街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナが約4.3メートル下の堀に転落、救出後に精密検査へ

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ルナ Photo(C)WGRZ

アメリカ・ニューヨーク州のバッファロー動物園で一昨年2012年の11月27日に生まれ、人工哺育で育てられた雌のルナですが、報道によりますと現地時間昨日土曜日の正午過ぎに同園の飼育展示場の縁を歩いていたルナが足を滑らせて14フィート(約4.3メートル)下の堀に転落し、麻酔銃によって眠らされた後に救出されるという事件があったようです。

転落直後から飼育展示場の周囲にはテープが貼られて立ち入り禁止となり、バッファロー動物園のスタッフは堀に落下したルナが堀から上の展示場に通じている階段を上がるように仕向けたそうですがルナは動こうとはせず、午後3時半に同園のスタッフはルナに麻酔銃を発射して眠らせ、そして同園内にある動物病院に収容してX線検査などが行われたそうです。 フェルナンデス園長が現地時間の午後6時現在で語ったところによりますと、ルナがどういう状態なのかはまだわかっていないとのことです。 検査の結果が出ていないということでしょう。 検査を行った獣医さんはルナは大丈夫だろうという発言をしているようです。 そういえば昨年の9月24日に円山動物園でマルルの転落事故がありました。 マルルは幸運にも全くの無事だったわけです。 昨年の5月にはデンマーク・オールボー動物園のアウゴも堀の下に転落して重傷を負い安楽死の処置がとられています。 その時の下の堀は約5.5メートルの深さだったわけでした。 それにしてもこのバッファロー動物園というのはいろいろなことが起きますね。

ルナについてはちょっと心配な状況ですね。 命には別条ないようですが頭を打っているとすれば大変でしょう。 

(*追記) 一夜明けた日曜日の午前の報道ではルナは転落後も(外からの呼びかけには) 敏捷な反応があり、飼育員さんはルナは大丈夫だろうと考えているそうですが獣医チームが行ったX線検査やメディカルチェックの結果を待っているという状態であることが報じられています。 アップデートされた日曜日午後の別の報道ではルナは転落後に非常にびっくりした様子を見せていたそうです。ルナの精密検査の詳しい発表は火曜日にされるそうで、それまでの間ルナは非展示のスペース - polar bear holding area - に置かれて飼育員さんが彼女の様子を逐次モニターするそうです。 現時点ではルナは元気だとのことです。 とりあえずは安心してよいかもしれません。 やはり日曜日なので報道などの動きは非常に鈍いようですね。 TVニュースをご紹介しておきます。 冒頭はCMです。)






(資料)
The Buffalo News (Aug.30 2014 - Polar bear cub Luna rescued after falling into moat at Buffalo Zoo)
WIVB (Aug.30 2014 - Polar bear cub Luna rescued after 14-foot fall at zoo)
WGRZ-TV (Aug.30 2014 - Luna the polar bear undergoing x-rays)
(*追加資料)
wgrz (Aug.31 2014 - Luna the polar bear slips and falls into moat)
WGRZ-TV (Aug.31 2014 - Buffalo Zoo: Luna 'Doing OK')
WIVB (Sep.1 2014 - Luna the polar bear still recovering after tumble)
WKBW-TV (Sep.1 2014 - Polar Bear Luna Recovering Following Fall)

(過去関連投稿)
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ その姿が突然公開
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃんの追加映像 ~ ララの子供たちの従妹であるルナ
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の人工哺育の赤ちゃんのルナが初めて戸外へ
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃん、ルナの近況を伝えるTVニュース映像
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃん、ルナが雪の舞う戸外へ
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃん、ルナが遂に一般公開へ
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園の赤ちゃんの「ルナ」が仮称から正式の名前となることが決定
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナの近況 ~ 人間の視線への意識と興味
アメリカ ・ ニューヨーク州、バッファロー動物園で遂にルナとカリーが初顔合わせ
アメリカ ・ バッファロー動物園でルナとカリーの正式な同居展示が開始 ~ カリーの今後について
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園でのルナとカリーの同居は順調に推移
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園のルナとカリーの近況 ~ 展示需要と個体数のアンバランス
アメリカ・ニューヨーク州バッファロー動物園でルナとカリーの一歳のお誕生会が開催される
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナとカリーの近況 ~ 新飼育展示場は2015年秋に完成
札幌・円山動物園のマルル転落事件後の同園の関連発表 ~ "Nothing can come of nothing."
札幌・円山動物園、一昨日のマルルの転落事故についてHPで説明
札幌・円山動物園、マルル転落事故の経過と今後の対策を発表
by polarbearmaniac | 2014-08-31 11:00 | Polarbearology

ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園のゲルダお母さんとシルカの近況 ~ モニター映像の限界

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ゲルダお母さんとシルカ Photo(C)Наталия Задорина/Свидетель

