街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの近況 ~ 話題の光が当たらずとも良好な飼育環境

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グーリャ Photo(C)

ロシア・西シベリアの都市オムスクの近郊のボリシェリェーチェ動物園といえばロシアでは珍しい田園地帯にある動物園であり、そこに1頭で暮らす推定24歳になる雌のグーリャ (Гуля – 正式には Гулина - グリーナ) については過去数度投稿しています。 彼女については非常に情報が少なくほとんど話題の光のあたらないホッキョクグマであり、「幻のホッキョクグマ」 の称号を彼女にも与えたいほどです。
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グーリャ Photo(C)Отзовик

この野生出身のグーリャの幼年期については「ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの『ホッキョクグマの日』 ~ 悲劇の幼年期の記憶」という投稿で述べた通りです。 ともかく彼女は下の写真でも再びご覧いただけるように現在ロシアの動物園で暮らすホッキョクグマの中で最も、そしてさらに言えば日本中の動物園で暮らすホッキョクグマたちの誰よりも恵まれた環境で暮らしているでしょう。 なにしろ地面はコンクリートではなく土ですし、冬になれば雪が積もります。 大きな池があってそこで泳ぐことができます。 こういう環境は非常に幸いだと思います。 
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ボリシェリェーチェ動物園のホッキョクグマ飼育展示場
Photo(C)Obzor.westsib.ru
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Photo(C)fotki.yandex.ru/Евгения

今回はグーリャに関する特別のニュースがあったわけではないものの彼女の最近の姿を捕えた何枚かの写真がありましたので、それをご紹介することで彼女の近況を確認しておきたいという意味での投稿です。
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グーリャ Photo(C)

日本にもかつて話題にもならず忘れ去られたように光の当たらないホッキョクグマというのはいたわけです。 最近ではなんといってもレオマ・アニマルパークで暮らしていた故クーニャでしょう。 現在ではクーニャの娘たち、孫たちに当てられる光はまばゆいばかりのものであるのが何と言っても皮肉な話かもしれません。 ララやルルというホッキョクグマを理解するためのカギは全てクーニャにあったと言っても過言ではないわけです。 しかし同じように光が当たらないといってもこのグーリャとクーニャの違いは、前者は環境の良いところで暮らしているのに対して後者は全くそうではなかったという点です。 ともかくこのグーリャについてはせめてこのブログでだけでも光を当ててやりたいと思っています。

(資料)
Мистер Фогг (Большеречье)
Отзовик (Jun.2 2014 - Большереченский зоопарк (Россия, пос. Большеречье) - Очень большой и чистый зоопарк)
Омская область на карте (Большереченский зоопарк Белый медведь)
Obzor.westsib.ru (Jul. 25 2011 - Зоопарки России-1. Большереченский зоопарк)

(過去関連投稿)
ロシア・西シベリアのオムスク近郊、ボリシェリェーチェ動物園に暮らすグーリャ ~ 人間への不信と無関心
ロシア・西シベリアのボリシェリェーチェ動物園で飼育のグーリャに 「ホッキョクグマの日」 が開催予定
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの「ホッキョクグマの日」 ~ 悲劇の幼年期の記憶
by polarbearmaniac | 2014-07-31 23:45 | Polarbearology

ノルウェー、スヴァールバル諸島で廃棄物の漁網にからまれて動けないホッキョクグマが発見される

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Photo(C)Christian Nicolai Bjørke/Svalbardposten

