です。 つまりこの段階で動物商は手詰まりになったに違いありません。 動物商は「ホッキョクグマは世界的に雌不足であるが雄ならばなんとかなるだろう。」 と甘く考えたのでしょうが、この2010年前後の状況は雌の個体候補はあっても雄の個体候補は極めて限られていたという実に稀に見る特異な状況だったわけでした。 そのような状況を引きずったまま動物商は男鹿水族館(つまり釧路市動物園)に雄の個体の納入することができないまま納入期限を迎えてしまったということでしょう。 冒頭にご紹介した共同通信の配信をそのまま記事にした毎日新聞は、「男鹿水族館は2008年10月に前払い金を支払い、ホッキョクグマ1頭を約1600万円で売買する契約を(動物商と)09年12月に結んだ。」と報じていますが、そうなると2008年10月の着手金に支払時点ではまだ豪太のパートナー問題は解決しておらず、よって男鹿水族館はこの時点では豪太のパートナーとなる雌を入手するつもりだったものの、2009年12月の段階で豪太のパートナー問題は解決したために、今度は釧路に残る雌のパートナーとなる雄の個体を狙うためにそのまま動物商との契約を締結したということになるわけです。 そしてこの動物商が白羽の矢を立てたのがベオグラード動物園の個体(つまりハイブリッド)だったという経緯となるわけです。このあたりはかなり微妙な成り行きの推移であったものと思われます。  さてともかく訴訟となれば原告側、つまり男鹿水族館が勝訴する可能性が濃厚だと思われます。

さて、実はこれからが重要です。 この男鹿水族館が原告となって動物商を被告とした着手金返還訴訟が提起されたということそれ自体よりももっと大きな問題があるということです。 釧路市はひょっとして2014年3月を期限とした男鹿水族館と動物商との間の契約の履行によってツヨシのパートナー問題が解決するだろうという期待を多少なりとも持っていただろうと思います。 そうしたことから釧路市は男鹿水族館(秋田県)に義理立てや遠慮があってツヨシのパートナーを探す表立った動きができなかった可能性があったことは間違いないでしょう。 ところが動物商は男鹿水族館に契約義務を履行できなかったわけです。 となればこの事実は、「ツヨシのパートナー探しは白紙状態となり、釧路市は独力で国内にそのパートナーを求める以外の手段がなくなった」 ということを意味します。 そもそも世界中の飼育下のホッキョクグマを見渡してみて簡単に入手できる個体など存在しないと私はみていました。 ロストフ動物園のイョシはその例外といってもよいかもしれません。 しかし「スラヴ世界の闇」の事情や「サーカス出身のイョシ」の存在などはホッキョクグママニアにはわかっていていても、動物取引のプロである動物商さえ知らないでしょう。 この動物商はホッキョクグマを入手できる可能性がないことを薄々知りながらも、結局は2014年3月の履行期限まで男鹿水族館にその履行が極めて難しいことを語ることなどなかっただろうと思います。 そもそも動物商というのは動物園にくっついて動物を売買して利益をあげる商売ですから、その動物の繁殖問題などは関係がないわけです。

ツヨシの繁殖問題について私は何度かその可能性、そして個体候補について投稿してきたわけです。 ツヨシのパートナー問題に進展が見られないことの背後に、釧路市と男鹿水族館(秋田県)との間に何らかの合意が存在しているらしいことの想像はついてはいました。 それはやはりこの男鹿水族館と動物商との間の契約の存在にあったと考えてほぼ間違いないものと思われます。 雄のホッキョクグマを入手できる見込みもないのにツヨシは何年もこうしてパートナーのない状態が続いたわけです。 上野からユキオが釧路に移動したのは、あれは「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」のそういった状態に対するある種の怒りの表現という意味合いと理解すべきなのです。