ロシア・西シベリアのノヴォシビルスク動物園で昨年12月11日にゲルダお母さんから誕生した雌のシルカですがすでに生後八か月が経過しています。 相変わらずこの動物園の人気者で週末には多くの来園者を引き付けているようです。 何度もご紹介してきましたが高精細度の映像をライブカメラで見ることができるわけで(こちらをクリック)実に素晴らしいことだと思っています。 しかし改めてちょっと気が付いたこともあります。
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シルカ Photo(C)Наталия Задорина/Свидетель

このライブカメラの映像配信が開始された時に、私はこれでこの親子の関係と行動が良く理解できるだろうと楽観的に考えていたわけですが、ところがどっこい、実際には現在に至ってもこのゲルダ親子がいったいどういう親子であるのかについて明確で焦点の定まった評価を下しにくく、そしてゲルダお母さんがどういうタイプの母親であるのかについても今一つはっきりしないところがあると感じる点です。 要するにモニターカメラのような定点から映した映像をひたすら提示されてもこの親子の観察には難しい要素があるということだろうと思います。 予想していた以上にホッキョクグマ親子の行動観察にはモニターカメラがあって彼らの姿がいつも見えていても、そこには大きな限界があるということのようです。
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Photo(C)victorshpakov/gotki-Яндекс

さて最近のゲルダお母さんとシルカの映像を見てみましょう。 モニターカメラとは違った視点があるのは当然です。 これらは全て7月以降の映像です。

まずこの下はシルカがゲルダお母さんに甘えているような仕草を見せています。



この下の映像はシルカが授乳を求めて凄まじい声を上げています。 あのアイラもこういう声を立てていました。 音声はonでお願いいたします。



この下は8月に入ってからのものです。 この映像で見る限りゲルダお母さんは自分の自由も大事にしているように見えます。 シモーナやララとは異なるタイプにも見えます。 授乳シーンも入っています。



この下の映像を見るとシルカは単独で寝ていますがゲルダお母さんは動き回っています。 つまりこの親子は活動のリズムが異なっているということなのでしょう。 ララ親子(たとえばララとアイラ)とは大きく異なると言ってよいかもしれません。



この下は一週間ほど前の映像のようですが、来園者の勝手なエサやりは困ったものです。



私は率直に言ってモニターカメラの映像も含めて現時点ではゲルダお母さんに非常に高い得点をつけることにはためらいを感じます。 さらにもっと言えば、やはり札幌のララお母さんは大したものだということです。 このゲルダお母さんがどういう母親なのか実際に見てから判断しても遅くないでしょう。

(資料)
Свидетель (Aug.22 2014 - «Дикость» и переворот сознания в зоопарке Новосибирска)

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2014-08-31 01:00 | Polarbearology

ロシア極北ノーヴァヤ・ゼムリャー島で保護された野生孤児バルー、そのイジェフスク動物園での映像

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イジェフスク動物園でのバルー Image(C)Живу В Ижевске

8月28日の「ロシア極北ノーヴァヤ・ゼムリャー島でホッキョクグマの双子の孤児が保護 ~ 一頭がイジェフスク動物園へ」という投稿でロシア極北のノーヴァヤ・ゼムリャー島で発見・保護された野生孤児の双子のうち雄のバルー (Балу) がロシア連邦・ウドムルト共和国のイジェフスク動物園で保護・飼育されることになったことを投稿しています。 現在イジェフスク動物園で検疫中のこのバルーの様子を報じる現地のTVニュースが入ってきましたので下にご紹介しておきます。



イジェフスク動物園に来てからもう一か月近くになるのですがまだまだ不安そうな眼をしていますね。 昨年私がペルミ動物園に行ったときに、やはり野生孤児個体のセリクが同園に到着して一か月以上にもなっていたのにまだ不安そうな眼をしていたのを思い出してしまいました。 このバルーの母親もおそらく密漁で殺されてしまったのかもしれません。 本当に気の毒です。 せめて双子で一緒にイジェフクス動物園に来ることができたならば非常に良かったわけですが、やはりスペースの問題などで難しかったのでしょうか。
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Photo(C)Ижевский зоопарк

野生孤児として動物園で保護されてから間もない時期のホッキョクグマの幼年個体を見る機会というのは日本ではまずあり得ませんので昨年ペルミでは貴重な体験ができたと思っています。 このバルーにも是非近いうちに会ってみたいと思っています。

(資料)
АРКТИКА (Aug.28 2014 - Белого медвежонка-сироту приютил ижевский зоопарк)
РИА Новости (Aug.27 2014 - Медвежонка, потерявшегося в Арктике, приютили в ижевском зоопарке)

(過去関連投稿)
ロシア極北ノーヴァヤ・ゼムリャー島でホッキョクグマの双子の孤児が保護 ~ 一頭がイジェフスク動物園へ
by polarbearmaniac | 2014-08-30 06:00 | Polarbearology