固難しくて考察が必要な興味深い話題ならばいくつかあるのですが真夏ですのでそれは後日にいたしたく、今回はまたホッとするニュースをご紹介しておきます。 先日、ノルウェーのスヴァールバル諸島で首にナイロンの紐が巻きついたホッキョクグマが救助された話題を投稿しています。 スヴァールバル諸島ではボランティアを中心にこのところ海岸に流れ着いた廃棄物の回収作業が行われていたわけですが、そういった作業の中で遭遇したのは漁船から捨てられたと思われる漁網にからまって動けなくなってしまった一頭のホッキョクグマの若年個体だったそうです。 (*追記 - 詳しい報道では最後までからみついた漁網は、下の写真のようにこのホッキョクグマの左耳にひっかかっていたそうです。)
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こういった大きさの漁網は170キロほどの重さがあるらしく数時間このホッキョクグマはからまって、もがいていたそうで、前回同様ノルウェーの極地研究所 (Norsk Polarinstitutt) がヘリコプターでこのホッキョクグマの救助に向かい、上空から麻酔銃を発射しようとした瞬間、そのホッキョクグマの耳は幸運にもうまく漁網からはずれ、そしてそのホッキョクグマは大急ぎでその場を離れたそうです。 その様子をノルウェーのTV局が映像として公開していますので下の写真をワンクリックしていただいて開いたページでご覧下さい。 体が自由になったホッキョクグマは一目散に走って逃げています。 見ている者としてはホッとします。
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こういった漂流物・廃棄物はホッキョクグマの生態に悪影響を与えているだけでなく自然環境の破壊に繋がっていますので対策が必要なわけですがなにしろこれといった決め手がありません。 ゴミが出ないように我々の普段の生活スタイルを考え直さねばならないわけです。 航空会社に荷物を預けるときにビニールで荷物を覆うというような日本の航空会社の国内線のサービスなど直ちに廃止すべきでしょう。 カバンやスーツケースは中身を保護するものであって、そのカバンやスーツケースそのものをまたビニールをかけて保護するなどという馬鹿げたことをやっているのは日本だけです。 ゴミを増やすだけです。

(資料)
Nordnytt (Jul.29 2014 - Isbjørnen havnet i søppelgarnet)
TV 2 (Jul.29 2014 - Her sitter isbjørnen fast i fiskenoten på Svalbard)
(*追加資料)
Svalbardposten (Jul.29 2014 - Her drar isbjørnen 170 kilo not – etter øret)

(過去関連投稿)
ノルウェー、スヴァールバル諸島で首にナイロンの紐が巻きついたホッキョクグマが救助される
by polarbearmaniac | 2014-07-30 23:45 | Polarbearology

ロシア・西シベリア、エカテリンブルク動物園のホッキョクグマ展示場のライブ映像で見るウムカとアイナ

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ウムカ Photo(C)«ИнтерМедиаГруп Урал»

ロシア・西シベリアのエカテリンブルク動物園で飼育されている野生出身で16歳の雄のウムカ、そしてペルミ動物園生まれでアンデルマの娘である15歳の雌のアイナについては今までも何度か投稿していますので過去関連投稿をご参照下さい。 このペアの間による繁殖が期待されているもののまだ実現せず、ヒグマを「代理母」にしようという試みがあることは前回の「ロシア・エカテリンブルク動物園のペアであるウムカとアイナの繁殖にヒグマを『代理母』とすることが決定」という投稿でご紹介していましたが、その後この試みがどうなったかについては報道記事でこれといった続報らしきものは見当たりません。
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今年の謝肉祭でのウムカ Photo(C)Зоопарк Екатеринбурга
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さて、世界のいくつかの動物園ではライブカメラで動物たちの様子を映像で配信しているわけですがホッキョクグマというのは人気動物であるものの、その映像のライブ配信はそれほど多くないように思います。 しかしノヴォシビルスク動物園でのゲルダ親子の高精細度 (HD) ライブ映像が大変な人気を呼んでいることは御承知の通りです。 ロシアの動物園としては考えられない素晴らしさであるわけですが、実はロシアにはもう一つ、ホッキョクグマ飼育展示場のライブカメラ映像が見られる動物園があります。 それがこのエカテリンブルク動物園です。 こちらの映像のほうはいかにもロシアらしいといいますか、それほど解像度に優れたものではありませんし、しばしば映像が見られない場合があります。 まあこれこそがロシア水準といったらよいでしょうか。 下の写真をワンクリックしていただいて開いたページでライブ映像をご覧下さい。 エカテリンブルクと日本の間の時差は3時間です。日本時間マイナス3時間が現地の時間になります。 こちらをクリックしていただくとエカテリンブルクの現地時間がわかります。 現地時間の11時と16時に給餌があるそうです。そういった様子もなんとか見ることはできます。 映像に関してはあまり期待せずにご覧になってみて下さい。 24時間配信ではありませんので基本的には現地の開園時間の平日は10時から19時まで、土日は10時から20時までの間だけの配信のようですが、エカテリンブルクは夜はかなり遅くまで明るく、そしてそういった比較的遅い時間まで映像が見られることがよくあります。 手前がウムカ、奥にいるのがアイナです。
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 さて、最近のウムカとアイナの映像を見てみましょう。 今年3月の謝肉祭にウムカに縫いぐるみのプレゼントがあったときの映像です。手前がウムカ、向こう側で歩いているのがアイナです。



