街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの近況 ~ 遂に新展示場建設着工の見通し

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ベルィ Photo(C)Пензенский зоопарк

ロシアのヴォルガ河流域の中都市であるペンザ市にあるペンザ動物園で飼育されている4歳の雄の野生孤児ベルィがこの動物園に来園した経緯はすでに今まで遂次投稿してきた通りです。
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現在でもベルィはあくまでも仮住まいの小さな檻の飼育場に暮らしており新しい飼育展示場の建設計画は二転三転したものの、とうとうロシア最大の石油会社であるロスネフチ社の援助によって当座の最初の9百万ルーブルの金額が支払われ、建設計画は再び陽の目を見て建設会社が入札により決定してレイアウトのデザインも決まったそうですから、今回は本当に建設計画は前に進む軌道にのったようです。建設の様子についてはライブカメラを設置してその様子を市民が見ることができるようにするそうです。
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新飼育展示場完成予定図 (C)Пензенский зоопарк

そもそも二年前にこの飼育展示場の建設計画が持ち上がった時の建設予定額は約1870万ルーブルだったものの、その後に将来飼育するであろうもう一頭のホッキョクグマを加えた二頭に別々のスペースを用意するために面積をかなり拡大したりするなどによって当初の計画より三倍の約6600万ルーブルに跳ね上がってしまっているそうです。
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ベルィ Photo(C)Пензенский зоопарк

このベルィは野生孤児ですから繁殖上のパートナーは基本的にはどの雌でもよいわけで、ペンザ動物園が本当に新施設の完成後に繁殖に力を入れるとすれば血統的にはかなり有利な条件が整うことになるでしょう。最近のベルィの様子を見てみましょう。以下の映像はは今年2月の「国際ホッキョクグマの日」のプレゼントの映像で以前にはご紹介していなかったものです。



ともかくロシアの地方都市の動物園は本当に大変です。経営自体が楽ではなく、そして資金が不足していますからけ新施設の建設などは容易ではないわけです。そういった小さな動物園の厳しい飼育環境でも逞しく生きるロシアのホッキョクグマたちに声援を送りたいと思います。

(資料)
ГТРК Пенза (Jul.29 2015 - За строительством вольера для белого медведя в Пензе можно будет наблюдать онлайн)
ИА ПензаИнформ (Jul.30 2015 - На строительство вольера для белого медведя потребуется 67 млн руб)
Пенза-Пресс (Jul.29 2015 - Стоимость вольера для белого медведя в Пензе подскочила в 3,5 раза)
Комсомольская правда в Пензе (Jul.29 2015 - Жители Пензы смогут следить за строительством вольера для белого медведя, не выходя из дома)
Пенза 365 (Jul.29 2015 - В пензенском зоопарке на строительство вольера для медведя потратят более 60 млн)

(過去関連投稿)
ロシア極北で漁民に保護された1歳の野生孤児が中部ロシアのペンザ動物園での飼育が決定
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モスクワ動物園で待機中の野生孤児のウムカ、11月末までにペンザ動物園へ移動
モスクワ動物園で待機中だった野生孤児のウムカが陸路、ペンザ動物園に無事到着
ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園にモスクワから移動したウムカの近況 ~ 待たれる新施設の完成
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前を公募することが決定
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前が「ベルィ」に決まる
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の苦境続く ~ ベルィ に仮仕様のプールが完成 
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の2歳の野生孤児ベルィの近況
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィが間もなく3歳に ~ 完成が待たれる新展示場
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィがソチ冬季五輪のプロモーション映像に登場
ロシア最大の石油会社 ロスネフチがロシアの動物園の全ホッキョクグマへの援助・保護活動開始を表明
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィの新飼育展示場建設にロスネフチ社の援助決定
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園でのソチ冬季五輪開催イベント ~ 2026年札幌冬季五輪招致へ
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの新飼育展示場建設計画が出直しの形で開始される
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の 「国際ホッキョクグマの日」 のベルィの姿
by polarbearmaniac | 2015-07-31 00:30 | Polarbearology

札幌・円山動物園のキャンディ、年末の繁殖最終局面のその後 ~ 札幌で「福神漬」となるのか?

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キャンディ (2015年7月27日撮影 於 円山動物園)

札幌の円山動物園で飼育されている22歳のキャンディが今年のシーズンもデナリとの間での繁殖に挑戦し続けていることはご承知の通りです。彼女は2012年12月2014年12月にいずれも出産しているのですがいずれも死産などで成育には至らなかったわけでした。彼女はちょうど昨年のバフィンと年齢的には同じ立場にあり、バフィンは昨年出産に成功していますので、それと同じに考えればキャンディも今年年末に「三度目の正直」のような形で出産してもおかしくはないということには一応はなるわけです。