ロシア極北・ネネツ自治管区のヴァイガチ島のホッキョクグマたち ~ 密漁者の捜査、そして10年振りの摘発

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ネネツ自治管区ヴァイガチ島のホッキョクグマ Photo(C)WWF России / Виктор Никифоров
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ネネツ自治管区

ロシア極北のネネツ自治管区に属しバレンツ海とカラ海のあいだにあるヴァイガチ島は先日もご紹介したアンデルマの街とノーヴァヤ・ゼムリャー島に非常に近く位置しているわけですが実は従来はその位置の割にはホッキョクグマが必ずしも多く生息しているという島ではないとも考えられていたようです。 といいますのもこのヴァイガチ島はノーヴァヤ・ゼムリャー島と大陸との間にあってホッキョクグマが移動する際のルート上にあるというだけだからという考え方があったようです。
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本当にそうなのかどうか、この島にも今年の春から科学者たちのチームが入り極地動物たちの生態調査が行われています。 そのTVニュースの映像をご紹介しておきます。 こちらをクリックしていただき開いたページでそのニュース映像をご覧下さい。 また、この下は別のニュース映像です。



海氷のない時期にこの島に留まるホッキョクグマは以前には必ずしもそれほど数が多くなかったらしいのですが、最近ではあまり移動せずにこの島に多く留まるようになり、そして腹を空かせたホッキョクグマたちがこの島の集落にも姿を見せるようになっているようです。

さて、このヴァイガチ島で今年の4月から始まったホッキョクグマを含む極地動物の生態調査ですが、それが開始されたその最初の日に調査隊とWWFロシア支部のメンバーは密漁者の犠牲となった二頭のホッキョクグマの遺体を発見したそうです。 いずれも殺されてから数時間しか経過していないという状態だったそうで、早速この地区の捜査当局が捜査を開始しました。
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密漁者に殺されたホッキョクグマ Photo(C)WWF России/Виктор Никифоров

これを伝えるTVニュースの映像をご紹介しておきます。



現場近くに残されたスノーモービルの跡などから粘り強い捜査が行われ、そしてとうとう今月になって捜査当局は犯人のこの島に住む38歳の男を摘発し家宅捜索によって男の自宅からそのホッキョクグマの毛皮や密漁に使用した武器などを押収したとのことです。 こういったホッキョクグマの密漁者を実際に摘発できたのはロシアではなんと十年ぶりのことだそうです。 とにかくもっと真剣に取り組んでほしいですね。 プーチン大統領には今後是非とも、そのお得意の強権的な政治手法をホッキョクグマの密漁者の容赦のない摘発にも向けていただきたいと思います。 密猟者には一切の慈悲も無用であるという捜査当局の断固たる姿勢を見せてほしいところです。
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家宅捜索で発見された毛皮 Photo(C)Виктор Никифоров/пресс-центр МВД НАО

このヴァイガチ島における極地動物の調査は今年については一応終了したそうですが、密漁者の存在はあったものの生態系は一応は良好であるという中間報告が出される模様です。



(資料)
Вести-Яма́л (Aug.26 2014 - Остров Вайгач – новое пристанище для белых медведей)
«Государственный интернет-канал «Россия» (Apr.25 2014 - Белых медведей сосчитают. Экспедиция на остров Вайгач)
WWF России (Новости/Aug.12 2014 - Впервые за последние 10 лет в России раскрыто дело об убийстве белого медведя)
Vladimir Putin – Personal website (THE POLAR BEAR PROGRAMME) (Apr.28 2014 - Вскрыты факты браконьерской добычи белых медведей на острове Вайгач) (Aug.11 2014 - Полиция расследует браконьерскую добычу белого медведя на острове Вайгач)
The Siberian Times (May.2 2014 - Two polar bears found shot by poachers in remote Vaigach island in Arctic)
Двина-Информ (Aug.11 2014 - Раскрыто убийство белого медведя на острове Вайгач в НАО)
Алтапресс (Aug.14 2014 - Впервые за последние 10 лет в России раскрыто дело об убийстве белого медведя)
ИТАР-ТАСС (Aug.11 2014 - Полицейские раскрыли убийство краснокнижного белого медведя на острове Вайгач)
The Voice of Russia (Aug.15 2014 - Russian polar bears still under threat)

(過去関連投稿)
ロシア、ホッキョクグマ狩猟割当数を放棄 ~ 全面禁猟へ踏み出す
ロシアにおけるホッキョクグマの密猟について
ロシア極北最東端・チュクチ半島でホッキョクグマが人を襲い射殺される ~ 危険の急迫性との関連
ロシア極北 ・ カラ海に面したディクソンの街に現れるホッキョクグマたち ~ 住民とホッキョクグマの未来
ロシア極北 チュクチ自治管区の村落、リィルカイピの人々とホッキョクグマとの関係
ロシア極北・ネネツ自治管区のウスチ・カラ村に現れたホッキョクグマ ~ 人とホッキョクグマの生命の尊重
ロシア極北・ネネツ自治管区のアンデルマの街とホッキョクグマたち ~ 人に身近な存在のホッキョクグマ
by polarbearmaniac | 2014-08-29 23:45 | Polarbearology