三月初旬という繁殖行動期に入っているにもかかわらずこうしてウムカとアイナは別飼育になっているわけですが、やはりこのペアの間の繁殖というのは難しいのだと考えてよいのでしょうか。

それから、今年の一月に行われたウムカの誕生祝いの様子を伝える地元TVのニュース映像がありますので下の写真をワンクリックしていただいてその様子をご覧ください。
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実に素朴なイベントですね。

(資料)
Екатеринбургский зоопарк (Веб камера - зоопарк, белые медведи. Екатеринбург)
Комсомольская правда (Mar.2 2014 - В Екатеринбурге чучелом Масленицы полакомились белые медведи)
Екатеринбург онлайн (Jan.17 2014 - В Екатеринбургском зоопарке отпразднуют совершеннолетие белого медведя Умки)
Вести Урал (Jan.20 2014 - День рождения белого медведя Умки отметили в Екатеринбургском зоопарке)

(過去関連投稿)
ロシアの3つの動物園が共同で異種間移植(ホッキョクグマ → ヒグマへの胎仔移植)の実験を行うことを発表
ロシア・エカテリンブルク動物園の仲良しペアへの大きな期待 ~ ロシアの新しい繁殖基地を目指して
ロシア・エカテリンブルク動物園のウムカ ~ 「2011年ミスター動物園」に選ばれる
ロシア・西シベリアのエカテリンブルク動物園に冬将軍到来 ~ 「黒い噂」と衝撃の映像をどう考えるか?
ロシア・西シベリア、エカテリンブルク動物園のアイナとウムカ、同動物園の 「ベストペア」 に選ばれる
ロシア・西シベリア、エカテリンブルク動物園での 「ウムカの日」 ~ 九死に一生を得た孤児ウムカの物語
ロシア・エカテリンブルク動物園のペアであるウムカとアイナの繁殖にヒグマを「代理母」とすることが決定
by polarbearmaniac | 2014-07-29 23:45 | Polarbearology

ウクライナ、ハリコフ動物園のティム、元気に夏を迎える ~ 東部国境地域よりの避難民に動物園無料開放

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ハリコフ動物園のティム Photo(C)СЕГОДНЯ.ua

ウクライナ情勢はマレーシア航空の旅客機の撃墜事件によってまた新たな段階に入っています。 ウクライナの東部、ロシアとの国境に近い地域から避難民が東部の都市であるハリコフにも流れてきているそうです。 このハリコフの街の動物園に暮らすホッキョクグマのティムについては今まで何度かご紹介しています。 飼育環境はお世辞にも良いとは言えません。 少なくともアルゼンチンのメンドーサ動物園のアルトゥーロよりも厳しい条件に暮らしているように思われます。 さて、このハリコフ動物園では東部国境地帯からの避難民のために動物園の無料ガイドツアーを企画し、すでに500人もの避難民がハリコフ動物園を訪れてしばしの心の平安を味わったようです。 それを伝える7月14日の現地のTVニュースの映像をご紹介しておきます。ホッキョクグマのティムの姿も映っています。 元気なようですので安心しました。



それから以下は5月のTVニュースの映像ですが、これにもティムの元気な姿を見ることができます。



ウクライナの動物園に存在している根深い腐敗については前回の「ウクライナ東部、ハリコフ動物園のティムの無事を願う ~ ウクライナの動物園に蔓延した根深い腐敗」という投稿をご参照下さい。 ともかくハリコフ動物園もしぶとく立ち振る舞って何とか食いつないでいるという状況のようです。 だいたいにおいてこうしたスラヴ圏では状況が危機的とは言ってもどういうわけかなんとかうまくやっていくというしたたかさがあるわけです。 西側のマスコミはロシアのプーチン大統領が今回のマレーシア航空機の撃墜事件によって追い詰められていると考えているようですが、おそらく当の本人はさほど深刻に考えていないでしょう。 このようなことで困って悩んでいるような人間ではロシアの大統領は務まりません。 こういった「鈍感力」というのがスラヴ文化圏に暮らす人々の多くの特徴なのです。 神経がずぶといと言うべきか、我々の感覚ではなかなか理解できません。 ロシアとロシア人というものを推し量るには我々西側の物差しや感覚では通用しないのです。 この問題、イギリスの専門家の意見を聞いてみましょう。 "Feeling the strain – the EU or Putin?" というタイトルでイギリスのフィナンシャル・タイムズの制作したものです。