過去関連投稿をご参照頂きたいのですが、このキャンディはモスクワ動物園と縁があり、そして比較的野生の血が濃い個体として日本では本来は重宝されねばならない血統です。本来は同じ野生出身のサスカッチやジャンブイと組ませて繁殖に成功した場合は実に貴重な新しい血統の誕生ということになったわけで私は以前から彼女の札幌残留よりも「新天地」での再挑戦に更なる望みをつなげるか、それとももう繁殖からは引退させてやってもよいかのいずれかだろうと考えていたわけです。しかし結局札幌で4回目(最初の年を入れれば5回目)の繁殖シーズンへの挑戦となっているというわけです。

先週末札幌でこのキャンディを見ていて思ったのですが彼女のどこか茫洋としていて柔らかいイメージは大阪のシルカを思い出させるような感じがしました。ただしシルカには表面的な柔らかさはあっても芯の強さを隠し持っていて感覚は鋭敏です。その点、このキャンディというのはそういったものはあまり感じさせないホッキョクグマです。こういったことでキャンディには何か物足りなさというものが付いて回るわけです。先週末のキャンディの姿を見ていただきましょうか。

キャンディの表情(2015年7月27日撮影)

私個人に言えば今年のキャンディには「筋に入る」可能性を今まで以上に感じるわけですが、しかしバフィンが23歳の誕生日の直前に出産し23歳で現在のように育児を行うという世界的にも非常に珍しい快挙を成し遂げたことが再びこの札幌で繰り返されるほど物事がそういつもうまくいくようにも思えないわけです。仮に彼女が今年の出産に成功しなかったとしますと彼女にはもう本当の意味で後がないわけです。そして豊橋に戻るといっても事実上は難しいかもしれません。浜松でキロルと組ませてみるというのは大胆ですが有り得ます。しかしバフィン(親子)の帰還問題があって実現はやはり簡単ではないでしょう。つまり「八方塞がり」の状況になってきているというわけです。これからも何となくの期待でズルズルと札幌に居残って「世界の熊館」におけるララファミリーという特大カレーの皿に添えられた「福神漬」のような存在になる手はあるかもしれませんが、前向きの考え方ではありませんね。私は札幌のファンが何故延々とキャンディを引き留めておきたいかは、なんとなくわかる気がします。要するにララ以外のホッキョクグマの母親の育児を見てみたいと言う理由が一番大きいのではないでしょうか。
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キャンディ (2015年7月27日撮影 於 円山動物園)

キャンディの将来の去就は日本のホッキョクグマ界での他の個体の今後の動向によって決まってくる...そういった受け身の状況になってしまっているようです。ともかくこういった状況を抜け出すためには年末の出産の成功(そしてその後の育児)が不可欠というわけです。

(過去関連投稿)
正念場のキャンディが 「晴れ舞台」 に立つ日は来るか?
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来年2015年の国内ホッキョクグマ再配置案を考える (試案) ~ キャンディの札幌残留は何故問題なのか
by polarbearmaniac | 2015-07-30 00:30 | Polarbearology

中国・山東省済南市の「泉城海洋極地世界」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!

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Photo(C)中新網

7月19日に中国の山東省・済南市の「泉城海洋極地世界(Quancheng ocean polar world)」でホッキョクグマの雄と雌の双子の赤ちゃんが誕生したそうです。中国で毎度行われるようにこの双子の赤ちゃんは人工哺育で育てられているそうです。両親の名前は報道されていません。このニュース映像をご紹介しておきます。



南半球でもないのに7月にホッキョクグマの赤ちゃんが誕生するというのはここ数年中国では非常に多くあるケースです。この双子の赤ちゃんがホッキョクグマ以外の血が混じっているのじゃどうかも全く不明です。この「泉城海洋極地世界」では初めてのホッキョクグマの赤ちゃんの誕生だそうですが「母親の育児の経験不足のため人工哺育を選択した(”工作人员担心其母体喂养经验不足,所以选择人工喂养”」と報道では述べているだけで詳細はよくわかりません。これが本当に飼育下における自然繁殖なのか、あついは人工授精がなされたのかなどについても全く不明です。

尚、今後中国でのホッキョクグマの赤ちゃん誕生のニュースは欧米・ロシア・日本などの「通常の」ホッキョクグマの赤ちゃんの場合とは区別し誕生頭数にはカウントしないこととします。

何事についてもいろいろと「疑惑」の多い中国です。中国におけるホッキョクグマの状況については相当に注意して受けとめる必要があります。 過去関連投稿をご参照下さい。

(資料)
济南时报 (Jul.24 2015 - 山东首例北极熊“龙凤胎”诞生 十一有望公开“露脸”)
人民网 (Jul.22 2015 - 山东首例北极熊“龙凤胎”繁育成功)