これでツヨシのパートナー選定の足かせになっていたものは全てなくなりました。ツヨシの繁殖のためのパートナー選定の調整を妨げるものは存在しなくなったというのが、この今回の男鹿水族館の動物商を被告にした訴訟提起のニュースの裏側にある本当の意味であるわけです。

(資料)
秋田魁新報 (May.29 2014 - 男鹿水族館、動物商を提訴 ホッキョクグマの売買をめぐり
毎日新聞 (May.29 2014 - ホッキョクグマ売買:前払い後も「納品」されず水族館提訴
秋田県庁 (県民の声 Oct.15 2006 - 男鹿水族館のホッキョクグマについて

(過去関連投稿)
クルミ・ツヨシ・豪太に関する報道記事の深層を読み解く (前)
クルミ・ツヨシ・豪太に関する報道記事の深層を読み解く (後)
ツヨシをどうするか? ~ 繁殖の展望への不安
秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す!
中国に突然現れた「幻の東欧の個体」はヒグマとの混血か? ~ 深まる謎
中国・大連で人工哺育の淘淘、乐乐、静静の出生の謎を追う ~ 「異形」 は先天的なのか?
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(2) ~ セルビア ・ ベオグラード動物園を覆う深い謎
憂愁のホッキョクグマ ・ ツヨシの憂鬱
by polarbearmaniac | 2014-05-29 23:30 | Polarbearology

ドイツ・ハノーファー動物園のカップ (豪太の兄)が施設改修工事の終了したノイミュンスター動物園に帰還

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カップ  Photo(C)Kieler Nachrichten/C. Wunder

ドイツ北部のノイミュンスター動物園はホッキョクグマ飼育展示場の改良工事を行う期間中、同園で飼育していた12歳の雄のカップをハノーファー動物園に預けたことは昨年「ドイツ・ノイミュンスター動物園のカップが同園展示場の地表改良工事のため一時的にハノーファー動物園へ」という投稿でご紹介していました。 このカップのハノーファー動物園での姿を最初に一つご紹介しておきます。



さて、このカップですがこのたびノイミュンスター動物園の地表改良などの一連の改修工事が終了したため、5月12日に約一年ぶりに再びノイミュンスター動物園に戻ったことを同園が発表しています。 現在は13歳になっているカップですが、これから本格的にパートナー探しが行われるものと思われます。 このカップはモスクワ動物園であの男鹿水族館の豪太の母であるムルマお母さんから2000年の10月に双子の一頭として誕生しています。 ただし豪太とは父親が異なります。 このあたりの事情は「モスクワ動物園のムルマ(3) ~ 初産、そして訪れた危機」という投稿をご参照下さい。 カップはその後に一歳になったばかりの時にドイツのカールスルーエの動物園を経由して2004年からこのノイミュンスター動物園で飼育されてきました。  このカップの正式な名前はKaplya というそうです(ロシア語のキリル文字で Капля と綴ることは間違いないでしょう。 そうなると「カップ」よりも「カプ」のほうが表記としては適切かもしれませんがこれは微妙です)。 これは「滴」という意味ですね。 このカップにはまだパートナーがいないわけですが、ノイミュンスター動物園はホッキョクグマ飼育展示場の改修工事の終了にともなってこのカップの繁殖問題の解決に乗り出すものと思われます。 血統的にも彼のパートナーとなりうる候補は何頭か存在していますが、やはり有力候補はデンマーク・オールボー動物園のミラクではないでしょうか。 しかしミラクにはイギリス・スコットランドのハイランド野生公園がすでに狙っていることは確実ですので、このカップはすでに劣勢に立たされているように思います。 年齢的に言えば、やはりオールボー動物園のヴィクトリアかマリクという線も候補としては考えられるでしょう。 しかし私の感じではカップのパートナー探しは相当に難航するように思います。
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Photo(C)Kieler Nachrichten/C. Wunder