分析そのものはそれなりに興味深いですが、あくまでも西側の感覚ですね。

(資料)
АТН (Jul.14 2014 - БЕСПЛАТНАЯ ЭКСКУРСИЯ ДЛЯ ПЕРЕСЕЛЕНЦЕВ - ЛЕТНИЙ РЕЖИМ ХАРЬКОВСКОГО ЗООПАРКА)
Медиа группа «Объектив», Харьков (Jul.14 2014 - Харьковский зоопарк организовал бесплатные экскурсии для беженцев)

(過去関連投稿)
サーカスを「引退」し余生を送るホッキョクグマ ~ ウクライナ・ハリコフ動物園のティムの夏
ウクライナ・ハリコフ動物園のティムの近況 ~ 繁殖の「過去の栄光」をどう考えるか
ウクライナ ・ ハリコフ動物園に到来した暑い夏とサーカス出身のティムの近況 ~ 同園での繁殖の歴史
ウクライナ・ハリコフ動物園のティムにとっての不安 ~ 同国の政治的混乱とハリコフ動物園の窮状
ロシア南部・ロストフ動物園とウクライナ・キエフ動物園との間の紛争 ~ 「ホッキョクグマ詐欺」事件の概要
チェコ・ブルノ動物園のコメタがロシア・ロストフ動物園へ ~ ブルノ、モスクワ、ロストフの巧妙な三角関係
ウクライナ東部、ハリコフ動物園のティムの無事を願う ~ ウクライナの動物園に蔓延した根深い腐敗
by polarbearmaniac | 2014-07-28 23:45 | Polarbearology

蒸し暑い曇天の日曜日のマルル ~ 飼育員さんからの刺激を日常生活の重要な部分に取り込み糧とする

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日曜日の今日は曇天である。 太陽が顔を現さないにもかかわらず気温と湿度は非常に高い。 昨夜は21時まで「夜の動物園」の残業を務めたマルルである。
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昨夜は閉園時間になる前にドアを叩いて室内に戻りたい意思を強烈に示したそうである。 いささか同情したくなってしまう。
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円山動物園も「夜の動物園」の閉園は21時だったはずだがホッキョクグマの収容は20時半ではなかっただろうか? マルルはこの動物園で人気者になっているしホッキョクグマ舎は正門そばにあるので最後まで姿を見せていなければならないといった宿命もあるということなのかもしれない。
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飼育員さんにいつなのかを聞き洩らしたが室内に新しいクーラーが設置されるらしい(もう設置されたのかもしれない)。 そういった配慮は是非ともお願いしたいものである。
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次にもらえるおもちゃを期待しているマルル。
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おもちゃと戯れるマルル

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いろいろとまだ課題はあると思うが、ともあれマルルは飼育員さんたちの与える刺激に敏感に反応しており、そういったことを彼女の日常生活の重要な部分として取り込みつつ毎日を過ごしている。 これをもってとりあえずマルルも自分の世界を作り上げたという解釈でさほど間違ってはいないだろうと思う。 徳島の情報なども参考にされつつマルルは非常に大事にケアされている。 ベンチや日除けなども設置され来園者への十分な配慮もなされている。
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マルル、どうか暑い夏をなんとか乗り切って下さい。 また来ますのでよろしく!
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ここ熊本でも徳島でもほとんど必ずと言ってよいほど私は円山動物園などでお顔を存じ上げているホッキョクグマファンの方々に遭遇する。 そういった遠方からマルルに会いに来るファンの存在があるだけでもマルルは大事に思われているということである。 
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この動物園のホッキョクグマ舎について私はいろいろと言いたいことはあるが、それは詮無い話である。 そもそも大自然に直線というものは存在しない。 例外は顕微鏡で見た雪の結晶くらいだろう。 私は正直言ってこの動物園、そしておびひろ動物園のホッキョクグマ舎に多く存在している人間によって作り出された「直線」というのものには苛立ちを感じる。 しかしそれを今さらどうこう言ってもしょうがない話である。

Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Jul.27 2014 @熊本市動植物園)

(過去関連投稿)
とくしま動物園でのポロロ歓迎式、そしてポロロの自信に溢れた徳島での公式デビュー
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ポロロの二つの「動と静」のドラマ (後) ~ 休息と外界よりの刺激(おもちゃとおやつ)が無理なく共存
猛暑の熊本に見たマルル ~ 失わない爽快な動き
ようやく自分の世界を確立したマルル ~ ポロロへの追い上げ態勢に入る
by polarbearmaniac | 2014-07-27 23:30 | しろくま紀行