(過去関連投稿)
(*中国関連)
中国・大連、老虎灘海洋公園の極地海洋館でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
中国における「異形のホッキョクグマ」の存在
中国・大連のホッキョクグマの赤ちゃん順調な生育で一般公開へ
中国・大連市の極地海洋館で人工哺育の双子の赤ちゃんが一般公開 ~ 要注意の日本語版報道
中国・大連、極地海洋館の双子の赤ちゃんの最新の写真 ~ 9月に武漢の新施設へ移動決定
中国・大連、極地海洋館の双子ちゃん、やはり「異形のホッキョクグマ」への道を歩む ~ 遺伝子操作か?
中国・大連のホッキョクグマの双子、天津の施設へ移動 ~ 異形の乐乐、静静そして淘淘のこと
中国・大連、老虎灘海洋公園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ また繰り返される不可解な人工哺育
中国・大連で人工哺育の淘淘、乐乐、静静の出生の謎を追う ~ 「異形」 は先天的なのか?
中国・山東省、烟台市の蓬莱海洋極地世界でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界で誕生した赤ちゃん、安定した状態で春節を迎える
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界で誕生の赤ちゃんが元気に生後50日目へ ~ 「疑惑」 はあるのか?
中国・大連生まれの人工哺育の双子の乐乐と静静が今度は成都から武漢へ ~ 多すぎる移動の不可解さ
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界で誕生の赤ちゃんが元気に生後三か月が経過
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん・元元の生後100日目のお祝い
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界で誕生したホッキョクグマの人工哺育の双子の赤ちゃんが一般公開
中国・天津市の極地海洋世界の赤ちゃんと大連市の極地海洋館の赤ちゃんとの奇妙な外形上の類似点
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界で誕生の双子の赤ちゃんの名前が「晶晶」と「薇薇」に決定
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん、順調に生後半年が経過 ~ ホッキョクグマ以外の血はあるか?
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん元元が公開へ ~ 中国で増加するハイブリッド展示上の問題点
中国・浙江省杭州市の極地海洋公園のハイブリッド ~ 奇々怪々とした中国民間施設でのハイブリッドの存在
中国・大連市の大連森林動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
中国・大連市、大連森林動物園の赤ちゃん、梦想が一般公開となる ~ 消えた両親の謎
秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す!
中国に突然現れた「幻の東欧の個体」はヒグマとの混血か? ~ 深まる謎
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界の薇薇が大連市・老虎灘海洋公園の極地海洋動物館へ
中国・大連市、老虎灘海洋公園の極地海洋動物館で宝宝と薇薇の同居が開始 ~ 全体像が掴めぬ中国の状況
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ そしてカナダでの映画撮影
映画 “Il mio amico Nanuk” で共演したエイギー(Agee) とハイブリッドの皮祖 (Pezoo)
(*以下、大連市、老虎灘海洋公園の極地海洋動物館、及び大連森林動物園訪問記)
大連・老虎灘海洋公園の極地海洋動物館 ~ 遂に謎の赤ちゃんとの対面へ!
大連の「異形」の赤ちゃんは 「ホッキョクグマの毛皮をまとったヒグマの赤ちゃん」 だった!
大連森林動物園へ ~ 実態のわからぬホッキョクグマ飼育
大連森林動物園の謎のホッキョクグマ
(*ハイブリッド関連)
秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す!
中国に突然現れた「幻の東欧の個体」はヒグマとの混血か? ~ 深まる謎
中国・大連で人工哺育の淘淘、乐乐、静静の出生の謎を追う ~ 「異形」 は先天的なのか?
男鹿水族館がホッキョクグマ売買をめぐり動物商を提訴 ~ その報道内容の裏側に隠された重大な意味
男鹿水族館がホッキョクグマ購入契約の着手金返還訴訟で動物商に勝訴 ~ 動物商の真の意図を探る
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(1) ~ ドイツ・オスナブリュック動物園のティプスとタプス
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(2) ~ セルビア ・ ベオグラード動物園を覆う深い謎
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(3) ~ 自然界におけるホッキョクグマのハイブリッド
大連の「異形」の赤ちゃんは 「ホッキョクグマの毛皮をまとったヒグマの赤ちゃん」 だった!
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん元元が公開へ ~ 中国で増加するハイブリッド展示上の問題点
中国・浙江省杭州市の極地海洋公園のハイブリッド ~ 奇々怪々とした中国民間施設でのハイブリッドの存在
セルビア・ベオグラード動物園のホッキョクグマのハイブリッド個体(Ursid hybrid)は何故出現したのか?
某国営放送局の某番組について ~ 決して姿を見せぬ "暗黒の闇" と "深い霧" に潜む "謎の顔"
セルビア・ベオグラード動物園のハイブリッドの正体 ~ “Polar Bear/Kodiak Bear Hybrid”
by polarbearmaniac | 2015-07-29 00:30 | Polarbearology

オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の赤ちゃんの性別は雄と雌、名前はアキアクとスラに決定

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アキアク (Akiak)(雄) 
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スラ (Sura)(雌)
(共に2015年5月3日撮影 於 レネン、アウヴェハンス動物園)