ロシア・黒海沿岸、ゲレンジークのサファリパークのホッキョクグマ展示場にライブカメラ設置

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セードフ司令官とラパ Photo(C)Информационный сайт о городе-курорте Геленджике

昨日もご紹介していたロシアで氷上サーカス団を引退したラパとウスラーダの産んだ三つ子の一頭であるセードフ司令官が暮らす黒海沿岸のリゾート都市であるゲレンジークのサファリパーク (Сафари-парк Геленджик) ですが、ホッキョクグマの飼育展示場に最近ライブカメラが設置されましたので、それをご紹介しておきましょう。 カメラは二台あって最初のものは屋外の展示場の一部、次は室内の展示場を映しています。 日本とゲレンジークとの時差は5時間です。 日本時間マイナス5時間が現地の時間となります。


現地の午前の時間帯に私はこの二つの映像を短い時間だけ見ていましたが屋外にはセードフ司令官、室内にはラパが映っていました。 この二頭を時間帯でどのように展示しているのか、屋内外の展示場間の移動が自由なのかなどの情報がわかりませんのでこの二頭が一緒にどの時間帯にうまく見ることができるかは不明です。 屋外のカメラの映像には手前部分に死角が多いように思いました。 まあそれも止むを得ないでしょう。 解像度のほうはなかなか素晴らしいですね。
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まだ正式発表されていませんが、この一つ前の投稿でも触れましたがこのゲレンジークのサファリパークには生後8ヶ月と推定される雌の野生出身の孤児個体が飼育されることになり、すでに到着しているようです。 現在は検疫期間中とみられ、そういったことからまだ一般公開時期も含めこの雌の赤ちゃんについての発表がなされていないのかもしれません。

(資料)
Сафари-парк Геленджик (Главная страница/Видео трансляция)
Информационный сайт о городе-курорте Геленджике (Jun.18 2014 - В "Сафари-Парке" поселились белые медведи)

(過去関連投稿)
(*ラパ関連)
サーカス団(ロシア)のホッキョクグマの訓練風景
ロシアの氷上サーカスでスケート演技をするホッキョクグマのラパ ~ その引退の日は遠し
ロシアの氷上サーカスのホッキョクグマ ~ 現役で活躍するラパ、そして引退したホッキョクグマたちの余生
ロシアの氷上サーカスのホッキョクグマのラパ、ベラルーシ公演でも大好評となる
ロシアの氷上サーカスに出演のホッキョクグマたち、元気に公演を続ける
ロシアの氷上サーカスに出演のラパたち5頭のホッキョクグマの最近の様子
ロシアの氷上サーカス団のホッキョクグマたち、モスクワのボリショイサーカスに出演し大好評
ロシアの氷上サーカス団でスケート演技をするラパに遂に引退の日来る ~ スタロースコルィスク動物園へ

(*セードフ司令官関連)
ロシア・クラスノヤルスク動物園の2頭の伊達男たち ~ 華麗なる独身生活を謳歌?
ロシア・クラスノヤルスク動物園のプール開き
ロシア・クラスノヤルスク動物園の夏の始まり ~ プールを雌2頭に占領されてしまったセードフ司令官閣下
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園のプール開き
ロシア・シベリア中部のクラスノヤルスク動物園のセードフ司令官の10歳のお誕生会 ~ 行方不明の兄弟たち
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園のセードフ司令官の希望無き恋 ~ 野生出身の雌は高嶺の花
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園のセードフ司令官が今週末に同園を出発し新天地へ
ロシア・シベリア中部 クラスノヤルスク動物園のセードフ司令官が同園を出発し、五千キロの移動の旅へ
ロシア・クラスノヤルスク動物園のセードフ司令官が陸路5日間で無事にスタロースコルィスク動物園に到着

(*ラパとセードフ司令官の同居関連)
ロシア西部、スタロースコルィスク動物園でのラパとセードフ司令官の近況 ~ ラパの健康状態への危惧
ロシア西部、スタールイ・オスコル市のスタロースコルィスク動物園で、ラパとセードフ司令官の同居が始まる
ロシア・スタロースコルィスク動物園のラパとセードフ司令官が黒海沿岸のゲレンジーク・サファリパークへ
ロシア・黒海沿岸、ゲレンジークのサファリパークで暮らすセードフ司令官とサーカス出身のラパの近況
by polarbearmaniac | 2014-08-28 21:30 | Polarbearology

ロシア極北ノーヴァヤ・ゼムリャー島でホッキョクグマの双子の孤児が保護 ~ 一頭がイジェフスク動物園へ

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保護された雄の幼年個体のバルー Photo(C)Ижевский зоопарк