ようやく自分の世界を確立したマルル ~ ポロロへの追い上げ態勢に入る

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札幌から熊本に移動してそろそろ五か月近くなるマルルである。
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今日見た感じではマルルはようやくこの場所を自分のものにしたように思う。
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ただし、飼育員さんの頻繁な刺激があってマルルはそれほど長い時間にわたって退屈しているという感じには見受けられない。
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マルルの性格から考えれば、飼育展示場に変化があって秘密の場所のようなものがあれば理想的だとは思うのだが、なかなかそうはいかない。 それを同情したい気になるのである。
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ポロロが暑さしのぎに水の中にいることが比較的多いのに対して、マルルは水に飛び込むという快感を楽しんでいるようにも見える。
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彼女持前の好奇心は、水に留まるというポロロのような形ではなく、水に飛び込むという行為によって発揮されている。
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彼女がそういった行為に飽き足らなくなった時に、自分でどのような楽しみをここで見出すかはわからない。
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とにかく、多くのおもちゃをマルルに与え続けることは是非とも必要だと思う。
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それにしても今日の暑さは本当に厳しい。 マルルを見ている側としても相当な苦痛に耐えねばならない。 
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そういった暑さのの中でもマルルは動きは軽快である。
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マルルに好奇心を抱かせ、そして彼女がそれに向かって集中できるような環境があれば多少の暑さは大丈夫だろう。
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昨年の秋には九死に一生を得たマルルである。 運は強いと思う。 しかし、九州にまで移動させられてしまったことは考えも及ばない話であった。 いや、その前に、そもそも日本のホッキョクグマの繁殖計画が一時期の打ち上げ花火となってしまっていることが残念な話なのである。
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話を仮に植物園に例えると、日本の動物園は本質的に庭師、植木屋の世界であって植物学者の世界ではない。 つまり、経験面、実践面が重視され、その裏付けとなる知の領域の世界はほとんどないように見える。 そういった世界の中でホッキョクグマの繁殖という問題に突き当たると、繁殖そのものはなんとかできても繁殖計画という次の総合的なフェーズに入ることは難しいのではないかと最近感じている。 日本は局地戦、つまり戦闘では勝利しても戦争そのもの (total war) に勝つことはできないということになるのではないだろうか。 日本人は人工衛星のコアの部分の部品の製造には秀でていても人工衛星そのものを打ち上げて軌道に乗せることは苦手である。 パソコンの製造すらまともにできないロシアが、人工衛星の打ち上げには見事に成功するということなのである。 つまり、我々日本人は総合力・統合力に欠けているということではないだろうか。 ホッキョクグマの繁殖計画はまさに総合力・統合力 (power of integration) が必要だろうと思われる。
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すっかり話がそれてしまったが、マルルはようやく地に足が着いてきた。 いよいよポロロを追い上げる態勢ができたのである。 今後のマルルに大いに期待したい。
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とにかく「暑い」の一言である。 今日は午後三時過ぎにギブアップした。 この暑さの中で注意力を集中してマルルを観察していたが、そのために一層体力を消耗した感じである。
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今日は「夜の動物園」があるのだが、疲れて行く気力が無くなってしまった。
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昔、真夏のイスラエルの死海沿岸を旅行して回ったことがあった。 その時は連日40℃以上の猛暑だった。 しかし今日の熊本の暑さはその時の暑さ以上の不快感を感じる。 なにか体力そのものを消耗させるような暑さなのである。
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Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Jul.26 2014 @熊本市動植物園)

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とくしま動物園でのポロロ歓迎式、そしてポロロの自信に溢れた徳島での公式デビュー
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熊本市動植物園でマルルの歓迎会が開催される
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マルルに当分の苦境は続くか? ~ "Every cloud has a silver lining."
マルル、まどろみの日曜日
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マルルが取り戻した快活さの裏側 ~ 多大な労力で「幻影」の維持を強いられる飼育員さんへの同情
熊本の夏の入り口の暑さにも動きが鈍らないマルル ~ in/outdoorの扉開放方式の試験的導入が成功
夏の暑さの到来した徳島にあっても、立ち止まることなく前進するポロロの「快進撃」
ポロロこそララの後継熊なのか? ~ マルルを突き放し姉のアイラに肉薄する稀有の逸材の歩む道
真夏日の徳島、ポロロのゆったりとした日曜日
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ポロロの二つの「動と静」のドラマ (前) ~ 水中での避暑と遊びとを共存させ 「痛みを経ての快感」 へ
ポロロの二つの「動と静」のドラマ (後) ~ 休息と外界よりの刺激(おもちゃとおやつ)が無理なく共存
猛暑の熊本に見たマルル ~ 失わない爽快な動き
by polarbearmaniac | 2014-07-26 23:45 | しろくま紀行