男鹿水族館の豪太の母であるモスクワ動物園のムルマお母さんの子供で欧州で飼育されているのはこのカップとデンマーク・コペンハーゲン動物園の8歳の雄のボリス(現在は地元ではイワンと呼ばれているそうです)、そして南フランス・アンティーブのマリンランドの6歳の雄のラスプーチンです。 血統登録上はベルリン動物公園の4歳の雌のトーニャもそうですが私見ではトーニャの本当の母親はムルマではなくシモーナにほぼ間違いないと考えることはすでに年末年始のベルリン滞在中に「トーニャの素顔、そしてその血統の謎に迫る」という投稿で述べた通りです。
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Photo(C)Kieler Nachrichten/C. Wunder

さて、このイミュンスター動物園の希望を受けてEAZAのコーディネーターがどう動くかに注目したいと思います。

(資料)
Tierpark Neumünster (News / May.16 2014 - Unser Eisbär Kap ist wieder zurück)
NDR (May.14 2014 - "Schöner Wohnen" für Eisbär Kap)
Kieler Nachrichten (Fotostrecke: Eisbär Kap zurück im Tierpark Neumünster)
Holsteinischer Courier (May.13 2014 - Eisbär Kap ist nach einem Jahr zurück)

(過去関連投稿)
ドイツ・ノイミュンスター動物園のマイカ逝く ~ その数奇なる生涯の終焉
ドイツ・ノイミュンスター動物園、悲願へのハードルの高さ ~ カップのパートナー探し難航
モスクワ動物園のムルマ(3) ~ 初産、そして訪れた危機
ドイツ・ノイミュンスター動物園のカップが同園展示場の地表改良工事のため一時的にハノーファー動物園へ
by polarbearmaniac | 2014-05-28 23:00 | Polarbearology

ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園のライブカメラ映像に見るゲルダお母さんとシルカとの関係

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Photo(C)Комсомольская правда

昨年12月11日にロシア・西シベリアのノヴォシビルスク動物園でゲルダお母さんから誕生した雌の赤ちゃんのシルカですが、その展示場に高精細度の画像を捉えるライブカメラが設置されたことはすでにご紹介しています。 もうご覧になられているとは思いますが参考までに再度まだご紹介しておきます。 ゲルダお母さんと赤ちゃんのシルカの展示場はこちらで24時間ご覧になれます。 展示場に設置されたこのライブカメラとこの親子の姿について地元のTV局がニュースで報じていますので以下をご覧下さい。 開始後約三分の一がホッキョクグマについてですが最初に写っているのは父親のクラーシン(カイ)で、その後はゲルダお母さんと娘のシルカです。



こういったカメラの設置であれだけ素晴らしい映像を配信できるとすれば、日本の動物園もホッキョクグマの赤ちゃんが誕生して一般公開されれば是非やってみてはどうでしょうか? ただし赤ちゃんのいるホッキョクグマ展示場の映像のライブ配信を行うとすれば、もうこのノヴォシビルスク動物園からの映像と同じレベルの解像度の映像が配信されなければインパクトはあまりないと思います。 おそらくこのノヴォシビルスク動物園のライブカメラは日本製だと思いますが、しかし南朝鮮製かもしれません。
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シルカ Photo(C)Комсомольская правда

さて、この雌の赤ちゃんのシルカですが、いつ水に親しむのかが注目されていたわけですが、断片的な写真などではすでに水に入った姿が捉えられていたものの、一日中このライブ映像に目を凝らしているというわけにもいきませんので、果たしてどの程度泳げるようになっているのかははっきりしませんでした。 しかし、その模様をこのライブカメラの映像から収録された方がいますので以下にご紹介しておきます。 5月25日の映像です。