ロシア連邦・ウドムルト共和国のイジェフスク動物園がロシア極北のノーヴァヤ・ゼムリャー島で発見・保護された孤児となっていたホッキョクグマの双子の赤ちゃん(生後約8ヶ月)のうち雄のほうの一頭を保護・飼育することになったそうです。
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7月下旬にロシア極北・アルハンゲリスク州のノーヴァヤ・ゼムリャー島で母親が付近に見当たらない空腹で怯えた様子の二頭(雄と雌)のホッキョクグマの幼年個体が軍関係者によって発見され、まずはアルハンゲリスクの街に移送されて保護されたもののアルハンゲリスクにはもともと動物園がないため、そのホッキョクグマの保護・飼育の要請がアルハンゲリスクの当局から(おそらく連邦政府の自然管理局の指示によってでしょう)イジェフスク動物園にあったそうで、7月30日に書類の準備を終えたイジェフスク動物園のスタッフがアルハンゲリスクに向かい、そして今月初頭にそのうちの一頭の雄の幼年個体を保護の目的でイジェフスク動物園に連れ帰ったそうです。 発見した軍関係者によってバルー (Балу) と名付けられたその雄の幼年個体の一般公開は9月6日の13時からだそうです。 ノーヴァヤ・ゼムリャー島で保護されたもう一頭の雌の幼年個体はこの一つ前の投稿でも登場したゲレンジーク (Геленджи́к) にすでに輸送されていてサファリパークで保護・飼育されるようです。 ゲレンジーク のサファリパークは今回の野生孤児保護の件についてはまだ正式発表をしていません。
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このイジェフスク動物園はこういった情報の公開にはあまり積極的ではなく、非常に困ったものです。 今月18日から同園のホッキョクグマ展示場は修理工事に入っており終了まで数か月かかるという報道もあるわけですが、この野生幼年個体を一般公開するとなれば小さな予備の展示場ででしょうね。 ともかく行って見てこないとわかりません。 見てくるつもりです。 今年はないのかと思っていましたが、やはり今年もロシアの動物園での野生孤児個体の保護です。 

(資料)
Ижевский зоопарк (Новости/Aug.26 2014 - Балу)
Я люблю Ижевск (Aug.27 2014 - Зоопарк Ижевска «усыновил» потерянного медвежонка)
Комсомольская правда (Aug.27 2014 - Зоопарк Ижевска спас маленького белого мишку)
Сус@нин (Aug.27 2014 - Спасенного на крайнем севере белого медвежонка впервые покажут в Ижевске)
Глазовпортал.NET (Aug.27 2014 - В Ижевском зоопарке поселился медвежонок, спасенный на острове Новая Земля)
РИА Новости (Aug.27 2014 - Медвежонка, потерявшегося в Арктике, приютили в ижевском зоопарке)
by polarbearmaniac | 2014-08-28 00:30 | Polarbearology

ロシア・黒海沿岸、ゲレンジークのサファリパークで暮らすセードフ司令官とサーカス出身のラパの近況

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ラパ(上)とセードフ司令官(下) Photo(C)Кубанские Ведомости

氷上サーカス団でスケートの演技を長いこと行っていて引退した21歳(あるいは22歳)の雌のラパ、そしてシベリアのクラスノヤルスク動物園で暮らしていた11歳の雄のセードフ司令官、この二頭はスタールイ・オスコル市のスタロースコルィスク動物園でペアとして同居を開始したもののスタロースコルィスク動物園の飼育施設が貧弱であり新施設を建設するだけの資金的余裕が全くないために今年の5月にこの二頭がそろって黒海沿岸のリゾート都市であるゲレンジーク (Геленджи́к) のサファリパーク (Сафари-парк Геленджик) に移動した件については前回の「ロシア・スタロースコルィスク動物園のラパとセードフ司令官が黒海沿岸のゲレンジーク・サファリパークへ」という投稿でご紹介していました。 このゲレンジーク・サファリパークは新しい飼育展示場が完成したためにこうしてホッキョクグマの飼育が可能となったわけで、この二頭はようやくプールもある飼育環境が一定の水準にある施設にようやく暮らすことができるようになったわけでした。
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ラパ(左)とセードフ司令官(右) Photo(C)TripAdvisor/Elena D

さて、その後のこの二頭の様子について現地の報道によりますと、冷房の効いた室内には入らず陽光の下で過ごすのが好きなようです。 この展示場で来園者とホッキョクグマを隔てている透明なボードにこの二頭は最初とても戸惑っていた様子で来園者を獲物だと考えてボード越しに捕まえようという態度なども見せたりもしていたそうです。 最近のこの二頭の様子を伝える映像を見てみましょう。氷上サーカス団時代は泳ぐことのなかったラパですが、随分水にも慣れたような様子です。