猛暑の熊本に見たマルル ~ 失わない爽快な動き

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とうとう本格的な夏が到来した。
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一ヶ月ぶりにやってきた熊本市動植物園。
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とにかく今日は猛暑である。
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やあマルル、暑くなってしまいましたね!
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飼育員さんの姿を見つけるマルルである。
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それほど暑くて苦しいという表情は意外なほど見せないマルルのようにも見える。
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例のごとく次から次へとおもちゃが与えられる。
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おもちゃの導入

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背中をこすり付けるマルル

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それにしてもこの猛暑の中でこれだけ動き回って大丈夫かなと思わせるほどの元気さではある。
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さすがに動き回った後では少々暑さがこたえているような表情を見せるときもある。
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しかしマルルの体の動きはそういった表情とは裏腹に爽快である。
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とにかく暑い。 東京とはやや質の異なる暑さである。 35℃くらいかもしれないが、ここでマルルを見ているにはかなり体にこたえる暑さである。
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Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Jul.26 2014 @熊本市動植物園)

(過去関連投稿)
とくしま動物園でのポロロ歓迎式、そしてポロロの自信に溢れた徳島での公式デビュー
ポロロ、その優れた適応性、そしてその執着力が予感させる器の大きさ ~ 大輪晩開の花
熊本市動植物園での、いささか精彩に欠いたマルルの熊本公式デビュー ~ "Marle of Our Time"
マルル、その「正統派ホッキョクグマ」 が克服を期待される試練 ~ 「我らが時代」のホッキョクグマの姿
熊本市動植物園でマルルの歓迎会が開催される
大きく成長を遂げつつあるポロロ ~ クーニャよりもシヌックの影を強く感じるララファミリーの子供たち
冷雨の日曜日、間近に見るポロロの表情 ~ 亡きシロー爺さんに見守られているポロロが優位に立つ
マルルの "Perpetuum mobile" ~ 公開後、約一か月が経過したマルル
マルルに当分の苦境は続くか? ~ "Every cloud has a silver lining."
マルル、まどろみの日曜日
ポロロとマルルが暮らす徳島と熊本の二つの動物園の印象 ~ 「組織の徳島、人の熊本」
マルルが取り戻した快活さの裏側 ~ 多大な労力で「幻影」の維持を強いられる飼育員さんへの同情
熊本の夏の入り口の暑さにも動きが鈍らないマルル ~ in/outdoorの扉開放方式の試験的導入が成功
夏の暑さの到来した徳島にあっても、立ち止まることなく前進するポロロの「快進撃」
ポロロこそララの後継熊なのか? ~ マルルを突き放し姉のアイラに肉薄する稀有の逸材の歩む道
真夏日の徳島、ポロロのゆったりとした日曜日
「正統派・アポロ的ホッキョクグマ」であるマルルの逆襲の条件を探る ~ 精神の自由の付与で「快適さ」へ
ポロロの二つの「動と静」のドラマ (前) ~ 水中での避暑と遊びとを共存させ 「痛みを経ての快感」 へ
ポロロの二つの「動と静」のドラマ (後) ~ 休息と外界よりの刺激(おもちゃとおやつ)が無理なく共存
by polarbearmaniac | 2014-07-26 23:30 | しろくま紀行

白浜のアドベンチャーワールドで昨年誕生の雄の赤ちゃんの近況 ~ 個体識別概念の放逐は何故か?