まだ遠くまでは泳げないようです。 それから意外なことにゲルダお母さんは全くと言ってよいほどシルカの泳ぎの監視を行っていません。 実はこのライブカメラの映像を私は毎日一時間ほどは見ているのですが、当初予想していたようにゲルダお母さんが娘の行動に関与しているというシーンは意外に少ないのに驚いています。 つまり以前に考えていたほどゲルダお母さんは「情愛型」でも「対象関与型」でもないような印象を得つつあります。 もう少し時間をかけて観察してみたいと思います。 ただしかしちょっと気になるのは、このライブカメラの映像の死角となっている場所です。 この下の映像をご覧いただきたいのですが、この映像で判断する限り、実はライブカメラには死角部分がかなりあるように思います。 見方によっては、死角が全体の四分の一近くもあるのではないかという気がするわけです。



展示場全てを視界に入れたライブ映像は肝心の赤ちゃんの体が非常に小さくなってしまうわけで、このノヴォシビルスク動物園のライブ映像のアングルはやはり優れているとは思いますが。

(資料)
Комсомольская правда (Mar.15 2014 - В Новосибирском зоопарке для медведицы Шилки строят «домик Барби»)
Комсомольская правда (Mar.21 2014 - Новосибирцы увидят, как белая медведица Шилка учится плавать)

(過去関連投稿)
ロシア、ノヴォシビルスク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ ロッシーの双子兄弟が父親となる
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園で誕生の赤ちゃん、ゲルダお母さんと共に初めて戸外へ!
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園で戸外に登場したゲルダお母さんと赤ちゃんの追加画像
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの戸外映像 ~ ゲルダとクラーシンの幼年時代
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの戸外映像追加 ~ 絵になる親子
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園で誕生の赤ちゃんの性別は雌(メス)と判明
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園のゲルダお母さんと雌の赤ちゃんの週末
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の雌の赤ちゃんの名前の公募始まる
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の雌の赤ちゃんの近況  ~ 名前公募の一次募集が終了
ロシア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの選考候補名が決まる ~ なんと"ミユキ" (美雪)も候補に
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの命名決定投票の中間結果が発表される
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の雌の赤ちゃんの名前が 「シルカ」 に決定
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の6歳のゲルダお母さんの育児に同園が高い評価を与える
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園のゲルダお母さんと娘のシルカの展示場にライブカメラ設置!
by polarbearmaniac | 2014-05-27 21:30 | Polarbearology

ウィーンのシェーンブルン動物園で雌のホッキョクグマのリンが展示場に侵入したクジャクを襲い捕食!

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リン  Photo(C)dpa

オーストリア・ウィーンのシェーンブルン動物園でホッキョクグマの新しい飼育展示場である「フランツ・ヨーゼフ・ラント」が先週の22日にオープンしたことはすでに投稿しています。 ところがこの新施設で早速事件が起きました。

週末の土曜日にこの新飼育展示場に一羽の雄のクジャクが入り込み、それを目ざとく見つけた2歳の雌のホッキョクグマのリンは来園者の見ている前で電光石火の速さでこのクジャクに容赦なく襲い掛かり、そして若干の羽を残しただけでクジャクを全て食べてしまったそうです。 このクジャクはシェーンブルン動物園内を自由に動き回ることが許されていた4羽のクジャクのうちの一羽だったそうで、この「フランツ・ヨーゼフ・ラント」が工事中だった2年半というもの、クジャクはこの場所がお気に入りだったそうでホッキョクグマがそこに引っ越してきたことに無関心でクジャクがその場所に戻ってきたところをリンに襲われたということだそうです。
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襲われたクジャク Photo(C)Heute.at
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Photo(C)Heute.at

(*後記 - このシーンを現場で撮影された方がいます。 その映像はこちらでご覧になれます。  また、抜粋版は下の映像でも見ることができます。 クジャクを捕えたリンはそれを決して欲しそうにして近づいてくるランツォに渡そうとはしません。 自分だけで独り占めにしようとしていますね。ホッキョクグマにとってクジャクはなかなかの好物のようです。 これは初めて知りました。意外な感じがします。)