このサファリパークではラパとセードフ司令官との間での繁殖に大いに期待しているそうです。 ともかく長年サーカス団でスケートの演技を行ってきたラパですが是非ここでもう一花咲かせてもらいたいところです。 氷上サーカス団から引退したスタロースコルィスク動物園では環境の変化のためか体がやせ細っていて健康状態が非常に憂慮される状態だったラパですが、映像で見る限りそういった状態は脱しているようで安心しました。 私も長いことこのラパの動静について追い続けてきたわけですが、ラパはようやく氷上サーカス引退後の余生の安住の地を見出したことで私も非常に嬉しく思っています。

(資料)
Московский комсомолец (Jul. 2 2014 - Белые медведи на Черном море)
Кубанские Ведомости (Jun.19 2014 - Белые медведи в Сафари-парке Геленджика)
mytravelnotes.ru (Jul.10 2014 - Сафари-Парк в Геленджике)

(過去関連投稿)
(*ラパ関連)
サーカス団(ロシア)のホッキョクグマの訓練風景
ロシアの氷上サーカスでスケート演技をするホッキョクグマのラパ ~ その引退の日は遠し
ロシアの氷上サーカスのホッキョクグマ ~ 現役で活躍するラパ、そして引退したホッキョクグマたちの余生
ロシアの氷上サーカスのホッキョクグマのラパ、ベラルーシ公演でも大好評となる
ロシアの氷上サーカスに出演のホッキョクグマたち、元気に公演を続ける
ロシアの氷上サーカスに出演のラパたち5頭のホッキョクグマの最近の様子
ロシアの氷上サーカス団のホッキョクグマたち、モスクワのボリショイサーカスに出演し大好評
ロシアの氷上サーカス団でスケート演技をするラパに遂に引退の日来る ~ スタロースコルィスク動物園へ

(*セードフ司令官関連)
ロシア・クラスノヤルスク動物園の2頭の伊達男たち ~ 華麗なる独身生活を謳歌?
ロシア・クラスノヤルスク動物園のプール開き
ロシア・クラスノヤルスク動物園の夏の始まり ~ プールを雌2頭に占領されてしまったセードフ司令官閣下
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園のプール開き
ロシア・シベリア中部のクラスノヤルスク動物園のセードフ司令官の10歳のお誕生会 ~ 行方不明の兄弟たち
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園のセードフ司令官の希望無き恋 ~ 野生出身の雌は高嶺の花
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園のセードフ司令官が今週末に同園を出発し新天地へ
ロシア・シベリア中部 クラスノヤルスク動物園のセードフ司令官が同園を出発し、五千キロの移動の旅へ
ロシア・クラスノヤルスク動物園のセードフ司令官が陸路5日間で無事にスタロースコルィスク動物園に到着

(*ラパとセードフ司令官の同居関連)
ロシア西部、スタロースコルィスク動物園でのラパとセードフ司令官の近況 ~ ラパの健康状態への危惧
ロシア西部、スタールイ・オスコル市のスタロースコルィスク動物園で、ラパとセードフ司令官の同居が始まる
ロシア・スタロースコルィスク動物園のラパとセードフ司令官が黒海沿岸のゲレンジーク・サファリパークへ
by polarbearmaniac | 2014-08-27 23:30 | Polarbearology

オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドのヘンリーがリアお母さんと共にメインの展示場に登場

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ヘンリー Photo(C)Simon Holt/Sydney Morning Herald

昨年5月9日にオーストラリア・クイーンズランド州、ゴールドコーストのシーワールド (Sea World) でリアお母さんから誕生した雄のヘンリーはすでに一歳になっています。 今年5月のそのお誕生会の様子は「オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドのヘンリーが満一歳となる ~ お誕生会が開催」 という投稿でご紹介していましたがその後のヘンリーについてです。 ヘンリーは今まで暮らしていた ”Polar Pre-School” という展示場からメインの “Polar Bear Shores” という展示場にリアお母さんと共に移動したそうで、7月の段階で体重は162キロにもなっているそうです。 この親子のメイン展示場への移動を伝える現地のTVニュースをご紹介しておきます。



それからこの下はシーワールドの公式映像でヘンリーとリアお母さんがメインの展示場の “Polar Bear Shores” に登場した時の映像です。



それからこの下は観光用のプロモーション映像です。冒頭には生後5か月ほどの時のヘンリーの姿も映っています。 さてこのメインの展示場の“Polar Bear Shores”のプールの水深は4メートルだそうですが、やはり深く見えますね。



さてこのヘンリーですが、来年の春頃にはリアお母さんと別れて移動になるはずですが、果たしていったいどこに移動するのかが問題です。 現在オーストラリアではホッキョクグマを飼育している動物園はないわけですから仮にそういった場所に移動しても彼の将来のパートナーは見つかるとも思えません。 となればやはりカナダかなとも思うわけですが、カナダの動物園には雌の幼年・若年個体としてはウィニペグのアシニボイン公園動物園の野生出身のオーロラとカスカがいるわけで、そのどちらかがヘンリーのパートナーとなる可能性はあるかもしれません。 ともかくこのヘンリーが近い将来どの動物園に行くかには非常に興味を持って見守っていきたいと思います。