南紀白浜のアドベンチャーワールドで昨年11月21日に誕生し人工哺育で育てられている雄の赤ちゃんですが、アドベンチャーワールドがまた新しく3本の映像を公開していますので、それを見てみましょう。 どれも7月3日に撮影されたもののようです。

まずこの下は水遊びの一種ですが、もともとあまり水には関心がない...というか、怖がっていることは以前の投稿でも触れていますが、無理して泳がせる必要はないと思っています。



次は一生懸命ジャンプしている様子です。



次はブイ遊びです。



ところでこの赤ちゃん、名前は付いたのでしょうか? 自園で飼育しているホッキョクグマについては公式的に名前 (「愛称」と言ってもほぼ同じですが)では呼ばないという方針らしいことはアークティクの死についての告知などからでも見てとれますが、個体識別という概念を放逐したこのやり方に何か意味があるのでしょうか。 かなり以前に何かでこのアドベンチャーワールドがこういう方針であることの理由が述べられていた記述を見た記憶があるのですが、どこでだったか覚えていません。 こういう個体識別という概念を放逐するという方針に何かの説得性があれば、その理由を記憶していておかしくないはずですが、残念ながらそれを記憶していないところをみると私自身が当時その理由について合理的な説得性を見いだせなかったということかもしれません。 しかし欧米の動物園ではこういうやり方はあり得ず、日本の動物園でもホッキョクグマに関しては今後もまずないでしょう。 現実に、昨年の繁殖シーズンで誕生した世界のホッキョクグマの赤ちゃんたちは全てもう名前がついています。 同園のこの方針の理由がいかなるのものであれ、そこに合理性を見出すことは相当に困難であるようにも思われますが。

(過去関連投稿)
白浜のアドベンチャーワールドでホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ "La fin justifie les moyens ?"
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの生後5日目の映像が公開
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの一般公開開始の日の映像
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの生後2週間目の映像
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの最近(生後一か月前後)の映像が公開
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの最近(生後一か月半)の映像が公開
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの最近(生後二か月経過)の映像が公開
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の赤ちゃんの最近(生後66日経過)の映像が公開
白浜のアドベンチャーワールドで誕生の雄の赤ちゃん、初めての戸外散歩を行う
白浜のアドベンチャーワールドで昨年誕生の雄の赤ちゃんの近況
白浜のアドベンチャーワールドで昨年誕生の雄の赤ちゃんの七夕のイベントが開催される
by polarbearmaniac | 2014-07-26 01:00 | Polarbearology

ノルウェー、スヴァールバル諸島で首にナイロンの紐が巻きついたホッキョクグマが救助される

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首にナイロンのひもが巻き付いたホッキョクグマ Photo(C)Svein Wik

地球温暖化による海氷面積の減少がホッキョクグマの脅威になっていることは広く報道されており今更ここでご紹介するまでもないわけですが、それ以外で彼らにとって大きな脅威になっているものとして重要なのが彼らの生息地の環境汚染です。

ノルウェーの自然写真家であるスヴァイン・ヴィク (Svein Wik) 氏は今まで何度かスヴァールバル諸島を旅し、その自然をカメラに収めてきた写真家であり、今年も約三週間にわたってスヴァールバル諸島を周遊航海し、そこで発見したのはナイロンの紐を首に巻いた一頭のホッキョクグマでした。 見たところそのホッキョクグマは首の周りのナイロンの紐にはさほど気にしていないようだったそうですが、明らかに外形上は若年個体であり、これから体が成長するとそのナイロンの紐が首に食い込んでくるのは必至と考えたヴィク氏の通報によりスヴァールバル諸島の総督 (sysselmann) が動き出したわけでした。

総督の指示でこの問題のホッキョクグマの居場所を確定するために、このホッキョクグマを目撃した人は直ちに警察に連絡するようにと呼び掛けられたわけでした。 約三週間後にこの問題のホッキョクグマを目撃した通報が寄せられ、総督はノルウェーの極地研究所 (Norsk Polarinstitutt) にこのホッキョクグマの捕獲が依頼されたというわけでした。
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麻酔で首に巻きついたナイロンのひもを取ってもらうホッキョクグマ
Photo(C)Håvard Hansen / Norsk Polarinstitutt

極地研究所は早速ヘリコプターで出動してこのホッキョクグマの姿をとらえ、そしてスタッフは麻酔銃で捕獲してこのホッキョクグマの首の周りのナイロンの紐を取り除いてやったそうです。やがて無事に麻酔から覚めたそのホッキョクグマがそこから動き出すのがスタッフによって確認されたそうです。この問題のホッキョクグマは極地研究所が以前に生態調査を行ったときにも捕獲したことのある個体だったことが体に付けられた標識で確認できたそうで、現在は三歳で体の状態は良好だったそうです。