そう言えばちょうど二年前に旭山動物園で来園者の眼の前でイワンが展示場に入り込んだウサギに襲い掛かって殺してしまうという事件があり、それを思い出してしまいました。 あの時は何人かの方から大きな悲鳴が上がり多くの来園者はその光景から眼をそむけてしまったわけですが、実はそういう光景こそしっかりと見ておかねばならなかったわけです。 ウサギには気の毒ではありますがホッキョクグマという肉食の猛獣がどう獲物に襲い掛かるのかということを目撃できる得難いチャンスだったわけでした。 とはいうものの意外に飼育下のホッキョクグマはそういった小動物を襲うということはやらないケースの方が多いのではないでしょうか。 今回のシェーンブルン動物園の場合は鳥だったわけですが、飼育下のホッキョクグマにとってみれば鳥というのは空から急降下してホッキョクグマをからかうような場合もあるため、ここぞとばかり日頃のうっぷんを晴らしたということなのかもしれません。

(資料)
Heute.at (May.26 2014 - Schönbrunn-Eisbär fraß Pfau im Gehege)
Die Presse (May.26 2014 - Schönbrunn: Eisbär frisst Pfau)
ORF (May.26 2014 - Eisbär frisst Pfau in Schönbrunn)
(資料)
Heute.at (May.28 2014 - Video zeigt Eisbärin Lynn beim Reißen des Pfaus)

(過去関連投稿)
オーストリア・ウィーンのシェーンブルン動物園で新施設の「フランツ・ヨーゼフ・ラント」 がオープン
ピリカとイワン、そのお互いにとっての試練の場
by polarbearmaniac | 2014-05-26 19:00 | Polarbearology

熊本の夏の入り口の暑さにも動きが鈍らないマルル ~ in/outdoorの扉開放方式の試験的導入が成功

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今日もマルルは飼育員さんの姿を追い続ける。
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日々の生活に刺激を与えてくれる飼育員さんが彼女にとってはなくてはならない存在になっているのである。
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だから私も飼育員さんにくっついて歩くとカメラ目線の写真が撮れるというわけである。
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アクリル板の向こう側に移動した飼育員さんの姿は、いつも下から見上げる姿と違って彼女にはより親しみが湧くらしい。 次に下の映像にご注目いただきたい。



さて、実はこの上の映像でご覧いただけると思うが、今日飼育員さんの判断で試験的にではあれ目的意識をもって試みられたのが indoor/outdoor の扉開放方式の実験である。この方式は欧米とロシアでは圧倒的に主流である。 あの「マニトバ基準」はこの方式を規定しているほどである。 ホッキョクグマの飼育に関してオーストラリアのシーワールドの方式、すなわちAZAのマニュアルに準拠して行っていると思われる男鹿水族館はこの扉開放方式を完全に採用している。 私はマルルの熊本移動後の第二回目の訪問でこの方式をこの動物園でも採用してみてはどうかと考えたことがある。
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問題は果たしてこの方式をこの飼育展示場に導入した場合にマルルが室内に入りっぱなしになってしまうのかどうかということである。そうなるとすれば来園者からの不満が出るはずである。 こうして扉が開放された状態のまま飼育員さんは、しばらく別の行事のお手伝いに行かれた。 飼育員さんがいなくなり、そして扉は開放されたままの状態でマルルの行動はどうなるかに注目した。 来園者の非常に多いこの日曜日に、あえてこの実験を行ってみることに意義がある。 飼育員さんはそのことを十分に御存知である。 まさにこれは目的意識をもってなされた扉開放の実験であった。
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さて、マルルがどうするかを私は上で見ていたが、しばしば短時間(30秒~1分弱)ほど中に入るマルルだったが、すぐ展示場に姿を見せた。 このパターンは時間的にも先日のレニングラード動物園のウスラーダと全く同じであった。 実はホッキョクグマはこの indoor/outdoor 方式を採用しても90~95%は室外に出ているという欧米の動物園の調査結果があるのだが、ウスラーダもマルルも全くその調査結果と同じ傾向を示している。 試験的には大成功だったと言ってよい。 いつでも中に入れるという心の余裕と選択の自由を与えてやることが必要だろう。 彼らは安全弁としてのその権利を保有することに満足すれば、それをあえて完全に行使してまで長い時間室内に姿を消すようなことはしないのである。ウスラーダとマルルという、年齢も性格も大きく異なり飼育されている環境も異なる二頭が全く同じ傾向を見せるということは、要するに飼育下のホッキョクグマは、いつでも室内に戻れるという自由さえあれば、昼間の時間の大部分に人の見える場所に出ていることは苦にならないという傾向があると言える。 だから心配する必要はないだろうということである。彼女たちは権利を得たことに満足してそれを行使まではしないのだと考えてよいと思う。 だから扉開放方式はストレス軽減に有力な方法である。 時間をおいてあと数回試してみてマルルの様子を確認していただいて、それ次第によっては本格的に導入されてみてはどうだろうか?
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昨日も今日も熊本の気温は非常に高いが札幌時代と比較しても動きに遜色のない昨日今日のマルルである。