オランダ・レネンのアウヴェハンス動物園で昨年11月22日にフリーダムお母さんから誕生した二頭の赤ちゃんについては私も今年のGWに現地で会ってきたわけですが、このたびこの双子の赤ちゃんの性別と名前が発表になりました。 性別は私が現地で予想していた通り雄と雌であり、名前は雄はアキアク(Akiak)、雌はスラ(Sura)ということだそうです。イヌイット語で前者は「勇敢さ」、後者は「新しい命」を意味するそうです。 性別判定についてですがアウヴェハンス動物園は目視、及び排尿の方向など、その行動によって判断したと述べています。 以下に6月27日の映像をご紹介しておきましょう。



随分体が大きくなってきたようです。 私たちはこの二頭(特に雄のアキアク)について良く知っておく必要があるわけです。 何故なら彼らは「ロストック系」だからです。 今のうちからきちんと個体識別を行っておくこととします。その目的で冒頭の二枚の写真にはしっかりと名前を入れておくこととしたわけです。

さて、昨年の暮れに世界の動物園で生まれたホッキョクグマの赤ちゃんのうちまだ名前が決まっていないのが札幌のオクタヴィアン(仮称)だけになりました。

(資料)
Ouwehands Dierenpark Rhenen (Jul.27 2015 - Geslacht ijsbeertweeling in Ouwehands Dierenpark bekend)

(過去関連投稿)
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園でホッキョクグマの三つ子の赤ちゃん誕生! ~ フリーダムの快挙
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園で誕生の三つ子の赤ちゃんのうち一頭が死亡!
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園で誕生の二頭の赤ちゃんが生後24日目を迎える ~ 眼も開く
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園で誕生の二頭の赤ちゃんの近況 ~ twins と twin cubs の違い
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の二頭の赤ちゃんは生後二か月経過 ~ フリーダムお母さんの技量
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の二頭の赤ちゃん、互いに相手を意識し始める
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の二頭の赤ちゃんは19日(木曜日)のお披露目を同園が告知
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の二頭の赤ちゃんが戸外へ ~ フリーダムお母さんの厳しい監視
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園のフリーダムお母さんと二頭の赤ちゃんのライブ映像配信が開始
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園のライブ映像配信が増強される ~ 赤ちゃんは戸外で大活躍
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園のフリーダムお母さんと二頭の赤ちゃんたちの近況
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園でのフリーダム親子とフギースの同居開始を振り返る
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の二頭の赤ちゃんが順調に生後半年となる
(*アウヴェハンス動物園訪問記)
(2011年5月)
遂にレネン、アウヴェハンス動物園に到着!
シークーとセシ、その伸びやかさと無邪気さの大きな魅力
フリーダムを称える
(2012年3月)
レネン、アウヴェハンス動物園でホッキョクグマたちに御挨拶
アウヴェハンス動物園のフギースお母さんの双子の性格
フギースお母さんの性格と子育て
フリーダムお母さんと1歳になったシークーとセシの双子
(2015年5月)
フリーダムお母さんお久しぶりです、二頭の赤ちゃん、初めまして! ~ レネン、アウヴェハンス動物園へ
欧州屈指の偉大なる母フギースは今何を考える?
アウヴェハンス動物園二日目 ~ 三世代同居の問題点
アウヴェハンス動物園の双子の赤ちゃんの性格と素顔 ~ 「冒険家ちゃん」 と 「甘えっ子ちゃん」
フリーダム、偉大なる母のその素顔 ~ 「細心さ」から「鷹揚さ」を取り込み、咲かせた大輪の花
by polarbearmaniac | 2015-07-28 20:30 | Polarbearology

蝦夷梅雨の最高潮、月曜日のララ親子 ~ 母親としての度量を見せつける「世界のララ」

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ララお母さんは育児と自分の遊びを見事に融合した母親である。こうした融合を行って成功した母親は世界でもモスクワのシモーナ以外にはいない。
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育児はその優れた天性の母性で、そして遊びは純真な童心を思い出させるのである。
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以前私は、このララは母親としての「第三期」に入ったと述べたが、彼女はまだいくつもの「第二期」の特徴を維持している。それが見ている者をかえって魅了するのである。
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「第三期」は育児を日常化という次元に溶解させてしまった世界であるが、現在のララにはまだまだ何か特別のものとしての「育児」の意義付けが維持されている。

ブラスティックの蓋で遊ぶララ

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通常ならば「自分の時間」と「育児」とを仕切って後者が前者を邪魔しないようにするのが一般的なのだがララはそれを仕切らないのである。 これは度量が小さな母親には全く無理である。それを難なくやってのけるのがララである。
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この下の映像は約15分間もあるが、自分で悠然と泳ぎ、そして悠然と遊びつつもしっかりとオクタヴィアンの相手を行っている。 これは実にスケールが大きいと同時にキメ細かさにも欠けていないという、非常に高次元なララの時間の過ごし方なのである。

月曜日午後のゆったりとしたララ親子(約15分間)