(資料)
Seaworld (Henry graduated) (Henry's Graduation at Sea World)
Sydney Morning Herald (Jul.31 2014 - Weekend away: Sea World Resort and Water Park)

(過去関連投稿)
オーストラリア・クイーンズランド州、シーワールドでホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
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オーストラリア・ゴールドコーストのシーワールドで生後7ヶ月が経過したヘンリーの近況
オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドのヘンリーが間もなく一歳へ
オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドのヘンリーが満一歳となる ~ お誕生会が開催
by polarbearmaniac | 2014-08-26 21:00 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんのノラの近況 ~ 貧弱な飼育環境に負けない逞しさ

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最近のノラ  Photo(C)ohtuleht.ee

エストニアのタリン動物園で昨年11月24日にフリーダお母さんから誕生した一頭の雌のノラ (Nora) ですが前回の投稿から2か月ほど経過してしまいました。 その間、特にこのノラについての特別な報道はありませんでしたが、そういったときは順調に成育しているのだと理解してよいでしょう。 以前にもご紹介していますがこのタリン動物園はノラを手放さずにずっと同園で飼育していく方針を明らかにしていますので、ここでノラが見られるうちに会っておこうというようなやや切迫したような気持ちを人々はあまり持っていないのかもしれません。 一年程度でどこか別の動物園に移動してしまうとわかっているようなケースとはやはり異なるのかもしれません。 つまり現地のファンは、我々がミルクやマルルやポロロを見ていた視線とは幾分違っているということはあるでしょう。

ここでこの二か月ほどのノラとフリーダお母さんの様子を映像で見てみましょう。 小さなプールなのが本当に気の毒です。

この下の映像はなんとなくララとアイラとのシーンを思い出してしまいます。



この下の映像は活発なノラの様子です。 重いおもちゃとの格闘です。



この下の映像はフリーダお母さんの持っているものに興味津々といった様子のノラです。



ともかく、小さなプールしかなくても逞しく育っているように感じれられるノラの姿です。

(*追記)あと二つほどご紹介していきます。 まずこの下は朝の映像らしいのですが親子ともに落ち着かない様子ですね。



次は授乳シーンですが、やはりこのフリーダお母さんの授乳というのは幾分奇妙な体勢でされています。



(過去関連投稿)
エストニア・タリン動物園の気骨のホッキョクグマ、フランツの非業の死 ~ 待ち望まれる新施設
エストニア・タリン動物園、ホッキョクグマ舎改築は予算獲得が難問
エストニア・タリン動物園、懸案の新ホッキョクグマ展示場建設に向け募金活動を開始
エストニア・タリン動物園の「ホッキョクグマの日」のイベント ~ 新施設建設計画が動き出すタリン動物園
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんの生後36日目の映像が公開
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、間もなく生後二か月へ ~ 3月には戸外登場の予定
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、順調に間もなく生後2ヶ月へ
エストニアのタリン動物園でモニターカメラによる産室内ライブ映像が配信開始となる
エストニア・タリン動物園のヴァイダ逝く ~ 自分の娘が母となったことを見届けたかのような死
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、順調に生後73日目となる
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、産室内での遊びの映像が公開
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、産室内でボール遊びに挑戦
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、フリーダお母さんと共に遂に戸外に登場!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんとフリーダお母さんの戸外初登場の追加映像
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんの性別への予想 ~ 95% の確率で雌だと考えている同園
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんの性別が 「雌(メス)」 と判明し、「ノラ」 と命名される
エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんノラの近況 ~ 貴重な雌のノラを手放さない予定のタリン動物園
エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんノラの近況と 「ホッキョクグマに新しい家を」 の募金プロジェクト
エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんのノラとフリーダお母さんとの関係 ~ 珍しい授乳体勢
by polarbearmaniac | 2014-08-25 23:30 | Polarbearology

夏の日曜日の昼下がりのジャンブイ、再び彼の出自の謎を考える ~ 彼は果たして豪太の伯父なのか?