本日のおやつタイム

マルルはヨーグルトが大好物らしい。上の映像で金属製のボウルにヨーグルトが入っているのだが、真っ先にそれに飛びつき、そしてその後は空になってもまだ内側を舐めている。
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この熊本市動植物園は不断の努力でマルルが快適に過ごせるようにいろいろなやり方を試みている。そういった同園の姿勢を大いに評価したい。
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マルルはまだ飼育員さんから与えられる刺激だけによって快活な行動をとっているように見える。 だから昨日も述べたようにそれは illusion なのである。 しかし夏場さえ乗り切れば自分で生活のリズムをつかむことができるような気がする。 長期戦になるが、しょうがないだろう。
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重要なのは、とにかく観念論ではなく小さくとも具体的な改良の事例の積み重ねを行うということである。それを行っているのがここの動物園である。
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トンネルの出口の光が少し見えてきたような気がする。
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今日も非常に暑く感じた熊本である。 これから梅雨入り、そして梅雨期末期の大雨、その後は猛暑が続くであろう熊本である。

Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
(May.25 2014 @熊本市動植物園)

(過去関連投稿)
とくしま動物園でのポロロ歓迎式、そしてポロロの自信に溢れた徳島での公式デビュー
ポロロ、その優れた適応性、そしてその執着力が予感させる器の大きさ ~ 大輪晩開の花
熊本市動植物園での、いささか精彩に欠いたマルルの熊本公式デビュー ~ "Marle of Our Time"
マルル、その「正統派ホッキョクグマ」 が克服を期待される試練 ~ 「我らが時代」のホッキョクグマの姿
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大きく成長を遂げつつあるポロロ ~ クーニャよりもシヌックの影を強く感じるララファミリーの子供たち
冷雨の日曜日、間近に見るポロロの表情 ~ 亡きシロー爺さんに見守られているポロロが優位に立つ
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マルル、まどろみの日曜日
ポロロとマルルが暮らす徳島と熊本の二つの動物園の印象 ~ 「組織の徳島、人の熊本」
マルルが取り戻した快活さの裏側 ~ 多大な労力で「幻影」の維持を強いられる飼育員さんへの同情
by polarbearmaniac | 2014-05-25 23:45 | しろくま紀行

マルルが取り戻した快活さの裏側 ~ 多大な労力で「幻影」の維持を求められる飼育員さんへの同情

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今回宿泊の熊本ホテルキャッスルの部屋からは熊本城がよく見える。
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やあマルル、その後どうですか? なんだか暑くなってきましたね!
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何かに眼を輝かせているマルルである。
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もちろん視線の先は飼育員さんである。
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飼育員さんはマルルを刺激し、そして退屈させないようにいろいろ工夫している。
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上から投げ入れるというよりも紐でおもちゃを下ろすことなどもそうである。