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今回ララお母さんが付き従えているのはオクタヴィアン(仮称)という奇妙な赤ちゃんである。
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ララお母さんは例の縁歩きを行おうとする。
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しかしララお母さんはオクタヴィアンには「付いて来るな」と言いたげである。
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このオクタヴィアン、私の眼にはあまり縁歩きには興味がなさそうに見える。 途中を流れている電流が恐ろしいということもあるだろうが、私にはそれ以上に、このオクタヴィアンにはここを歩くことをやってみたいという興味があるようには見えないのである。
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私はオクタヴィアン(仮称)はもちろんのこと、このララにもここを歩いてほしくないのである。 よく子供たちが「しろくまさん、水に入って!」と、けたたましく叫ぶのを聞くのであるが私はまだ「しろくまさん、縁を歩いて!」というリクエストは聞いたことがない。 つまり誰もこの縁歩きを見たいという来園者はいないのである。
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ララお母さん、どうかいつもその辺りを歩いていてくれませんか? 
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このオクタヴィアンがあの縁歩きを行うようになったら危なくてしょうがないのだ。
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オクタヴィアンのタイヤ好きというのはあのアイラとは幾分違いがあるように見える。 アイラにとってタイヤは自分の「聖域」、オクタヴィアンにとってタイヤは自分の仕切られた「生活空間」である。

タイヤで黒い蓋と遊ぶオクタヴィアン(仮称)

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今日の午後に興味深いシーンがあった。 下の授乳シーンだが、ぐずって吼えるオクタヴィアンへの授乳シーンだが映像開始後4分あたりで暴れたオクタヴィアンを右前脚で見事にコントロールしている。 この授乳に関してだけで言えばララは母乳が必ずしもうまく出ていなかったような気がする。オクタヴィアンはお気に入りのタイヤに戻ってもまだ不満気に吼え続けている。

授乳後も不満で吼え続けるオクタヴィアン(仮称)

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何か上を見ているララお母さん。
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上の監視も怠らないララお母さんである。
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ララお母さん、四日間どうもありがとうございました。 また来ますのでよろしくお願いいたします!
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今日も非常に湿度が高くて蒸し暑い日だった。
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マレーグマのウッチーには実に気の毒なことをしてしまった。謹んで心より哀悼の意を表したい。
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土曜日の昼過ぎあたりからこの動物園の常連の方々の間に不穏な空気が流れ始め、皆さん集まっていろいろお話されていたようだが私は関東から来た部外者なのでそういった話には一切加わらず距離を置くようにしていた。 札幌市に一銭の住民税も払っていない私が、たかだか千円ほどの金額の年間入場券で一年に何度も何度も何度も札幌市が運営しているこの動物園に来て、それこそ今や全く疑いようのないほど明らかである「世界的な名ホッキョクグマ」であるララ、そしてその子供たちの成長を見るという快楽を味わい続けるという幸運に恵まれ、そしてさらに私は今回のウッチーが雄なのか雌なのかも知らなかったほどの体たらくであるなど、そもそも私は今回の件について発言する資格など全くなく、本件に関する発言は今後も一切差し控えることとしたい。

非業の死を遂げたウッチーについてネット上でいろいろヒートアップしているようであるが、同園よりの「死因調査結果」、及び一連の「事実関係」を同園としてどう把握しているかへの言及、及び起った結果に対する責任への言及、それらが含まれるであろう「正式発表」を待つべきではないだろうか? 同園に対して現時点で要請すべきなのは「死因調査結果、及び本件に関する事実関係把握と結果に関する見解を開示した追加の正式発表をして下さい」、この一点であって、同園に対する批判や非難があればその正式発表の内容に対してなされるべきだろう。
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Nikon D5500
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
Panasonic W870M
(Jul.27 2015 @札幌・円山動物園)

(*注 - オクタヴィアンというのは勿論、この赤ちゃんの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称である。)
by polarbearmaniac | 2015-07-27 23:55 | しろくま紀行

一向に夏到来の気配の感じられぬ札幌、日曜日夕方のララ親子 ~ 一眼レフカメラを持たぬ身軽な訪問

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今日は午後三時過ぎに動物園にやってきた。 昨夜から風邪の症状がひどく今日はホテルで一日寝ていることにしていたのだが夕方になって思い切って動物園に行ってみることにした。重いのでカメラは持たずSONYのハンディカム(CX-720V)だけ持ち、それで写真も撮ることにする。
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今日の昼間はどんなドラマがあったかはわからないがララ親子は寝ている。
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昼間札幌市内に降り続いた雨は動物園に着く頃には止んでいた。
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やがて動き出したララとオクタヴィアン(仮称)。 やがて授乳。

ララお母さんの今日夕方の授乳

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なんだき気取っているオクタヴィアンなのだ。
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オクタヴィアン(仮称)の表情の変化

{*追記 - 上の映像の開始後33秒から39秒、及び1分22秒から1分27秒までのオクタヴィアンの後脚に御注目頂きたい。いずれもつま先だけで地面を踏み、かかとの部分は地面に接していないのである。これは幼年個体としても、やや特異な歩き方である。 この二つのシーンはいずれも、彼女が動かないでいた体勢から次の体勢に移行するシーンである。 オクタヴィアンの後脚は先天的な奇形であるようには見えず正常であると思う。 しかし何故こういう体重のかけ方をするかと言えば、それはおそらく気持ちだけが前に行って体がついていっていないからだと思われる。オクタヴィアンの足元の不安定さの原因は、このつま先歩き、つまり特異な体重のかけかたにあるのではないかというのが現時点での私の仮説である。)