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やあジャンブイ、久し振りですね!  本来から言えば彼は今日は出番の日ではないのだが「夜の動物園」があるために彼は午後から登場しているのである。
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さて、私は最近野生出身個体の出自に非常に関心を持っている。 このジャンブイはロシアでの野生出身個体である。 以前、データを参照しながら彼の出自を考えた時の私の推論は「ジャンブイの素顔 ~ 彼の出自の謎を追う」で述べた通りであり私の意見はその時から変わっていない。
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すなわち推論的には彼はロシア極北のタイミール半島付近で発見され、その時は双子で保護されたのではないかということである。 そうだとすると問題はその双子のもう一方がどの個体であるかということである。 私はこのジャンブイと双子だったもう一頭の個体はモスクワ動物園で飼育されていた故ウムカ(ウンタイ)ではないだろうかと考えている。 そう考える理由は「ジャンブイの素顔 ~ 彼の出自の謎を追う」で述べた通りである。
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今日こうしてジャンブイをずっと見ていたが、ますますモスクワ動物園の故ウムカ(ウンタイ)に似て見えてきてしまう。 大変に残念なことにウムカ(ウンタイ)は死亡してしまい、もうモスクワでは会えないということである。 もう少しウムカのちゃんとした写真を何枚も撮っておくべきだった。 残念である。
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このジャンブイの鼻にある傷は一説によると彼がノヴォシビルスク動物園で飼育されていた時に別の個体と闘争になって付けられた傷であると言われているようだ。 しかし私はそうではないと思っている。 この傷は彼が野生孤児の時に犬に襲われて付けられた傷だろうと思っている。 
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ロシア・エカテリンブルク動物園で飼育されている雄のウムカの顔にも傷があるが、それも同様である。 この件については「ロシア・西シベリア、エカテリンブルク動物園での『ウムカの日』 ~ 九死に一生を得た孤児ウムカの物語」 をご参照いただきたい。 野生孤児個体はどれもこれも非常に過酷な体験をしている。 このジャンブイもその例外ではないはずである。
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話をジャンブイに戻す。 実はズーラシアの担当飼育員さんがたまたまいらっしゃったので私はスマートフォンの画面にモスクワ動物園の故ウムカ(ウンタイ)の写真を映し出して何枚か見ていただいた。 その飼育員さんは実に驚くべきことに私がお見せした写真を最初はジャンブイの写真だと勘違いした御様子である。 そして私が飼育員さんに写真を見ていただいた理由を話したところ、その飼育員さんは顔の額のあたりから鼻のあたりまで故ウムカ(ウンタイ)はまさしくジャンブイにそっくりであるという御意見だった。 やはりジャンブイが非常に故ウムカ(ウンタイ)と似ているという印象は私だけの印象ではないことがわかった。 これは今日の収穫だった。 念のためにここで繰り返しておくが、故ウムカ(ウンタイ)とジャンブイが実は双子の兄弟であるという考え方はその証明が困難な話であって依然として憶測の域に留まっている仮説であることをご理解いただきたい。
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このジャンブイを見ていると、やはりロシアのホッキョクグマという雰囲気がプンプンしてくる。 そもそもカナダの野生個体もロシアの野生個体もホッキョクグマという同じ種だから違いなどあるはずがないのだが、それでも私は体験的にカナダ出身の個体とロシア出身の個体は雰囲気がかなり違うと思っている。 ロシア出身の個体はどこか泥臭いのである。 その泥臭さがたまらない。 
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ジャンブイはまさにロシアのホッキョクグマである。 札幌のデナリにはこうした泥臭さはない。 デナリはロシア臭を全く感じさせない実はあれでも非常にスマートなホッキョクグマなのである。
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以前にも書いているが日本のホッキョクグマ界はこのジャンブイ(ロシア出身)と名古屋のサスカッチ(カナダ出身)という二頭の野生出身個体を繁殖に生かし切れていないのが問題だろうということである。 旭川のイワンがどうとかこうとかなどといった一時期いろいろ言われた話はそれに比べればまだマイナーな問題である。
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このジャンブイのパートナー、この先も本当にバリーバでよいかとなると私はそうは思わない。 私はイチかバチかツヨシと組ませてみてはどうかと考えるのである。

スイカを食べるジャンブイ

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このジャンブイ、非常に食べ方が紳士的である。 決してガツガツしない。 このジャンブイに比べればマルルやポロロのほうがよほどガツガツ食べるのである。
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彼は控えめで紳士的なホッキョクグマである。 非常に好感が持てるのである。 
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世界の飼育下ではこういった性格の雄のホッキョクグマのほうが繁殖に向いているという傾向が見て取れる。
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なんとか彼に一肌脱いでもらいたいところである。 彼は本当に素晴らしい男なのである。
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Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Aug.24 2014 @よこはま動物園 ズーラシア)

(過去関連投稿)
ジャンブイの素顔 ~ 彼の出自の謎を追う
モスクワ動物園のムルマ(4) ~ 危機の克服、そして豪太の誕生
ウムカ (男鹿水族館・豪太の父)、悠々の水遊び
モスクワ動物園のウムカ (ウンタイ – 男鹿水族館・豪太の父) 闘病生活の後、すでに死亡の模様
ロシア・西シベリア、エカテリンブルク動物園での 「ウムカの日」 ~ 九死に一生を得た孤児ウムカの物語
by polarbearmaniac | 2014-08-24 23:30 | しろくま紀行

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