上からおもちゃをもらうマルル

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とにかくいくつものおもちゃがタイミングを見計らって次々とマルルに与えられる。 まるで万華鏡のような光景である。
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今日いらっしゃっていたファンの方の差し入れのブイ。
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こうしたマルルの姿を見れば彼女は多彩に、そして活発に動いているように見える。
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しかしそれは、飼育員さんの多大な労力によって維持されていることを忘れてはならない。 マルルが楽しそうに遊んでいる姿は、つまりそれは飼育員さんの大きな努力が影にあるのである。
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サトウキビというのは変わったプレゼントだがマルルは結構喜んでいる。

中のおやつが欲しくてポリタンクと格闘するマルル

あばら骨をかじるマルル

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マルルの表情は以前に熊本に来たときよりも明るくなっているように見える。

マルルのおやつタイム

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しかし、ここまで労力を費やさねばならない飼育員さんにはいささか同情したくなってくるのである。先週の札幌で見た「瞑想するララ」の姿を思い出してみると、いくつかの感想を抱かざるを得ない。 ララを二年サイクルで繁殖させるためにマルルとポロロをララと引き離し、そしてそのマルルとポロロをも引き離してしまった。 その結果だが、熊本と徳島の飼育員さんにかかる負担と労力は大変なものである。 何かがおかしいような気がするのである。
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ネット上でマルル(やポロロ)が楽しそうに遊んでいる写真があれば、私はそれらは全て illusion なのだと言いたくなるのである。 それらは担当飼育員さんの多大な労力と手間と負担が作り出した「幻影」のようなものである。 私は熊本と徳島の飼育員さんに深く同情したくなる。 マルルとポロロの状態を見るファンの視線が厳しいのも原因かとも思われるが、それよりも双子の幼年個体を簡単に引き離したことから生じた弊害がこういったことを生んでしまったことのように思われる。 そもそもそれが根本の原因なのである。
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ともかく、しばらくはそういった手間をかけていただくことをお願いせざるを得ないように思うのである。 心苦しい話である。 「ホッキョクグマの繁殖は難しい」ということは周知の事実である。そしてその繁殖のためには当該ペアを飼育している動物園の努力が不可欠であることは言うまでもない。 しかしその陰には、こうして幼年個体を預かっている熊本や徳島(そして帯広)の動物園の努力と負担が存在しているのである。そういったことも「ホッキョクグマの繁殖」の難しさを象徴していることなのだということを忘れてはならない。
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今日の熊本はは非常に暑く感じる。 30℃にはなっているような気がする。 あと一週間ほどすれば多分熊本も梅雨入りするのではないだろうか? その後は猛暑となるだろう。
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Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
(May.24 2014 @熊本市動植物園)

(過去関連投稿)
とくしま動物園でのポロロ歓迎式、そしてポロロの自信に溢れた徳島での公式デビュー
ポロロ、その優れた適応性、そしてその執着力が予感させる器の大きさ ~ 大輪晩開の花
熊本市動植物園での、いささか精彩に欠いたマルルの熊本公式デビュー ~ "Marle of Our Time"
マルル、その「正統派ホッキョクグマ」 が克服を期待される試練 ~ 「我らが時代」のホッキョクグマの姿
熊本市動植物園でマルルの歓迎会が開催される
大きく成長を遂げつつあるポロロ ~ クーニャよりもシヌックの影を強く感じるララファミリーの子供たち
冷雨の日曜日、間近に見るポロロの表情 ~ 亡きシロー爺さんに見守られているポロロが優位に立つ
マルルの "Perpetuum mobile" ~ 公開後、約一か月が経過したマルル
マルルに当分の苦境は続くか? ~ "Every cloud has a silver lining."
マルル、まどろみの日曜日
ポロロとマルルが暮らす徳島と熊本の二つの動物園の印象 ~ 「組織の徳島、人の熊本」
by polarbearmaniac | 2014-05-24 23:45 | しろくま紀行

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