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ララお母さんは今日の昼間も大変だったのだろう。 なにしろ行動に予想のつかないオクタヴィアンが相手では疲れて当然である。

閉園時間直前のララ親子の様子

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夕方5時近くなると青空が見えてきた。 一眼レフカメラを持たないと身軽になる。 これも悪くないと思う。

SONY HDR-CX720V
(Jul.26 2015 @札幌・円山動物園)

(*注 - オクタヴィアンというのは勿論、この赤ちゃんの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称である。)
by polarbearmaniac | 2015-07-26 20:00 | しろくま紀行

依然として不順な天候の土曜日 ~ 「情愛型」母親の唯一の弱点を露呈した(?)ララ

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毎日が元気一杯のオクタヴィアン(仮称)。
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娘をそれとなく見守るララお母さん。
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いつまでたっても本格的な夏の日の来ない札幌である。 今日は雨の心配もある。
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なにしろこのオクタヴィアンは傍若無人である。
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母親に向かっていく。
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いちいちオクタヴィアンの相手をしてやるのは本当に大変である。 今日は少し気になるシーンがあった。この下の映像、特に映像開始後17秒あたりから以降ごご覧いただきたい。オクタヴィアン(仮称)の傍若無人な度重なるアタックにララお母さんが映像開始後2分20秒あたりて「やめてちょうだい」という、ララ独特の「お願いポーズ」を行っている。 ララは私独自の「母親タイプ分類」で言えば「情愛型」にあたるのだが、このタイプは自分と子供たちの間の関係を維持することを優先し、「やるべきこと/やってはいけないこと」を態度と行動で示す「理性型」とは大きく異なるわけである。 だから「情愛型」のララはオクタヴィアンの傍若無人な行動に対して、たとえ一瞬であれ「懇願」と言う態度で止めさせようとしわけである。 だが私はこれはちょっとおかしいと思った。 ララが行うべきたっだのは徹頭徹尾の「力の行使」である。 ウスラーダのような「理性型」の母親だったらこういった子供の行為を絶対に許さないだろう。母親は子供に対しては一瞬たりとも「懇願」の態度を見せてはいけないのである。

傍若無人な娘の行動を「懇願」で止めさせようとしたララお母さん

「情愛型」の母親の唯一とも思える欠陥を露呈してしまったような気がする。まあこれはモスクワのシモーナなどにも言えることではあるのだが、いくら「情愛型」の母親とはいっても「懇願」という隙を子供に見せるのは良くないのである。
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それにしてもララは優しい母である。
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ララお母さんのおもちゃも欲しがるオクタヴィアン。
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しかしそう簡単には娘には渡せない。

それにしても、この下の映像でのシーンも問題がある。オクタヴィアンは黄色いおもちゃを自分で濠に落としてしまったのに、母親にその原因があると思っているらしくララに突っかかっていくのである。 まるでドラ娘のようである。

ララお母さんとオクタヴィアン

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それでも母親というものはありがたい。 ちゃんとララお母さんは授乳をしてくれるのだ。

今日のララお母さんの授乳

ララ親子の昼寝

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また行動開始のララお母さんである。

娘を水に誘おうとするララお母さん

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このオクタヴィアン(仮称)というのは観察のし甲斐のある非常に興味のそそられる赤ちゃんである。 その点では何度も会いに来たい赤ちゃんであることは間違いない。 しかし共感を持って「可愛い」と言えるかといえば、そういう感じを私は持てないのである。この娘を「可愛い」と感じる方々とは感性と価値観を共有することは難しいと考える。(だから、この動物園に大勢いらっしゃる常連さんたちと私とは感性と価値観がかなり異なるというわけである。)

タイヤでおどけるオクタヴィアン

この上の映像は何か非常に奇怪な動作に見えるのである。 なにかホラー映画の一シーンのようにすら思える。

タイヤで落ち着いたオクタヴィアン

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こうした娘であるが、ちゃんと見守っているララお母さんである。

寝入った娘を見守るララお母さん

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Nikon D5500
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
SONY HDR-CX720V
(Jul.25 2015 @札幌・円山動物園)

(*注 - オクタヴィアンというのは勿論、この赤ちゃんの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称である。)
by polarbearmaniac | 2015-07-25 23:55 | しろくま紀行

(*投稿準備中)蝦夷梅雨明けぬ初夏、金曜日のララ親子 ~ 穏やかな親子の姿

(*投稿準備中)
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今日は帯広に行こうと思ったのですが平日の円山動物園での観察のし易さもあってまたここに来ました。今日は昨日のPanasonic機種ではなくSONYのHDR-VX720Vでの動画撮影です。

水を楽しむララ親子

デナリの孫の手

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今日のララ親子の授乳とお昼寝は室内です。
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全く人の姿の消えたホッキョクグマ展示場前