こういった首に化学繊維の紐が巻きついているホッキョクグマが見つかったという事例は過去に一例あっただけだそうです。 このスヴァールバル諸島でも海岸線に打ち上げられ清掃された廃棄物のゴミが年間で150立方メートルにも及ぶそうで、今回のホッキョクグマもそういったゴミを漁っているうちにナイロンの紐が首に巻きついてしまったということなのでしょう。 この海洋廃棄物の問題も非常に頭の痛いところです。使い捨て文化といったものが我々の生活に深く入り込んでしまっているわけであり、これは我々の生き方や考え方そのものを変えていかないと環境汚染は拡大するばかりでしょう。 たとえばスターバックスなどのコーヒー店でのテイクアウトは廃止させて店内で使い捨てではないちゃんとしたカップで飲んでもらい、外に使い捨てのプラスチックの空容器がゴミとして発生しないようにするとかいうことです。  「それだと売上が大きく減少する。」 ですって? ならば倒産してもしょうがないでしょう。

(資料)
Dagblade Nyheter (Jul.19 2014 - Oppdaget isbjørn på Svalbard med nylontau rundt halsen)
Nordnytt (Jul.21 2014 - Isbjørn viklet seg inn i garnrester – befridd etter flere uker)
by polarbearmaniac | 2014-07-25 17:00 | Polarbearology

ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園でウスラーダとザバーヴァの母娘に氷のプレゼント

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ザバーヴァ (2014年5月4日撮影 於 サンクトペテルブルク、
レニングラード動物園)

ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園で昨年12月6日に26歳のウスラーダお母さんから誕生した16頭目の雌の赤ちゃんの名前がザバーヴァ (Забава) に決まったことはすでにご紹介しています。 夏になってこのザバーヴァとウスラーダに対して毎週二回、氷のケーキのプレゼントが与えられているそうです。それを伝えるニュース映像をご紹介しておきましょう。



上の映像はもともと地元のニュースで放送されたものを短縮したもので、オリジナルのニュースはこちらをクリックしていただくとご覧になれます。 この氷のケーキはザバーヴァと母親のウスラーダにはそれぞれ一個ずつ与えられるそうで、氷のケーキの中身は魚が3キロに野菜と果物が入っているそうです。 以前はもちろんウスラーダに与えられるケーキのほうが大きかったそうですがザバーヴァは自分の分だけでなくウスラーダお母さんのケーキにまで食指を伸ばしていたそうで、最近ではウスラーダと同じ大きさのケーキがザバーヴァにも与えられるようになったそうです。
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ウスラーダお母さんと娘のザバーヴァ
(2014年5月4日撮影 於 サンクトペテルブルク、レニングラード動物園)

さて、ここで先日のザバーヴァの命名の地元TV局のニュース映像で、ご紹介していなかった長いバージョンのものをご紹介しておきことにします。



さて、またサンクトペテルブルクに行くことにしましょうか。 成長したザバーヴァに会うのが楽しみです。

(資料)
ГТРК "Санкт-Петербург" (Jul.21 2014 - Белых медведей в Ленинградском зоопарке от жары спасает "мороженое")
Новгородские Ведомости (Jul.23 2014 - Ми-ми-мишка)
Телеканал «Санкт-Петербург». (Jul.11 2016 - Семимесячную Забаву в зоопарке кормят «тортиками» из свеклы, моркови и груш)

(過去関連投稿)
女帝ウスラーダとシモーナ、コーラ、リアの三頭の娘たち ~ 偉大な母親たちの三代の系譜
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの歩む道 ~ 再説: 繁殖可能年齢上限
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園で26歳の女帝ウスラーダが16頭目の赤ちゃんを出産!
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの赤ちゃんの産室内映像が公開される
ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園がウスラーダの赤ちゃんの産室内映像を一挙に公開
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の女帝ウスラーダの15頭の子供たちの姿
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの16頭目の赤ちゃんが遂に戸外へ!
グランド・ホテル・ヨーロッパからレニングラード動物園へ ~ ウスラーダの一家との再会
帝王メンシコフ、その偉大さへの限りなき称賛
ウスラーダの16頭目の赤ちゃんの行動が示すその性別の予想
ウスラーダの母性とは何か? ~ 魅せられる芯の強さと筋の一本通った強靭なる母親の姿
ロシア・サンクトペテルブルクに記録的な暑さ到来 ~ 果物を楽しむホッキョクグマたち
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダ親子の関係に深く切り込んだ映像
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの16頭目の赤ちゃん、10月に移動か?
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの16頭目の赤ちゃんは雌(メス)と判明
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の赤ちゃんの名前が 「ザバーヴァ」 に決まる
by polarbearmaniac | 2014-07-25 01:00 | Polarbearology

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