ララお母さんの楽しみながらの娘へのトレーニング

ララ親子の穏やかな午後

このSONY HDR-VX720Vは3年前のSONYの最上級機種でレンズにはCarl Zeiss のVario-Sonnar を搭載しています。 そのこととセンサーサイズの大きさなどによって2年後に発売されたPJ800よりも優れており映像は自然です。ただしやはり昨日のPanasonicのHC-W870Mには及ばないと思います。ただし手ブレ補正は抜群だと思います。

SONY HDR-CX720V
(Jul.24 2015 @札幌・円山動物園)
by polarbearmaniac | 2015-07-24 21:00 | しろくま紀行

蝦夷梅雨の高湿度、木曜日のララ親子 ~ ララとオクタヴィアン(仮称)の行動シーンを分類化する

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ララお母さん、オクタヴィアン(仮称)ちゃん、こんにちは! 今日は蒸し暑いですね!
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さてこの問題のオクタヴィアン(仮称)である。 彼女ほど私の理解を絶する幼年個体は今までいなかった。 一体彼女の何が特異なのか、それを何とか解き明かそうというのが今回の札幌への旅の目的である。
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それにしてもこの蒸し暑さは今までの北海道にはあまりなかった種類の暑さである。
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さて、このオクタヴィアン(そしてララ)の一日におけるいくつかのシーンを整理しておきたい。


(1)オクタヴィアンは気乗りしないが、いつしか単独で水に入る
このシーンは基本的にはララがオクタヴィアンを水に誘ってはいない状況である。
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(2)オクタヴィアンはララの誘いに応じて水に入る
このシーンはララの誘いによってオクタヴィアンが水に入って遊ぶシーンである。
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(3)ララとオクタヴィアンの水遊び
これはララ親子の非常に長い水中での遊びと訓練の時間である。
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(4)オクタヴィアン単独の水遊び
これは基本的にララが水から上がった後にオクタヴィアンだけが水で遊ぶシーンである。
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(5)ララのオクタヴィアンへの授乳
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(6)ララの授乳後の時間
これは主にララがオクタヴィアンを舐める(or 毛繕いをする)というシーンである。
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(7)ララとオクタヴィアンの昼寝
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(8)閉園時間、収容時間の迫った夕方
このシーンはいろいろなパターンがあって精密な分類化は難しい。オクタヴィアンがタイヤの中で遊んでいたり、あるいは一頭で水に入っていたりというシーンもある。 ただしララは「飼育展示場での一日の終わり」が近いことを認識しており多くの場合は決まった場所を歩行しているケースが見られる。
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この上の8つの分類のどれにも当てはまらないシーンはもちろんいくつもある。 しかしそういったシーンは上の本分類の(8)に近いシーンが多いために「その他」としておいて、とりあえず上の8つのシーンを座標軸にしてララとオクタヴィアンとの関係を考察し、そしてオクタヴィアンというのはどういったホッキョクグマなのかを明らかにしていきたい。 ひとまず本日は上のように分類化を行っておくことに留めたい。
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デナリ大将も今日は水遊びを楽しんでいた。 キャンディは室内にいたようで少なくとも私は姿を見なかった。
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勝負師デナリ、なかなか精悍な顔をしている。
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Nikon D5500
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
Panasonic W870M
(Jul.23 2015 @札幌・円山動物園)

(*注 - オクタヴィアンというのは勿論、この赤ちゃんの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称である。)

(*追記)
とにかく湿度が高く蒸し暑く感じます。 これから数日間は、このオクタヴィアン(仮称)という "Meta-Gernderism" を湛えた非常に不思議な幼年個体の本質の解明、そしてララお母さんの圧倒的ともいえる育児技量の秘密、これらをまとまった長さの映像を使用しながら客観的・合理的な形に記述しておきたいという願いから札幌にやってきたわけです。物事というのは全て記述によって初めてその姿が明らかになり、写真や映像というのはあくまでも感覚的な世界の表現に留まるからです。

今まで動画はSONYのHDR-CX720VとPJ800を使用して撮影していましたが今日はPanasonicのHC-W870Mを使用してみることにしました。そのために慣れずにズームがスムーズにいきませんでした。結果として映像そのものはPanasonicの機種が優るものの、大変不思議なことにどういうわけかyoutubeにアップしますとSONYの機種で撮った映像のほうがよいという結果です。 これはyoutubeの再生を最高画質の1080pで行って比較しても同じ結果です。となると、Panasonic の機種で撮った動画はyoutube よりもdailymotionのほうがよいということにもなりそうです。

それから手ブレ補正についてですがPanasonicの「5軸ハイブリッド手ブレ補正」はSONYの「空間光学手ブレ補正」には遥かに及ばないですね。ただしPanasonicの「傾き補正」は素晴らしいです。6年前の2009年当時、あのイコロとキロルの双子をかなり映像で撮ったのですがその時はキヤノン機種の当時の最上級機種を使用していましたが(型番忘れました)、現在その時に撮った映像を見てみるとその映像自体は現在のSONYやPanasonicの映像以上ではないかというほどの素晴らしい画質でありキヤノンの光学メーカーとしての実力を見せつけられるわけです。ただしキヤノン機種は手ブレ補正があまりにも貧弱で(少なくとも当時は)、総合点ではSONYやPanasonic に劣ってしまうという結果でした。手ブレ補正の効果と映像の画質はトレードオフの関係なのでしょう。

以下の映像は上の映像の一部をdailymotion にアップしたもので私の個人用記録ですが、平日に実際に動物園に行ってララ親子の姿をじっと見ているような感覚でご覧いただければ幸いです。 youtubeよりも高画質です。







今日のララ親子の遊び
by polarbearmaniac | 2015-07-23 23:55 | しろくま紀行

フランス東部、ミュルーズ動物園のセシとヴィックスのペアの繁殖への期待 ~ 求められる謙虚な姿勢

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セシとヴィックス Photo(C)Dominique Villiseck/L'Alsace

フランスにおけるホッキョクグマの繁殖基地として今後が大いに期待されているのがアルザス地方の都市であるミュルーズの動物園 (Parc zoologique et botanique de Mulhouse)であり、同園で飼育されているのは4歳の雌のセシ(オランダ、レネン生まれ)と同じ4歳の雄のヴィックス(オランダ、ロッテルダム生まれ)の若年ペアです。セシの母親はフリーダム、ヴィックスの母親はオリンカで、私はこの母親たちがセシやヴィックスの育児を行っている姿も4年前に現地で接していますので非常に親しみを感じるこのミュルーズ動物園の若年ペアです。この動物園にはもう一頭、28歳の雌のティナも飼育されています。

さて、このセシとヴィックスの若年ペアですが、この5月と6月にはこのペアの間でもう繁殖行動も確認されたそうですが獣医で副園長のブノア・カンタール氏に言わせますと、このペアはまだまだ若くて今年の年末におけるセシの出産については悲観的な見解を持っているようです。しかし、セシへの給餌量は増加させるそうで運良くセシが出産するようならば産室に入った後の絶食状態に対する対策としては万全をとりたいという意向だそうです。このミュルーズ動物園ではもう三十年以上もホッキョクグマを飼育してきたわけですが、まだ一度もホッキョクグマの赤ちゃんの誕生はないそうで、昨年春に”グランノール(L'espace Grand Nord)” という新施設をオープした際に完備した産室と親子が過ごせる別区画の展示場もすでに完備されたそうですからミュルーズ動物園がホッキョクグマの繁殖にかける意気込みといったものは本物のようです。しかしカンタール氏は、仮にセシが妊娠していたにせよ今年の暮れは彼女にとっては最初の出産のチャンスということになり、よって出産に成功しても次は育児という関門が立ちはだかることは十分承知しており、過度の期待を持つことについては非常に慎重な姿勢を崩していないようです。しかし準備については万全を期したいということで、ミュルーズ動物園にとっては「ホッキョクグマの繁殖」という息の長い闘いはまだ始まったばかりのようです。ここで昨年の秋の映像ですがセシとヴィックスの姿を見ておきましょう。



次はやはり昨年の秋の映像でティナを加えた三頭のおやつの時間の様子です。



よくこういった繁殖可能な年齢となった若年ペアの間で初めて繁殖行動が確認されたために動物園サイドがあまりに期待を膨らませてマスコミに情報を流し、そしてマスコミがそれを報道したためにファンもそれに煽られて出産の期待を持ったものの結局は出産がなく、動物園が記者会見で「今シーズンは断念」を伝えるというパターンはよくあります。そもそもこういった動物園には謙虚な態度が欠けている場合が多いわけです。しかしこのミュルーズ動物園はそうではないようです。「ホッキョクグマの繁殖成功」の手強さを十分理解しているような感じですね。 日本でも上野動物園などはデアとイコロとの間で狙う繁殖について、今からもう非常に謙虚な態度で臨んでいることが感じられます。

(資料)
L'Alsace (Jul.13 2015 - Les premiers ébats des ours polaires)

(過去関連投稿)
フランス・アルザス地方のミュルーズ動物園の新施設建設計画 ~ 2頭のホッキョクグマの移動について
チェコとフランスにおけるホッキョクグマの搬出入の映像
フランス・ボルドー近郊、パルミール動物園のジュリ逝く ~ 故郷の新施設の完成を待たずに客死
フランス東部 ミュルーズ動物園でのヴィックスとセシの近況 ~ 優先されるオランダの若年個体のペア形成
フランス東部アルザス地方のミュルーズ動物園にパルミール動物園からティナが無事帰還
フランス東部、ミュルーズ動物園の新施設「グランノール(L'espace Grand Nord)」 がオープン
フランス東部のミュルーズ動物園の 「アンリシスマン (l'enrichissement) – エンリッチメント」 の試み
by polarbearmaniac | 2015-07-23 01:10 | Polarbearology

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